思い出ってとんでもないところに落っこちてたりしまってあったり

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帰るの?

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あのスキーの後は板を担いでハーハー言いながら登っていった外人のおっさんだ。
いいねーなんだか。

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来た時とは光が変わってまた違う景色のようにも見える。

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飽きないな。

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スキーやボードな人がわらわらと。
後でいってみようと思っていた方はもうゲレンデ?滑り始めるとこだった。
あとでロープウェイから見下ろすとすごい斜度なんですね。
上に立つと崖を落ちてくように見えるやつでしょ?

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寒いのと写真撮りまくりでスマホのバッテリーがいきなり無くなっちゃって。
何にも考えてなかったけれど時計を見ればいつのまにかいい時間だ。
帰ろうか。

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ロープウェイの改札でこんどはバスの切符を見せてちょっと騒ぎになる。
失敗が次へ全く生かされない典型的なダメな人だ。
ごめんなさいとか言うと笑顔いいえー。
ありがとう。
当たり前だけどスキー人はみんな滑りに行くので帰りは空いてる。

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この箱には私と映画の脇役に見るような外人のおっさんの二人だけだ。

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斜めに横切っているのはスキーのコース。
ロープ直下はロープウェイのために樹木が切ってあるんだと思うけど、
やっぱりうまい人が乱入するのね。
いろんな動物の足跡も見える。
1・2・1・2みたいなのはウサギさんでしょ?

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樹氷って本来こういうのですよね?
すごくきれい。
でもびしゃびしゃと氷が溶け落ちる音が聞こえていた。

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下のロープウェイ出は少し待ち客が。
昭和37年かなんかの銘版を見かけた。

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綺麗ですね。
すぐそばには孫が大学生みたいな年齢の女性が二人。
一人があれどこ行くの?とか聞くとすかさずそこへ書いてあるでしょ!とたたみかける。
ずっと何かを聴き、そこにあるでしょ!みたいな同一パターンの会話が続く。
多分、仲良し小学生だった60年前とかからずっとそのパターンで会話してきたんでしょ?
いいね。仲良しって。
さすが雪国と思ったのはその同じ女性が、私38度のところ滑ったことがあるよとかいいだすところ。
スキーすごくうまいんでしょうね。
静岡ではおばちゃんからそんな会話聞こえてこないから。

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いいなぁスキー。
やっぱりスキーを履いている人は中高年が多い。
80歳代のおじいちゃんがいたりする。
おばさん曰く、でも滑ればすごいのよ・・
きっとそうなんでしょうね。
でもおじいちゃん一番下まできてへとへとになっており、息をするのも必至な感じ・・大丈夫か?


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アスファルトが目に入りもう夢の世界じゃないんだなとか思いながらまた温泉街を歩いて帰る。
20年前の夏の朝ここに来た。
誰もいないし何も動いていなくて、何か騙されてんのかと思ったような・・
特に覚えようと思ったわけでもない光景が頭に焼き付いているらしく、目に入るなんでもない景色に覚えを感じ不思議な感覚になる。
あの時、誰もいない中温泉に入り外へ出るとたまこんにゃくを売っているおじさんがいた。
それがめちゃくちゃおいしかったことを今でも忘れない。
また食おうと思っていて・・あの得意と同じような店の前の鍋・・人がいない。
戸を開けて、すいませーんとか言えばすぐに出てきてくれるだろう・・
たったそれだけのことが・・なんで億劫になちゃってんだろ?

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バスターミナル。
誰も何にも言わなくても列ができるところは日本人的か。
また定期便に先行する臨時直行便が出ていて、こんどは窓側に座れた。
印象的な車窓もあったけれど、狭い車内でバシバシ写真を撮る気になれず・・
上でいいもの見てきちゃたからもういいやみたいな気持ちになちゃってたのかもね。

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山形駅へ到着。
すぐの列車にも間に合うし指定席も開いていそうだったけれど、こんなところまで来たんだからと1本遅らせることにする。
牛肉ど真ん中という駅弁が有名で売っているのも目に入ったけれど、近所のスーパーの駅弁祭りとかでよく見るためレア感が薄いという。

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山形駅には列車や車で何度か・・・
ここへきてゆっくり見て回れるのは2度目・・でも今回も何も見つけられず。
デパ地下みたいなところの蕎麦屋でそばを食べた。
味や歯ごたえははまぁデパ地下な感じで・・
元々そんなに寒く無いうえ、服を着こんでいる為暑くなってくる。

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駅前のペデストリアンデッキからボーっと駅前を眺めれば・・・
ここなんとなく小田原駅に似てる?

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周囲の建物の感じとか、デッキ下の建物との隙間や壁の色など、どうでもいいような細かいところが小田原駅に似てる。

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橋上駅舎なところも。

小田原といえばあんな奇麗な駅ビルになる前の遥か昔の高校に入ったばかりの頃、電車を乗り継いで2時間くらいか地下街のレコード屋にCDを買いに行った。
思いでがCDを買いに行ったことくらいしかないのがどうしようもないところだけれど今更どうでもいいのである。
そのなかにルービンシュタインが弾くショパンのポロネーズ集があったのを思い出した。

https://www.youtube.com/watch?v=6bNjnx__b5I
この曲、初めて聴いたのはもっと前中学のころ。サンソン・フランソワだったか、別な人だったか・・
激しく衝撃的な曲想もだけど、
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この左手の上昇音階に萌えた。
まんまとしびれてた。

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最後のこれとか。

若いうちは激しいもの、かっこいいものにあこがれる。
車やバイクでぶっ飛ばすみたいなのには全く興味がなかったけれど、ピアノをガンガン弾くみたいなことにずっとあこがれていた。いたけれどそれは自分にとって遠い遠い別次元にある世界でもあった。
今この歳になってまた自分だって音楽したいと思っている。
ガンガンとかじゃなくていいから。
でもまだまだ全然遠い。

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さあ、歌舞伎新幹線で帰りましょう。
腹は減りそうにないので駅弁もやめる。

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いいねー山形の夕日。

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ここは在来線規格なのでステップはたたまれ車内とホームの間に一段の高低差がある。
それがどうしたってな話だろうけど、何かを面白いと思うかは人それぞれ。
音楽もそう。
重箱の隅みたいなところが面白かったりもするんですよ。

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桃色に照らされるあそこはさっきまでいた蔵王の山じゃないか。
今あそこにいるとまた綺麗だろうなぁ・・寒そうだけど。
いいとこだったなぁ・・また行きたいなぁ。

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あれ一部で有名なんでしょ?
田んぼの中の高層マンションとか言って。
後ろには出張が終わりましたから帰りますな人。
ビールも入ってでかい声でしゃべりまくるおっさんと、つまみのスナック菓子をガリ!っとかやりつつ静かに相槌を打つ人。
電車で聞こえてくる会話っていつもあんなだよね。一方的にしゃべりつづける係と、余計なことも言わず聞いてやる係。
世の中、そうやってうまく組み合わさることで成り立っているんだろう。
うるせーから早く寝てくんえーかな。


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鶴の恩返しはこんなところだったんじゃないか?

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赤湯だっけ・・夕焼け。

福島につくと新幹線の軌道に入る。
今まで静かに仕事していたモーターがいきなり狂ったような轟音を立てて回り始めるたに笑いそうになる。
押さえつけられいい子のふりをしていたけれどほんとは・・みたいな。

東京の乗り換えは、非常によくできたというか一歩間違えれば乗り遅れそうな時間での接続・・
なのにまたちゃんと確認もせず、何とかなるだろくらいの適当な考えでいた。
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とっとと下りればいいのにこんな写真を撮ったりトイレに行ったりしながら階段を上っていると
・・・号は間もなく発車いたします。お近くのドアからご乗車くださ・・
あれ?・・いまなんとなく聞こえた列車番号に覚えが・・
あっ俺が乗るやつじゃない?
ホームへ出ると左右に列車が2本、いろんな案内が目に入るが肝心の列車名が見つからない。
これでいいやなんて飛び乗ってみた列車・・間違えると名古屋・・降りてもきょう中には戻ってこれない・・まあいいや
まあいいやじゃねーよ。車端の表示を見れば、この列車で正解。
最後まで、ぼーっと適当な一日だ。
いや明日もぼーっと適当だよ。

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いつもの駅に到着の図。
皆さんお疲れさまでした。

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そこに天使は見当たらなかったけれど、確かに自分がいた。

蔵王ロープウェイは山頂駅に到着し、スキーな人はそれ方向へはけてゆく。
よし俺も・・
いきなり杭とロープが目に入ってきてあれ、せまい?
でも多分それは吹雪いてホワイトアウトとかな時にそれ以上行くなロープでみんなそんなもん関係なく外へ広がってゆく・・

