大丈夫

多分、一年で一番早い時刻に見る夕日。
訳があって仕事を早く終え次の用事までの時間調整。
ゆっくり休んでもよかったはずなのに次のことが頭を押さえつけ落ち着けない。
もっと心をいらない縛りから解放しないと人生損したまま終わってしまうと思う。
別な日、パン屋がやってるカフェみたいなのに行った。
入ると一人いる店員さんは忙しく何かを作っていて特に反応もない。
待ち客みたいな人がいるので終わったら何か注文して席へ持ってくのかな?
その番が回ってきたと思い店員さんを呼んでみると
お持ち帰りですか?
いえ食べていき\あちらの席で注文ををききます
遮るようにものすごい早口の掃いて捨てるようなことばが帰ってきて笑う。
悪気は全くなくそれが相手にどう伝わるかまで考えが及ばないだけなのはわかる。
腹も立たずに笑っていられる今に感謝。

誰もいない店内は静かでいいね。
メニューを眺めてもいまいち感じがよくわからないけれどよくあるメインのパンに飲み物をつけるセットや、ポテトとかスープとかいろりろ・・めんどくさいことを考えずにおいしいもんちょっと食ってゆっくりしたい。

コッペパンになんか挟んだだけというのが安価だしちょうど気分にあっていいかな。
注文しようとするとまた早口かつ冷たい感じで問いただしてくるので笑う。
すさんでいる時だったらお前いい加減にしろなんて言ってしまいそうだ。
でもそうならない今に感謝。
若い子かと思ったけれど見ればそうでもない。
色々大変だったりしてるのかもしれない。
何だか知らないけど頑張れ。

真ん中で切ってくれるのか
食べやすくていいね。
切り口つぶれちゃってるけど。
https://www.youtube.com/watch?v=xfBGP01MLe0
甘き喜びのうちにという曲で、元になっている讃美歌はクリスマスと関係があったりするんだと思うけれどそんなこと知らなくても優しいいい曲ですね。
バロック音楽が好きな人には超絶有名だけど普通の人は知らないかもしれないブクステフーデという人の作品。
オルガンの名手としても名をはせていたらしく若いバッハが休暇を取って聴きに行き、魅了されて休暇の期間を過ぎても全然帰らなかったため当局から怒られた的なエピソードが超絶有名。
バッハの才能を認めたブクステフーデから娘と結婚して後を継げと言われたのを蹴って帰った話も有名だけど、かなり悪いニュアンスを載せて語られることも多く何百年も人権侵害みたいなのにあい続ける娘さんがかわいそうだ。

中身はチーズカレー。
素朴でおいしかったよ。暖かいってのがいいんでしょうね。
素朴な食べ物とどうということもない素朴な空間だけど、この日色々あってささくれていた気分が和らいでいくのが判った。
おしゃれ空間とかびっくり料理を前にして・・とかいうのが必須なわけでもないんだね。
私は、
これはこういう姿が正しい、こうあるべきでそうでないものは間違い・・みたいな強すぎるこだわりに縛られていることが多い。
発達障害とかそんな話がしたいじゃなくて。
こうあるべきだなんて思うからそうではない自分を間違った失敗だとしか思えずいつも塞いでいるのだけど、いい加減にしないと生きることに支障をきたす。

またさっきの休憩場所。
下の方に見える明かりの灯り始めた街がとてもきれいだったんだけど全然写ってないな。
この日の昼食は会社関係の何人かと会食であったのだけど、ある偉い人が仕事と関係なく昨夜あったことを話し出した。
へーとかそうなんですかぁ!とか笑顔でやるべき場面だけどその内容はちょうど私という人間が失敗であることを明示する個人的超絶タブーのど真ん中だった。
私の頭は耳をふさぐか席を立って部屋を出ようとする。
本当にそんなことをすればすぐにではなくとも会社にはいられなくなるだろう。
相槌も打たずに下を向き、必死で自分を押さえつけ・・
まあ、いいから。
こうなっちゃったのはもう仕方ない。これからなにができるかでしょう?
楽器、やってるよ。
レッスン中断中だから自分を見てるのは自分だけ。
やっとさぁ、やっと・・の先は書かない。
まだ生きる気満々だよ。