ステーキと国宝

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特に行きたい店も行き先も思いつかないまま車で走っていて、たまたまあったお店に入った。
どちらかと言えば居酒屋で昼は定食という感じでしょうか?
でもメニューを見てるとちゃんと内容を持ったものを安価で出して喜ばせたい的な気概が伝わってくる。
カウンターだから作ってるところを見られるのがちょっと面白い・・と言えるほどは見えなかった。
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ご飯の量はと聞かれて大盛じゃなく普通といえた。
サーロインステーキなんて久しぶりだ。
今ファミレスだってすごく高いもんね。
おいしかったし、若い夫婦だろうか?お店の人の対応も気持ちよかった。
末永く繁盛しますように。

お店を出ると目の前の道路にあるお寺を示す標識が目に入った。
その大きさなどから並のお寺じゃないのは伝わってくる。
調べるとすぐ裏手にある小さなお寺にはなぜか国宝に指定された運慶作の仏像があるという。
そういえば最近テレビで全国にある運慶の作品の位置が地図に示されるとそのうちの一点がどう考えてもこの近くを示していて、はぁ?なんて驚いたんだった。
あれここなのか?奇遇ですな。みにいこう。
国宝とか運慶とかワードにつられてというのはちょっとあれかも知れないけどまあいいじゃない。

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ほんのちょっと歩くと山門が見えてきた。
カラー舗装になってたりしてただならぬ感じも。
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門をくぐると・・・予想したいきなり拝観料徴収な受付は見当たらない。
こんな所にそんなすごいものがあるわけな・・
見物風情な人が出てきたのを見て、ああやっぱり嘘ではないんだなと思う。
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あ、やっぱりお金払うのね。
ただいま10分待ちとか書いてあるのは御朱印だった。
1人・・なんて言ってみると俳優みたいなイケメンの外人が余裕の日本語で対応してくれた。
あなた誰なんですかなにやってるんですか?とか聞いてみたかったけれどできず。
戸を開け中へはいると・・
お堂の鉄筋コンクリート作りに若干の違和感を感じつつ一目でひきつけられる阿弥陀様。
目力というか、その表情にくぎ付けになりそうな毘沙門天と不動明王。
私にも普通じゃない何かを感じさせてくれる・・それ予備知識が入ってるからそうみえるだけじゃないの?・・とか誰も言ってないのにいちいち気にしちゃう辺りが今の自分の自信のなさみたいなのを表してる気もするか・・
ボランティアのガイドの方が先客へ熱心に説明中・・便乗して聴く。
運慶の若く脂ののったころ売れすぎて人をいっぱい使うようになる前のオリジナルな運慶作と言える仏さまが5体も・・
先客がどこかへ行くとガイドの人が今度は私に・・
折角だからいろいろ聴いてみる。
なんでこんなとこに?
は色々聞いてよくわかった。
本当は近くに住んでるんだからとっくにわかってなくちゃいけなかったのかも。
仏さまを見ると、その奥に宗教的、神秘的なものを感じ・・なんだけれど、教えてもらったいろんな背景からはそれとは全然別個にリアル人間の政治的背景とか職人とか、商品、商売みたいな要素も浮き彫りになってくるのね。
私は子供のころから1人妄想世界に閉じこもっていたせいか、音楽も人知を超えた神秘世界に存在するような変なとらえ方をしているところがあると思う。
音楽なんて言うのは人間の娯楽だったり曲芸みたいなもんであったり・・なのかもしれません。
ずれてたっていいんだけど、人からあなたおかしいですよなんて言われるとちょっといい気がしない。
そう思うと人と音楽について話さない方がいいということになり・・・あれ、なんでいつもこうなっちゃうんだろう?

撮影禁止なのは神聖な場所であるし当然だとなと思いながら、日本最古といいつつ写真撮り放題だった飛鳥寺の大仏様はものすごく太っ腹というかみんなのために的思想に支えられてるんだろうなとかなんとか思ってみたり。

https://www.youtube.com/watch?v=txQewxJBGg0
ブルックナーの5番は古風な巨大建築みたいでもあるけれど、
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第1楽章の第2主題部を聴いてると、
なんかこう枯山水的な趣を感じたり・・

ちょうど奈良のすごく古い寺院とかに行ってみたいという気持ちが妙に盛り上がってた。
興味を持ったからというのもあるけれど現実逃避したいみたいなのもあると思う。
逃げたってまたその日のうちに帰ってくるんだから・・
今傍目には非常にばかげた理由で自暴自棄になったりやっぱり頑張ろうと思ったり一人で馬鹿みたいに変動している。
今上がったところなので書いておくと、そんなに自分はダメで全部自分のせいだと思わなくていいと思う。周囲の反応を過剰に絶対的なものとして受け止めすぎ・・
しかし運慶作の仏像がこんな近所みたいなところに突然あったのは驚いた。
ステーキを目印に?急にそこへ行けたりすると誰かに導かれたのかなと思ったりもする。
誰かに導かれているのだとすると、生きている理由もあるのかもしれない。
誰にかわからないけどありがとう。

Tag:ブルックナー  Trackback:0 comment:2 

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unagi

Author:unagi
誰にも迎合できません
2022年11月からピアノ習い始めました

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