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最初に目に入ってきたのはこんな感じ。
人もいっぱい。

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わー・・

どっちいいこうか?
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まあいいや適当に歩きまわって・・
つ、冷めた。
ここでとんでもないことに気付いた。
昔冬の北海道へ行くため雪があろうと路面がブラックバーンだろうといけます的な靴を買って持っている。それを履いてここへ来るつもりだった。
のに、朝いけるんだか行かないんだかみたいな浮ついた気持ちで家を出たため、夏用の通気性に優れたランニングシューズを履いてこんなところまで来てしまっていた。
雪が入り込んで冷たい。
俺はしかしこんなにあほなのかと自分でも驚くけれど、そんなの誰よりも知ってるよという気もする・・とか言ってる場合じゃないしいまさらどうにもならないので、靴ひもをきつく引っ張り結んで・・
八甲田山なら私みたいなのは最初に死んじゃうんだろう。
しばらく歩きまわっていると冷たいとも思わなくなった。


とりあえずあっちいってみよう。
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私のいつもの感じだと空はどんより曇ってああ腫れていたらどんなにきれいだろう・・なはずなんだけど
晴れてるよ。
青く晴れてるよー
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このあたりは周りに人がいっぱい。
中国語も聴こえる。
誰だか知らないけど女性のたのしーい!という声も。
みんな山の方にもぼっていく。
面白そうだから俺も・・
圧接されてない雪は足がズボズボと沈んでゆく・・こんな靴で。
でもたのしー

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確かに氷が落ちて枝が見えていたりもする。
でもいいよそんなの。
元気に生きてるスノーモンスターもいっぱい。
マイナス10度になりますみたいな話だけど多分この時の気温は0度くらいか‥全然苦痛じゃない。
途中ロープウェイの乗換駅では樹氷が音を立てて溶けだしていたので基音も相当高かったんだろう。
風邪はあるけどさほど強くもなく、なんというかこう・・最高。

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むくむくですね。
これは雪がこびりついたものじゃなく、水蒸気が凍り付いたとかなんとかだったと思う。
足元も、片栗粉みたいなパウダースノーのほか、
ずっとでっかい結晶みたいな模様が続いいてる。

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足元のこれも風邪で運ばれる水蒸気が凍り付いて成長してゆく結晶みたいなものなんでしょう?

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山を登りだして立っている位置が高くなると見える景色も変わってくる。
雲が頻繁に上空を通過し、影がいろんな光を見せてくれる。
ちょっと登って良しにするつもりが、楽しすぎてよしにならず・・

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このあたりだったか、俺は人間が嫌いで人がたくさんいると不安定になるけれど、
今は人がいっぱいでも少しも苦にならないぞ・・とかなんとか思った覚えがある。

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来てよかったねー

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生きてればいいことあるかもね。

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ふと気が付けば、ワーワー楽しい人の群れは一段落してちょっと違う雰囲気の世界となってきた。

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ずっと目印の柱が続いていて登山道なんでしょうね。
なんていうんだっけ・・かんじきみたいなのを付けた一団がどんどん登っていった。

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ポーズ取ってんすか。

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いいね飛行機雲。
なんか3人でウェーイ。

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どこにつづいているんだろう?
どこまで行こうか?

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空気も気持ちがいい。
人もいなくなり、帰ろうかななんて思うと
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あれ、あの上何があるんだろう?
いかなくちゃまずいだろう。

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何見てもきれいだ。
でも途中、固く見える場所に足をかけるとずぼっと桃のあたりまで足が沈み込んでしまった。
なめて調子にのってるとると死んじゃったりするんだろう。

登り終えたそこは
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わー

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地蔵山。

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スマホだと遠近感が出なくて何だかわかんないような写真だけど。
なんかずっと続く特別な場みたいな広い世界が。

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今まで山がさえぎってくれていたんだろう、山頂に出るとものすごい風・・
麓のどこかが見えている・・あれどこだろう?
どこでもいいや。

この特別な場所には結構長い時間いたと思う。
頭の中にはこれが流れていた。

https://www.youtube.com/watch?time_continue=620&v=ynEOo28lsbc
何日か前に聴いたからで、本来自然というより都会の中でくつろいでるような音楽なんじゃないかとも思うけど何だっていいんだよそんなの。
この時はいい感じでずっとこのテーマが頭の中をループしていた。

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風が強く、さすがに寒い。
でもなんかずっとここにいたい。

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うちから日帰りできるところにこんな世界があるとはちょっと不思議な感じ。

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人が少なくなる瞬間はあるんだけれど、誰もいなくなることはなかった。
もし、自分ひとりになったら怖いかな。
なんか声が聞こえるとか・・
天狗みたいなのが来て命も持ってかれちゃうとか・・

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登山とかできない私はこんなところにはふつう来れないんだろうけど、今ここにいるのは間違いないのが面白い。

お地蔵さまって鬼から守ってくれるんだっけ?
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むかし日本昔話を見ていたら、
誰からも相手にされないひねくれた爺がやけになって「鬼はーうち!っ」と叫んでみると
節分でみんなに追い出された鬼が集まってどんちゃん騒ぎの宴会となり、お礼をどっさり置いて帰っていく・・と言う話があった。
子供ながらに、その話の視点の優しさや温かさに感動し、心のよりどころみたいな気がした。
だからって悪いもんやのけ者にされたもので集まってちゃいけないけど。
鬼も神様も、自分の心次第なんじゃないだろうか?

来てよかった。
ほんとによかった。
多分一生忘れない。

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さぁ、もどろうか。

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なんかキャラクターですね。

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いっぱいいるし。

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角のある彼、こっち見て笑ってるよね・・
ありがとう。

Tag:ガーシュウィン  Trackback:0 comment:4 

人間、いつ死ぬかなんて誰にも分らないんだから。

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嫁いないのか、週末どうするか・・・ふと前から一度行ってみたかった場所が浮ぶ。
遠いと思ったけれど調べると日帰りでもなんとかなりそうだ。いってみようか。
と思っているとまた絵に描いたように数日前からそれを阻止するような出来事が起こる。
そこをどうにか乗り越えてなんとかなる大丈夫・・と早起きして出ていくため寝ようと思っているそこへまた・・
来週にする?・・いやみんな溶けちまうぞ・・
それより、ある理由で身動きが全く取れないという状況はいつも突然襲ってくる。そうなってからもっとやってけばよかったっていうのは苦しいぞ。
最近、親しいというわけでもないけれどよく知っている人の訃報を聞いて思う。自分もいつかは死ぬ。いつかはじゃない明日かもしれない。
行くと今抱えたリスクが悪い方向へ進んで一生後悔するかもしれない。
しかし死に際に行きたかったなぁと後悔するのはみじめで悲しい。
何ごちゃごちゃ書いてんだ長いね。心配を抱えながらも早起きして駅に向かった。

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いつものホームから、いつもの富士山。
おう、行くのか。
うん、いくよ。

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東京で乗り換え。
なんでこんな歌舞伎みたいな顔なんだこれ。
これから乗るこの列車は山形行きつばさ、後ろに仙台行きやまびこを併結。
そしてこれはいつも得意先に出張するときに乗る列車でもある。たまには終点までいきたいよなぁ・・なんて思う事もあるけれど、今日のこれはまさにそれじゃないか。
つばさは車両が小さく殆ど指定席なので普段は乗らない。
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在来線規格対応で車両がホームに届かないため出入り口にはステップが。
狭いけど、ちょっと旅気分は盛り上がるかこっちの方が。

上野を出ると高架へ上がる。
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あの塔、焼却炉の煙突?
最初に勤めた会社はブラックなところでやめるんじゃなく夜逃げした。
夜通し走って朝になり、横浜あたりから首都高へ入って走っている時あの塔を見たのを覚えている。
頭がいかれていたので名前を変えて別な人間として生きるんだなんて埼玉の某所に潜伏したけれどアパートも借りることができない現実にぶつかり正気に戻った。

