桔梗湯

正月休みの終わりに風邪をひいて、あれからのどの痛みと咳がずっと取れない。
中国から帰るとまた医者へ行きそのことを訴えると桔梗湯という漢方薬をくれた。
この手のものはしばらく飲まないと効果が出ないし、だいたいしばらくたてばほっといたって治るもんで・・
先程調べてみるとこの薬はのどにあてるようにゆっくり飲んだ方がいいなんて書いてあった。
えそうなの?知らずにガーっと飲んじゃってたよ。
今まで飲んだもんは皆意味なかったのか?
この桔梗湯、口に入れると甘くておいしい・・食いもんじゃないけど。
その後のどに充てるように流し込んでみるとその時だけはすごく楽になったような気がしないでもない。
とげが刺さるようにのどが痛い・・治るどころかむしろ悪化中。
出張から帰ってきた次の日、嫁さんと飯でも。
どうもおかしい。
風邪もあるけれど、いろんな予感を自分が察知しているからだろう。
そしてそういうのは当たる。
詳細は書けないけれどこの1週間気持ちの上でピンチだったしいろいろつらいところもあった。
そして何とか乗り切ったそれはまだ予断を許さない。

地元の野菜が食べ放題。
かぶがおいしかったけどすぐ無くなっちゃった。

バーニャカウダはおいしかったけれど何か魚の油?若干の癖を感じた。
そんなこと書かなくていいんだろうけど。

なんとか肉のパスタ。その何とかのあたりはあんまり感じられず。
でもおいしかったよ。
狭いけれど、そこそこきれいにまとまったこのお店は・・
と思うけれど後ろで小さな子供を抱えた若い家族が2組くらいか‥元々仲のいい友達かなんかなんだろう。
子供が大騒ぎするのはいいとして、でっかい体の親も一緒に大騒ぎをしている。
それでいいんだろうし、普通の人ならほほえましく思って「あらいくつなの?」とか笑顔でやる所だろう。
色々あっても一生懸命子育てをしているんだろう彼らに対しこちらは子なし。
うるせーななんて思っていること自体がダメっぽのか。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=225&v=ItepGSxpg3M
リヒャルトシュトラウスの交響詩「英雄の生涯」という曲は聴きこめば露骨に自分自身を描いていることよくわかる。
颯爽と華麗に登場する英雄はエレガントで力強く明るい・・順風満帆、豪放磊落でも繊細みたいな音楽が突然中断すると

英雄の敵
というのが出てくる。
この英雄は作曲家だから、このとげとげイガイガしているのは作品をねちねちと批判する評論家の苦言を表しているといわれている。
このあとあんなに生き生きとしていたおっさんが鬱病みたいになってうだうだ言うシーンが出てくるわけだけど。
人間だれしも、世間に出れば敵がいる。
敵といわずともいろんなとげが刺さってくる。
そういうもんで、みんな闘っているんだろう。
めげたらだめだ。負けたら終わりだ。
この曲の英雄はその後敵と戦い打ち勝っていくわけだけど、その原動力は自分の信念と嫁さん。

楽器のレッスンに行った。
いきなり厳しい指摘を受けることになりつつも、
建設的な言葉をいただけたりして・・
わー頑張ろう。なんて思って帰ってきた。
別に仕事じゃなくても子育てじゃなくてもいいんだと思う。
心にちっちゃな明かりが灯ってりゃそれで生きてけるんだよ。
子供のころからどこを探しても見つからなかった小さな火が消えてしまわないように・・
こんな人間にも五分の魂。
ささやかながら私の生涯を力行中。