お菓子の樹、夢の国
ある日嫁さんがぶどう狩りに行きたいと言う。
行くなら晴れの日が・・とか言ってるうちにシーズン終わっちゃいそうだから行ってみた。

いーねー日の光と青い空と・・
どこでもなんでもでっかいチェーン店が席巻して小さな個人商店は淘汰されてしまったけど、いろんな理由が絡み合いそれが合理的だからそうなるんだろうし文句を言う気はない。
この辺りに来ると小さな個人の果樹園がたくさん並んで頑張ってるのがとても印象的というかちょっと衝撃的だった。
観光バスなんかこないようなちいさなブドウ園に行きたい。
色々調べてもみんなよさそうで何だかわからない。
最近トイレを建て直したというところがありなんとなくそこだと思い行ってみることにした。

ぶどう狩りがしたいとへらへらしてみると、
何か答えるよりも前に笑顔でまあ座ってこれ食べてみてくださいと

これを持って来てくれて。
一口食ったら怖い人が出てきて100万円ですとかそういうのでは全然なさそうだ。
あたりまえか。すごく親しみやすい感じで和む。
わたしは昔から虐げられてる嫌がられてるみたいなコンプレックスが強すぎるから普通に好意的に対応してもらうとそれだけで感動するのね。
これがシャインマスカットで・・と聞いたらまずそれ食わなくちゃ。
初めて食ったそれはとても美味かった。
なんとなくぶどう狩りというと取り放題食べ放題で籠がいっぱい・・みたいな夢のような状況を思い浮かべていた。
けど、そんなわけないのか。
グラム売りだそうだからよく選んだのを一つか二つ・・
なんとなく観光施設的なイメージがあったけれどそれよりも農家にお邪魔したらご家族が庭にあるぶどうの樹の下へ案内してくれるみたいな感じ。

蚊が、結構いるのね。
もうほとんど残ってないけどというシャインマスカットの樹。
一見いいけど虫食いなのを避け・・
あー、これいいじゃない。

嫁さんがはさみを入れて・・
皮も剥かずに食えてタネもなく甘くておいしいって、もうおとぎ話のお菓子のなる樹みたいだよね。

いろんなぶどうの名前を教えてもらったけれど、
シャインマスカットしか覚えられなかった。
どれのことかわかんないけどベリーエかと思ったらベリーAというのがあった。
なんか交響曲イ短調みたいな形式的な名前だな。

これ名前なんだっけ・・これ試食してないでしょとまた食べさせてくれた。
皮ごと食べられてシャインマスカットに似てるけど歯ごたえがシャキシャキしてるのね。
これが欲しかったけど、嫁さんはもっと違うのがいいらしく・・

ちょっと食べてきたいなと言うと切り取って洗ってくれて・・
すごい金額になると勝手に思っていたけど予想よりはるかに安かった。
種なしのブドウを食べちゃうと、タネが口の中に転がるとなんだこれ邪魔だななんて思うようになる。
種よりも気になるのは皮だ。
皮ごと食べられるお菓子みたいなぶどうを知ってしまうと、いちいち皮をむくのがとても億劫に感じられてくる。
我儘と甘えである。
分厚い皮のほうがまだよく、一歩間違えば食えるんじゃないか的に薄い皮が逆に剥きにくい。
半分くらい剥いたらもう皮ごと食っちゃったりして。
食いながら店主に話しかけるといろいろ教えてくれた。
種なしぶどうってほっといてもタネができないのかと思ってたけどそうじゃなくて、ものすごい手間をかけて花の段階でなんとかホルモンにつけるとか処理をするんだそうですね。
私にも避妊を意識した記憶がある。
なにもわかっちゃいなかった。

結構入れ替わるお客さんはもしかするとみんな常連さんなのかも。
狩りはいいからプロがとった美味しいぶどうを買って帰るだけな人も多いみたいだ。
狩りの人も静かに楽しそう。
予想した子供をつれた家族がわいわい・・みたいなのは見かけなかった。
もう時期が遅いからかな。
ぶどう狩りなんて一生行かないだろうと思ったけれど
来てみれば楽しく素敵なひと時だった。
https://www.youtube.com/watch?v=QCOizW7iUvY
この小さな思い出は、一人じゃ得られなかった。
自分一人だったらこんなとこ絶対に来ないから。
私にとってこれは、夢のなかにいるような話。
行くなら晴れの日が・・とか言ってるうちにシーズン終わっちゃいそうだから行ってみた。