関東平野を北上、いつもの下車駅を過ぎて黒磯駅を横に見ればもうすぐ東北。そして福島。
仙台行きやまびこと切り離され、
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東北新幹線からも離脱して
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在来線へ降りてゆく。
山形新幹線と言うけれど実際昔からの奥羽本線なわけで、安い肉を松坂牛と言って食わせたホテル・・とはちがうか。
後ろの席から在来線とは違う特別な速度じゃないの?そうじゃないんだよみたいな会話が聞こえる。もっともなんでも訳知り顔で説明したがる相手に花を持たせているだけなのかもしれないけど。
たまにマスコミがちゃんと説明せずに新幹線で踏切事故!なんて書いているのもどうかと思う。
まあしかし、福島での乗り換えなしで直通してというだけでも20分くらいの時間短縮になって画期的なことだとも思う。
平地をまっすぐ進み山へぶつかるとトンネルとはならず、
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地形に沿って大きなカーブを描きながら峠へ向かって登り始める。
土木技術も、列車の走行性能も現在に比べればはるかに貧弱だった明治期からの鉄道。そこに新幹線直通車両が走っているというところがちょっと面白い。
この板谷峠越えは昔から知られた鉄道の難所。
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すぐに白いものが見え始め、
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トンネル毎にその量を増やしてゆく。
線路際で猿が群れで日向ぼっこをしていたり、カモシカがなんか食っていたりもしたけれど写真は間に合わなかった。
峠という名前の駅があって、峠の力餅というのが昔有名だった?今もその餅屋が駅のそばに・・とそこへ車で行ってみたことがあるけれど、こんなところに・・と言うようなすごい場所だった。
峠を越えるとすぐに
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米沢。
福島位だとまだ何とも思わないけれど、この駅名を見ればちょっと旅っぽいかな・・
でも私の頭はこの数日のストレスもあってかいかれており、ああすればよかったかとか、来るのやめるべきだったかとか考えてもしょうがないことを延々考え続けるモードになっていた。

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現地で飯を食う時間ももったいないとか思って東京駅で買ってきたこれ。
予想と違う食べ心地に、隣の透明なパックに入ったやっすいカツサンドのがうまかったかな・・なんて今更考えだす。
それを買ったら買ったで、ちょっと奮発してあの紙箱入りの・・とやるんだろう。
あほである。
とんかつが食えなくなってきたというようなことを毎回書いているのに、あると買おうとするところも・・
あと5年くらいすれば落ち着くか。

ちょうどこのあたりで頭の中に流れていたのが

https://www.youtube.com/watch?time_continue=1418&v=gp4PqZ-m9Tc
1人部屋の中、ネガティブな考えに沈みながらもみたいな。
若い駆け出しの作曲者の傑作だけれど、執拗に打ち鳴らされるベートーベンからの運命主題は一歩間違うとちょっと恥ずかしい・・なんていっちゃいけない。この人熟練してからもこの三連音を各所に潜ませたけれど、もっとずっとうまくやるようになっていった。
臭いとかじゃなくて本当に素直にこういう文学的思考で生きている人間もいると思う。狙いでそういう風に見せかけることにたけている人もいると思う。
相手や場にかかわらず何言ってんだそんなの。馬鹿じゃねーのか!みたいな人もいる。
いろんな考えや感じ方を持った人がいて、それらがぶつかり合うところから生まれるエネルギーや発想が豊かな未来を作っていくんでしょう・・
とはいえ、露骨に人に向かって自分と違うあなたはおかしい!みたいなことを言われた時にはああこの人馬鹿なんだなと思ってしまった。

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静岡で生まれ育った自分にはこんな光景もイレギュラーで刺激的な景色。
小さな峠をまた超え、ネットで一時期よく見た田んぼの中の高層マンションが見えたりすると・

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山形の街が見えてきた。
こんなことを書いたら馬鹿かと思う人も多いだろうけど、静岡な私は東北地方というのは冬になれば全体的に雪に覆われるものだと思っていた。
でも、そうじゃないのね。
今年は雪が少ないとかいろいろあるんだろうけれど、こういうことは実際来て実感的に見ないとわからないよね。

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山形に到着。結構な人が下りる。
さ、さむ・・くない。変に暖かすぎる気もする。
日帰りなので時間は貴重だ。色々旅行に行ったけれど、見るものが美しく見える太陽の明かりというのはその時にしかない。2分後に戻ってくるともうなくて二度と帰らないなんてことがあった。後でじゃだめだ。
バスを一本のがすと1時間無駄になる。
・・とこんなになって一人気持ちが空回りしているのもちょっとおかしいのかも。
往復のバスとロープウェイがセットになった割引切符があることを調べてあり、抑えてあったその売り場へ急ぐ。
窓口で樹氷の・・と言いかけると遮るように金額を言われる。
前に並んだ女性にはあの列に並んでくださいなんて丁寧に案内しているのに俺には何も言わず。
あの列なのはわかっているのに
どこへ行けばいいですか?
あの列ですか?
なんてでっかい声で聞いたりして。

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あのバスは臨時直行便。
すぐ後に定期便が来るので乗れないという事は絶対にない。
スキーを持ったらしい若い人もいる。
学生はもう春休みなんだっけ?

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もう無理じゃないと思うのに乗ってくださいと言われ・・
補助席。
この後前の補助席も埋まる。
外は見えないけれど、まあいいや。
自分の車を買って、最初の休みにここへ来た。
街から蔵王温泉まではあっという間だった記憶がある。
自分の車を買ったというか、取引先の子会社が闇金融みたいなのをやっており、借金の形に抑えた車を現金化するのに使われただけ・・・今思えばほんとにブラック企業だった。
隣の若い男女は中国人。話しかけてみたかったけれど、そもそも中国語なんてしゃべれないんだった。
登山道に入るあたりで大きな赤い鳥居をくぐるのが見えた。
あれははっきり覚えてる。もう20年以上前。

蔵王温泉バスターミナルへは、記憶通りすぐについた。
雪の全くない街からわずかな時間しか走っていないのに、あの雪の別世界が本当にあるんだろうか?
なんとなくバスを降りればそこがロープウェイの駅というのが観光地の定石のような気もするけれど、会社が違うのかここからロープウェイまでは結構歩くらしい。

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温泉街をゆく。
強烈な硫黄のにおい。
いいねー
泊りがけでスキーとか来てみたいなぁ・・
運動音痴どころの騒ぎじゃない私ではあるけれど、20年ほど前にスキーにたくさん行った。
毎回の同行者は私じゃなく車を出してくれ自分の思い道理になる人間を求めているだけだと感じていた。
それでも行ったのは私も相手を都合よく利用していただけなんだろう。
相変わらずいつまでたってもちゃんとできるようにはならなかったけれど、わたしとしては楽しかった。
嫁さんになる人と知り合うとスキーはどっか行ってしまった。
でも嫌になって辞めたわけじゃないから。

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川には温泉が流れ湯気が立っている。

特に調べもしないできたので
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最初に見えたこちらの駅へ入る・・あれやけに空いてる?
と私の持っている切符を見た係員の方が慣れた感じで、ああ、その切符はここじゃないんですよ・・
え?そうなんですか・・じゃどこに?
聴くとまだ先だそうだ。

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やっと到着。
どこでもそうだろうけど中国語の案内がたくさん。
そして、中国語があちこちから・・

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入ってみると階段には人の列。
スキー場の長距離リフトも兼ねているためと言うかそっとの人のが多いかも。

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はやる気持ちを抑え、しばらく待ってやっと自分がというところで切符を見せると・・
あ、これ駄目です・・
は?
これは引換券ですから下へ行って切符と変えてきてください。
そういわれてみるとバスの切符にくっついているのはロープウェイの切符じゃなく引換券だ。
別会社かなんかだからそうなっちゃうのか。
私もちょっと読むくらいすればいいのだけど・・まあ、俺らしいよなぁ。
しかたない、また列につくと前にはもうすぐ定年という感じな年齢のグループが。
さっきの若い人と違い、マイペースで若干列を乱している。
その中の一番調子に乗ったような人の声を急に耳がひろう。
雪上車の流氷見学は中止になったんだよ。きったねーからつって。
その声を聴いた観光客が訪ねたんだろう、雨が降ったため樹氷は皆溶け落ちてしまい、スノーモンスターどころか木の枝が見えるみすぼらしいような状態なのだという。
こ、これからというところで・・
どこへいっても得意になっていらんことを言う人というのに遭遇する・・逆に考えると私がいつでも神経質になっていらん情報を拾っているのかもしれない。
このオヤジはたぶん違うけれど、ターゲットに落胆の表情をうかべさせることを喜びとして生きているような人がいる。あれも病気であろう。病気と分かれば腹も立たない。迷惑ではあるけれど。
それはいいとして昨夜から寝てる間も今朝も、行くか行かないか問題みたいなのをさまよい、意を決してここへ来た。
こなけりゃこかったのかなぁ・・
この期に及んでまだそんな思考が走っている。
まあ、俺らしいよなぁ。

