バーベキューじゃない人と艶のある髪

連休中、混んでない場所として思いついたいつもの焼き肉屋に行った。
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安価なチェーン店でいつ来ても何か一品忘れたり皿がなかったりドリンクバーの機械から味の基が出ないで炭酸水だけ出てきたりと散々だけど、でも席がパーテーションみたいなので区切られてて騒々しくないのでよく来る。
いつも写真を撮るんだけどブログになり切れず没になって消えてく。
焼肉と言えば
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もう10年以上前の北海道美瑛に行き
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すり鉢みたいな地形に線路がそのまま突っ込んでいくここが面白く眺めてたらやってきた列車には
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バーベキューカーというのが連結されてた。
列車が通過すると焼き肉のにおいが残るってのはあんまりないから笑う。
この時も楽しそうなあそこは自分の居場所じゃないとかいう余計な考えが少しよぎってたりして。
なんか富良野から旭川ってあっという間についちゃいそうな気がするけど・・ゆっくり食えるのかな?
ゆっくり食うとかじゃなくても楽しいだろうな。
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ここはあの踏切から近いんじゃなかったかな。列車からもこの景色見えるかも。
あの真ん中の道をずっと上っていくと・・
やたらに走り回って皆覚えたものも
もうわすれちゃった。
調べると焼肉列車はテーブルの上に家庭で使う感じの電気式ホットプレートを置いてみたいなのだったのね。
日本の鉄道はいくつかの事故を経て火災に対する安全基準をものすごく厳しくとってるんだったと思う。ガスとか炭火って訳にはいかないんでしょうけど、そんなとこ追求するんじゃなく家族とか仲のいい人とそんなもんに乗ったよってな話がいいわけでしょうね。
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この樹、名前もついてたりして有名だったんだけど観光客が畑をを荒らすことに耐えかねた地主が怒って切っちゃったんですよね確か。
親父さんか祖父が植えた大切な樹とかじゃなかったっけ・・怒りに任せてとかじゃなくかなり悲しかったんじゃないかと思う。
樹は何を思っていただろうか。
他人事みたいに書いてるけど俺もその悪の観光客の一人なんでしょうね。
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この後稚内へ行き次は帯広とめちゃくちゃな工程だったけど素晴らしい景色に包まれ最高だった。
誰とも会わず話さず呑まず人のいるところには近寄らずただいろんな景色を眺めて回ってるだけなのは誰かにとっては旅行なんかではなく、人間ですらないように見えるかもしれない。
他人がどう思おうがそんなの知らねーけど。
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休みになると周囲の家々からバーベキューの匂いや声が聴こえてきたりする。
幸せ家族とか、楽しい若い時、友達、仲間・・
・・とまたいつものように私はそれができないダメ人間ですみたいなことを書こうとしちゃう自分に、それもいいけどマンネリ化して詰まんないですからなんか違う書きようを探してくださいと言ってみる。
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そういえば俺は食堂車ってのに乗ったことがあったっけか?と考えてみると多分一回だけか。
大学に入って最初の帰省で乗った寝台特急で食堂車へ行ってみたのはちょうど八幡製鉄所が車窓に見えたじゃなかったか。
もう食堂車というのも末期でメニューはかなり限定されお客もいなくなあんまりきれいでもなくわくわく感もなく・・頼んだカレーは結構高価なのに器から味から学食より・・というもの。
だけど多分悪いのは食堂車の方じゃない。
あの頃病的な卑屈の塊が服を着て歩いているような状態だったから、子供のころからあこがれた列車に乗っても何を見ても何に触っても全く面白くなくすべてが・・
そんな人になっちまってたんだろう。

https://www.youtube.com/watch?v=8liF-5JYnSg
これも山の農家の納屋カフェで流れてた曲。
その後は帰省もしなくなる。
海からかなり遠いところに住んでいたけれど、自転車で海まで行きポータブルプレーヤーで音楽を聴いたりしてた。
ものすごい炎天下で優雅とかとは違う、ちょっと頭のおかしい人だ。
理由は書けないけど、自分が日の光に当たらなくちゃならないからみたいなことを考えて・・ただ一人で。
イヤホンでオーケストラ音楽なんか聞けないのでピアノのCDをもっていった。
その時中にこの曲もあったのを覚えている。

亜麻色の髪の乙女という曲名は詩人の詩が発端になっているらしいけれど、日本語訳で台無しになってるものも多いらしい中で亜麻色って言葉はそれ自体が作品って感じでなんかいいですかね。
うちの嫁さんはむかしから髪を染めたりしなかったけど、真っ黒とも違う。
昔、艶のあるその髪を見ながら、今のこれはほんとに俺の俺なのか?
と思ったことがあった。
何を思い出しても自分はダメ人間ですみたいになってしまう・・とさっきまで思ってたけど、そんなに駄目じゃないんじゃないかと自分で自分に言ってみる。

バーベキューカーはもう廃車されちゃったようだ。
私は列車に乗れば流れゆく景色がごちそうで釘づけになっちゃうから目の前に焼き肉があっても全然食い終わらないうちに終点についちゃうだろうなぁ・・
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日没の瞬間からしばらく続くちょっと明かりの残った時間も何だかいいんですよね。
今日、こじらせば長引き他のことまで引きずり低迷させることになりかねなかった不安要素を2つ解消できた。
あちがう、もうひとつ大きななことがあった。
嫌な事が立て続けに襲ってきて碌な・・という印象があるけど実際逆だ。
今日も生きてるし、多分明日も生きてく。
いいこともあるかもしれない。

