異次元的な店

子供の頃、まだバイパスもなく近くの狭い国道には昼夜問わずトラックが数珠つなぎになって走っていた。違うか夜にだったかな?
映画のトラック野郎が流行ったのはもっと前だったと思うけれど、お祭りみたいに光ったトラックや運転席が床の間みたいになったトラックを見たような記憶が。見たんじゃなくて探したのかな・・・そういうのが好きで憧れてたんだろう。
そして国道沿いにはトラック向けの飯屋がたくさんあったような記憶があります。
もう、ここにあったよなぁという跡や記憶すらなくなってしまった。
峠越えの道にはその残骸が廃墟になって・・・と思ってたら一軒が今も営業中な事に気付いた。
なんだ行ってみよう。
しょっちゅうその前を通ってたんだけどなぜか気に留まらなかった。
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初めて入る店の前の駐車場は未舗装だけどでかい。
でっかいのがたくさん入っても全然余裕。
嫁さんには行ってみる?と一応聞いて・・嫌だと言われて終わりというのも想定したけど大丈夫らしい。
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この看板犬は小屋の中で迷惑そうな顔をしており最後まで出てきてくれなかった。
戸を開けようとすると、あれ開かない?
反対側は?・・あ開いた。
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入った瞬間その世界観に包み込まれる。
結構なお客さん。えーっと・・・
いきなり異次元感が漂っているけれどよくある排他的な雰囲気では全然なくて、誰も何にも言わないけど自分はここにいてもいいんだなとなんとなく感じる。
いかにもトラックの運転手さんという人たち。
見入っているのはテレビ番組じゃなく、やくざ映画だ。
適当に空いてる席に座る。
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なんかちょっと昔の海の家みたいだな。
昭和・・とかそんなもんももう超えてると思う。
もう壁紙がはがれてるくらい何でもないことだ。
そういえば、タバコ吸う人がいなかったな・・なんでだろう?
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見渡してもトイレへの扉らしき物は見つからない。ああ外かなと思いつつ厨房を覗いてでっかい声で
トイレありますか?
目があった大将はプロレスラーみたいだ。
トイレ外なんですけね、山に向かってやってもらっていいですから・・
とか言い出すので笑っちゃった。
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あそこがトイレだけど詳細は文字化しないほうがいいと思う。
山には向かわなかったけど、あれは冗談で言ってるんじゃないと思う。

もどってくると、
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嫁さんのチキンカツが来ていた。
やっぱりでっかいね。
先に書いちゃうとここはでかいとか多いというのも特徴だけどそれだけじゃない。
美味い。
こういうでかいチキンカツって衣がとげとげして肉はパサ・・みたいなことも多い。
でもこれしっとりして柔らかですごく旨かったよ。
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わたしのはテキニンニクという名の定食。
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テキっていうから焼いてあるのかと思ったけどこれは煮豚じゃないかな・・
柔らかくてうまいのこれ。
衣がない分とんかつに比べて健康的だったりしないかな。こういうの食いたいんだけど以外にないもんね。
写真だとわかりづらいけれどオプションとかじゃなく自動的についてくる豚汁は具もやたらに多く量も多い。
なんかすごい。
今見ると野菜が少なめなのはみんな食わないからかな?
美味しいので自分一人なら食えない量じゃないんだけれど、
嫁さんのご飯が回ってくるのでなかなかきつい。
汗をかきながら最後は必至で・・
その間ずっとでっかい音量でやくざ映画のセリフが響いていた。
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日の当たる観葉植物は育ちすぎて窓や天井にぶつかって暴れてる。
メニューには刺身関係が結構あって、後から入ってきた人にはすごいのが出てた。
行けばわかる大きな特徴はあえて書かない。
会計しながら6時まで・・とか言ってるのが聞こえる。
食べるだけじゃなく、ここで長時間仮眠をとっていくみたいだ。


https://www.youtube.com/watch?v=v1CXY5NHvms
こんなの流したら怒られるかな?

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ここへくる人はみんなすごく遠くからくる人なんでしょう。
でもここを通る時は必ず寄るんだろう。
自分の家みたいに知らなきゃ絶対にわからないようなところから・・
あんまり書くといけないかな。

子供のころからトラック野郎という言葉は知っていたけれど実際映画を見たのずっと後になってからだった。思ってたのとちょっと違うイメージで笑った。もうみんな死んじゃったよね。
昔いた会社はトラックも持っているようなところだったけれど、自分のお金で少しずつついろんなものをつけてデコトラ化していくやつがいたのを思い出す。
もしかすると今は世の中的にそういう車は出入り禁止みたいな話もあるのかもしれません。まあそりゃそうだろう。
でもあいつものすごく車を大事にしてその勢いで仕事も頑張ってるようだったしあれはあれで悪いものには見えなかったなぁ。
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店から出るといきなりこの景色。
そういえば昔夜逃げした日この前の道も通った。
夜中の3時くらいだったかすぐ前にこんなでかいトレーラーが走っていて、カーブで後ろのタイヤが歩道の縁石をへっちゃらで踏みつけていくのを見てた。

重機運ぶのかな?
でっかいクレーンのクローラ片側のみ・・それでもはみ出しちゃってるよみたいなのとか、ああいうのすげーな。

食い過ぎたので近くの公園でもあるこうかと思ったけれど、嫁さんが食ったばかりで歩けないとか言い出す。
あてもなく車を走らせなんとなくたどり着いた堤防ぞいに車を停めほっつき歩く。
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電車の車庫みたいなとこ。ヘッドマークに手書きの令和。
ちょっと消えかかってて笑う。
なんだあれ、あれで走ったのかな?
調べたらあれ水族館のアシカが書いたんだそうだ。
それも面白いけれど何も知らずになんだあれ?とか言ってる方が面白かったかな。
知らないままの方がいいことっていうのも結構あると思う。
そういうの大事にした方がいいと思うけど、そんなのも知らないの?みたいなのが必ず出てきたりして。

嫁さんがあのお店にはもう二度といかないと言うのはまあそうだろう、むしろよく行ってくれたなと思う。
一人の時にまた行こう。
うちから近いこんなところにこんな店があったことになんで気づかなかったんだろう。なんでって気にしなかったからだけど。
単なる昭和な定食屋さんでは全然ない、異次元的な店だった。

Tag:ショパン  Trackback:0 comment:5 

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