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やっと乗り込めたけれど詰め込めるだけ詰め込まれ、身動きは取れないうえに窓が遠い・・
皆が写真を撮ろうとするため写真を撮ると人の腕ばかりが写る・・
さっきのオヤジのがっかり先行予告みたいなのと合わせ、飽和した頭が俺は人が嫌いなんだよ・・とかいってる。
いってたけど、

2662.png
こんなものが目に入ると
スイッチが入り
気持ちが入れ替わってくる気がした。

2663.png
車内もどよめいている。
きれいじゃない!
わー
吹雪で出れませんでしたパターンも覚悟してきたけれど、なんか空青いじゃんか・・

2664.png
駅に着くと終わりじゃなく、もう一本別ななロープウェイに乗り継いでさらに上を目指す。
こちらはでっかいスキー場でよく見る、いっぱいいまわってて勝手に乗るタイプのだ。
今度は正面の窓に張り付けた。

2665.png
わー
2667.png
もうさっきのオヤジの余計な話なんか吹っ飛んでた。
神様ありがとう。

2666.png
天使がいそうじゃない。

2668.png
向かいのスキーな人の会話
やばい、
え?
これは帰りたくなくなるパターンだ・・


長いので今日はここまで。

Tag:ブラームス  Trackback:0 comment:4 

嫁さんがいない

今日も練習してきて・・
先生からもらったリードは大事にしたほうがいいのかと思い普段使っていない。
今日、楽に息が入りいい音が聴こえたような気がする上にできなかったタンギングが急にできるように・・なんだ、俺だって・・よしがんばろなんて思いながらふと見ると間違って先生のなんか書いてあるリードが楽器についていた。
あー!なんて思いつつ自分で買ったリードにするともう口に入れた感覚から全然違うし息も入らないし変な音は出るし、新しいリードを出してもそれもだめ・・
自分が悪いとも思うけれど、楽に吹けるリードを知ってしまうとそういうのを探したくなる。というかあまりよくないのかもしれないリードでずっとああ俺はダメだとかやってる俺はやっぱりダメなのか。
下手ほど道具のせいにする・・と言うのはあるけどそういう事だけ言ってても駄目か。

今、訳があって嫁さんがいうちにいない。
別に出て行っちゃったとか病気だとかそういうわけじゃないけレポートけれど。

2630.png
これは先週。まだ嫁さんがいた。
最近はやりのバイキング的なものとメインの料理がセットになっているんだけどちょっと価格を上げてよそとは差別化しますよみたいな店。
注文はタブレットから・・今時ラーメン屋もこんなのだし驚かないか。
そのうち自分のスマホからオーダーして瞬時に決済も完了するみたいな話になっていくんだろうね。

取り放題な品数は少ないけれどこの
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タイミングが合えば焼きたてのピザが食い放題。
があるのですごくいい感じ。
嫁さん他周囲の女性はやっぱりスイーツがいっぱいなとこに萌えるんでしょう。
みんなパフェグラスみたいなのをいくつも置いて・・

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す、すくな・・
箸でよくかき混ぜて食べてくださいとか何とか言ってた。
実際食べてみると皿の中央部が深くなっているため意外に量もある。
食い放題=まずいみたいなので期待もしていなかったけれど、おいしかったよ。


https://www.youtube.com/watch?v=jxHQTRk5TvA

学生時代、一人暮らしを始めると自炊をした。
いろいろ作ったものを並べて、うまかったりしたこともあったけれど・・あれ?なんで?虚しい?
そのうち味噌汁がインスタントになり、おかずが冷凍食品になり、総菜になり・・
弁当でいいやという事になる頃には500円台でいろんな定食を腹いっぱい食わせてくれる定食屋に入れるようになって・・
そんな自分に周りの人間・・・床屋の爺さんやタクシーの運転手・・が学生の身分で自炊もしないで何やってんだてめーみたいに説教をしてきたのを覚えている。
なんだその空論みたいなの・・あほかなんて思っていた。

あれから25年くらいか、嫁さんがいないので夕食を何とかする必要がある。
自分で作るみたいな発想はかけらも浮かばない。
弁当を買ってくるとゴミが出る。
なんかダメ人間ぽいけど外食生活の始まりである。
ただ若いころとは違い毎日味や油の強いもの食っているとすぐにリアル病気になる可能性もあると思う。
学生や運転手あいてみたいな定食屋はこのあたりには・・
あるのかもしれないが見当たらない。

2635.png
ここは稼ぎたい中国人を募り訓練して日本へ連れてくる・・らしい系のお店。
ちゃんとおいしく、値段に対して量がかなりある気がする。
これで既に多いのに、
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まだこんなのが出てきたり。
パックをもらって持ち替えるかと思ったけれど、家にご飯があるわけでもないしゴミになるとか思いながらみんなその場で食っちまった。

次の日、
最近できたスパゲティー屋に行こうかと思っていたけどやっぱり白米が食べたくなり吉野家。
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魚が食いたくて牛鮭定食
牛皿は箸を何度かつけたらなくなっちゃって・・
ごはんに依存している感じ‥まぁ、安いからね。
ごはんがおいしかったよでも。

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そのスパゲティー屋。
チェーン店で東京にはたくさんあるらしいけどなんでこんな田舎にできたのか?
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よせばいいのに焼チーズなんてボタンを押して・・
券売機なスパゲティ。
こういうのも嫌いじゃないですよ。
気取ったおしゃれ店で1,500円位のパスタを頼んでみるとでどこでも食えるような味のもんが猫のエサくらいの量でとかふざけてんのか?と思うことがある。
ああいうがっかり感はないし。


なんか全然内容がないけれど、あれですよ。
やっぱり、嫁さんがいないってのはつまんないね。
言いたいことはそれだけ。

Tag:プーランク  Trackback:0 comment:6 

呪いを解くことができるまで・・

会社帰りに楽器の練習場へ。
部屋を抑えた時間より早く着けば待つことになるのだけれど、この日は近くの広い路肩に車を止めてボーっとしていた。
本人的にはずっと何か考えてるのでボーっとはしていないつもりだったりするんだけど傍目にはいつもぼーっとしてるようにしか見えないんでしょ。
ここは幼いころ住んでいた場所のすぐ近く。
あのころもボーっとしながら一人ほっつき歩いてた。
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日が伸びてきたなぁ
今見える光景は40年くらい前にも見ていた光景。
いや、あの樹はあんなにでかくなかった。

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いつの間にか改築されて少し背が高くなっていたけれど、幼い頃あの鉄塔を毎日眺めていた。
懸垂型なんて用語は知らなくても碍子が逆三角形に配置されたあの形は、鉄塔の前後で送電線の角度に変化がない場合に見られるものだということ発見して・・そういうのが面白いと思っていた。
連続するものの中に現れる規則性や意味づけを発見する事への興味や楽しみは、その後音楽を聴くようになってから音楽の中にそのまま生かされた。音楽というのは工学的、数学的な要素を強く持っていると思う。

で、レッスンに行ったのだけどまたいきなりグダグダに。
冷静を装いながらリードを変えたり先生の指摘を受けて何とか持ち直し・・
だいぶ楽器から離れていたようですけど思い出しましたか?
いえ、昨日も練習したし毎日やってました。
ああ、俺は何をやってたのか。何をって練習も的が外れているし足りないしまだちゃんとしたものが少しも定着してないだけ。

事実として、
私はどこか神経か脳の機能がおかしいのか普通の人には訳もなくできる動作がいつまでたってもできないという事があります。
物心ついたころから周りの大人がいら立ち私を非難したり大袈裟に嘆いたりするのを見聞きし、感じてきた。今はすぐ体罰というらしいけれど昔はすぐにぼかすか殴られたもんだ。
受けるのは痛みとは別なメッセージで刻まれたそれは消えない。その時周囲に感じた同じ年齢の多数の目線も同じ。
子供ながらに何かがおかしいとたびたび思ったのも覚えているけれど、度重なるそれは私に対し自分は何もできず周囲に迷惑をかける不具合品だと思い込ませた。
その意識は何かあればパニックのような状態引き起こし自分の体をコントロール不能な状態へ追い込む。
その結果はさらに周囲をいらだたせ、澄まされた神経はいち早くそれを察知し・・
それは年齢とともに解決していくようなものではない為、中年になった今でも実は抱えたまま。
そういう場面を予測し、回避する事を覚えてきただけ。

最近、そういう人間が実は一定数いて定型のようなものがどうもあるらしいという話を読んだ。
読んだところで何も改善されるわけではないけれど、私にとっては何かすごいことが起こったような感覚を得た。
周囲からも自分自身もなんでそうなの?おかしいでしょ?と疑問形の声しか聴けず、存在そのものも間違いであるかのような印象だった自分について是非はともかく第三者がそういうのいますよと言っているのをはじめて聞いたわけ。
こんな歳になってはじめて。
これは当事者じゃないと馬鹿がアホみたいなことを書いているようにしか見えないでしょうけどいいの。