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静かなところでいらんこと言わずに

連休であるけれどどこかへ行こうとも思えず近くの定食屋へ。
お歳を召した方が集まりでっかい声で盛り上がる内容は体の不調と医者の悪口・・だけど毒がないのね。ちゃんとフォローがあったり。
聴いててああ嫌だなここにいたくないなとか思わない。
むしろつられて笑いそうになる。
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この前回と違い二人ともてんこ盛りのご飯が来て、嫁さんが食いきれない分をこっちへ分けてくるから・・
さすがに多いよこれ。
まーきれいに食べてくれてありがとうという声を後ろに聞きつつ、どこいこうか?
買い物に行く気もしない。
ドライブったって・・あそうだ
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子供のころには牛や豚を飼ってる農家が近くにもあったよな。
まだこんなのが残っていた山の中へきたのは農家のカフェへ行ってみたかったから。
いつ頃からだったかグーグルマップ上からその存在が消えてた。
感染症問題か別な理由かでもうやめてしまったんだろうか・・
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と思ったけど看板も出てるし
明かりが灯って旗も立って
よかった、やってるじゃない。
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はいそうですね。
さっき大量に食ったばっかりだからそんなになんか食えるわけじゃないけど
何かちょっと飲ませてもらおうか。
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お客さん誰もいないのは時間のせいかな。
マップから表示消えたことと関係あるだろうか?
連休なのに静かで私にとっては最高だけど。
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冷たいお茶がきれい。
BGMでクラシック音楽が・・
クラシック音楽も色々で真っ暗で重い曲を聴くのが好きだけどだけどそんなのがBGMで流れてたらお店はつぶれちゃうだろう。流れてるのは親子で親しむクラシック名曲コンサートみたいなのでやりそうなのが並んだあの感じ。
でも喫茶店なんかでよく聞く安っぽいアレンジの入ったあの感じじゃなく演奏自体はかなりちゃんとしており聴いてていい感じ。
なんとなく雰囲気がそうなってればいいという理由で流れているのか、オーナーがこういうのが好きだから流しているのか・・
嫁さんは後者じゃないかという。
そういえば以前来たときは吹奏楽のなんかがずっと流れてたよな。
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冷房が効いて涼しいけれど窓は開けてあり換気されてる。
梅雨が明けるとまたお店はいろいろ大変かもな。

涼しくて静かでとてもいい気分で音楽を聴いてるとあろうことか大序曲1812年が流れ出した。
確かにファミリーコンサートなんかでやりそうな音楽だけど、曲のおしまいにある祝砲や街中で鳴り響く鐘の音という場面でほんとに大砲を鳴らしてバカ騒ぎ的に喜んだりすることのある曲だ。そこを批判的にとらえて大駄作と見下す人も多い。
でも、それはそういう側面にばっかり目が行ってる結果であって落ち着いた眼で見ると主部なんかよくかけてていい曲だとも思うけどなぁ。
チャイコフスキー自身もこれはくだらない作品だとか言ってたらしいけど、これに限らず作曲家が自作について語った言葉を真に受けてはいけないと思う。
そんなことよりこの静かなお店があの音楽で満たされるのかと思うと・・
チャイコフスキーの音楽の特色はいくつもあるけどその一つの大きな要素として、リズムパターンをちょっとずらすことにより緊張と面白さを生じさせたリズムアタックみたいな場面があると思う。
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楽譜上楽器としてCanonって書いちゃってあるのが笑うでしょう?
この曲大砲はリズムアタック的に歌っているだけでなくシンバルとの掛け合いみたいなものが生じて非常に面白いことになってる。
大砲なんて持ってこないで普通に大太鼓をたたかせても十分聞けるまさに天才作曲家の・・
で流れてくる音楽が最初の大砲炸裂な場面に差し掛かると、
はぁ?
大砲をリアルにやるはいいけど楽譜のリズムを無視し安っぽい演劇の効果音みたいにランダムな大砲の音がミキシングされて・・
台無しじゃない・・
なんていわない。書いてるけど。
私はそう思ったけどそうは思わずそれが好きな人もいるでしょう。
自分の好みと合わないものを聴くと、逆に自分は何がどうして好きなのかに気付かされたりするのね。

https://www.youtube.com/watch?v=8B5PSAD0QyY
この曲もクラシックに目覚めてすぐの夏休みにラジオで知り、同級生の親が買って聞かないままの全集からロリン・マゼールがウィーンフィルを振ったやつをテープにダビングしてもらった。
大砲は実砲じゃなくてシンセサイザーによるというのが1980年録音という感じですね。
たまたま持ってるいくつかの盤もそれ系であのころ流行ったんでしょうね。CDが出る直前、針を飛ばさずに再生できるか?みたいな頃、・・シンセサイザーってのもなんだかものすごいものみたいな頃。
いまクラシック音楽の録音にシンセサイザーな音がミキシングされてたりしたらかなり安っぽい印象になっちゃうだろうけど今とは違う背景の上に作られたものに文句を感じることもない。
鐘もどっかのリアル録音をミキシングしてるけど今聞くとちょっとわざとらしく聞こえないでもない。
でも駄目だとまでは思わないか。
合唱が出てくるのはいい感じ・・
と文句っぽく書いたけど昔散々聞いて刷り込まれてた盤なので愛着があったりして。

昔アマオケのコンサートでこの曲を聴いたときには2台の大太鼓が素晴らしい効果を上げていてリアル大砲とか変な効果音なんか全然いらないことを証明して聴かせてくれた。
その時チューブラーベルを狂ったように連打しているのも2台の大太鼓を爆打しているのも学ランとセーラー服を着た中学生の吹奏楽部員であった。
行きたくないけど付き合いで嫌々行った市民音楽祭みたいなのであったのだけど、
そんなコーダにうっかり感動した思い出。

実際、そんな大音量じゃないので何事もなかったかのように次の曲が流れ出す。
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コーヒーフロートでもいただきましょう。
何年ぶりだろう?
黒蜜ゼリーだったかお菓子もくれた。
その後は月の光とか亡き王女のための・・とかしばらく静かでいい曲が続いてた。
お店の人に話しかけようかなとちょっと思ったけどやめた。
ドアのガラス前は透明じゃなかったっけ?とかなんでマップから消えたの?とか・・いらんことは言わなくていいんだと思う。
マップから消えたけど実はやってた店がもう一軒あるんだけど、もし近場の常連以外は来なくていいからみたいな話だったら自分の立場なくなっちゃうかな。
だけどここではそういうことも感じることがなく・・
非常に居心地がよかった。
音楽が好きなんですか?
は、なんでか知らないけどもっと聞けないな。
まあいいや。
またきましょう。
炭酸は糖分がなんて思って敬遠しちゃったけどメロンソーダフロートってのがあったと思う。クリームソーダだよね。
次は絶対それにする。

