1人暗くなる。

まだこれ大晦日の話です。
最後の夕日を見届けてやろうと山に登った。
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ちょっと模型みたいでしょう?
反対方面遥か麓には自分の家が見える。
幼いころ、親からあそこに見えるだろうと言われたそれを見つけることができなかった。
どうしても自分の目でそれを見つけたいと思い、小学生の頃ここを目指して自転車を引きながら山を登った。
全然たどり着けなかったけれど。
初めて手に入れた車で帰郷したとき真っ先にきたのはここだった。
さらに何年か後、カメラなんか持つはずのなかった私が買ったカメラで最初に撮ったのはここじゃないけれどその次くらいがここだ。
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夕日はさあこれから沈んでいきますよと言うところ。
車がいっぱいとまって人もたくさん。
ものすごく寒いから車の中ででっかいカメラを構えてる人もいる。
大晦日だしみんなはしゃぎ気味。
まだ飲んでないんだろうけど大声を出して子供みたいにはしゃぐ初老のおじさん。記念撮影はいいけど俺の車に体をぶつけてるよ。
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実際模型も置いてある。
駿河湾の表示がはがされてどっか行っちゃってた。
風で飛んでいくとも思えないし壊した奴がいて、きっと今頃どこかで楽しくやってるんだろう。
テンションのあがったおっさん、なんとなくこちらを気にしているのが伝わってくる。
なんだこいつ?とか思ってるんでしょうね。
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あー沈んでゆく。
寒い。

それで、私は15くらいから頭がいかれていて正月は鬼門みたいなところ。


https://www.youtube.com/watch?time_continue=579&v=3pzIE7rx7JY
落ち葉の舞う湖のほとりで・・
恋に破れたらしいこの人は憔悴し、太陽よもう一度私の心を照らしてくれないの?とか・・
歌詞には一言も出てこないこの舞い落ちてゆく木の葉はこの場所の情景を描いているだけでなく、希望を失い疲れ果て、死に取りつかれているこの人の命そのものなんでしょうね。
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ずっと連続していた落ち葉が最後にふっと途切れる瞬間、
これを聞き逃すわけにはいかない。

西洋音楽の基本に不安定状態から安定状態へ移行するという動きがあるんだけど、考えてみる音楽に限らず物理でも化学でも同じですね。
不安定なものは安定した状態へ移行しようとする。
安定しようとするって何かと言うとバランスしようとすることでしょう。
プラスでもマイナスでもなく、熱くも冷たくもなく、高くも低くもない・・中壁な状態へ。
それはこの宇宙の第一条件みたいなもんなんじゃないか。
みんなが笑顔を浮かべている時、誰かが正反対のところにいなくちゃいけないんじゃないかと思う事がある。
泣くとか苦しむとかじゃなくて、笑わない、笑えない人もいなくちゃいけないのではないか?
誰もなりたくないその役目を負ってることに気付きたく無くてみんな必死で・・

・・・とこんなこと書いてたけど
中高生ならともかく中年がこんなこと書いてると傍目には馬鹿に見えるでしょうかね。
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低い雲に消えて終了。
周りにいっぱいいた人もわらわら車に乗り込む。
でもちがった。
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まだ終わりじゃない。
雲の合間からまた出てきた太陽。
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ほんとの夕日が沈みきった瞬間周りがぽっと赤くなるのね。
空が生きてるみたい。

最初に撮った写真はもう17年前。
建設が始まった第二東名の橋脚が象徴的に写っている。
開通はまだずっと先、そのころには・・なんて考えてた。
でもそうならなかった。
当たり前だけれど富士山も周りの山も全く変わらない。
多分私のこの変な頭も死ぬまで変わらない。
しょうがないからそれでなんとか生きていく。
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麓へ降りてきてもきれいだった。
幼いころ見ていた山。

Tag:マーラー 大地の歌  Trackback:0 comment:4 

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結構さみしいけど結構楽しいよ。
クラシック音楽が好きです。

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