人間、いつ死ぬかなんて誰にも分らないんだから。

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嫁いないのか、週末どうするか・・・ふと前から一度行ってみたかった場所が浮ぶ。
遠いと思ったけれど調べると日帰りでもなんとかなりそうだ。いってみようか。
と思っているとまた絵に描いたように数日前からそれを阻止するような出来事が起こる。
そこをどうにか乗り越えてなんとかなる大丈夫・・と早起きして出ていくため寝ようと思っているそこへまた・・
来週にする?・・いやみんな溶けちまうぞ・・
それより、ある理由で身動きが全く取れないという状況はいつも突然襲ってくる。そうなってからもっとやってけばよかったっていうのは苦しいぞ。
最近、親しいというわけでもないけれどよく知っている人の訃報を聞いて思う。自分もいつかは死ぬ。いつかはじゃない明日かもしれない。
行くと今抱えたリスクが悪い方向へ進んで一生後悔するかもしれない。
しかし死に際に行きたかったなぁと後悔するのはみじめで悲しい。
何ごちゃごちゃ書いてんだ長いね。心配を抱えながらも早起きして駅に向かった。

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いつものホームから、いつもの富士山。
おう、行くのか。
うん、いくよ。

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東京で乗り換え。
なんでこんな歌舞伎みたいな顔なんだこれ。
これから乗るこの列車は山形行きつばさ、後ろに仙台行きやまびこを併結。
そしてこれはいつも得意先に出張するときに乗る列車でもある。たまには終点までいきたいよなぁ・・なんて思う事もあるけれど、今日のこれはまさにそれじゃないか。
つばさは車両が小さく殆ど指定席なので普段は乗らない。
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在来線規格対応で車両がホームに届かないため出入り口にはステップが。
狭いけど、ちょっと旅気分は盛り上がるかこっちの方が。

上野を出ると高架へ上がる。
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あの塔、焼却炉の煙突?
最初に勤めた会社はブラックなところでやめるんじゃなく夜逃げした。
夜通し走って朝になり、横浜あたりから首都高へ入って走っている時あの塔を見たのを覚えている。
頭がいかれていたので名前を変えて別な人間として生きるんだなんて埼玉の某所に潜伏したけれどアパートも借りることができない現実にぶつかり正気に戻った。

関東平野を北上、いつもの下車駅を過ぎて黒磯駅を横に見ればもうすぐ東北。そして福島。
仙台行きやまびこと切り離され、
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東北新幹線からも離脱して
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在来線へ降りてゆく。
山形新幹線と言うけれど実際昔からの奥羽本線なわけで、安い肉を松坂牛と言って食わせたホテル・・とはちがうか。
後ろの席から在来線とは違う特別な速度じゃないの?そうじゃないんだよみたいな会話が聞こえる。もっともなんでも訳知り顔で説明したがる相手に花を持たせているだけなのかもしれないけど。
たまにマスコミがちゃんと説明せずに新幹線で踏切事故!なんて書いているのもどうかと思う。
まあしかし、福島での乗り換えなしで直通してというだけでも20分くらいの時間短縮になって画期的なことだとも思う。
平地をまっすぐ進み山へぶつかるとトンネルとはならず、
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地形に沿って大きなカーブを描きながら峠へ向かって登り始める。
土木技術も、列車の走行性能も現在に比べればはるかに貧弱だった明治期からの鉄道。そこに新幹線直通車両が走っているというところがちょっと面白い。
この板谷峠越えは昔から知られた鉄道の難所。
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すぐに白いものが見え始め、
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トンネル毎にその量を増やしてゆく。
線路際で猿が群れで日向ぼっこをしていたり、カモシカがなんか食っていたりもしたけれど写真は間に合わなかった。
峠という名前の駅があって、峠の力餅というのが昔有名だった?今もその餅屋が駅のそばに・・とそこへ車で行ってみたことがあるけれど、こんなところに・・と言うようなすごい場所だった。
峠を越えるとすぐに
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米沢。
福島位だとまだ何とも思わないけれど、この駅名を見ればちょっと旅っぽいかな・・
でも私の頭はこの数日のストレスもあってかいかれており、ああすればよかったかとか、来るのやめるべきだったかとか考えてもしょうがないことを延々考え続けるモードになっていた。

