ベートーベンじゃなくて。

ランチにと思ったら今日はお茶だけなんですだったカフェ。
意地になってじゃないけれどよそで昼食をとった後お茶を飲みに戻ってきた。
農家の庭先というかもと納屋のあったところという感じ?
入るとお店の人が顔を見てあっ・・・はじめてですよね?ささどうぞと案内してくれた。

なんかいい感じじゃない。
うちは農家をやりながらなもんですからすみませーん。
いえいえ、なんにも問題ないし大丈夫ですよ。

メニューの説明をしてくれながらケーキのところを指して
今日はもう出ちゃったんですけど・・
えもうないの?
あでもうち用のケーキがありますからそれでよかったら・・
なんか、カット失敗しちゃって正式に出せないものを100円で出してくれるそうだ。
100円て・・ありがとう。

粉を挽くところからという米粉の抹茶シフォンは、どこにも変なとこなんかないしふわっと感もなかなか。
抹茶感はあんまりなくて素直なおいしさ。
香りが選べて白桃の紅茶は味わうというよロ飲むとホッとするという感じ。
その二つがよくあってた。

自由に見ていいという2階は工房。
よくわからないけれどなんか奇麗ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=BlMkSwRE5FQ
昨年末某所で、
来年はベートーヴェンの生誕250年ですからいろんなところで彼の作品が演奏される機会が増えるでしょう・・というようなのを聞いて嫌だなと思った。。
年明け某所で偉い人がでっかい声で
俺は一昨年ベートーベンのピアノなんとかてえのに行っ・・
続きを聞きたくないので用があるふりをして部屋を出る。
なんでそうなってしまったかを書いてみてもしょうがない。
そもそもこの曲全然ベートーベンじゃないし。
ラヴェルは知人の子供が弾くことを想定してこれを作曲したけれど実際子供の手に負えるものじゃなく・・それはテクニック的な事よりも・そんなのお前が言うなというところでしょう。
ラヴェルは自分でこれはサティのジムノペディをパクってんだよと公言していたと思う。そういえてしまうのはそれ以上の自信が・
私は音楽が好きだと思っているけれど、音楽はそう思っていないかもしれない。
迷惑な片思いかと思うとむなしくなるけれど、かまわないよ。
この曲は美女と野獣。
低い声で怪しくブーブー言う変なのと踊っていると最後にはなんか光を放ちながら美しいお王子様の姿が現れて・・

オケ版は多彩な楽器や特殊奏法でボーっと聴いててもわかりやすいけどピアノでは・・大丈夫。転調で別世界感をちゃんと見せてくれる。
さらにその後素朴にかわいく踊ったり喋ってた女性の旋律がうっとりしてんのかなんか溶けちゃってんのね・・
音数も少ない音楽をピアノという楽器でだと間が抜けた感じになっちゃいそうでここ難しそう・・お前が言うなってんでしょ。
こういうの似たような話が他にも散々あるんだろうけど、考えてみるとみんな美しい方が正しく醜い方全否定だよね。

こういうところの本棚って、オーナーの私はこういうのが好きでこんなことを考えてますという主張というか紹介の場でもあったりしますよね。
めずらしく自分も読んでみたりして。
自分もやってみようとかまでは思わないけれど。

ここで流れてたのはちょっと前の流行歌をピアノで弾いたようなのだったかな。
なんかいい雰囲気でしたよ。

農家のカフェ、
今ランチは完全予約制なんだそうだ。
営業日もかなり特殊でなかなか来れないかも。
でも、そこがいいよね。
素敵な時間をありがとう。

遠くには子供の頃に印象的に眺めた風景。
宅地やマンションで埋め尽くされちゃったけど、こんな広い景色がまだあったんだ。