そこに天使は見当たらなかったけれど、確かに自分がいた。
蔵王ロープウェイは山頂駅に到着し、スキーな人はそれ方向へはけてゆく。
よし俺も・・
いきなり杭とロープが目に入ってきてあれ、せまい?
でも多分それは吹雪いてホワイトアウトとかな時にそれ以上行くなロープでみんなそんなもん関係なく外へ広がってゆく・・

最初に目に入ってきたのはこんな感じ。
人もいっぱい。

わー・・
どっちいいこうか?

まあいいや適当に歩きまわって・・
つ、冷めた。
ここでとんでもないことに気付いた。
昔冬の北海道へ行くため雪があろうと路面がブラックバーンだろうといけます的な靴を買って持っている。それを履いてここへ来るつもりだった。
のに、朝いけるんだか行かないんだかみたいな浮ついた気持ちで家を出たため、夏用の通気性に優れたランニングシューズを履いてこんなところまで来てしまっていた。
雪が入り込んで冷たい。
俺はしかしこんなにあほなのかと自分でも驚くけれど、そんなの誰よりも知ってるよという気もする・・とか言ってる場合じゃないしいまさらどうにもならないので、靴ひもをきつく引っ張り結んで・・
八甲田山なら私みたいなのは最初に死んじゃうんだろう。
しばらく歩きまわっていると冷たいとも思わなくなった。
とりあえずあっちいってみよう。

私のいつもの感じだと空はどんより曇ってああ腫れていたらどんなにきれいだろう・・なはずなんだけど
晴れてるよ。
青く晴れてるよー

このあたりは周りに人がいっぱい。
中国語も聴こえる。
誰だか知らないけど女性のたのしーい!という声も。
みんな山の方にもぼっていく。
面白そうだから俺も・・
圧接されてない雪は足がズボズボと沈んでゆく・・こんな靴で。
でもたのしー

確かに氷が落ちて枝が見えていたりもする。
でもいいよそんなの。
元気に生きてるスノーモンスターもいっぱい。
マイナス10度になりますみたいな話だけど多分この時の気温は0度くらいか‥全然苦痛じゃない。
途中ロープウェイの乗換駅では樹氷が音を立てて溶けだしていたので基音も相当高かったんだろう。
風邪はあるけどさほど強くもなく、なんというかこう・・最高。

むくむくですね。
これは雪がこびりついたものじゃなく、水蒸気が凍り付いたとかなんとかだったと思う。
足元も、片栗粉みたいなパウダースノーのほか、
ずっとでっかい結晶みたいな模様が続いいてる。

足元のこれも風邪で運ばれる水蒸気が凍り付いて成長してゆく結晶みたいなものなんでしょう?

山を登りだして立っている位置が高くなると見える景色も変わってくる。
雲が頻繁に上空を通過し、影がいろんな光を見せてくれる。
ちょっと登って良しにするつもりが、楽しすぎてよしにならず・・

このあたりだったか、俺は人間が嫌いで人がたくさんいると不安定になるけれど、
今は人がいっぱいでも少しも苦にならないぞ・・とかなんとか思った覚えがある。

来てよかったねー

生きてればいいことあるかもね。

ふと気が付けば、ワーワー楽しい人の群れは一段落してちょっと違う雰囲気の世界となってきた。

ずっと目印の柱が続いていて登山道なんでしょうね。
なんていうんだっけ・・かんじきみたいなのを付けた一団がどんどん登っていった。

ポーズ取ってんすか。

いいね飛行機雲。
なんか3人でウェーイ。

どこにつづいているんだろう?
どこまで行こうか?

