由比

由比に広重美術館というのがあるのを見つけていってみようと思った。
つくとその前の芝生で遠足の小学生だろうか小さな子供たちが弁当を広げているのが目に入り、なんとなく美術館はいいやという気になる。
車を駐車場に止め、適当に歩いてみるか。
この道はかつての東海道だという事で間違いないと思う。
すぐに

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案内板のついた古い建物。
本来は、こういうのがずっと連続していたんだと思う。
でも時代の流れか

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そういうのは取り壊されて、ハムかロールケーキを切って途中を抜き取ったみたいな感じに・・・
どの家も間口は狭いが奥行きを大きくとってあり、ほんとに厚切りハムみたいだ。
京都で聞いた昔は税金を間口で・・みたいなのと同じ理由なのかな。

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いい雰囲気と言いたくなるちょっと手前くらいの半端な感じが続く。
青空が見えたりすればまた違うんだろうな。
この先に江戸時代からあるものと思われる古い建物の並んだ奇跡のような場所があったのに車を止める場所が見つけられず通り過ぎてしまった記憶があった・・そこまであるこう・・

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こんなおもちゃ屋さん、昔いろんなところにありましたよね。
まだファミコンなんかなくて。
記憶の底くらいに、誰かにこんなお店でミニカーを買ってもらった覚えがあります。
あるとき道に落としたミニカーの前に本物の車がやってきた。車の主はそれを認めて私に拾う時間をくれたのだけれど、私は万が一のことがあってはいけないと拾いに行かずどうぞ進んでくださいみたいな態度を取ったのを覚えている。
壊れてドアがいつも半開きになたミニカーを見ながらあの時これを拾いに行ければ弱い自分をかえられたんじゃないかなんて考えていたのを覚えてる。4歳くらいだったか・・あれから40年、私は変わってない。
そのおもちゃ屋さんだった建物はまだ残っていて、4枚サッシの並んだ広い入り口がお店だったことを教えてくれている。

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手前から東海道線、その外に国道1号線、その外に東名高速道路。元々もうすぐそこまで海だったのが時代とともに外側へ埋め立てられ、海は遠ざかっていったようだ。

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こんな桜えび通りみたいなのがあったり・・はするもののいまいち盛り上がらないなぁ。
桜エビの料理が売りらしいお店があり、私は入りたいのだけど嫁さんが露骨にいやそうな顔をする。
わたしの嫌いなものにもずいぶん合わせてもらっているんだろうし、そこは尊重しないと・・
考えてみれば自分も桜エビはあんまり好きじゃないのだった・・

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県道を超える陸橋に上がると、海が見えた。
向こうの山はさった峠でいいと思う。
家康の隠居場の東の擁壁に当たる。
このあたりも今は埋め立てられて海が遠く見えるけれど、海と急峻な山に挟まれたかなり厳しい地形だったようだ。


https://www.youtube.com/watch?v=qDzUIV6gqjw

ショスタコーヴィッチの前奏曲とフーガ第8番
このプレリュードもショスタコ世界ですよね。こういうのいろんな曲でよく聞く。
一人になってしまった・・しかし任務を全うするのだ・・
続くフーガはせかせかしたプレリュードとは対照的に・・
対位法的な興奮はあんまり感じられなくて一人、どこへ行くのか・・

途中
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ここは江戸時代の名主の家だそうで。
無料で見学できるようだったので入ってみる。

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なぜか自分はあんまり萌えず。
蕎麦屋みたいだなとか・・
とても愛想のいい案内役の人が出てきて嫁が捕まった・・・じゃない外庭で水琴窟がどうのと盛り上がっている。
私はこの日人間力全面停止だったので逃げる。

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この電話と古い冷蔵庫にちょっと萌えたけど自分は外へ逃げてた。

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記憶にある古い建物が並ぶあの光景はまだはるか遠く見えない。
多分私は勘違いしている。多分もっとずっと向こうの方だ・・
この時点で歩き始めてもう小一時間。
やめた。ここで引き返そう。
向かいには
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この小さなたてものは博物館だそうだけど有料の文字を乗り越えるモチベーションは得られなかった。
なんか今日ダメっぽいな俺。

ふと見ると
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石造りの時計塔兼掲示板みたいなものに
昭和5年12月の文字。
制作年を示すんだろう其文字からは誇りのようなものが感じられる。
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今はこんな時計が入っているけれど、完成時はもっと番う感じだったんだろう。
着られてしまっているけれど街灯も兼ねていたんでしょうね。
この装飾と・・
これを作った人たちの誇りみたいなものと、
それを大事にしてきた人たち、残そうとしている人の気持ちみたいなものを感じ
少し暖かいような気分になる。

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ぽっと現れるこの手の家も江戸時代からのものだったりするんだろう。
色々面白い建屋が現れるんだけれど、なにしろ人の住んでいる家なので勝手に写真を撮っていいものかわからない。
まずいですよね。

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漁港は静かだった。

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かき揚げ屋みたいなのがあるのだけれど、やってなかった。
飯はどこかほかのところへ行って食おう。

車で走り出すけれど海沿いを走る国道にそれらしき店は・・あったと思った蕎麦屋はめちゃめちゃに壊れていて・・
あとでネットを調べると高波に襲われている映像が出てきた。
その先工事渋滞でイライラし始め・・
普通なら絶対に入ろうと思わないようなお店を発見して思わず車を停める。
こういうとこ嫌がる嫁も腹が減りすぎたのか素直にここでいいという。
Googleマップには大抵のお店がのっているのだけれど、ここはレビューはおろか店自体が表示されない。
海鮮系のメニューもあったけれど色々考えやめとこう。
定食を頼んで待つ間トイレへ・・そこでみたかなり悲惨な状況からいろいろ考えたけれど
出てきた食事はちゃんとしてた。あたりまえか。
それより窓際に置いてあった
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このSL。
C型動輪に巨大なボイラーが乗って調和したこの美しい姿はC62じゃないでしょうか?
よく見ると紙製のひものようなものでできているように見える。

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しかしそれはなんとなく雰囲気で作ったというようないい加減なものではなく、
ある程度の知識を持った人が、実際の図面をもとに正確にスケールダウンしようとしたらしいことが伝わってくる。
そういうところから熱意と、対象への愛情みたいなものが伝わってくるのね。
感動は、どこにあるかわからない。
期待した場所にはなくて、明後日みたいなところに突然あったりする。
誰だか知らないけれどありがとう。

Tag:ショスタコーヴィチ  Trackback:0 comment:0 

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