この先があることば幸せ。
ブログを読んでいて阪神大震災のことを思い出した。
あの日の前夜、寝ようと明かりを消すと窓の外で工事でもしているのか煌々と投光器がたかれ眩しかった。寝られねーよ夜勤?とカーテンを開けるとそれは音もなく異様に輝く満月。
えっ?っと思ったのを覚えてる。
今でも妙に強く輝く満月を見ると不安になるけれどもう25年もたったのか。
ちょうど就職活動の時期で何度か東西を往復し、始めは播但線や山陰本線経由で大きく迂回していたけれど復旧が進んでくると代行バスを挟んで神戸市内を通過することがあった。
今だから言えるけれどどこかに見てみたいという気持ちがあったかもしれない。
徐行する普通電車の車内からまじかに見える状況にそんな自分が恥ずかしく申し訳ない気持ちになったのを覚えている。
今でも目に焼き付くあの光景を思い出すと、生きていられるという事は内容はともかくこの先に可能性を与えられているという事なのであって得難くありがたく幸せな事なのだと思う。
就職活動も結局形だけのごっこであり、ここでいいやと実を投じた先はブラック企業であった。
たまたま休日出勤の命がくだらなかった土曜の夜、朝から呼び出されないよう車で一晩中走っていると神戸だったことがあった。
どこに行けばいいのかもわからず時間もないのでとりあえずしばらく行けてなかった床屋に入ったのは覚えてる。後は何の記憶もない。
ちゃんと行ったことは一度もない神戸へ行ってみたいと最近思う事がある。あの床屋を見つけられたら面白いけれど・・海が見えたような気もする。
別荘地の中のカフェへ行った。
2軒ある候補のうちのおしゃれな方は車がいっぱいでなんとなくやめる。
もう一軒のここは

車はあるけれどなんとなく常連さんがカウンターにいるだけで混んでないだろうという確信はあった。
入り口のガラスに貼られた紙にはそっけなくもうじき閉店するという事が書いてある。
ここへ来る直前メニューを調べようと見たネットで先に知っていたのでもう驚かない。

メニューを持ってきてくれたシェフがどちらからですか?と話しかけてきて
答えているとお店を閉める話へと勝手に進んでゆく。
せっかくここを知ったのに・・
こんな田舎ですから平日はまったくで・・
今SNSとかでどんどん広がる時代だからもう少しこらえれば・・
そうなんですけどね、オーナーと意見が合わなくて・・
ここを初めて3年目なんですがいろいろとやりたいこともあってこれからこういう風にと考えていたんですけどね・・
5か年計画位で軌道に乗せる計画を持っていたけれど、実際の売り上げ等でオーナーさんともめたらしい。
社長がそういう人じゃなくて・・とちょっと感情的な言葉も聴かせてくれた。
残念と言うか、寂しいね。

ピザは先の方がいいでしょう?ときかれてはいと答える。
おいしいよ。
ちょうど食べ終わるタイミングでパスタ・・

美味しいし価格もリーズナブル。
メニューもそこそこ豊富。
いいのにね。
確かにこの場所じゃ平日の集客は難しいかなぁ。
すぐそばにある別なお店はどうなんだろう?
少なくとも休日は超満員だ。
インスタだっけ?絵的な内容もSNSな人の嗜好に合わせるとかでうまく攻められないと今はダメなのかな?
シェフもネットのこういうのにも登録してるんです・・と力強く語ってたけれどそれは自治体か商工会がやりそうな旧態依然のローカルなサービスじゃないかな。そんなの誰もみませんよなんてもちろん言えない。

昔会った同級生は店を出したがうまくいかずに借金を返済する毎日だよと笑顔で話してたけれどまだ若かったからな。
ほかにも似たような話をいくつも聞いた。
私は他にお客ががいないと居心地がいいなんてしょっちゅう書いてるけどお店も命懸けで空いてちゃいけないんでしょうね。
https://www.youtube.com/watch?v=_4t1KUZunec
音楽も歴史に残るような革新的な作品は当初一般聴衆の理解が得られず初演大失敗伝説とか演奏されるようになったのは数十年後とか言うのが結構ある。
大ブーイングとかは作品への反応があったということでもあるわけだけど、会場に誰も来なかったみたいなのは作者がかわいそうだなぁ・・
そういうのって、資金力のある興行主がついて事前に新聞に作者の噂ををあることないこと流し、買収した評論家に試演を聞いたがまれにみる傑作だとどっかに書かせれば会場は満席。サクラの10人くらいが先行して拍手と喝采を送れば・・
私は昔から馬鹿の勘違いポエムみたいな頭で生きてきたので芸術と商業主義は対極にあって相容れないものというイメージを持っていた・・・けど逆だよね。
いろんなこと勘違いしてきてもう手遅れ。
もちろん内容がなければ一時的に売れてもすぐに飽きられ忘れられちゃうだろうけれど。
ラヴェルは大ブーイングみたいな話はあんまりないけれど、親しい友人が集まり作者を伏せて作品を聴くみたいな場でだれもラヴェルの作品と気づかず笑いながら酷評してしまい・・
彼は無言で部屋を出っていったというのがある。
あちゃー・・って感じでしょうね。
寂しいと思う反面、オーナーは次を探しているらしいことを別なところで見ると次はどんな店が?と期待のようなものがない訳でもない。世の中そんなもんだし、辞めちゃうシェフにもこの先新たな展開があるんだろう。
壊れてしまうからその先があるのかもしれず、悪いことじゃないのかもしれませんね。