Tag:チャイコフスキー  Trackback:0 comment:4 

時の流れと1000回とありがとう

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先日病院へ行くため車に乗せたらう犬はすごくうれしそうにしてた。
ずっと続いた雨がちょっと止んだ隙間にどっかいこうか?
うちからすぐ近くのこのあたり、母屋のすぐ隣に牛小屋のあるような農家が何軒か空き家になっていてなんかこう・・ここにあった誰かの長い人生がひとつ終わっちゃったのかなとか。
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山道を登ると開けた場所に・・
あれ曇っちゃった。
まあいいか暑いし。
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うちの犬はUSJとかディズニーランドに行きたいとは言わないと思う。
言わないだけでそう思ってんのかな?
どちらかというと舗装道路よりあぜ道とか山道とか土の上を歩くと萌えるみたいだ。
最近足が悪くなっちゃって歩きにくい行かな。
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この切り通しを子供のころにみた記憶を来るたびに思い出す。
少しくらいはあるのね思い出が。
あっという間で昨日のようだけどあれから37年とかかな、ここからあっというまに37年たったらもう80超えてるのか・・
そう考えるとあれですよねいま80くらいの人って、じつは結構つい最近まで若かったんじゃない。
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なんか右がメインルートみたいにも見えるけど山頂を目指すなら左。
その37年前、畑にいた人がこの道は山の稜線を走るスカイラインまでつながっている・・もっともいまは今は鎖でふさいであって出られないけどねと教えてくれた。
どうしてもそこへ行ってみたくなって弁当をもち徒歩でこの道を登ったけど、どれだけ歩いてもたどり着かず根負けして断念。
自分の車で帰ってきた時最初に行ってみたのはここ。
その間とても長かったような気がしていたけど今考えればわずか10年程度か。
他所の子を見てて思うけど人間てわずかな期間であっという間に出来上がってもう人生の主部みたいなのはスタートしちゃってるのね。
自分を壊したと思ってる真っ黒い期間はわずか3年ほど。
その短い時間に縛られ今の自分は・・なんて言ってる間に何十年もおわちゃった。

https://www.youtube.com/watch?v=6OhbRGxonEo
同じ山にある農家の納屋なカフェにいったらこれが流れてたから。
これのCD買ってきたのは高校のいつごろだったか。
街中が私のことを知ってて嗚咽を吐きつけるみたいな毎日になっちゃってなんでそうなるのかとどうすればいいのかがわからなかったけど死にたいとかいう方向へは行かず毎日学校へは行った。あんなにひどかったのに帰りにCD買ったはりしてたんだな。何軒もあった店はもうビルごとなかったりして一つも残ってないか。
家に帰っても色々壊れており、一人部屋に閉じこもり音楽を聴くかキーボードを弾いてるかただそれだけだった。
それだけだったじゃなくてそれがあったから生きてられたの。
テレビドラマや歌番組は全く見ないで生きてきたはずだけど、なぜか北の国からの最終回はみようと思ってみた。
その最終場面でこれが流れてたのを覚えてる。
ちょっと音楽が浮いちゃってるなとか思った記憶はいいとして
あそこからももう20年くらいじゃない?
何思い出してもみんな昨日のようですごく前のことになっちゃってるのね。
考えてみれば、あれも人の長い人生が終わろうとしているところだった。
未来を託すべき相手が、あの人にはあったけど。

この曲ppでというか消えるように終わっていくけれど、先に書かれたピアノ版は
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ffで終わるので印象が違う。
亡き王女という題名に意味なんかねーよと作者自身が言ってるけど、ffだと~に栄光あれ!に聞こえてppだと~の思い出にという感じ・・
オケがffで終わっちゃうとちょっとうるさいかもね。
オーケストレーションってただ色を付けりゃいいんじゃないんだよという・・
若い駆け出しのころに書いたピアノ曲をオーケストレーションしたのはその10年後くらいらしいけど、作者内の変化がここに作用していたりもするかな?
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あのね、ふと見るとこれ記事番号がちょうど1000番ですよ。
このブログをはじめようと思うきっかけは私には珍しく人とのかかわりの中で出てきたものだった。
もうそんなことがほんとにあったのかわからないくらい跡形もなくなくなっちゃったけど。
初めてすぐ別なところに抱えた絶望の暗黒問題が勃発しかけ、誰にも助けを求められない苦しみをぶちまけるためのブログに転向しかけたりもした・・けどそうはならずに自分のことをうだうだ書いてられるブログであり続けたことは大変幸せな事であったと思います。
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あの時一緒のこの道を歩いてくれた人間が今年の初めLINEでなんかメッセージをくれた。
誰とも付き合いがないから唯一だったそれを無視してもよかったんだろうけどありがとうなんて返したりして。
そんな大げさなもんじゃなく行きたいと言えば時々集まってるらしいところへすぐ呼んでもらえるのかもしれない。
ただのそんなこともきない私は・・
もうそれもいいから。
ブログ、読んでくれたり拍手ボタンを押してくれたりにコメントをくださったりしした方々がいてくださるという事が、こんな人間隔離状態みたいな私だからうれしかった。
どうもありがとうございます。
まだ別に終わるわけじゃないけど。
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こういうのもあっという間に終わっちゃうのね。

いまこうして嫁さんと犬でへらへら適当に歩いてられるわけだし。
嫁さんと結婚して10年だけど、その前も長いから知り合ってからもう結構な年月になるのね。
犬とだってもう13年だし・・
自分に対して失敗した人みたいな自覚があるけど、
そんなに悪くないんじゃないかとも思うんだよね。
それをいちいち自分に言って聞かせて植え込まなきゃならないような頭になっちゃってるのはまだ治らないんだけど。
ブログに書いて自分で読むといろいろ整理されて新しい考えを発見したり・・
それらもみんな、ただ書くんじゃダメなんだと思う。
読んでくれる人がいると思うから。
読んでくれる人ありがとう。