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現地で飯を食う時間ももったいないとか思って東京駅で買ってきたこれ。
予想と違う食べ心地に、隣の透明なパックに入ったやっすいカツサンドのがうまかったかな・・なんて今更考えだす。
それを買ったら買ったで、ちょっと奮発してあの紙箱入りの・・とやるんだろう。
あほである。
とんかつが食えなくなってきたというようなことを毎回書いているのに、あると買おうとするところも・・
あと5年くらいすれば落ち着くか。

ちょうどこのあたりで頭の中に流れていたのが

https://www.youtube.com/watch?time_continue=1418&v=gp4PqZ-m9Tc
1人部屋の中、ネガティブな考えに沈みながらもみたいな。
若い駆け出しの作曲者の傑作だけれど、執拗に打ち鳴らされるベートーベンからの運命主題は一歩間違うとちょっと恥ずかしい・・なんていっちゃいけない。この人熟練してからもこの三連音を各所に潜ませたけれど、もっとずっとうまくやるようになっていった。
臭いとかじゃなくて本当に素直にこういう文学的思考で生きている人間もいると思う。狙いでそういう風に見せかけることにたけている人もいると思う。
相手や場にかかわらず何言ってんだそんなの。馬鹿じゃねーのか!みたいな人もいる。
いろんな考えや感じ方を持った人がいて、それらがぶつかり合うところから生まれるエネルギーや発想が豊かな未来を作っていくんでしょう・・
とはいえ、露骨に人に向かって自分と違うあなたはおかしい!みたいなことを言われた時にはああこの人馬鹿なんだなと思ってしまった。

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静岡で生まれ育った自分にはこんな光景もイレギュラーで刺激的な景色。
小さな峠をまた超え、ネットで一時期よく見た田んぼの中の高層マンションが見えたりすると・

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山形の街が見えてきた。
こんなことを書いたら馬鹿かと思う人も多いだろうけど、静岡な私は東北地方というのは冬になれば全体的に雪に覆われるものだと思っていた。
でも、そうじゃないのね。
今年は雪が少ないとかいろいろあるんだろうけれど、こういうことは実際来て実感的に見ないとわからないよね。

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山形に到着。結構な人が下りる。
さ、さむ・・くない。変に暖かすぎる気もする。
日帰りなので時間は貴重だ。色々旅行に行ったけれど、見るものが美しく見える太陽の明かりというのはその時にしかない。2分後に戻ってくるともうなくて二度と帰らないなんてことがあった。後でじゃだめだ。
バスを一本のがすと1時間無駄になる。
・・とこんなになって一人気持ちが空回りしているのもちょっとおかしいのかも。
往復のバスとロープウェイがセットになった割引切符があることを調べてあり、抑えてあったその売り場へ急ぐ。
窓口で樹氷の・・と言いかけると遮るように金額を言われる。
前に並んだ女性にはあの列に並んでくださいなんて丁寧に案内しているのに俺には何も言わず。
あの列なのはわかっているのに
どこへ行けばいいですか?
あの列ですか?
なんてでっかい声で聞いたりして。

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あのバスは臨時直行便。
すぐ後に定期便が来るので乗れないという事は絶対にない。
スキーを持ったらしい若い人もいる。
学生はもう春休みなんだっけ?

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もう無理じゃないと思うのに乗ってくださいと言われ・・
補助席。
この後前の補助席も埋まる。
外は見えないけれど、まあいいや。
自分の車を買って、最初の休みにここへ来た。
街から蔵王温泉まではあっという間だった記憶がある。
自分の車を買ったというか、取引先の子会社が闇金融みたいなのをやっており、借金の形に抑えた車を現金化するのに使われただけ・・・今思えばほんとにブラック企業だった。
隣の若い男女は中国人。話しかけてみたかったけれど、そもそも中国語なんてしゃべれないんだった。
登山道に入るあたりで大きな赤い鳥居をくぐるのが見えた。
あれははっきり覚えてる。もう20年以上前。

蔵王温泉バスターミナルへは、記憶通りすぐについた。
雪の全くない街からわずかな時間しか走っていないのに、あの雪の別世界が本当にあるんだろうか?
なんとなくバスを降りればそこがロープウェイの駅というのが観光地の定石のような気もするけれど、会社が違うのかここからロープウェイまでは結構歩くらしい。

