寂しいのはみんな自分のせいなんだろうけど

レビューに日本で一番だなんて書いてある喫茶店がそう遠くないところにあって、そんなもんがあんなとこにあるわけないだろと思いつつ気になるので行ってみた。
派手な看板もなく一見民家みたいな入り口はそこにそれがあると知らなければ気づかず一度通り過ぎてしまう。わかっている人だけが来てくれればいいというマーラーの墓みたいな店なんだろう。
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入り口で店員さんが寝そべってた。
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女の子でちょっと遊んでくれたけど、私より嫁さんのがいいみたいだ。
駐車場には日曜日なのに車が一台だけでちょっと期待感が高まってくる。どうも私にとってのいいお店は空いているか静かということで美味しいとかきれいとかはそのずっと後でいいらしい‥けどちょっとダメ人間ぽいのもわかる自分で。
近くにある漁港は最近加速的に浮かれたような派手な観光地に変貌中ではじかれるように逃げてきた私はいつもの私。
それ系の人が前の道を駅まで歩くらしく騒々しい集団が通過していく。ここいんじゃね?みたいな声が聞こえ、え来るの?嫌だなと思ったり。
でも、私の心は本当は自分もあんな中に入りたいんだと訴えているのもわかる。
解るけど、たびたび誘ってくれる人もあってそのたびどうなってきたかもわかる。
下戸と書いてちゃんと理解してくれる人は人口の5%く・・・・何を書いてみたところで、正直虚しく寂しい。
望んだつもりはさらさらないけれど、俺はなんでこんな俺なんだろう?

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手書きでいい感じのメニューには三國連太郎が愛飲した珈琲というのがあった。
何も書いてないけど晩年通ったんだろうとかいろいろ頭をめぐる。あの人この近くに住んでたんだ・・知らなかった。
でもそこにはあまり興味も持てず盛り上がらなかった。
マーラーが愛飲した珈琲だったら飲んでみたいけれど。
なんとなくWikipediaをみるとあの人俳優になる前というか生まれる前から映画を超えるめちゃくちゃな人生で笑った。

先週いった店ではリヒテルの痕跡。

https://www.youtube.com/watch?v=yukjdR2_lj8
でも実はそんなにというかほとんどリヒテルは聴いてこなかった。
多分カラヤンを不当に避けてきたのと同じような理由、みんなが知っていて誉めているから・・かもしれない。
私の人生はくだらない。
それでも尊いと思うから生きてきます。
店のBGMはこんなバッハでもクラシックでもなかった。ジャズだったかもしれないけどもう忘れてしまった。

オーダーを取りに来てくれた若い女性がケーキの種類は黒板にありますというのでどこにありますか?と問うと丁寧に案内してくれた。見ていると後ろでマスターだろうか乱暴な声を投げつけるのが聞こえた。他に人はいない気がするので私の頭は即座に私が非難されていると解釈し、自分を守ろうと若干の敵意みたいなものが・・え?なに?・・
案内してくれた女性は丁寧で好ましい印象。いかれたこと考えてんのが伝わっちゃいけないと静かに席に戻りお願いしますみたいな笑顔を返す。
勘違いかもしれないし、そもそもそんなの気にする必要はみじんもないのにね。幼いころから常にびくびくしながら生きてきたからこうなっちゃたの。
にぎやかな常連さんが入ってきたと思ったらでっかい音でLINEの着信音が鳴りまくり。毎回同じようなことを書いてるけどそれがいちいち気になるのは病的な神経質もあるけれど、誰一人友達も知り合いもいないことへの僻みと恥ずかしさと寂しさと・・なんかそんなのなんだろう。
喫茶店てのは図書館やクラシックのコンサートじゃないんだから話し声が響いているものだ。
おかしいのは自分だろという声をなんとなく聴きながら。

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茶系の窓枠、白い壁に窓の外のグリーンがいい感じ。
窓が開いて風が入ってきそうなのがいいですね。
私がクラシック音楽を発見してのめり込む入り口に立ったのはこんな四月の後半だったかもしれない。窓からの気持ちのいい風・・を思うとそのころのことが頭に浮かんだから。
考えてみればあの時まだ昭和だった。
自分にとっての革命的な出来事もさすがに30年以上が過ぎると詳細は忘れてしまい始めた。
うる覚えだけど、クラシック音楽発見へいたるルートは3つくらいが別なところでほぼ同時に発生して進行していた気がする。
どれかがダメになってもどれかが生きるように仕掛けられていたみたいに。
あれも誰かが、お前は何にもできないし誰とも付き合えないんだからせめて音楽を聴くことでも覚えなさいよと導いてくれたんじゃないかと思う事がある。
妹のためにどっかからもらって来た古い壊れかけのエレクトーンに興味をもち勝手引きをしていると
左右の手が別々に動いた!
あの時は奇跡が起きて自分の未来が変わったと思った・・
まあ、結局それ止まりであったのかと思えばまた寂しいけどなぁ・・

何人かいるお客さんはみんな静かに今を楽しむみたいな人。
今がたまたまそうなだけかもしれないけれど私にとってもとてもいい雰囲気、いい時間。
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カフェクレームとシフォンケーキ。
珈琲の上にクリームがのっていて、そのまま飲むと非常にあまいカフェオレみたいなのが来るんだけどあっという間になくなって薄いコーヒーが大量に残った・・え?
これ混ぜて飲むんだったのかな?違うかこれでいいのか?とか悩む。
シフォンケーキはおいしかったけど、超絶旨い店を知ってしまったため若干不利というか・・
あとでわかったけどこのお店のいろんなフルーツがいっぱい入ったフルーツティーというのが面白そうだ。
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嫁さん曰くこのパフェはバランスが良かっただそうだ。

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いい感じの景色があっちに見えるけど向こう向くと店の人がなに?っと目があっちゃうから・・

ちゃんと書けてないので最後に書くとお店はとてもいいところでまた行ってみたい。嫁さんが同じところに続けていきたがらないのでしばらく先かもしれないけど。
平成の30年は私にとって‥いや元号なんかどうでもよく、嫁さんと知り合えたという一点だけで、この人生にも意味があったしこの先もあると思う。病気のような頭を直してくれたのは嫁さんだし人生を豊かにしてくれたのもこの人。
恥ずかしいからそんなこと絶対に言わないけどね。
のろけじゃないの。死活問題みたいな話で。
神様はいると思う。いて、見ていてくださると思う。
だからそんなにいろいろ悪く言わなくてもいいのね。

Tag:バッハ  Trackback:0 comment:6 

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クラシック音楽が好きです。

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