Tag:ラヴェル  Trackback:0 comment:12 

レッスンと、ここまで来た。

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本文と写真は全く関係なく進行します。

2週間に一度、楽器のレッスンがやってくる。
お前は人間じゃないと突きつけられることにおびえみたいなのは脱したけれど、その数日前からそこはかとなく緊張が支配してくるのを自分で感じる。
前日くらいにはそんなつもりもないのに無駄な力が入ってしまい出来ていたことができなくなったり変な音が出たり・・だめだと焦ればさらに力が入り・・
とはいえ以前のようにパニックになってしまったりはしない。
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当日、出発前に家で音出しをしてみると結構調子がいい。
一時はこんなに鳴らないなら捨てちまえとか思ってたリードがいい音で鳴ってくれる。
大丈夫だなとある曲をちょっと吹いてみ・・あれ?と思った瞬間から崩れ始める。
あーあちから入っちゃってるな、まずいなと思いながら・・
力を抜くってこんなに難しい事なのか。
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時間ギリギリまで粘るが改善しないしもういいやと支度をして車に乗る。
以前はこれから処刑をされに行く人みたいな頭と顔で走ってたと思うけど、なんかもう半分笑いながら・・もうしょうがない。
ああしようこうしようなんて考えるとまた変なとこに力が入るので何も考えないようにする。
早めに到着するけど前のコマの人と顔を合わせても気まずいので車の中で待つ。
ほんとは人のレッスンをのぞき込んで何か盗んでやろう位でなきゃいけなんだろうけどあまりに自分が悲惨だったので。
まあいいや、いつかは。
スマホを見るとブログの拍手の数がかなり少ない・・いいからそんなの
もう時間だ。
さあいこう。
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先生にあいさつの後アルコールで手を消毒し楽器を組み立て・・
音出し。
魔法のとっておきリード・・・あー、
思ってるとダメね調子悪いなー
まあめげずに・・
タンギングもしてください・・
あ、はい。
あ、あれ・・

うーん・・・・あれですね・・
・・さあ怒られるぞ・・
なかなかちゃんと吹けるようになりましたね・
ちゃんとというのも失礼だけど・・・
はぁ?
怒られるのかと思ったけど逆の言葉がかかったので
あーびっくりしたなんて言っちゃった。
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この曲を見てもらいたいという曲がありますか?と言われたので自分の調子確認のために毎日必ず吹いてる曲を吹いていろいろ指摘してもらう。言われたことをやるとうまくいかないと思ったことがさっと解決したり。
次は?
大量にもらった楽譜の中には今の自分にはまだできるわけもないものも含めクラシックが何曲かあり、やりたいのはそれらだけどまだ先生に診てもらえるとこまで行ってないから。
こういう展開も予想してさらってあったのは坂本九の歌だ。
へーこういうのが好きなのかぁ・・
あいやそういうわけでも・・まあいいか。
やってみるといろいろダメ出しをもらうけれど叱責じゃなく建設的なアドバイスだ。
それをやってみようとするわけだけど緊張で力が入ってしまい出来るはずのこんなことが・・・
大丈夫、それはいい傾向ですとか、ミスに対する指摘もへこむ感じじゃない。
ほかにやりたい曲は?と聞かれ適当な練習曲の名前を言いかけるとこれをやってみてくださいと出てきた楽譜は・・
美空ひばりである。
私は聴き手としてはクラシックしか聴かないとか言っているけど、
楽器やる人としてはそんなこだわりは全然でないらしく今目の前にある旋律に命を入れて・・みたいなのがあるだけだからこれも楽しいよ。
初見で一度吹いてみると・・ここがこうで・・
もう時間だけどいいでしょ?と先生
わー先生ものってる・・
けどこのあとちょっとやって緊張と疲労で口が壊れてきちゃってるのを察して終了。
まだまだ伸びしろがあります。
時間がかかったけど、
よくここまで来ましたねと先生がしみじみ言われるのを聞いて・・
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この写真を撮っている時、運転手さんの視線や表情がはっきり見えた。
あのバカまたいるよ・・
なんでバスが線路の上を走ってるの?と興味を持ってくれた人がどれくらいいるかな?
それよりこんな楽器を音楽をやりたいんだようとか書いてるのを興味をもって読んでくれる人がどれくらいいるのかな?

まだあれ、スタート地点に立ったようなとこだから感慨にふけってる場合じゃないんだけど、
小さな子が5分くらいで取得するものをできるようになるのに罵倒されながら2年弱かかるとか・・これに限らず靴の履き方から始まって幼少期からほとんどあらゆることがこうなっちゃうことが私の自己認識を作り、その結果としてのこの人生があると思う。
それを全く持って肯定的にとらえられていないために、楽器をやってうまくやれないという目の前の出来事が自分の肉体と人生全否定に拡大されちゃって。
それをまた誰にも話せないからこんなところに時々ぐずぐずと書いたりしていたんだけど
貶すようなコメントを送り付けてくる人もいなくて、拍手ボタンを押してくれたりする
そんな人たちがいてくれたから
ここまでこれたのかなぁと思うんですね。
ありがとう。


https://www.youtube.com/watch?v=DVBrFa06fWg
もらった楽譜の中にこれもあったというだけだけど。
この人の演奏じゃないけれど初めて買ったCDはバッハのオルガン名曲集みたいなやつで、そのおしまいにこれが入ってた。
バッハの作品は後年整理番号が付けられていてオルガン音楽はBWV500~600番台なのにこれだけBWV147なのはなんでだろう?なんて思うところから始まった。
聖歌隊をオケが伴奏するこの曲、というか私がやってんのはバッハの時代にはまだなかった楽器なのでバッハのオリジナルな楽譜はないんだけど、まあいいかそんなこと。
音楽という世界を知ってわくわくしたあの13歳くらいの頃に
いまやっとっ戻ったというか追いついたというか
生きてる意味あるの?なんて言われてうるせー馬鹿なんて思いつつ、自分でもよくわかんなかった生きてる意味があるなといまやっと思うわ。
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バスが線路の上を走るというのは一見単純そうで昔から試行されてきたようだけど、解決しなければならない問題が多々あったらしくその技術は最近ようやく完成に近づいて・・
いたんだけど過疎地での鉄道の在り方を模索する意味もあって研究されていたんだろうこの話はもうバスでさえ過剰な過疎地ではなりたたないだろうし、JR北海道は非常に厳しい状態に追い込まれ研究開発は停止されてしまったんだったと思う。
残念なことになってしまったなんて思っていたこの話は意外にも四国かどっかで実用化されるような話をどこかで読んだ。
なんか、わかんないけど誰かの苦労や熱意が報われたんだなと思うと良かったなぁと思ったりして。
なんで全然別な話が同時進行してるのかは謎なままで。
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はい、がんばって行きましょう。