いーねー日の光と青い空と・・
どこでもなんでもでっかいチェーン店が席巻して小さな個人商店は淘汰されてしまったけど、いろんな理由が絡み合いそれが合理的だからそうなるんだろうし文句を言う気はない。
この辺りに来ると小さな個人の果樹園がたくさん並んで頑張ってるのがとても印象的というかちょっと衝撃的だった。
観光バスなんかこないようなちいさなブドウ園に行きたい。
色々調べてもみんなよさそうで何だかわからない。
最近トイレを建て直したというところがありなんとなくそこだと思い行ってみることにした。

ぶどう狩りがしたいとへらへらしてみると、
何か答えるよりも前に笑顔でまあ座ってこれ食べてみてくださいと

これを持って来てくれて。
一口食ったら怖い人が出てきて100万円ですとかそういうのでは全然なさそうだ。
あたりまえか。すごく親しみやすい感じで和む。
わたしは昔から虐げられてる嫌がられてるみたいなコンプレックスが強すぎるから普通に好意的に対応してもらうとそれだけで感動するのね。
これがシャインマスカットで・・と聞いたらまずそれ食わなくちゃ。
初めて食ったそれはとても美味かった。
なんとなくぶどう狩りというと取り放題食べ放題で籠がいっぱい・・みたいな夢のような状況を思い浮かべていた。
けど、そんなわけないのか。
グラム売りだそうだからよく選んだのを一つか二つ・・
なんとなく観光施設的なイメージがあったけれどそれよりも農家にお邪魔したらご家族が庭にあるぶどうの樹の下へ案内してくれるみたいな感じ。

蚊が、結構いるのね。
もうほとんど残ってないけどというシャインマスカットの樹。
一見いいけど虫食いなのを避け・・
あー、これいいじゃない。

嫁さんがはさみを入れて・・
皮も剥かずに食えてタネもなく甘くておいしいって、もうおとぎ話のお菓子のなる樹みたいだよね。

いろんなぶどうの名前を教えてもらったけれど、
シャインマスカットしか覚えられなかった。
どれのことかわかんないけどベリーエかと思ったらベリーAというのがあった。
なんか交響曲イ短調みたいな形式的な名前だな。

これ名前なんだっけ・・これ試食してないでしょとまた食べさせてくれた。
皮ごと食べられてシャインマスカットに似てるけど歯ごたえがシャキシャキしてるのね。
これが欲しかったけど、嫁さんはもっと違うのがいいらしく・・

ちょっと食べてきたいなと言うと切り取って洗ってくれて・・
すごい金額になると勝手に思っていたけど予想よりはるかに安かった。
種なしのブドウを食べちゃうと、タネが口の中に転がるとなんだこれ邪魔だななんて思うようになる。
種よりも気になるのは皮だ。
皮ごと食べられるお菓子みたいなぶどうを知ってしまうと、いちいち皮をむくのがとても億劫に感じられてくる。
我儘と甘えである。
分厚い皮のほうがまだよく、一歩間違えば食えるんじゃないか的に薄い皮が逆に剥きにくい。
半分くらい剥いたらもう皮ごと食っちゃったりして。
食いながら店主に話しかけるといろいろ教えてくれた。
種なしぶどうってほっといてもタネができないのかと思ってたけどそうじゃなくて、ものすごい手間をかけて花の段階でなんとかホルモンにつけるとか処理をするんだそうですね。
私にも避妊を意識した記憶がある。
なにもわかっちゃいなかった。

結構入れ替わるお客さんはもしかするとみんな常連さんなのかも。
狩りはいいからプロがとった美味しいぶどうを買って帰るだけな人も多いみたいだ。
狩りの人も静かに楽しそう。
予想した子供をつれた家族がわいわい・・みたいなのは見かけなかった。
もう時期が遅いからかな。
ぶどう狩りなんて一生行かないだろうと思ったけれど
来てみれば楽しく素敵なひと時だった。
https://www.youtube.com/watch?v=QCOizW7iUvY
この小さな思い出は、一人じゃ得られなかった。
自分一人だったらこんなとこ絶対に来ないから。
私にとってこれは、夢のなかにいるような話。