サンルーム
偶然見つけたここも、何度か来て場所を覚えた。
車を降りる前からもう此方へ向かってきてくれる彼。

あなたお会いしたことがありますよね?
ちょうど一年くらいかな。

あっちのハンサムは控えめというか
こっちもハンサムじゃないと近寄ってくんないんでしょう?
いいのよひとそれぞれ
馬それぞれ

柵は食えませんて。
あ俺にアンブシャを教えてくれてんのか。
俺は歯が立体的にずれて重なって一つも噛み合わさらないんだけどさ・・

しばし遊んでもらう。
そういえば昔、大学の入学案内みたいなパンフレットを見ていたら乗馬部というのがあって強い興味を持ったことがあった。
けどそれは別な学部とともにかなり離れたところにあり無いのと同じであった。いや仮にあったってどうせ近寄ることもできなかっただろうし、奇跡的に入ってみたところで・・それじゃそんなこと書かなけりゃいいんだけど。

去年より、ずっと砕けた感じで
はいはいさわって・・とか。
私の目を見下ろしながら、
お前もっと自信持てよと言われたような気もしたりして。
ありがとう。

訳があって嫁さんはこのお店をかたくなに拒んでいた。
平日休みのこの日、駐車場に車の一台もいなかったのでだれもいないよ・・と言ってみると
予想外に行くといって言ってくれた。

私はこのビニール張りのサンルームみたいなのがなぜか大好きで。
俺も休日の人がいっぱいいる時なら別にここに来たいとは思わないよ。

誰もいないから薪ストーブに火は入ってなかったけど、
日が当たれば結構あったたかい。

穴開いててほんとはちょっと寒い。
穴は関係ないか、このあと日が陰っちゃったら寒かった。
日の光って素晴らしいね。

でもアイスが溶けなくていいじゃない。
ケーキもコーヒーも素朴なところがビニール越しにわずかに見える外国みたいな景色とも重なっていいのね。
https://www.youtube.com/watch?v=wl0HKVDFKHQ&list=RDwl0HKVDFKHQ&start_radio=1
学生になってすぐくらいか、バッハの無伴奏くらいは持ってなくちゃと思ってCDを買った。
買ったはいいけれど有名なシャコンヌやフーガをちょっと聞いたくらいで長らくなじまずにいた。
やっといまごろ、ちょっといいなと思ったりして。
学生時代何もなかったわけじゃないけれど、今ここに何か書こうという事も思いつかない。
高校の後半で人間に対する病的な恐怖と敵意と猜疑心に支配される変態と化していたので、地元から遥か遠く間違っても私のことを知っている人間は絶対に一人もいないと思える場所にいられた4年間は心の治療というかリハビリみたいなものであったかもしれない。サナトリウムというか・・
とはいえそこでもだんだん浮いてゆき、許しがたい裏切りを断罪したはいいけれど結果孤独したのは自分の方であったりするところに自分の完成形を見たというか・・寂しいという感情を覚えてからは寒いというか最後はそれで結構苦しく終わった。
今度はそこをごまかすためにおかしいとわかっていながらブラック企業のブラックへ自ら逃げ込んだり・・

自分たちで増築していた客室は見事に完成していた。
あのストーブも薪ストーブで火が入ってた。
すばらしいね。
もう15年くらい前になるのかこのお店にふらっと立ち寄ったことがあり、開拓時代の農家に間違えて入っちゃったのかというような素朴でとても小さなお店だったというような記憶がかすかに残ってる。
ケーキと言えばクリームで飾ったものだと思ってたところにシフォンケーキかパウンドケーキみたいなのが出てきて憤慨するという子供みたいな・・まだ嫁さんじゃなかったけど嫁さんがいてそれもケーキだと教えてくれた。
あそこは変なケーキがと長く敬遠していたことも忘れ素朴なケーキをおいしいと思うようになるくらい時間がたった。
嫁さんがいなかったら店でケーキを食う事なんか一生なかっただろうな。
この人生は失敗のような気もするけれどこの日はなんだかよかった。
そんな日があったことは間違いないので時勢に関係なくここに書いとく。

