あけましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
今年が皆様にとって良い年になりますように。

昨年の元旦の記事を見ると、新しい道を見つけ階段を一歩づつ登ってゆくとかいうことが書いてあった。
結果的には登るつもりが転げ落ち思い知らされるという一年であったけれど、でもそこは大丈夫。
超絶大丈夫。
年頭だけど今年はいきなりいつも通り数日前の話から。
まだ混まないだろうと気に入った店に行ってみた。

年末だというのに日の光がパワフルすぎて暑いくらい。
予想に反し道は異常に混んでいるうえに県外ナンバーをたくさん見かけ気分が下降する。毎度のことだけどそんな自分にまた気分も下がる。
お店に入るとかなり遅い時間なのに結構混んでた。

相変わらず多彩な内容が素晴らしいですね。
里芋饅頭の吉野がけとか、ちっちゃいけれど高尚なおいしいものがたくさん。
カキもうまかったなぁ・・
隣には若い家族、仕事が終わりきらないのかお父さんはノートパソコンを広げ電話でもするのか一時退席したりして。
戻ってきてからの夫婦の何気ない会話がおしゃれというか、まだであって間もなくのお互い気を使っている段階みたいだ。
小さな女の子二人は幼い子らしく無邪気にはしゃぐんだけど一定の節度を持って枠を超えないあたりにいろんなものが見えてくる。
なんとなく若いお父さんお母さんのそのまたご両親のことが頭に浮かび、きっとしっかりした人でその望んだ通りの結果がここに出力されてるんだろうなぁ・・とか考えてた。
いや、そこにあるものを通して自分の・・とか書きだしたりしない。
ふと前を見ると

魚の下に敷かれてあった木の葉を振り回している人・・
ああ、俺はこれでいいや。
私は傍から見れば色々あれでしょうが、結構幸せですよ。

隣はどっかいかなくちゃいけないところがあるらしく急いで食べてサッと帰っていった。
ほんとに小さな子なのに状況を察して場に合わせ、親が何にも言わなくてもお店の人へごちそうさまでした!
いいねえ、こっちは・・はもういいか。
その前日、仕事納めは半日で終了。
嫁さんが嫌がって普段いけない店に行くチャンスだと思い

トラック野郎な店に。
最近道路改良によるルート付け替えでお店は見えないところに隠したような位置になってしまった。
でもちゃんとやってたし、これからもその筋の人にはなくてはならない店であり続けると思う。

前回やくざ映画が流れていたテレビは・・外人?あ高倉健。
ブラック・レインも考えてみればもう30年。ものすごく若かった気のする松田優作も生きてれば70か。
松田優作ファンの先輩が学校をさぼって見に行くと言ってたあの頃、私は突然始まった異変に潰され紅白も正月も年賀状も拒絶して生きてきた。
でも、それはそれとして幸せとここに書けるようになったよ。
あの時15で、その後仮の自分のつもりでその倍生きたのか。
刺身系から始まってものすごい数のメニューを扱っていることもすごいと思う。
と厚焼肉定食って何ですかと聞いたらとんかつ用ロース肉を焼いたものというので

美味しいのと量がちょうどおっさんのツボなのと・・このあたりにはこういうのありそうで全然ないから。
おしゃれカフェもいいけど、わたしにとってのいい店ってのはこういうのだろ。
後から隣に来た二人は関西弁で積み荷とか道の話をしてる。
話しかけて色々聞いてみたいけどそんな勇気はなく・・
ほんとはちょっと場違いかなと思う気持ちを押して無理やり座ってる感もあるけど多分そう思ってるのは自分だけ。
この世は素晴らしい世界なのかもしれないけれど、ここは自分の居場所ではないと感じることも多い。
でもここはそういうことを考えなくていいと思う。
https://www.youtube.com/watch?v=Mhi5uWbRBuI
この日なぜかマーラーの3番が聴きたくなり、帰って1楽章だけ聴いた。
バーンスタインのは昔散々聴いたし途中までは今でもいいと思うのだけれど、晩年の彼に多く見られる自己陶酔的なAdagioはちょっと付き合いきれないという感じ・・
偶然、去年の正月にもマラ3のことを書いていた。この曲に季節というものがあるとすれば1楽章は夏なんだけど、音楽を聴くという事自体に適した季節があるとすればそれは冬なんですね。
聴かないといられないから真夏でも聴くけれど。
100分越えの巨大なこの曲は、この素晴らしい世界を全部見て回ろうという音楽だ。

この一年、ほとんど毎日欠かさず楽器を吹いていた。
と書くといっぱしの人間みたいだけど実際は進歩どころかやればやるほど開始時より退化していくという怪事に練習を全くしないでレッスンにくる変なのという事になっちゃってるけどね。
楽しむなんて言うのは遥か先の夢。
それはいいとして、音の出せる時間はほとんど楽器だったので音楽部屋で真剣に音楽を聴くことが実はかなり少なかった。
久しぶりに火を入れるオーディオは鳴りが悪いし自分の耳もなまってるのを感じる。
まあ、聴くのなんて歳食ってからでもできるんだから。
後で悔やまないように、

今年もやれるようにいきます。