空気も気持ちがいい。
人もいなくなり、帰ろうかななんて思うと

あれ、あの上何があるんだろう?
いかなくちゃまずいだろう。

何見てもきれいだ。
でも途中、固く見える場所に足をかけるとずぼっと桃のあたりまで足が沈み込んでしまった。
なめて調子にのってるとると死んじゃったりするんだろう。
登り終えたそこは

わー

地蔵山。

スマホだと遠近感が出なくて何だかわかんないような写真だけど。
なんかずっと続く特別な場みたいな広い世界が。

今まで山がさえぎってくれていたんだろう、山頂に出るとものすごい風・・
麓のどこかが見えている・・あれどこだろう?
どこでもいいや。
この特別な場所には結構長い時間いたと思う。
頭の中にはこれが流れていた。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=620&v=ynEOo28lsbc
何日か前に聴いたからで、本来自然というより都会の中でくつろいでるような音楽なんじゃないかとも思うけど何だっていいんだよそんなの。
この時はいい感じでずっとこのテーマが頭の中をループしていた。

風が強く、さすがに寒い。
でもなんかずっとここにいたい。

うちから日帰りできるところにこんな世界があるとはちょっと不思議な感じ。

人が少なくなる瞬間はあるんだけれど、誰もいなくなることはなかった。
もし、自分ひとりになったら怖いかな。
なんか声が聞こえるとか・・
天狗みたいなのが来て命も持ってかれちゃうとか・・

登山とかできない私はこんなところにはふつう来れないんだろうけど、今ここにいるのは間違いないのが面白い。
お地蔵さまって鬼から守ってくれるんだっけ?

むかし日本昔話を見ていたら、
誰からも相手にされないひねくれた爺がやけになって「鬼はーうち!っ」と叫んでみると
節分でみんなに追い出された鬼が集まってどんちゃん騒ぎの宴会となり、お礼をどっさり置いて帰っていく・・と言う話があった。
子供ながらに、その話の視点の優しさや温かさに感動し、心のよりどころみたいな気がした。
だからって悪いもんやのけ者にされたもので集まってちゃいけないけど。
鬼も神様も、自分の心次第なんじゃないだろうか?
来てよかった。
ほんとによかった。
多分一生忘れない。

さぁ、もどろうか。

なんかキャラクターですね。

いっぱいいるし。

角のある彼、こっち見て笑ってるよね・・
ありがとう。
よし俺も・・
いきなり杭とロープが目に入ってきてあれ、せまい?
でも多分それは吹雪いてホワイトアウトとかな時にそれ以上行くなロープでみんなそんなもん関係なく外へ広がってゆく・・

最初に目に入ってきたのはこんな感じ。
人もいっぱい。

わー・・
どっちいいこうか?

まあいいや適当に歩きまわって・・
つ、冷めた。
ここでとんでもないことに気付いた。
昔冬の北海道へ行くため雪があろうと路面がブラックバーンだろうといけます的な靴を買って持っている。それを履いてここへ来るつもりだった。
のに、朝いけるんだか行かないんだかみたいな浮ついた気持ちで家を出たため、夏用の通気性に優れたランニングシューズを履いてこんなところまで来てしまっていた。
雪が入り込んで冷たい。
俺はしかしこんなにあほなのかと自分でも驚くけれど、そんなの誰よりも知ってるよという気もする・・とか言ってる場合じゃないしいまさらどうにもならないので、靴ひもをきつく引っ張り結んで・・
八甲田山なら私みたいなのは最初に死んじゃうんだろう。
しばらく歩きまわっていると冷たいとも思わなくなった。
とりあえずあっちいってみよう。

私のいつもの感じだと空はどんより曇ってああ腫れていたらどんなにきれいだろう・・なはずなんだけど
晴れてるよ。
青く晴れてるよー

このあたりは周りに人がいっぱい。
中国語も聴こえる。
誰だか知らないけど女性のたのしーい!という声も。
みんな山の方にもぼっていく。
面白そうだから俺も・・
圧接されてない雪は足がズボズボと沈んでゆく・・こんな靴で。
でもたのしー