この日のレッスンもその病気が出ていて自分で変なところに力が入ってしまうため音は出ないわ自分の声が出ちゃったりして・・
先生も外から見てのアドバイスはできるけれどそんな異常な状態を経験したことはないから
どうしてそうなるんですか?
となんて質問系の言葉が聴こえてくる。
それは当たり前なんだろうけどこちらは定型的にスイッチが入るわけだ。
とは言え、今までと違うのは主回路が暴走して死んでいる傍らで非常電源回路みたいなものが細々と起動し、
今のこれ病気だから・・いつものあれだから・・事実じゃないからそのまま受け止めるなよお前・・みたいなことを言ってくれる。
帰りの車でも非常回路が作動するんだけど主回路の暴走が収まらないから誰もいない車の中1人で俺は大丈夫!頑張れ俺・・みたいなことを大声で叫び続け・・

あれから時間がたち頭も冷えた今だから書くと、グダグダながらも問題点を指摘してもらいながらレッスンは進む。
当初それは今考えなくていいと言われていたことを要求される。
私にとっては新しい展開だ。当然のように全然できなかったりするわけだけど、具体的な練習法を指示してもらい・・
と、今こう書けば結構建設的な内容だった。
新品リードの育て方も教えるから、新品を下ろして毎日水につけてきてください・・とか。
書かないけどちょっと建設的な言葉を聴けたような気もして・・


https://www.youtube.com/watch?v=cH2PH0auTUU
これの冒頭、クラリネットのグリッサンドがあるんですよね。
あんなのどうやってやるんだろう?と思ってほんとに久しぶりに聴いてみたらグリッサンドは上の方の音だけで下は普通に音階なんですね。
これがやりたいとか言うわけでも何でもないけど下のFの音を吹いててこれを思い出したから。
FだけどB管だからやってる人的には下のソ。 移調楽器なんて知らないとファじゃないの?なんてどうでもいいけど読んだ人がこう思うかなああ取られると嫌だなとか考えだすときりがないね。これも病気かな?
グリッサンドじゃなくてポルタメントじゃないの?なんて思ってたけどほんとに指をスライドさせるらしい・・知らねーけど。
中学の頃テレビでみたこの曲の演奏で、もう名前もわからない男性ピアニストの演奏が最高にかっこよかった。前奏曲なんかもものすごく個性的に弾いていて・・でもラフマニノフなんかもバリバリ弾いてて・・あれ、誰だったんだろう・・・
いまでも彼の音楽、映像が頭の中に焼き付いている。
失敗したのは最初に買ったこの曲のCDで、どうも指揮者がこの曲いやいややってんじゃないかという印象を受け・・・なんだこれ?なんて思ってしまいそれ以来曲自体をずっと聴いてなかった。

いくつか聞いてみると、この曲も演奏者によって全然違って聴こえる曲ですね。

ガーシュインの自演?というのがあった。
よく聞くのとは違う、グロフェの最初のアレンジ?
カットで一番聞いてみたかったところがとばされてて・・
でもいいよね歌い方が。
ガーシュインも若いうちになくなったんだっけ?
才能をもらうとその分寿命を取られちゃうのかな?
何にもできない分長生きさせてもらえないかな。
なわけないのか。
今も、仕事でお世話になった方の訃報を聞いた。
あまりに突然のことで・・俺はいろんな国に行ったがどんな未開の国の怪しい食い物でも平気でくえるぞ・・なんて笑っていた人なのに・・
人の人生って自分の意向とは全く関係なく、突然終わっちゃったりするものなんですよね。

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また練習してるけど、言われたことをやってみるとグダグダどころかゼロに戻ったような崩壊感。
言われたことをやっているつもりだけれど、違う動きしかしていないんだろう事は経験的に理解できる。でも実際何がどうなているのかは全くわからない。
でも、頑張ろう。
人と同じにできないからと言って死ぬわけでもない。
いや人と同じじゃないと死ぬんですよとすぐ返して得意になるような人には適当になるほどすごいですねとか言っときゃいいんだから。
貴方ならこれくらいは初見で吹けるでしょう?みたいな言葉は、この人駄目だろうな・・という相手にくれる言葉じゃないだろうとか自分に言い聞かせてみたりしながら。

楽器の練習は自分も音楽がしたいという夢への挑戦であるのだけれど、同時に物心ついたころから始まる自己否定を何とか少しでも正してから死にたいという人間の矯正でもあるのかなと思ったりして。

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平日の連なりはでっかい川、休日は河畔の茶屋だ

休日。
なのに目覚めた瞬間から仕事のことがよぎる。そんなのはみじんも出てこなくてくていいのに。
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旧東海道が安倍川を渡るところ。
静岡というか駿府は徳川家康の隠居所だったし、安倍川は天然のお濠みたいなもんでしょうか、むかしは橋を架けるのは禁じられていて川越人足というやつかなんかですか?
今見えるあの橋は大正時代の架橋だそうで、その前はどうも木橋だったみたいだ。
そのすぐそばに
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このお店。
駐車場と書いてあり所に車を突っ込むと店の中から職人さんらしい人が出てきて職人さんらしい荒い感じで誘導してくれた。
荒いけれど、毎日何度も同じことを繰り返しているなという流暢さみたいなのが感じられて。

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中へ入るとちょうどお客さんが出ていくところで私たち以外誰もいなくなった。
この後人が押し寄せ立ち客があふれることになるとはこの時は思わず、こんな感じのお店なのかと思っていた。
好きにに座ろうとすると40年前は毎晩ステージでロックを歌っていたみたいな感じの女性が出てきて、お二人さん?じゃここへ座ってくれる?と誘導される。
あはいなんて言ってると早く決めてそこ見本あるから・・
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え?あ、あれか。

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見本たって、安倍川もちと、わさび醤油のからみもちしかない。
えーと安倍川2つと・・までいうと
わさびが1つねと女性が先に言っちゃっうから・・
皆同じなんでしょうね。。

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あの中で男性の職人さんが二人かな・・お餅をちぎって丸めている。
お客さんが入ってきて「あの、駐車場はどこに・・」
すると怖い顔の職人さんが出てきてものすごい剣幕で「駐車場?そんなもん・・あるよ。」
え?
よこにあるだろ!
あ、そこですか?
もし自分がいきなりあんな風に言われたら頭にきて帰っちゃうところだけど傍で見ているとああ職人だなぁとか思って笑いそうになる。結局出て行って丁寧に案内しちゃってるところがまた職人さん。
次に入ってきたお客は夫婦そろって開けた戸を閉めずに中をうろうろしはじめる。さみーよあほーなんて言えるわけもない。
俺が閉めるかと思うけれどなんだ結局世の中やったもん勝ちかよ・・
とそこへ今度は別な職人さんが何やってんだ馬鹿じゃねーのかみたいなすごい顔で戸を閉めにきてまた笑いそうになる。
職人が怖いのは悪い人だからとか客を邪険にしているとかじゃないんだよね。

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さあそして出てきた安倍川餅とからみもち。
プラスチックのケースに入ってないのを食うのは15年ぶりだ。
まずはからみもちから・・おいしいけれど味は予想されるそれそのまんまだ。
安倍川もちはもちろん安定のおいしさ。
からみもちは単体だとあんまりおもしろくないかもしれない。
甘い黄な粉とあんこの間にわさび醤油が来るこの面白さというか・・