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うまくやれない人に甘いもんと音楽

この日は時間の都合で近くのファミレス。
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超絶オリジナリティなんて物はない代わりに無理のない価格で間違いないものが出てくるところがいいですよね。
時間的に空いていて静かなのもよかった。
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客席間には手製の隔離ボードがはまってた。
でっかい工場のラインにみかける改善活動みたいなのを思い出すけど、今みんな何とかしようとがんばってんだろうなと思うとちょっと泣けて来る。
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この店パートさんみたいな店員さんの接客姿勢が極めて上質なのが本当に気持ちいいのね。
極めて上質って、実際普通に常識的なだけだけどそうじゃないとこも多いので。

次の日出かけた隣町で用事が終わり、どっかカフェでも・・
だけどこのあたりは観光地化して首都圏からくる人も多く、すぐそばにあるのはそういう人やちょっと違うのよ系がいくんだろう森の中のウッドデッキで鳥のさえずりを的な偽軽井沢カフェみたいなの。
普段はそんなとこ行けば絶対嫌な思いするから行かねーなんて思ってる。
けど時間的にそこしかない感じなのと嫁さんが行きたそうなのと魔が差し行ってみ・・予感通りというか予感を超えて店ヘ入る前から信じられない人とその行動に遭遇する。
怒りを煮詰めた煮凝りみたいな文章をここに書いてもみっともない馬鹿見えるのは自分の方だろう。
非常に不愉快な一日になりかけるけど、これもきっと何か新しい考えを得るためのきっかけをどっかから誰かがくれたんだろうなんてことを考えながら・・しばらく走って
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時間とかどうでもいい最近できたチェーン店みたいなカフェに入る。
混んでてがやがやうるさいけどほんとに新築で新しいのと親切で丁寧な接客がなんだか気持ちがいい。
なんだここでいいじゃない。
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仮設の仕切り版がここにも・・
すぐ目の前でパフェができてく。
ほかにもいろんなもん作ってんのを眺めながら・・
いいねえパフェ。
誰が食うのかって
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いい加減な歳のおっさんなのに俺。
抱えた嫌な気分がこんなので浄化されてゆく。
馬鹿にした顔が浮かぶとかもういちいち書かなくていいか。

雨で涼しいため帰ってからまた音楽を聴くことができた。
いくつか聞いた中にこれがあって

https://www.youtube.com/watch?v=8lklpz-ipBE
ハ長調の超絶全肯定的に始まるニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲、
楽譜の冒頭にはMaestoso・・と思いこみで見てみれば
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ああちがうか、もうこの人どんどんドイツ語で具体的に書いちゃうんだった。
その勘違いが生まれたのは高校の吹奏楽部のあの日のあそこでだったけど・・今思うよくあそこに座ってられたな。お前の居場所じゃないといわれた音楽にやっぱりどうしても触りたいと思うまであそこから30年かかったけどまあいいか。
こういうのを初見で理解できるようになりたくて昔ドイツ語をとったけど何にもわかるようになれなかった。
使うこともないけどいまスマホのカメラをかざすだけで自動で翻訳が出てくる時代になって便利と言えば便利ね。
この曲も中学生のころから聴いてて、
なんか朝学校に行く前にこれをちょっと聴いていくとその日一日嫌な目に合わないというか、いいことがあると思ってた記憶が出てきた。
何度もやってた記憶があるのは実際そうなったような気がしたからかもしれない。あほかってなもんだろうけど。
中学校でも吹奏楽部だった。
これを言うと怒る人も多いと思うけれど・・私がやってたのは誰もやりたがらないので主張しなそうなのが来るとやらされる楽器であった。
いろんな曲を知った今はあれが主役を張ってる場面が意外にたくさんあることも知ってる。
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だけどあのころそれが主役を張って歌いトリルでしめるとかいうこの場面は卑屈の中に生きる自分を救う奇跡の場面・・は言い過ぎだけど耳は当然その楽器にくぎ付けになった。
あれから35年、あれほど何度も何度も聴いてきて知っててしょうがないような曲。なのに今別な楽器をやるようになったらなんか上の方でやってるなくらいに思ってた対旋律に耳が行きあこんなメロディだったのか・・なんて。
興味のない人にはちょっと通じないだろうけどその驚き感と今更感は、
35年間親しく文通を続けてきた同い年の男、確かめる気もなかったけど聞いてみたら実は女性だったくらいの驚き感で。
最低な気分になりかけた一日だったけど一人勝手に何だか楽しく終わった。

お前の思ったり言ったりしてるそんなのは音楽なんかじゃないよというのもあるだろう。
面と向かってそんな言葉を吐かれたこともあるけれど大きなお世話である。
私が生きてこれた理由の一つに、音楽があったからというのがあると思っている。

Tag:ワーグナー  Trackback:0 comment:2 

うちの天使

犬の体調が悪かったことと関連して絨毯をピンポイントで掃除する必要に迫られているとき、ふとあれがあったななんて思いだして持ってきたこれ
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買ったのはもう20年以上前で実際前世紀の遺物だ。110番といういい方は今でもあるのかもしれないけどそこに描かれた受話器の絵が昔と言えば昔かな。
夜逃げをしたあと正気に戻って考えたのは車のシートにしみ込んだこれまでの悪いものを洗い流そうと・・まだ頭がおかしかったのかもしれない。実際普通じゃありえない汚れを浴びる系の仕事でもあったから。
その後部屋の絨毯をこれで掃除してみたりもしたけどあまりに大容量なので使いきれず捨てきれず.
これのほかにいろんな液体や熱湯をかけるとかスチームとかどれを使ってもいいけど結局浮き上がった汚れのふき取り作業には根気が必要で何か一気に解決するものではなないんだろうなぁ・・は当たり前か。
ガスも抜けてなくてちゃんと出てくるし懐かしいなとか言いながらこれを投入したらこんどは洗剤臭さが抜けなくなっちゃって失敗したかな。
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大雨が降ってるけど久しぶりに車に乗せてもらえて、
どっか行けるんだとわくわくウキウキ大興奮。
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行先は自分の病院だったと知りうなだれる。
いやいや大丈夫だから。
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診察台上でおびえ・・もいいけど体重増加しちゃってるじゃない。
助手の女性は多分先生の娘さんじゃないかと思うけど昔来たときはかわいらしい感じの人だった。
10年くらいたった今きつくて怖い感じになっちゃって
私も怯えてます。嘘です。
ついでにいろんなものをお願いすると結構な費用になるけどそんなこと言ってる場合じゃないね。