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温泉街をゆく。
強烈な硫黄のにおい。
いいねー
泊りがけでスキーとか来てみたいなぁ・・
運動音痴どころの騒ぎじゃない私ではあるけれど、20年ほど前にスキーにたくさん行った。
毎回の同行者は私じゃなく車を出してくれ自分の思い道理になる人間を求めているだけだと感じていた。
それでも行ったのは私も相手を都合よく利用していただけなんだろう。
相変わらずいつまでたってもちゃんとできるようにはならなかったけれど、わたしとしては楽しかった。
嫁さんになる人と知り合うとスキーはどっか行ってしまった。
でも嫌になって辞めたわけじゃないから。

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川には温泉が流れ湯気が立っている。

特に調べもしないできたので
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最初に見えたこちらの駅へ入る・・あれやけに空いてる?
と私の持っている切符を見た係員の方が慣れた感じで、ああ、その切符はここじゃないんですよ・・
え?そうなんですか・・じゃどこに?
聴くとまだ先だそうだ。

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やっと到着。
どこでもそうだろうけど中国語の案内がたくさん。
そして、中国語があちこちから・・

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入ってみると階段には人の列。
スキー場の長距離リフトも兼ねているためと言うかそっとの人のが多いかも。

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はやる気持ちを抑え、しばらく待ってやっと自分がというところで切符を見せると・・
あ、これ駄目です・・
は?
これは引換券ですから下へ行って切符と変えてきてください。
そういわれてみるとバスの切符にくっついているのはロープウェイの切符じゃなく引換券だ。
別会社かなんかだからそうなっちゃうのか。
私もちょっと読むくらいすればいいのだけど・・まあ、俺らしいよなぁ。
しかたない、また列につくと前にはもうすぐ定年という感じな年齢のグループが。
さっきの若い人と違い、マイペースで若干列を乱している。
その中の一番調子に乗ったような人の声を急に耳がひろう。
雪上車の流氷見学は中止になったんだよ。きったねーからつって。
その声を聴いた観光客が訪ねたんだろう、雨が降ったため樹氷は皆溶け落ちてしまい、スノーモンスターどころか木の枝が見えるみすぼらしいような状態なのだという。
こ、これからというところで・・
どこへいっても得意になっていらんことを言う人というのに遭遇する・・逆に考えると私がいつでも神経質になっていらん情報を拾っているのかもしれない。
このオヤジはたぶん違うけれど、ターゲットに落胆の表情をうかべさせることを喜びとして生きているような人がいる。あれも病気であろう。病気と分かれば腹も立たない。迷惑ではあるけれど。
それはいいとして昨夜から寝てる間も今朝も、行くか行かないか問題みたいなのをさまよい、意を決してここへ来た。
こなけりゃこかったのかなぁ・・
この期に及んでまだそんな思考が走っている。
まあ、俺らしいよなぁ。

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やっと乗り込めたけれど詰め込めるだけ詰め込まれ、身動きは取れないうえに窓が遠い・・
皆が写真を撮ろうとするため写真を撮ると人の腕ばかりが写る・・
さっきのオヤジのがっかり先行予告みたいなのと合わせ、飽和した頭が俺は人が嫌いなんだよ・・とかいってる。
いってたけど、

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こんなものが目に入ると
スイッチが入り
気持ちが入れ替わってくる気がした。

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車内もどよめいている。
きれいじゃない!
わー
吹雪で出れませんでしたパターンも覚悟してきたけれど、なんか空青いじゃんか・・

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駅に着くと終わりじゃなく、もう一本別ななロープウェイに乗り継いでさらに上を目指す。
こちらはでっかいスキー場でよく見る、いっぱいいまわってて勝手に乗るタイプのだ。
今度は正面の窓に張り付けた。

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わー
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もうさっきのオヤジの余計な話なんか吹っ飛んでた。
神様ありがとう。

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天使がいそうじゃない。

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向かいのスキーな人の会話
やばい、
え?
これは帰りたくなくなるパターンだ・・


長いので今日はここまで。

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結構さみしいけど結構楽しいよ。
クラシック音楽が好きです。

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