見ざる聞かざるはげ山

これを書きだした日、頭の中に強くあったのは
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これだった。
いかにも日本人的な発想だなと思ったりもするけど、同じモティーフが昔から世界中に置かれているそうだ。
人の世界って古代からいろいろあったのね。
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ここに祭られてる人もただ待ってたんじゃなく死にかけたし耐えたし黙ってたし・・でここまで来たんでしょう?

小学校の修学旅行は定型通りの日光とちょうど重なったつくば科学万博が目的地で、事前につくば博のガイドブックみたいなのを大事に抱えていた記憶があるので楽しみにしていたんだろう。
風邪で熱を出し行けなかったというのがいかにも私だと思う。
そのままずっと日光に行ったことがなく、それはおかしいだろうと一人行ってみたこの時はもう結構前。
華厳の滝や戦場ヶ原にも行ったけれど全然盛り上がらず、峠を越えて足尾に出た。
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なんかチベットみたいだな。
面白がってみてちゃいけないのかもしれない。
銅精錬時の亜硫酸ガスと無理な樹木の伐採ではげ山に・・小学校だったか授業では時間を大きく割いてたけれど現実を実際に確認する。
かなり早い時代から植林が事業として行われてきているようだ。
なかなか簡単に結果の得られるものではないんだろう。
でもじゃあ無駄だと切り捨てるのはひどい間違いだろう。
わずかながら戻ってくる植生に動物たちが来るようになり・・みたいな話を昔テレビか何かで見た。
元に戻るのは何百年後かでも何もしなければ何も起きないわけだろうし。
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言っちゃいけないがいつのまにか
言ってもしょうがないになっちゃったりするとそのうち
生きててもしょうがない?
になったりして危ない。
もう年齢的にそんな気持ちでいるとすぐ実体化しそうだし。
特に今は。
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精錬所だろうか廃墟のようで全く無人でもなかったような。
こんな写真を撮っている時地元の人だろうかおばあちゃんが笑顔で話しかけるでも立ち去るでもなくこちらを見ていたのを覚えてる。
私が何か言うのを待っていたかもしれない。
何か問えば昔のことを教えてくれたんじゃないかとも思う。
でも例によって、笑顔を返しただけ何も言えなかった。
今なら何か言えるかなぁ?
おばあちゃんまた会えないだろうか。

https://www.youtube.com/watch?v=siTmN0sjiWY
悲しい鳥。
閉じ込められ出口の見えない森を作っているのは他ならぬ自分だったりするとも思う。

旅行に来たんだから何かうまいものでも・・に答えてくれるようなところを全く見つけられず、やってるんだかやってないんだかわかんないような観光施設で何か食った記憶がある。
役場の食堂みたいなイメージのとこだったけどもう食えればいいやと思ってたような・・
写真が全くないのがその感想なのかもしれないけれど、隣の席の親子とお爺ちゃんおばあちゃんな家族がいたのを覚えてる。
まったく違う家で育ってきた嫁さんにとってはおばあちゃんが子供に話しかける一言一言が受け入れがたく、何とか阻止したいところだけど場を壊さないよう明るく大きな声で平然を装いながら・・・
あー、たいへんだなぁ・・でもがんばってんなぁ・・なんて他人事みたいに聴いてた。
今考えれば自分ももう30超えてて同じようなことやってなくちゃおかしかったんだろうけど。
あの小さな子も今二十歳くらいか。
どこでなにしてんのかな。
あのお母さんからするとなんかこう、人に気遣いのできる普通に明るい人になったかなぁ・・
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最後はこの桜の写真で終わってた。
それで、
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どっか行けないからスーパーで買って来たケーキというかなんだ、これを家で食う。
いい年して生クリームに魅かれるおっさん。
いいじゃない、
虚しくない時間がちゃんとあるから大丈夫。

Tag:ラヴェル  Trackback:0 comment:2 

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Author:unagi
誰にも迎合できません
2022年11月からピアノ習い始めました

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