昭和な洋食屋さんと捨てるとか記憶とか

スマホを買った時の契約書のほか訳のわかんない紙の類がショップの紙袋に入ったまま置きっぱなしなのに目が留まった。車を購入する際の見積書の類とか・・捨てちゃうと後で困るんじゃないかみたいな。
実際そんなものを後で見ることはないんだし本当に大事なら控えもあるだろう。
今日はゴミの日。何も考えずゴミ袋に入れる。
思い切って何かを捨てると何だかうれしくなって色々捨てたくなる・・他に捨てられるものはないかな?
すると嫁さんが近寄ってきてずっと貼りつき始める。
自分の大事なものを勝手に捨てられないか見張っているのである。心まで捨てるの?とかわけのわかんないことをいいながら。 
大丈夫、人にはおかしてはいけない聖域があるのは知ってるよ。

辞めちゃった楽団の楽譜やコンサートプログラムの原稿や資料みたいなのも捨てる。
裏方がんばろうもその実断らない都合のいい奴として扱われてただけな記憶も捨てる。

次やめますの一言が言えずだらだらと続いていた整体も電話してみれば先生じゃない事務みたいな人が出てあっさりキャンセル成立。そんなの当たり前なんだろうけど面と向かって断れないHSP。
まあいいや予約券も捨てよう。

切って積みっぱなしになっていた庭の木の枝も捨てて気分は少しすっきり。
自転車でゴミを捨てて帰ってくれば予報通りかなり強い雨が降って来る。
雨でもめげないで行けそうな近くの昭和な洋食屋さんというのに行ってみた。
駐車場から少し歩くので傘をさして・・戸を開け中へ入り傘立てを探すとあったはいいけれど一瞬見えた店内のお客さんの数に比べ、明らかに傘の本数が足りない・・パクられるかな不安が展開する。
振り向くとお店のおばさんが階段を指して2階へどうぞ・・とすごくいい笑顔で。
まさか心配だからと濡れた傘を持っていくわけにはいかないだろう。

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階段を上がってみると誰もいない部屋が広がっていた。建物自体はかなり古いようだけど多分つい最近壁紙を張り替え木枠にペンキみたいな手入れを行ったばかりみたいできれい。単純な昭和イメージでもないか。
空調のダクトが壁から立ち上がって天上をはっているのが目につく。どっかに置いたでっかい機械から建物中に冷風を送るみたいな時代があったのかな?それとは別なエアコン室内機が吊り下げてあるから今は使っていないんでしょう。
まだ世間に冷房なんか一般化してない頃から冷房の効いたお店みたいな感じでやってたのかな?昭和40年代ごろかなとか勝手に想像してみたり。

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ピンぼけなのはお店の人の階段を上がる音を聞きつつ急いで撮ろうとしたから。
座敷もあるのか。
そうだった昭和の飯屋はみんな奥に座敷があったもんだよね。

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昔のワープロで打ったようなメニューもなんだか懐かしい気もする。
カツサンド1400円かぁ・・・どんなのが出てくるんだろう?
水と一緒に小皿に乗った漬物が出てきた。
箸は・・おいてないな・・つまようじさして食うか。

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窓の外は雨。
2階には何にもないので無音といえば無音。
1階には多分テレビがあるんだろうそんな音と誰か常連さんがでっかい声で話しているのが聞こえてくる。
突然、


https://www.youtube.com/watch?v=VyBxps3BgYc
ショパンのこれが聞こえた。
まさかBGMでこんなのをかけたりはしないよなテレビで流れたのかな?
この曲もよく知ってるはずなのにあまり聴いた記憶がないなと思えばすぐその理由が頭に浮かんでくる。
記憶って深く眠ってるようでもひもを踏むとすぐ馳せ参じるんだよね。
くだらないことは忘れて音楽にだけ耳を傾けてみればこれもいい曲。
絶対音感もへったくれもないのにすぐに頭の中に嬰ハ短調の文字が浮かんでくる。
楽譜を見たのか・・なんだろう。
嬰ハ短調といえば鍵盤楽器の調性だよなぁ・・
マーラーが5番で交響曲嬰ハ短調なんて狙ったようなことをやっていますが他はあんまりないよね。
実際には転調したりしてオケ曲の中でも嬰ハ短調になってる場面なんてやたらにあるんだろうけど、弦楽器の鳴りが悪いとかなんとかかな。
多分予備知識に引っ張られているだけだろうけどこの曲も聴いてると嬰ハ短調だなぁ・・みたいな気がします。

今これ書きながら聴いていると別な記憶が出てきた。
カセットテープのウォークマンに増設電池ボックス・・なんだこれ高校のときか・・
あの頃これ聴いてたのかな。
あ・・これ以上思い出してもいいことないのがわかって蓋をする。

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オムライスかぁ‥カツカレーもあるけどここはあんまり見かけないカツハヤシで。
デミグラスソースっていうんですよね?こういうの・・

子供の頃、列車の旅にあこがれ時刻表を眺めていたような記憶が。
太字で書かれた特急列車の列にはナイフとフォークの交差する食堂車のマークが象徴的に表示されていた。きっとすごくおいしい料理があるに違いない・・となんとなく想像した味。
それを今食ってる感じ。

メニューを見ると大盛には値段の差が大きくつけてあるので、大盛なんか頼むとすごいことになるんでしょうね。
ボリュームたっぷり!みたいなレビューも多かったけれど、まあ普通というかおいしいだけに若干足りないくらいな・・
例によって嫁さんが食べきれなかった分を受けて満腹。

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おいしかったねーとか思いながら階段を下りれば。
あ傘あった。
当たり前か。

6853.png
外に出ると雨の中厨房の戸が開いていて・・そこへお店の名前が入った車が横付けされる。
ああ出前やってるのか。
出前も昭和な感じかな?

記憶って思い出す回数が増えれば増えるほど焼き付き固定化して忘れられなくなりますよね。
そしてもう忘れようなんて考えるとそれ自体が思い出すことなんですよね。
まいいかそんなの。
もし、都合の悪い記憶を消すことができたとして、良くも悪くも人というのは記憶の上に成り立っている物なのであるから乗っかっている上のどこかにひずみが出たり何にもなくなっちゃって自分が誰かわからなくなっちゃったりするかもね。

Tag:ショパン  Trackback:0 comment:4 

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