花と小判

庭のボンタンの花はさあ今日こそ咲いてやるぞというところ。
窓を開けていると風に乗っていい香りが入ってくる。
しあわせ。
この花、あんまり長く続かないんですよね。
だけど今年は時期をずらしてまだ後ずっと後に咲きますよみたいなつぼみもたくさん。
元は南国に生えてる樹だからいつもの冬は霜に当たったりして結構つらい思いをしてるのかもな。

私に見せようとして咲いてくれているわけじゃないけどなんだかうれしい。
樹ってのは見て喜んでやると伝わるもんだと思う。
なんて言ってみると受け取り方はほんとに人それぞれですよね。
恐ろしく情けないものを見たような顔をする人もいる。
そしてそれを見たこちらも・・ちがうちがうそんなこと書きたい話じゃないから。
でっかい実をつける樹だからか、鼻も繊細というよりごっつい感じなのね。
よく見ると先行して開いてた花はもう老いを見せ始めてた。
もう実なる部分がしっかり膨らんでるのね。
ショスタコの前奏曲とフーガは聴けば聴くほど面白い。
https://www.youtube.com/watch?v=HmDatPUk9lU
こんなペダル踏んだ方が生きるフーガもあるのかと思わせてくれたこれも好き。
花のようでしょう?
並外れた才能をもった十代の女性ピアニストに触発されて書かれたというこの曲集、書きあげたそばからその彼女が弾いていったという。
今これを弾いてるのもその人。
私の曲って感じだろうな。
ちょっと調べたら亡くなる直前、最後の演奏会で弾いたのもこの曲集であったそうだ。

草だと思って抜いちゃおうかと思ったけどそうしなかったら咲いた花。
かわいいねえ。
なんとなくロッテリアに行ってみた。
海を見ながらなんて思って走ってたけど横から旨そうな匂いと飲み物の氷が揺れる音がしてくると早く食いたくなっちゃって。
でっかい川の堤防が見えああここでいいじゃない。

と思ったけれど工事をやっておりだめか。
写真に写らないけどあの金色の犬の尻尾みたいなのが風で波打って、その下にはいろんな小さな花が咲き乱れてとても綺麗だった。
少し移動する。
ここは大丈夫だろうというところ、

なんだ川遠くて見えねーよ。
まいいか。
人が・・いっぱいいるな。
ちょっと離れるべく奥の方へ。

これじゃ河川敷に捨てられたゴミの写真みたいだけど。
水門への通路が作る僅かな日陰の下に座って食べることにする。
向こうで野球をしているのは高校生くらいだろうか?
私の世代で野球をしなかった男の子はいないだろう。
私には、あれもなかった。
家に閉じこもってファミコンってのもなかった。
それは・・とかは今いいか。
サッカーボールをもって一人やってきたあの子は中学生だろうか?
昼寝用シートをもって一人やってきた半裸のおっさんはおっさんだろう。

あんまり見えないけど手前の草はコバンソウだ。
昔学校に小判草を持ってきた女の子がいて、先生が前に呼んでみんなの前で紹介してたりしたのを覚えてる。花瓶に生けられたそれを眺めてへーと思ったのも。
貴重な植物を見せてもらったんだと思ったまま40年近くたったけどこんなとこに散々生えてんのね。
その子は子分を何人か引き連れてるような子だったと思う。
すぐ前の席になったことがあってしょっちゅう振り向いてなんだか色々話をしてくれた記憶もでてきた。
6年生ともなればいろいろあるのに平気で目の前で着替えてた記憶も。自分もまだそれを見てどうかなるとこまで行ってなかったけれど、もう少し隠すか何かすればいいのに位は思ってたような気がする。
あとわずか半年もすればお互い全然違ったでしょうね。
エロ思い出とかじゃなくて、ろくな思い出がないと思っている自分の記憶にもちゃんと小さくいろいろあるのね。
いまどこでどうしているだろうか?
元気でいるかな?
たぶんもう一生お会いする機会もないのか。
先日のマックで胃が歳をとってることを実感し懲りたので、何とかバーガーみたいなのは頼まずシンプルなチーズバーガーを二つ。マックのよりやわらかくておいしいと思ったけどどうかな?
ポテトはフルフルなんとかじゃなくて普通のでもよかったかな。
こんな油をすっちゃって塩のかかったもんを俺は食っちゃいけないんだよなと毎回思うけれど、でもああいうとこいくと頼んじゃうよねえポテトとコーラ。
今なら空いている時間帯だからといつも行くのと違うスーパーへ行き、いつもと違う銘柄のいろんなものを買って帰ってくると

小さな可愛い花はもう閉店。
日照を感知し虫が飛ばない無駄な時間は自動的に花を閉じるシステム完備。
すごいね。
きっと長く咲いてるためにはには工夫が必要なのね。