昔、あることで困り果てていた。
何よりも恐ろしいと怯えていた電話の呼び出し音が鳴る。
血の気が引き、目の前は真っ暗になる。
相手はわかってる。
対応には技術が必要な相手である。
自分の精神を一定に保つことは困難だけれど、絶対に感情的になってはいけない相手。
身構え、受話器を・・
とそこへ犬が駆け寄ってきて両手で私の膝を抑え目で訴えてきた。
おちついて!・・・大丈夫・・
誰にも相談できないなんて思っている間、犬はずっと見ていて
全部知っていてくれたんだと思う。

こういうことを書くと人間はいろんなことを言う。
犬は私は全部わかってるのよなんて偉そうな顔もしない。
私が落ち着けばまた、散歩めんどくせーとかおやつくれようーみたいな獣の振りをしながらそばにくっついていてくれる。


https://www.youtube.com/watch?v=33pZbSIctLY
ラシーヌ賛歌を初めて聞いたのはクラシック音楽を聴き始めてすぐのころ、夏休みだったかもしれない。
朝方FMでクラシックを流してくれるラジオ番組でいろんな曲や世界を発見していった。
そこにわくわくしてたけど今思えば思春期の夏休みはもっと他のことにわくわくしなくちゃいけなかったんじゃないか・・
・・いいのよそんなこと言わなくたって。なんでそうなっちゃか、今ならわかるじゃない。
番組のおしまいの余白時間を埋める感じで流れてたこの曲はオケじゃなくてオルガンが伴奏をしていたと思う。
こんな素敵な音楽があるのか・・そんないいかたじゃないな、オルガン、澄んだ合唱!これ好き!!
すぐに聴きたいと思ったのにCDを買ったのはそれから10年以上たってからだったと思う。
音大の卒業試験作品だったという予備知識が入ってしまい、ほんとはもっと違うものが書きたかったけど立場や将来を考えとりあえず今無難に受ける線を狙ったような曲だななんて思う腐った人になっちまってた・・は言い過ぎか。
犬が大事・・と思ったときに頭の中に流れたのはなぜかこれだった。
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終わってほっとしてますの顔。
今回はきつい利尿剤の他を注射してもらい・・
薬はすぐに効いて回復に向かう。
嫌なこと我慢した後はどっか楽しいところに連れて行ってぱぁーっとお散歩・・
だけど豪雨だよなんか。
足の調子が悪いのは知ってるし、そうなったの多分俺といっしょのあの時だよね。
でもちょっとゆっくりでいいから真面目に散歩しましょうね。
いろんな不具合はみんな太りすぎのせいらしいじゃない。
それ俺とまったく一緒じゃない。

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見通しの悪い人生

楽器のレッスンのためにもらった楽譜はどれも2段譜で書かれたデュエットで・・嫁さんがいないと思ったらそれをピアノで弾いてた。
あなたも音楽好きなのねなんて思ってみてたら連弾しようとかいいだし、なんだよなんて思いつつやってみたら楽し・・
その日、超巨大ガラスで展望抜群なのにいつ行っても空いてるとか失礼なことを書いてるお店へいってみると先客が2組。
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なんか景色が違うなと思うとすぐ目の前の家が建て替えられてた。
家ってそんなにすぐ建つんだっけ?できたのをもってきて積んでく系のかとか大きなお世話か。
あそこから丸見えだなとか思ったりしないのかな?
あんまり書いちゃいけないけれど、私の育った家は昼間から家中のカーテンや雨戸を閉め真っ暗だった。
子供ながらに異常なことだと理解していたたけれど、今でも外から見えることを何とも思っていない家が時々不思議に見えることがある。ちがうか、うらやましいのかな。

世の中全休止のころ、お店は大変だったと思う。
もしかすると‥なんて考えもよぎってたけれど再びこれてよかった。
しかしでっけーガラスだな、高いんだろうな・・割れたりしたことないのかな・・
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とんかつだけどソースがインドカレーみたいなのに入って出てくるところが昭和のレストランという感じでしょう?
予想よりボリュームもあって美味しかったよこれ。

BGMは相変わらずショパンの愛称付きがループしてたけどいつもより音量落としてあったのか自分の頭がもういい加減飽きたと自動制御したのかあんまり記憶に残ってない。
窓の向こう、遠くが真っ白くなってきたななんて思ってたら
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超絶雨に笑う。
ゴーっとか屋根をたたく雨音。
そんな大雨なのに涼しくうまいもん食ってるとか幸せだよね。
いつも窓の外なんか見えないようなところにいるから定点的に雨が強くなったとか弱まったという感覚しかないけど、こんな見通しのいい窓から遠くの雨が近づいてくるのを感じるような生活をしてたら人生違ったものになったかな?