車を降りる前からもう此方へ向かってきてくれる彼。

あなたお会いしたことがありますよね?
ちょうど一年くらいかな。

あっちのハンサムは控えめというか
こっちもハンサムじゃないと近寄ってくんないんでしょう?
いいのよひとそれぞれ
馬それぞれ

柵は食えませんて。
あ俺にアンブシャを教えてくれてんのか。
俺は歯が立体的にずれて重なって一つも噛み合わさらないんだけどさ・・

しばし遊んでもらう。
そういえば昔、大学の入学案内みたいなパンフレットを見ていたら乗馬部というのがあって強い興味を持ったことがあった。
けどそれは別な学部とともにかなり離れたところにあり無いのと同じであった。いや仮にあったってどうせ近寄ることもできなかっただろうし、奇跡的に入ってみたところで・・それじゃそんなこと書かなけりゃいいんだけど。

去年より、ずっと砕けた感じで
はいはいさわって・・とか。
私の目を見下ろしながら、
お前もっと自信持てよと言われたような気もしたりして。
ありがとう。

訳があって嫁さんはこのお店をかたくなに拒んでいた。
平日休みのこの日、駐車場に車の一台もいなかったのでだれもいないよ・・と言ってみると
予想外に行くといって言ってくれた。

私はこのビニール張りのサンルームみたいなのがなぜか大好きで。
俺も休日の人がいっぱいいる時なら別にここに来たいとは思わないよ。

誰もいないから薪ストーブに火は入ってなかったけど、
日が当たれば結構あったたかい。

穴開いててほんとはちょっと寒い。
穴は関係ないか、このあと日が陰っちゃったら寒かった。
日の光って素晴らしいね。

でもアイスが溶けなくていいじゃない。
ケーキもコーヒーも素朴なところがビニール越しにわずかに見える外国みたいな景色とも重なっていいのね。
https://www.youtube.com/watch?v=wl0HKVDFKHQ&list=RDwl0HKVDFKHQ&start_radio=1
学生になってすぐくらいか、バッハの無伴奏くらいは持ってなくちゃと思ってCDを買った。
買ったはいいけれど有名なシャコンヌやフーガをちょっと聞いたくらいで長らくなじまずにいた。
やっといまごろ、ちょっといいなと思ったりして。
学生時代何もなかったわけじゃないけれど、今ここに何か書こうという事も思いつかない。
高校の後半で人間に対する病的な恐怖と敵意と猜疑心に支配される変態と化していたので、地元から遥か遠く間違っても私のことを知っている人間は絶対に一人もいないと思える場所にいられた4年間は心の治療というかリハビリみたいなものであったかもしれない。サナトリウムというか・・
とはいえそこでもだんだん浮いてゆき、許しがたい裏切りを断罪したはいいけれど結果孤独したのは自分の方であったりするところに自分の完成形を見たというか・・寂しいという感情を覚えてからは寒いというか最後はそれで結構苦しく終わった。
今度はそこをごまかすためにおかしいとわかっていながらブラック企業のブラックへ自ら逃げ込んだり・・

自分たちで増築していた客室は見事に完成していた。
あのストーブも薪ストーブで火が入ってた。
すばらしいね。
もう15年くらい前になるのかこのお店にふらっと立ち寄ったことがあり、開拓時代の農家に間違えて入っちゃったのかというような素朴でとても小さなお店だったというような記憶がかすかに残ってる。
ケーキと言えばクリームで飾ったものだと思ってたところにシフォンケーキかパウンドケーキみたいなのが出てきて憤慨するという子供みたいな・・まだ嫁さんじゃなかったけど嫁さんがいてそれもケーキだと教えてくれた。
あそこは変なケーキがと長く敬遠していたことも忘れ素朴なケーキをおいしいと思うようになるくらい時間がたった。
嫁さんがいなかったら店でケーキを食う事なんか一生なかっただろうな。
この人生は失敗のような気もするけれどこの日はなんだかよかった。
そんな日があったことは間違いないので時勢に関係なくここに書いとく。