もうすぐおしまい。
あの日の前夜、寝ようと明かりを消すと窓の外で工事でもしているのか煌々と投光器がたかれ眩しかった。寝られねーよ夜勤?とカーテンを開けるとそれは音もなく異様に輝く満月。
えっ?っと思ったのを覚えてる。
今でも妙に強く輝く満月を見ると不安になるけれどもう25年もたったのか。
ちょうど就職活動の時期で何度か東西を往復し、始めは播但線や山陰本線経由で大きく迂回していたけれど復旧が進んでくると代行バスを挟んで神戸市内を通過することがあった。
今だから言えるけれどどこかに見てみたいという気持ちがあったかもしれない。
徐行する普通電車の車内からまじかに見える状況にそんな自分が恥ずかしく申し訳ない気持ちになったのを覚えている。
今でも目に焼き付くあの光景を思い出すと、生きていられるという事は内容はともかくこの先に可能性を与えられているという事なのであって得難くありがたく幸せな事なのだと思う。
就職活動も結局形だけのごっこであり、ここでいいやと実を投じた先はブラック企業であった。
たまたま休日出勤の命がくだらなかった土曜の夜、朝から呼び出されないよう車で一晩中走っていると神戸だったことがあった。
どこに行けばいいのかもわからず時間もないのでとりあえずしばらく行けてなかった床屋に入ったのは覚えてる。後は何の記憶もない。
ちゃんと行ったことは一度もない神戸へ行ってみたいと最近思う事がある。あの床屋を見つけられたら面白いけれど・・海が見えたような気もする。
別荘地の中のカフェへ行った。
2軒ある候補のうちのおしゃれな方は車がいっぱいでなんとなくやめる。
もう一軒のここは

車はあるけれどなんとなく常連さんがカウンターにいるだけで混んでないだろうという確信はあった。
入り口のガラスに貼られた紙にはそっけなくもうじき閉店するという事が書いてある。
ここへ来る直前メニューを調べようと見たネットで先に知っていたのでもう驚かない。

メニューを持ってきてくれたシェフがどちらからですか?と話しかけてきて
答えているとお店を閉める話へと勝手に進んでゆく。
せっかくここを知ったのに・・
こんな田舎ですから平日はまったくで・・
今SNSとかでどんどん広がる時代だからもう少しこらえれば・・
そうなんですけどね、オーナーと意見が合わなくて・・
ここを初めて3年目なんですがいろいろとやりたいこともあってこれからこういう風にと考えていたんですけどね・・
5か年計画位で軌道に乗せる計画を持っていたけれど、実際の売り上げ等でオーナーさんともめたらしい。
社長がそういう人じゃなくて・・とちょっと感情的な言葉も聴かせてくれた。
残念と言うか、寂しいね。

ピザは先の方がいいでしょう?ときかれてはいと答える。
おいしいよ。
ちょうど食べ終わるタイミングでパスタ・・

美味しいし価格もリーズナブル。
メニューもそこそこ豊富。
いいのにね。
確かにこの場所じゃ平日の集客は難しいかなぁ。
すぐそばにある別なお店はどうなんだろう?
少なくとも休日は超満員だ。
インスタだっけ?絵的な内容もSNSな人の嗜好に合わせるとかでうまく攻められないと今はダメなのかな?
シェフもネットのこういうのにも登録してるんです・・と力強く語ってたけれどそれは自治体か商工会がやりそうな旧態依然のローカルなサービスじゃないかな。そんなの誰もみませんよなんてもちろん言えない。

昔会った同級生は店を出したがうまくいかずに借金を返済する毎日だよと笑顔で話してたけれどまだ若かったからな。
ほかにも似たような話をいくつも聞いた。
私は他にお客ががいないと居心地がいいなんてしょっちゅう書いてるけどお店も命懸けで空いてちゃいけないんでしょうね。
https://www.youtube.com/watch?v=_4t1KUZunec
音楽も歴史に残るような革新的な作品は当初一般聴衆の理解が得られず初演大失敗伝説とか演奏されるようになったのは数十年後とか言うのが結構ある。
大ブーイングとかは作品への反応があったということでもあるわけだけど、会場に誰も来なかったみたいなのは作者がかわいそうだなぁ・・
そういうのって、資金力のある興行主がついて事前に新聞に作者の噂ををあることないこと流し、買収した評論家に試演を聞いたがまれにみる傑作だとどっかに書かせれば会場は満席。サクラの10人くらいが先行して拍手と喝采を送れば・・
私は昔から馬鹿の勘違いポエムみたいな頭で生きてきたので芸術と商業主義は対極にあって相容れないものというイメージを持っていた・・・けど逆だよね。
いろんなこと勘違いしてきてもう手遅れ。
もちろん内容がなければ一時的に売れてもすぐに飽きられ忘れられちゃうだろうけれど。
ラヴェルは大ブーイングみたいな話はあんまりないけれど、親しい友人が集まり作者を伏せて作品を聴くみたいな場でだれもラヴェルの作品と気づかず笑いながら酷評してしまい・・
彼は無言で部屋を出っていったというのがある。
あちゃー・・って感じでしょうね。
寂しいと思う反面、オーナーは次を探しているらしいことを別なところで見ると次はどんな店が?と期待のようなものがない訳でもない。世の中そんなもんだし、辞めちゃうシェフにもこの先新たな展開があるんだろう。
壊れてしまうからその先があるのかもしれず、悪いことじゃないのかもしれませんね。

もうすぐおしまい。