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ほんとは練習してる楽譜を写してここがこうなってるのがというのを思い出と絡め書こうと思ってた。
でもまた人前にそんなのを出してもろくなこと言いならないからやめろみたいなのが出てきてやめ。


https://www.youtube.com/watch?v=GpvFjtUOLGg
セミと暑さでもう音楽聴けないかなと思ったけれど静かで涼しい環境を作ってくれる雨がもう少し音楽を聴かせてくれるみたいだ。
オーケストラ音楽は複数の楽器がいろんなことをやって全体を作る。全体を俯瞰してもいいし主役に注目してもいいけど、裏方で支えるパートが何をやっているか・・聴き方は無限で永久に飽きることがない。
楽器をやってると自分の楽器が今何をしているかの方に・・
だけど、
読めばわかるのにいまだ何の楽器をやってるか伏せて書いてるような私はダメ人間ね。
なんで今こんなになっちゃってるんだろう?なんて不思議に思って考えてみると
物心ついたあたりからずっとこんなだった。

子供のころ私はいつも下を向いていたんだろう自分の靴を見て歩いてた記憶が出てくる。
自転車に乗るようになってもそれは続いてかごのすぐ上くらいを見てたかもしれない。
自動車免許を取るため教習所に行ったとき、同じ感覚でボンネットのすぐ先に視点を置いてる私に教官がお前どこ見てんだ!と叫ばれ始めて自分は前へ進むために見る場所が間違ってることを知った。
運転や歩行だけじゃなく、人生において大きな話でも小さな話でもいつも視点のおきさきが間違ってたのね・・数年前ある人が自分を振り返ってるのを聞いてそう思った。
なんだかわからないうちにこの年になっちゃった。
もうすこし・・まあいいか。
とんかつおいしかったし。
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雨おさまったし帰ろうか。
帰り際に毎度って言ってくれるのが覚えててくれるからならうれしいけどな。

なんか変なこと書いてるけど大丈夫。
今も嫁さんがピアノを弾いてた。
あれは昔ブラック企業にいたころたまたま得られた休日に発作的に買ってきたものだ。
リサイクルショップへどうやって運ぼうかと考えたことがあったけど、なんでそう思ったんだろう?
置いといてよかった。

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昔の話とピアノ

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雨が続いていた日、近くの大衆食堂。
一人では何度か来たことがあるけど、こういうとこ敬遠しがちな嫁さんがついて来たというところが画期的であった。
隣の家族はがっつり系定食の他ラーメンを頼んでみんなでつついてる。
お母さん野菜残しちゃだめでしょう。
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ごはん大盛り無料なんて聞くとときめいちゃうけどね。
ミックスフライ3種より2種類の方が価格が上なのは妥協のないイカと鯵をお楽しみくださいという話であろうか?
改装されて綺麗になってるけどずっと昔からあるんだろうねここ。
昔、勤め先の創業者が昔話をするのを聞いていたら戦前か戦中の話に定食屋というのが出てきた。
定食屋ってそんな昔からあったんですか?なんて聞いたらなにそんなとこに疑問持ってんだお前みたいな反応が返ってきたりして。
昔と言えば、
小学校も5、6年生になると社会科の授業は担任じゃなく定年間近の頑固爺さんみたいな先生に教わったのだけれど、時々授業と関係ないいろんな話を聞かせてくれたなかに子供のころ満州でという話があった。

ある夜、突然一人の男が訪ねてきた。
知らない男で、ロシア人だ。
何の用だ?
この家にピアノがあるはずです。
わずかな時間でいいので弾かせてもらえないでしょうか?
両親の真似だろういぶかしがるような言い方で
いいけど、終わったら電気消して出ていってよ。
いえ、明かり入りません。
真っ暗なはずの部屋から聞こえてきたのは
驚くような美しいピアノの音色であった・・
というもの。

美しい曲というのが誰の何だったかという話は出なかったと思うし聞いたってわからなかったろう。
そしてそこには誰の曲かなんてわからない人間も圧倒するような音楽があったんだとも思う。
記憶としては若い兵士というイメージで徴兵され長くピアノを弾けないでいた愛好家が昼間ピアノの音を聴きたまらず・・
今思うとその真っ暗なというのはすごく弾ける人というのをこえてやっぱり職業的ピアニストだったのかなぁ・・と思ってみたり。
ロシア・・
その人の先生はスクリャービンから直接教わったようなとんでもない人だったとかもしかするとスクリャービン本人から教わった人だったとか・・と勝手に想像を膨らまして何の意味があるわけでもないけれど。

https://www.youtube.com/watch?v=7ClDFmFmr0k
こんな超絶爆低音とかじゃなかったと思うけど。
この人が弾くと難しい曲もものすごく簡単そうに見えて自分にもできるんじゃないかとおも・
実際そうは思わないけどそんな感じがある反面、やっぱり見せる芸も持ってる人で・・

毎晩七輪で焼いたイワシを食ってる頑固爺という風貌の先生だったけど、あの当時ピアノがあるような家の子だったのか。
ピアニストはその後どうなったんだろう?
再びピアノに触れられる日々に戻れたんだろうか?
満州とロシア人で検索すると思ってるのとは違う方面の話が押し寄せてくる。
聞いた時点で40年くらい前の話だったんだろうか
そこからから35年くらいたった。
無数にあったはずの夜を知る人はどんどんいなくなっていき、消えていく。
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仕事で一度だけ行ったこのあたりは昔の満州の南の端あたりじゃないか
延々麦畑が広がっているようなところが驚くような短期間でどんどん都市化してゆく。
多くの人と同じくそれをそんなの張りぼてだとか言って馬鹿にするのは簡単だし、一部そう思う事もある。
仕事でかかわる数人だけだけど話している若い彼らはいちいち日本を馬鹿にしたりしない代わりに間違っても上に見たりはしない。もう終わった国で相手にしていないというところかもしれない。
先日もめた時、私たちは日本のように高い技術や精度を持ちあわせていないので・・
言葉の向こうにこいつらこう言っとけば喜んで黙るだろうと考えているのが透けて見える気がして笑った。
プライド自負自信って、関係ない他人にはなんの価値もなかったりするんだよね。
何が正しいかとかどっちが偉いかとかそんなのなんの役にも立たないし価値もない気がする。
全然行ったことのない私が言うのもおかしいけれど、いろんな国のいろんな人の所へ直接行ってみることは大事だと思う。
飛行機に乗りたくないとかコロナのおかげでどっかいかされなくてすむとか思ってる私は確かにもう終わった人ですね。
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どちらかと言えば値上げ傾向だと思う世の中にあって値下げ的な改定か・・
すごいな。どうしちゃったんだろう?
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何にも言ってないのに私の方のご飯が嫁さんの1.5倍くらいで持ってきてくれるところがいいですよね。
大盛なんて言えば嫁さんに怒られるんだけど、嫁さんは自分のが多いとこっちへよこしてくるので結局大盛になる。
いくつか聞いた昔の話を思い出せば、
腹いっぱい飯が食えるって、当たり前のようで大変ありがたいわけですよね。