シューマンの交響曲第3番「ライン」は、サービスエリアで言ったらうどんかカレーみたいな置いてないのはおかしいだろ的超絶有名曲。でも好んで聴くようになったのはつい最近。
LINEじゃなくてライン川沿いの街を散策してみたいな話だけれど作曲者の精神障害はすでに始まっており自覚もあった本人は相当つらかったはずで、表面の幸せいっぱいみたいなのだけがそこにあったわけじゃないところがミソかもしれない。
でも音楽は非常に明るく幸せなわけで3楽章なんかそのあまりにも純粋な白い蝶々みたいな音楽に泣けてく・・
だけど聴き始めてもしばらく、明るい日差しのしたみたいな楽章が3つ連続することに
おはぎをたくさん食った後にチーズケーキが出てきて、つぎはバニラアイスかよ?
それ単体はおいしんだけど続くときついよ・・でもくどいなぁこれ・・みたいな事を感じていた。
いまはそこまで思わないけれど。
それとは別に昔からシューマンのオーケストレーションをくどいとかメリハリがないとか鳴りがわるい感じる人たちがいた。しかし曲の魅力からは逃れられないためオーケストレーションに手を入れて時代の標準に合わせ演奏するのが普通に行われてきた。
グスタフマーラーという指揮者は自分の編曲を出版したりしており、その後の演奏者たちもそのアイディアを部分部分生かしたりして・・もいいか。
なかなかなじめなかった私にこの曲の良さを教えてっ暮れたのはマーラーの楽譜をかなり多く生かした演奏だった。
砂糖の量を減らし、チーズの量を減らす代わりに豆腐を使い、はちみつが指定されていたところをあえて醤油に差し替え・・
ちょっと違うけど・・
隠し味というには目立ちすぎな編曲でもあるため、常にそれは作品への冒涜だろという批判もあった。
あったが、シューマンとショパンに関しては手いれるよそりゃ派がずっとい続けた。
そのおかげで現在のこれらの曲の知名度、地位みたいなものがあるのかもしれず、単純に批判しなくてもいいんじゃないかとも思う。
一方で何やってんだ楽譜通りでもちゃんと演奏すればちゃんと聞こえるだろ!な人もいて

https://www.youtube.com/watch?v=q5LDTRSHS7Y
この動画の人はその筆頭だった。
これもいいよね。
近年はアカデミックにちゃんとやるのが筋でしょうみたいなのが主流なんだけど、逆に変なのも面白いじゃんかとか言って堂々とやれる時代にもなってきた。
どっちもやればいいんだよ。
色々楽しめたほうがいいじゃんか。

続く第4楽章は荘厳な大聖堂を描いているんだと思うけれどなじめないときはずっとワサビとガリだけ口に入れられているような気がして全然好きになれなかった。
今はそうは思わない。
明るい楽章が続く中、これがあることでこの曲はバランスしている塩もみも出るし・・

おいしかっただけじゃなく店のたたずまいもだけど何よりお店の人の強烈なキャラクターが東海道を舞台にしたお話の中の人みたいで面白い。
誰もいなかった店内にはあとからあとからお客が入ってきて、立ち客だらけで落ち着けない雰囲気となってしまった。
先ほどの「そこ座ってっとか早く決めて」もこうなっちゃうとどんどん捌かなくちゃ収拾がつかなくなっちゃうからなんでしょうね。
食い終わってんのに粘れる状況じゃないのですぐに店をでる。
嫁さんはそこが気に入らなかったみたいだ。
しばらく来れないか、次に来るのはまた15年後・・それだともう60近いのかぁ・・あっという間なんだなぁ・・

車を堤防に停めて少し歩いてみようか。
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アーチじゃなくて直な鋼材をリベットでアーチ状に組んで・・みたいなのが時代を感じさせていいですよね。
それがまた堂々たる現役なところがいいじゃない。

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水が全然ないのが面白い。

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右折車線確保のためか終端部だけ新しいアーチ橋にかけ替えられていた。
せっかくだから一つ下流の橋を渡って帰ろう。
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新幹線もわたる。

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この川底を掘ってるのは水を誘導するため?
なんか知らないけど意味があってやってるんでしょうね・・

また一週間が始まるのか。
平日の連なりを進むのは橋のないでっかい川を渡っていくようなものだ。
今一見簡単に渡れそうな水量が足を洗っているけれど、命も持っていかれかねない深みがすぐそこに潜んでいることも知っている。
それは突然現れどうなるかは一瞬の判断で決まる。
みんな巻き込まれる事を恐れ離れてゆく。こちらを見ながら・・もしかすると、笑っていたりするかもしれない。
そんなことばかり考えていると仕事の前からつかれていたりして。

まいいや、うまくやってやる。
幸い、今週末には茶屋があるので団子食ってがんばろう。

Tag:シューマン  Trackback:0 comment:8 

人や人のやっていることはちょっと見たくらいじゃわからない

むかし、仕事の関係で一時期住んでいた愛知県は喫茶店がすごい密度で存在していた。
どの店も看板に黄色い回転灯がついて回っていた気がする。そしてその向こうには別な店の回転灯が見えていたり・・
営業に同行したことがあって朝会社を出るとまず喫茶店。こんな朝早くからから客んとこ行ったって迷惑だろみたいな話しで。
モーニングは定食みたいなのが出てきてしかもうまかった。
あれから20年以上たったけれど今はでもそうなのかな?

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ここは家から一時間くらいの街。
ふと喫茶店が結構な密度で存在していることに気付いた。
何か理由があるのかもしれない。
そのうちのどれかに行こうと思い、いくつかの候補について嫁さんにここは?とか聞いてみる。
自分の行きたかったところは却下されて古民家カフェに決定。
古民家カフェは実はちょっと飽きているというか側ばっかりで中身は・・みたいな印象の店も多いので・・
と最近偉そうな事ばっかり言ってるななんか。
駅のすぐそば、古い町の細い路地を入ったところ。一通だらけだからただ目指せばいいというものでもない。ナビが案内してくれるのでいいけれど、自分で目指すんだとめんどくさくなって途中でやめそうだ。
駐車場に見えるこのスペースに車をとめれば道路にはみ出す。
歩きで来る人のが多いのかなここ。

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波平さんとか出てきそうじゃない?
中へ入ると土間にテーブルとソファーを置いた空間。でもそこには経った今は行ってきたという感じの先客が座ろうとしているところ・・何お前みたいな表情?
お店の人はい当たらず・・さっき見た障子の間は・・あ・・あれお店の人?
こんにちわーなんて言って見るとものすごく低くて小さな声でこんにちは・・
聴いた瞬間、30年くらい前の帝都物語というのに出てきた謎の軍人加藤を思い出した。

ここ入っていいんでしょうか?
どうぞ
くつは?
くつのままで・・
そんなの当たり前だろ何いちいち聞いてんだみたいな。
ものすごいビターというか・・
やっぱ古民家カフェっておかしいのかなと思いかけるけれど気を取り直して
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また低い声で二人席へって聴こえたからからそうしましょう。
畳をはがして板張りにしてるのか。

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ストーブがあったかかい。

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向かいでは古い家屋が解体されているところだった。
便所と風呂は外付けかぁ・・古い家だったんだろうなぁ・・とか。

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床の間には花。
この時はまだそんなにその意味も解らなかった。
どうも、若い男性の店主が一人でやっているみたいだ。
しばらくたってオーダーを取りに来た最後に低い声で
順番にやってます。おまちください。
と予防線みたいな一言を置いて行ったのを聞いて、おせーよみたいなクレームが来ることがよくあるのかなと思った。

することもないのでこの店のレビューをみるとあこの人がその原因かなみたいななんか切れちゃってる人がいた。
それより、
こんなどう見ても古民家にしか見えないこの店のレビューに
建物が古い気がする
という一文のみの記述があった。
私が感じたのとは違う意味で書かれているのかもしれない。
そのまんまかもしれない。
自分もこのブログに色々書いてみるけれど、こうと思って書いたことも読んでくれる人が同じように受け止めているとは限らないんだという事を時々感じます。
それはそういうもんだしそんなの当たり前なんでしょう。
むしろそのずれしろに面白さが・・くらいなことを言わなくちゃいけないのかもしれません。
わかってほしい、察してほしいなんて必死な思いで書いたことにしょんべんひっかけるようなコメントが付いて憤慨したこともあったけれど、まあそこもそういうもんだという覚悟がないならこんなのやめちゃったほうがいい訳ですよね。
こういうの書くとあれは私のこと?という方がいますが違いますよ。

子供のころからそういうのが嫌で、怖く、人を避けてきたところもあると思う。
とはいえそれはそういうものなんだからそういう覚悟で臨んていかなければ一生隅っこで黙ってるしかないんだよな。
この歳になって今更勉強させてもらいました。

しかしあれですね、もう時代が変わって障子も床の間も見たことないような人が人口の何%かになっていたりするんでしょう。

BGMはジャズ。
どこ行ってもジャス。
いいと思うそれで。


https://www.youtube.com/watch?time_continue=261&v=nA-qcCwWSJE
1人一丁でもフーガをやっちゃう。
他にもっとすごいフーガがあって、あれにくらべるとこちらはそんなに厳格、濃密というんじゃない気も。
だけど印象的ないいテーマですよねこれ。

私たちのほかに二組のお客さんがいる。
ほんとに順番にやってるのがわかる。
実際結構待って、
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カフェオレが出てきた。
なんとかという名前がついて嫁さんが頼んだのより100円高いんだけれど、どこがどう違うのかとかはわからない。

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嫁さんのうさぎちゃん・・♡
嶋田 久作の加藤みたいなあの人がこれを?・・
結構な量のあるこれをゆっくり飲みながら・・
でものみ終わっちゃうよという頃にケーキが登場。
ハッとする。
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お皿に書かれたソースによる・・なんていいうのこういうの?