確かに氷が落ちて枝が見えていたりもする。
でもいいよそんなの。
元気に生きてるスノーモンスターもいっぱい。
マイナス10度になりますみたいな話だけど多分この時の気温は0度くらいか‥全然苦痛じゃない。
途中ロープウェイの乗換駅では樹氷が音を立てて溶けだしていたので基音も相当高かったんだろう。
風邪はあるけどさほど強くもなく、なんというかこう・・最高。

むくむくですね。
これは雪がこびりついたものじゃなく、水蒸気が凍り付いたとかなんとかだったと思う。
足元も、片栗粉みたいなパウダースノーのほか、
ずっとでっかい結晶みたいな模様が続いいてる。

足元のこれも風邪で運ばれる水蒸気が凍り付いて成長してゆく結晶みたいなものなんでしょう?

山を登りだして立っている位置が高くなると見える景色も変わってくる。
雲が頻繁に上空を通過し、影がいろんな光を見せてくれる。
ちょっと登って良しにするつもりが、楽しすぎてよしにならず・・

このあたりだったか、俺は人間が嫌いで人がたくさんいると不安定になるけれど、
今は人がいっぱいでも少しも苦にならないぞ・・とかなんとか思った覚えがある。

来てよかったねー

生きてればいいことあるかもね。

ふと気が付けば、ワーワー楽しい人の群れは一段落してちょっと違う雰囲気の世界となってきた。

ずっと目印の柱が続いていて登山道なんでしょうね。
なんていうんだっけ・・かんじきみたいなのを付けた一団がどんどん登っていった。

ポーズ取ってんすか。

いいね飛行機雲。
なんか3人でウェーイ。

どこにつづいているんだろう?
どこまで行こうか?

空気も気持ちがいい。
人もいなくなり、帰ろうかななんて思うと

あれ、あの上何があるんだろう?
いかなくちゃまずいだろう。

何見てもきれいだ。
でも途中、固く見える場所に足をかけるとずぼっと桃のあたりまで足が沈み込んでしまった。
なめて調子にのってるとると死んじゃったりするんだろう。
登り終えたそこは

わー

地蔵山。

スマホだと遠近感が出なくて何だかわかんないような写真だけど。
なんかずっと続く特別な場みたいな広い世界が。

今まで山がさえぎってくれていたんだろう、山頂に出るとものすごい風・・
麓のどこかが見えている・・あれどこだろう?
どこでもいいや。
この特別な場所には結構長い時間いたと思う。
頭の中にはこれが流れていた。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=620&v=ynEOo28lsbc
何日か前に聴いたからで、本来自然というより都会の中でくつろいでるような音楽なんじゃないかとも思うけど何だっていいんだよそんなの。
この時はいい感じでずっとこのテーマが頭の中をループしていた。

風が強く、さすがに寒い。
でもなんかずっとここにいたい。

うちから日帰りできるところにこんな世界があるとはちょっと不思議な感じ。

人が少なくなる瞬間はあるんだけれど、誰もいなくなることはなかった。
もし、自分ひとりになったら怖いかな。
なんか声が聞こえるとか・・
天狗みたいなのが来て命も持ってかれちゃうとか・・

登山とかできない私はこんなところにはふつう来れないんだろうけど、今ここにいるのは間違いないのが面白い。
お地蔵さまって鬼から守ってくれるんだっけ?

むかし日本昔話を見ていたら、
誰からも相手にされないひねくれた爺がやけになって「鬼はーうち!っ」と叫んでみると
節分でみんなに追い出された鬼が集まってどんちゃん騒ぎの宴会となり、お礼をどっさり置いて帰っていく・・と言う話があった。
子供ながらに、その話の視点の優しさや温かさに感動し、心のよりどころみたいな気がした。
だからって悪いもんやのけ者にされたもので集まってちゃいけないけど。
鬼も神様も、自分の心次第なんじゃないだろうか?
来てよかった。
ほんとによかった。
多分一生忘れない。

さぁ、もどろうか。

なんかキャラクターですね。

いっぱいいるし。

角のある彼、こっち見て笑ってるよね・・
ありがとう。