落ちてく人

連休に鬱を感じるようなこの頭は雨や曇りの天気に救われたような気持ちになる。
用事が終わると少し晴れ間。
せっかくの日の光だ、どこかに行きたいけれどこの時期人込みに近づくのは自殺行為。
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ふと思い出して昔よく分け入った林道を登ってみる。
ここへ初めて来たのは・・そうだあの時もゴールデンウイークだった。
ひとりなのが当たり前で何の疑いもなく、誰もいない渓谷が静かに迎えてくれたような記憶がある。あれからもう20年か。
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これ以上いけないというところまで行って川の流れてるのを眺めて。
なにするわけでもないし何も得られない。
不毛な話ではあるけど今ここで文字になったんだからいいじゃない。
今は細い道に浮かれたような車がたくさん突っ込んできて殺気だったたような挙動を見せる。
バーベキューみたいなのがいっぱいいるんだろうな嫌だななんて思いながら。
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林道のためにあんなに高くて立派な橋を架けるのかと驚いたのももう15年以上前。
両側から伸びてきた橋がつながる直前位だったか・・その時は嫁になる前の嫁さんがもういた。
あっ
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人が落っこちてきましたけど・・
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昔はこの先へも車で行けたんだけど・・
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いいでしょう新緑と滝。
確か近くまで降りて行けるはず。
これを見に来たんだけど、
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人が落ちてきますってば。
大の男のあ”-っ!って悲鳴は普段聞くもんじゃないから・・
見てると何人も落ちてくる。
悲鳴にも個性があって最初から叫ぶ人、無言で落ちたけどバウンドの恐ろしさに叫びだす人・・落ちる前から叫んでる人・・
知らない間にここはそんなとこになっちゃったのね。
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滝も独断場だったのに立場がないね・・
長い階段を上って橋の上に出てみると
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こんな受付場が。
中にでっかいモニターの自販機みたいな受付機が2台あるのが見える。
そしてやろうって人が結構・・ここ有名なのね?
料金は初回10,000円、2度目は5,000円だったかな・・
世話役のスタッフみたいな人は若い外人さんで、運営は海外の組織かなんかなのか?
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ちっちゃくて見えないと思うけど・・あの人は後ろ向きに倒れてゆく・・
正面だとこわいだろうなぁ・・後ろだって怖いけど。
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私は多分あの辺りに立った時点で動けなくなると思います。
めっちゃ怖かったとか言いながら嬉しそうに彼氏と手をつないで帰ってゆく女の子・・多分彼氏は落ちてないと思う。
落ちる準備して笑顔で待ってる女の子。

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あの女性は悲鳴も上げず終始笑顔で落ちていき、バウンドしている間も笑いながら手を振ってた。
同じ人間・・とか言ったりするけれど、人間というものは全然同じじゃないと思う。

・・・その様子を見ていたうちの嫁さんが固まって動かない。
やっと動いたと思ったら満面の笑みになってたのしそー
え?
やりたいとか言い出すのかと思ったけど、やるのは嫌だととりあえず言った。
でもうちの嫁さんが高所平気症らしいのは前から知ってる。

みんな若い。
みんな楽しそうだ。
ここから落ちようと思えるような人には晴れると気が滅入るなんて言うくだらない人生は待ってないと思う。


https://www.youtube.com/watch?time_continue=1286&v=pv78iEfjJ_M
ショスタコーヴィッチの交響曲第10番は昔からやたらにCDを見かけ傑作という事になっていてるらしいことはわかっていた。
けど最初に買った盤で拒絶してしまい聴きだしたのは最近。
暴力的な音楽が休むことなく延々続くこの第2楽章はスターリンを描写しているといわれている。
もちろん作者はそんなこと言わない。もうスターリンの時代じゃなくなっていたとはいえ口に出してしまえば命がないんだろうし。
最初に歌いだした木管のスラーが取れて急に走り出すところはいつものショスタコ節・・でもなんかちょっと子馬鹿にしてるようにも聴こえる。間抜け野郎だって言ってるような・・
次の第3楽章にどんな意味があるかを知り、フィナーレを聴くととんでもないことになっていて面白いという曲。

後で地図を見るとこの施設にもレビューがついていた。
怖かったとかすごかったみたいな話に紛れて、
うるさい!
滝を見ながら弁当を食おうと思ったのにやかましい・・
という文句があった。
自分は別にこれに文句はないけれど、こういう話はいろんな所にあると思う。

世の中なにかが立てば裏で誰かが泣いたり腹を立てている。
どちらが正しいかは問題でなく、数や勢いのある方が場を押し切ってゆく。
追いやられた主張や心情は全体の中では利己的で間違った考えとして批判の・・
それはそういうもんだから、変えられないようなちっちゃいのはうまくやるしかない。
今あることでうまくやろうとしているのだけど全く本意ではないため自分への背任のような気もする。
だけどきれいごと言ったって粛清されちゃったら終わりだ。
生きてかなくちゃなんないんだから。
バンジージャンプの元ネタみたいなどこかの儀式は、落っこちる振りしてうまくやった女の人の伝説から始まってるんじゃなかったっけ?
世の中うまくやったもん勝ちだもんね。



Tag:ショスタコーヴィチ  Trackback:0 comment:2 

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どうも発達性協調運動障害(DCD)じゃないかと思います。
クラシック音楽が好きです。

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