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嫁さんのは梅の樹かな?
両方とも、もうすぐ春ですねみたいなことを言ってるんじゃないか?
ぐじゃぐじゃぐじゃーみたいなのはよく見るけど、
これはしっかりアートなんじゃないか。
この店の真骨頂みたいなものを見た気がして見直したというかああここ来てよかったなという気分になった。
愛想がいいばかりがいい店じゃないんだな。
生クリームのロールケーキだったかな?
ロールケーキ自体は普通っぽいけど生クリームが大量に乗って本当に生クリームだった。

一瞬やっぱり古民家カフェは・・なんて思ったりもしたけれど、いい時間になりました。

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帰り際に土間の部屋を撮ってみたりして。
細かいことは忘れちゃったけれど最後に支払いをする際、ちょっとした一言をもらって魔人加藤かと思っていた彼の印象が少し和らいだような気がした。
固い氷が溶けて暖かい何かが出てきたみたいだった。
細かいことは忘れちゃったけど。
床の間と、べつなとこにも生けてあった花が印象的に思い出される。

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行ってよかった。
またいつか・・

Tag:バッハ  Trackback:0 comment:2 

ショックで記事の趣旨が変わっちゃった。

この記事書き終えたところで言いたいことの中心が変わってしまいました。
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嫁さんがフリーペーパー上に行きたい店を見つけたらしい。
あえてどんな店か調べることもせずに行ってみた。
花がいいですね。80年代な内装、ワイングラス、個室が何部屋か。
昔からある地域密着系の記念日とかちょっといいとこ行こうみたいなお店か。
ランチの価格は割高。
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これはお店からのサービスですと言うパン。
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スープはおいしかったよ。
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うちでも食えそうなサラダにはなんかわかんないものが降りかけてあってアクセントになっていた。
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豚の網焼きはおいしかったけれど薄く延ばされ皿が透けて見えるようなご飯を見てなんだこれ?馬鹿してんのか?なんて思いかける。
実際デザートまで食うつもりの女性だとこれで足りるのかもしれませんね。
そういえばもう一品手打ちのうどんというのが出てくるはずだけど・・
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庭の鳥のえさ場には鳩が来ていた。
屋根の下、餌のあるところにいる一羽がくつろいじゃって全然どかないから屋根の上の奴はいつまでたっても食えないのね。
世の中ってあんな感じだと思いながら・・
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鳩から目を戻すと目の前に置いてあった。
器が冷やしてあり冷製なんだと悟る。
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この日ものすごく寒かった。
特別に冷やされたそれは特に味もわからないまま三口くらいで終わってしまい、さみーよみたいな感想を残して消えていった。
懐石みたいなコンセプトなのかもしれず、足りないなんて言ってる馬鹿は来ないで下さいというところなのかも。
厨房で一人頑張るシェフはあの白くて長い帽子。最後のありがとうございますの声やコーヒーを入れているときの音なんかに客を大事にする思いが感じられた気がしてよかった。
接客の女性は娘さんかな?料理に見合う仕事をするつもりなら接客じゃなくていいから外へ出てもう少し勉強した方がいいんじゃないかと思った。うるせーってなもんだろうけど。

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一瞬富士山が見えて。

このあと家電量販店に行ったらなぜか最も場違いと思える場所で場違いなBGMとしてこれが流れてた。

https://www.youtube.com/watch?v=_RmuTuVWXy4
この曲すごく難しいんじゃないかな?指が回るとかいう話じゃなくて。
むかしドイツ語の授業を取ったけどほとんど意味も解らずボーっとしてた。
ある時シューマンのトロイメライという曲が・・と言うのが聞こえてきた。
夢・・とような・・で夢のようなという意味ですね・・かなんか言ってたそれだけ覚えている。

この後違う店でお茶を飲んでショッピングモールに行き、そのまま夕食もと鎌倉パスタという関東のショッピングモールでよく見かけるチェーン店に入った。
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チェーン店の味と書いてあったりすると少し見下す意味合いがあったりもすると思うけれど、私にはそのチェーン店の味でも十分。

焼き立てパン食い放題みたいなオプションがあり、昼が足りなかったこともあって頼んでしまう。
医者から炭水化物を減らせと言われているどころかよりによって次の日そこへ検査のための採血に行く予定。
採血の前は肉や油を控えみたいな話もあるけれど、そんなことをして仮にいい結果が出たりしたら本来治療すべき問題点を自ら見逃すよう仕組んでいることになるわけで・・

と書いたところで、ある方の訃報を聞いた。
私と同じ先生を主治医としていた人で、かなりまえから素人目にも癌?という症状が出ていたにもかかわらず適切な診断や処置が行われてこなかったという人。
その後別な病院で癌の診断を受け、適切な処置が行われいい方に向かっていると聞いていたのに。
つい先日その姿を見たばかりなのに。
私も一言二言会話をさせてもらったこともある。
ちょっとショックだ。
人を通して聴く話だから、ここで誰かや何かを批判しようというのじゃありません。
私は自分の主治医として先生を信頼しているのだけど、同時にあの人の話を聴くとちょっと受け入れられないものを感じる。
だって人の命というものは取り返しがつかないんだから・・

友人や親しい人が商売をやっているので信頼して何か仕事を頼むということはよくあることだと思う。
けど、ものすごく危ない気もする。
私も今一つ困ったことになっている。
私の場合は自分がおかしいのが悪いのかもしれないけれど、大事なことほど知っている人間からは切り離すべきかもしれない。

それはいいとして、
私はまたいろんなことを教えてもらったと思う。
それをどう生かせるかはこれから。


パンは自分で取りに行くんじゃなくて店員さんが席まで持ってきてくれる形。
パスタ全然出てこなくてパンだけ食ってる状況から始まったけれど、時間的ピークがとがっているのか待ち客もいた店内はいきなり私たちともう一組だけになってしまう。
焼き立てといいつつ、食べ手がいない大量の同じパンを二組のテーブルに何度も持ってくる感じがちょっとおかしくて。
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バイトの高校生みたいな子がパンを持ってきてくれる。
一生懸命すぎて口が空回りしてたりしているのも微笑ましい。
がんばれなんて思ってしまう私は歳を食ったおっさん。もう娘の年だもんね。
バイトでやってるだけですとかなんだろうけど、それでもあなたは我流のへんてこりんな接客とは一線を画したところにいると思うよ。
ありがとう。

Tag:シューマン  Trackback:0 comment:0 

お地蔵様と音楽

春節で長い休みだった中国も動き出したみたいで電話をしたら
あけましておめでとうございますーとか言って明るかった。
あけましたかぁ・・

こちらも小さく連休だった。
休み中には久しぶりに音楽専用部屋でじっくり音楽を聴きました。
昔は音楽を聴いて涙とかあほかなんて思っていたけれど、目頭が熱くなるくらいのことは起こるようになってきた。これも歳のせいかなぁ・・音楽っていいよねぇ。
ちゃんと音楽を聴くことは1月以上なかったと思う。
風邪で調子が悪いというのもあったけれど、楽器の練習に時間と気をとられていたから。
毎日会社帰りに1時間、スタジオの個人練習室を借りて練習をするひとり部活。
まだ基礎もなってないんだと思うけれどそれでもレッスンに行くたび教則本のページは進んでいく。
曲をやるなんてずっと先の話ですよ・・は当然のことだと思っていて何の疑いもないけれど、教則本の1.とか2.とかいうやつだって5線上に音符がのっているんだから私にとって曲だ。
とにかくロングトーンだけを繰り返すところから始まってそれは今後も続くんだけれど、初めて音符を目で追いながら曲らしきものを吹き、いいでしょうという声を聴いたときは嬉しかった。

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だるま山高原レストハウスから、夕日を受けて若干赤い富士山。
あと少し待てば桃色富士山が見られるかもしれない・・でも寒い。
寒すぎる・・次いこ。

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峠を超えて少し下るとお地蔵さまがいる。
悲しい由来のあるこのお地蔵さまは、今は芸事の上達を願う人たちが訪れる場所でもあるという。
何か月か前、また楽器を始めようかという頃にここへきてお祈りしてみると
お地蔵さまがお前なんか知らねーよとそっぽを向いているように見え・・こっちも情けない自分を何だこりゃなんて思っていたからまあそりゃそうですよねーなんて自棄になったりして。

あの時、そっぽ向いていると思ったお地蔵さまが笑ってくれてる。
ちょっと嬉しい。
もう一体はとても微妙な表情・・いや、見るたびに表情が変わる。
・・・探るようなつもりで見ているときには厳しいお顔に見えるお地蔵様、
ふと思いついてまず自分が笑ってみる。
顔だけじゃなく心も笑顔にして・・・
そしたら、穏やかに笑ってくれたような気がした。
何馬鹿なこと書いてんだと思うでしょう。いいの。
きっとこういうのって自分の心を映す鏡みたいなものなんでしょうね。
何でも感じたりやったりするのはほかならぬ自分なんだから、自分というものを教えてくれているんだと思う。


一見、大した景色は見えないようにも思えるこの場所だけど、
脇にある細道を降りていくと
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木製の小さな展望台があり、

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素敵な景色が眺められる。
天橋立のちっちゃいようなのが見える場所は戸田。
向こうには三保なんかも見えてるけど写真だとわかんないか。

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南アルプスとかでしょう?

