ボンタンと後悔

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朝、富士山がきれいだったから。
あスマホ電池ないわとか思いながら写真を撮りふと見ると
マラソンしてる人が被らないよう止まって待っててくれた。
あ、ありがとう。
朝から世の中捨てたものじゃないなとか思う。
最近世の中が・・とかはいいか。
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先日行ったお店で。
これボンタンですか?
いえ、これは晩白柚と言ってこの辺りで作ってる人が・・
あー。
でっかくてきれいなこの球体はちゃんと育てようとした人が手をかけて作ったことを教えてくれている気がした。
なぜって、
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うちにもボンタンがあるから。

間引きもしないし何にもしないでほっとくだけだけど結構大きくはなる。
見た目は偶然綺麗に大きくなるものもあるけど、ほっといたせいで面白くなちゃってんのも・・
今年は結構生ったな。
好きな人は好きらしいボンタンだけど、食べるように育てたものじゃないのと私自身は食べないのでずっとしばらく飾って後は捨てるだけだった。
一昨年位からなぜか積んである大量の実がなくなるようになった。
嫁さんが食ってるのか、誰かにあげているのか、なんだかわからないけれど捨てるよりはいいことのような気がしてちょっとうれしい。
3月は剪定の時期。
もう少し経ったら、今年も少し太めの枝から切ってやろうと思ってる。
でもやりすぎたり切るところを間違えると樹が泣くんだよね。
ほんとにあっという間に樹全体の葉っぱが変な形になって訴えてくるのね。
もうああいうことしちゃいけないと思ってるんだけど。

以前これとは別な樹を時期やタイミングを誤って切ってしまい、枯らしてしまった。
場所が悪いのかいまいち元気がなく虫が入って弱ったりしたところを何とか・・
盛り返して花をつけるようになり、最初の実がなったときは嬉しかった・・
愛おしい家族みたいな気持ちで自分では世話をしているつもりだった。
助けるつもりで、結局私が殺してしまった。
悔やんでももう生き返ってはこない。
どこかで私を恨んでいるかもしれない。

人に傷つけられた・・はいいとして、自分も自分が考えているよりも遥かに多く人を傷つけていることに気付くことがある。
でももうそれに打ちひしがれて傷ついたりしてるような若木じゃないし、そんなんじゃ自分がつぶれちゃうわ。
だけど私が殺してしまったあの樹に対してのどうしようもない後悔は消えず、謝ろうにも相手はもういない。

https://www.youtube.com/watch?v=E2GrFCB9KGk
この楽章には愛する家族とか信頼できる仲間とかそういうものを強く感じる。
マーラーの交響曲第6番も表面的なわかりやすいネタに引きずられてしまいがちで・・
いいかそんなの。

祖母は遥か遠隔地に一人で住んでおり、そこへ行くという事もなかなかできなかった。
まだ幼稚園に入ってもなかった頃だろうかしばらくそこへ行った記憶がかすかに残っていて、そのなかに祖母が引っ張るリアカーに乗ってボンタン畑へ・・というものがある。
それだけ、前後の記憶はない。
龍が大事に抱える魔法の珠みたいに私をかわいがってくれた祖母には恩返しのかけらもできないまま終わった。
何をどれだけ思い出したり言ってみてもそれも変えられない。

犬の毛が抜けだした。
もう春だな。
ボンタンの実もそろそろ取ってやんないと重くて樹が疲れちゃうな。
肥料もやんなくちゃ。
今年の冬はかなり楽だったらしく葉を落とすこともなくやたらに元気な感じ。
落葉樹じゃないのに葉をみんな落としてしまったときは頼むから元気に・・と思った。
葉の新芽を見つけた時にはうれしくて・・葉が出ればすぐに花の芽が見つかるようになる。
花のいい香りに包まれるのが終われば実が大きくなってゆくのを・・
ずっと同じ家にいるから家族だもんね。
毎年そんなのを眺めて喜んでいるだけでも生きている価値があるというものだろう。
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遠く離れた街の、なんだかわからないようなところを歩いていたら。
あの樹も、何にも言わないけどいろんなことを考えてるかもしれない。

Tag:マーラー交響曲第6番  Trackback:0 comment:4 

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結構さみしいけど結構楽しいよ。
クラシック音楽が好きです。

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