バルトークというと、聴衆への分かりやすさにも配慮したらしい有名な数曲を除いてどれも難解で暗い音楽というイメージがあったりもする。
息子の書いた本を読んでいたら超絶技巧ピアニストでもあった彼がベートーベンのソナタを大事に丁寧に練習しているようなシーンが出てきた時にはちょっと意外というか驚いた。
そのバルトークの有名な作品の中にミクロコスモスというピアノのための曲集がある。
それが何なのかも知らないまま、CDで3枚組くらいの全集を昔買って来た。
聴き始めればすぐにわかるけれど、この曲集は初心者というかピアノを始めた子供から包括する教則本みたいなものなのであるようだ。進むにつれて難易度が上がってゆく。
おしまいの2巻に収められた曲はコンサートで弾かれることもあるというところが、ピアノを習っている人がよく口にするあの‥なんだっけ・・なんだか知らない練習曲と違うところなんでしょうか。
全然聞いていなかったけれどいま6巻を聞いてみるとなかなか面白い。


https://www.youtube.com/watch?v=kPRxjd2ETSo
そして1巻の始めはこんな感じ。
ほんとに一番最初の基礎からというところなんだろうけど、でもすでに私には難しいというかちゃんとできないと思います。
歴史に名を遺したような人について書かれたものを読んでいると、まだ言葉も話せないような頃に大人が目を離すといきなり耳コピで曲を弾き始めてた・・みたいなのありますよね。
そうじゃない普通のすごく弾ける人はやっぱりみんなこんなところから始めるもんなんでしょうか。

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日が暮れていく。
いつも夕陽を見ながら何かすごいことが起きるんじゃないかと期待している。
でも起きないねそんなの。

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暮れた後しばらくたってからが神秘の時間・・もうちょっと後かな。
それより寒いよ。

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お地蔵様ありがとうございます。
がんばります。

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猪とか雉とか、おいしかった。

連休なので伊豆方面は道路が渋滞していたりするんじゃないかな。
ものすごいことになっているのを見かけたりします。
近くにいるとあまりピンとこないというかもうとっくに寂れて終わっちゃってるイメージがあるんだけれど、やっぱり今も現役の観光地なんですね。

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その道路が延長開業したらしいので走り初めに行ってきた。
高速に乗ってきて土肥方面へ行く人はかなり便利になったんじゃないですかこれ。
走ってみるはいいけれどただ行って来るだけだとちょっと遠い。なんかないかと調べると猪料理みたいなお店が。


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最終のインターを降りるとその店はいきなりあって笑った。
あれ?なんかへんだな。

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断水のため3時まで準備中です。
あ、そうすか。
この日、犬とゆっくり散歩したりしていたのでうちを出るのが遅くこの時点で2時半。
あと少しだ・・まとう。

じつは昔仕事でこのあたりのこんな店に入ったことがある。
獅子鍋や雉の串焼きを食べたはいいけれど、固いは味はないわで散々な印象。
嫌いな上司といやいや食ったからと言うだけではなく本当に散々だった。
その記憶のおかげであれから20年間、猪や雉の料理に対して偏見を持ち避けてきた。
でも、あれはその店がたまたまそうだっただけなんじゃないのか。

車でその辺をふらついていれば30分はあっという間。

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まだ少し時間はあるけれど店の前をふらつき・・あくかななんて自動ドアの前に立ってみたら開いちゃった。
みると窓の中からおばさんがどうぞーっとジェスチャーしてる。
やったー食いに行こう。

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中はきれいになってていい感じ。
断水なんだけどぉ・・やれそうだからやる・・とかなんとか言ってた。

外観が記憶にあるあの店と似ている気がしたけどあそこは座敷だったので全然違う店だ。
よかった。

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窓の外には滝が作ってあって水がバンバン流れて。
こういうの昔はどこででも見たけど今ないよね・・
たくさんあるメニューの中で獅鍋、猪の焼肉、猪カツ・・雉鍋とかもあって。
迷いながらもなんか自動的に猪カツに決定されてゆく。この際だから雉の串焼きも頼んじゃおう。

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しばらく待っていると現れた猪カツ定食。
見た目的にヒレカツみたいだ。
おかあさんがソースを持ってきながら、まず一つなにもつけないで食べてみて・・と何度か念押しする。
自信があるんでしょうね。
食ってみて分かったけれど、確かにすごい。
甘みのある脂を多く含み味のあるこの肉にソースなんかいらない。
しばらく何にもなしで食ったけれど、塩をちょっとだけつけるとうまみが引き出されて最高だという結論に達する。
これはおいしいよ。
鍋や焼き肉と迷ったけれど、衣はあるけれど濃い味付けをしていないこれが一番肉の味がわかるんじゃないかと一人勝手に納得して喜ぶ。

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雉・・記憶にあったあのへなちょこ串とは違う。
こっちも柔らかくておいしかった。
手作りっぽいこの雉の器がいいでしょ?


https://www.youtube.com/watch?time_continue=1695&v=AculPJcCOcI
これはオルフという作曲家のカルミナ・ブラーナという曲の一部。
一時期頭の曲がよくCMなんかでかかっていたので誰でも聴いたことがあると思います。
一見クラシックな外観のようだけど結構最近の作曲家の手によるもので、お城の天守閣は実は鉄筋コンクリート製でエレベータ付き・・みたいな曲。ちょっとちがうけど。
カール・オルフは子供の教育用の音楽を作曲したりしていた人のようだけど、中世の名もなき人たちの詩に音楽を付けたこの曲で成功し急に一流作曲家として認知された。
その勢いであと2曲書いて3部作にしたようだけどそっちはあんまり売れず一発屋の印象がある。
ちょっといいすぎか。
2曲目のだったかは一度聴いたことががあるけれど演奏会に乗らない理由は内容が露骨にエロすぎだから・・だけじゃないか2匹目のどじょうみたいだから?

それよりこの曲は、皿の上で今から食べられようという鳥が私は湖の上にいたのに・・とか泣きながら歌う歌。
この演奏はそうでもないけれど、初めて聴いたときの歌手はもっと思い切り泣いて歌ってた。
あーこの曲おもしれーなーなんて中学生くらいだったかな。

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これはね、猪のレバー。
お店へ行ったって売ってないから。
ここだっていつ来てもあるわけじゃないから。たまたま漁師さんがさばいて持ってきてくれたから今日は・・
だそうで。
ショウガのほか柚子みたいな香りが少しして癖を抑えてあり、食べやすかった。

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おいしい料理をゆっくり味わって・・大変満足。
久しぶり。
おしゃれカフェもいいけどやっぱり料理がうまくないとね。

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有名観光地付近に行くと通り沿いによくこんなお店がある。
ほっといても客が来るからだろう、入ってみると接客も料理も驚きの敗北感というのがよくある。
ここももしやとイチかバチかだったけど、おいしいいい店だった。
こういうのなくなちゃったよなぁ‥もうチェーン店ばっかりで。

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20年くらい前だと家からこのあたりは結構遠い印象だったけれど、何度かの延長ののちに出来上がった道路によってうちのそばからここまでノンストップであっという間についてしまう。料金所がETC対応じゃないとかいろいろあるけれど。
一部区間は一時期流行った予算削減のための大幅な設計変更というのがなされたようだ。地形にそのまま依存したアップダウンについていけず減速してしまう車が出るため毎夕、毎週末は大渋滞となっている。
オリンピックの競輪は修善寺でやるらしいけれど道路があんなで大丈夫なんだろうか?
そんなこと私が心配するのも筋違いか。

おいしかったしまたこよう。

Tag:音楽を聴く話  Trackback:0 comment:4 

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