Tag:スクリャービン  Trackback:0 comment:6 

逃げられません

この週末に入るとき、
思いきり休んでなにかゆっくり楽しめると・・なんて思ってた。
ようはストレスから逃げたいということで実際それじゃあという展開に移行するわけでもない。
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だけど久しぶりに行ってみたこのお店のシフォンケーキはやっぱりおいしかった。
そんなにいろいろ知ってるわけじゃないけど、ふわふわ感しっとり感きめの細かさ味のバランスがこれを上回るものをまだ知らない。
男女を意識して選ぶお皿の柄を逆にしちゃったとか言ってるのも微笑ましくウインナコーヒーの甘さもゆっくりしたい心にぴったり。
お店はとてもいい雰囲気、押し付けることもなくでもセンスのいい音楽。
でもあれね、
週末だけ逃げたってまた直面するものが解決されていないかぎりはそこに縛られちゃってダメなのね。
頭の中でへんなのがずっと毒電波みたいなの放射しちゃって。逃げたってダメなのよ。
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机、既製品じゃなく店の内装と一体で作られてんのね。
対面になることがないよう一部机の配置が変更されたりしてたこのお店、もう何度も何度も来てるんだけどいつも駐車場が満車どころか道路にはみ出た車を見てああ人間だらけいやだいやだなんて入らず帰ってた。
だけどお前なんで自分が遠慮しちゃってんの馬鹿じゃないの?と自分が言うから無理やり入ってみたりして。
そしたらみんなどんどん帰っちゃって結局誰もいない静かなお店に。
俺が来たからみんな嫌がって出てったとかじゃなくて。
むかし、リアルでそういう経験もあったよ。

それで今、ここは家。
向かいの空き家へはその家族が時々草刈りをしに来るようになった。
エンジン草刈り機に消音機みたいなものがあるかはわからないけど、盗んだ原付のマフラーを外して走ってるような草刈り機だ。
田舎でなので草刈り機の音なんて当たり前で文句も言わないけど、あれはちょっとなぁ。
とは言えしばらく待ってりゃや終わるだろう。
大変ですねと笑顔で話しかけるみたいなのもない。
うぐいすの鳴き声もいいけど、セミが鳴きだしたなぁ・・
これからしばらく音楽は聴けないかな。

音楽を聴いてると音のない無音の瞬間はなってる音よりも遥かに大事だったりするんですが

https://www.youtube.com/watch?v=etb__Zs9U6Y
たとえばたまたま今頭の中にで流れてるこの曲の
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最初に聞こえたフレーズは風が去っていくように引いていく・・次の風が吹くまでのふっという無音向こうに無限に広がるどこかにある世界に自分はいる・・楽譜もよく見ると音量の指示はボリュームじゃなくてニュアンスみたいなことをすごく言ってるわけじゃない、そういうのを楽譜読んだ屁理屈でじゃなくて聴いた感触で感じたいわけじゃない・・ここで蝉のジーとかエアコンの風音がコーとか、エンジン音がうなってとかそんなのが聞こえてるんだったら最初から何も聞かない方がまだまし・・
馬鹿だと思ってんでしょ?
こういうの書くと理解や共感を得られないどころか嘲笑よりも反感を食らったりするだろう。
まいいやそんなこと。それより
家の修理で来てもらった大工の棟梁みたいな人に部屋の防音工事もできるの?なんて聞いてみたことがあった。
目測でざっくりの見積金額を聞いたかきかなかったか・・どちらにしろそんなお金ないけど。
そのとき、
あなた音楽が好きならあそこのこういう名前のお店に行ってみなさい。
珈琲の美味しいお店だけど音楽が好きな人間が集まっているから。
と教えてくれた。
店名を紙に書いてくれたと思うけど人に何かを教えてもらっても全然やらないのが私でそれはおかしいことだと気づいたのは結構最近のこと。その文字の雰囲気や場所なんかからそれはシフォンケーキ無敵なあの店だったんじゃないかと思う。
店の入り口付近にコアなコンサートのポスターが貼ってあるのを見たことがある。
オーナー夫婦と自分たちしかいないんだから、何か話しかけてみればそこから新しい世界が広がるのかもしれない。
だけど、
そういうのできず全くなしで生きて来ましてこの通りです。
2重窓というのは自分でも付けられるので音楽部屋につけてみた。
ある種の外界ノイズには効果があった・けど音って水みたいに漏れるから一か所だけ塞いだって駄目なのね。

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長らく雨だったけどちょっと日が差してきた。
昔、夏の空や草の青さを見ながら、
おかしいななんでむなしいんだろう?と考えた日をよく思い出す。
一人電車の中で。
今思えばちょうどあの辺りから頭がいかれていったんだったかな。

今、風が入ってとても気持ちがいい。
どこかへ出かけないと損かと思いかけたけれど、家で過ごすでもいいか。
ボンタンは3月にしか剪定しちゃいけないことになってるんだけど、ちょっとそれおかしいでしょ的に伸びた何本かの枝を切る。
ついた実はもうけっこうおおきくなってて。
先日犬がおしっこしちゃった玄関に水を撒いて洗うはいいけどその排水が予想外に隣へ流れてっちゃって焦る。
マスのふたを開けそちらへ水を誘導し・・出てきた隣の人に詫びると
いいよそんなの遠慮しないで・・
ちょっと気が楽になる。
それもそうだけど、相手や内容にかかわらず人と話すといちいち脳が刺激されたりしてることがあって。

やっぱり人間って人と付き合って人と話をしないとダメなんでしょうね。
俺は、そっちはもう無理だ。
だけど、違うかだからそこからどうするかだけど。
死ぬまでは生きてくんだからできることやってうまく生きてかなくちゃね。
しかし玄関掃除しただけでなんでちょっと心が軽くなるんだろう?
どっかの年寄りの教えみたいじゃない。
今これ書いてるのは休日で、これ公開するころは平日の海に沈みかけてるのかもしれない。
また来週末までたどり着けますように。

Tag:フォーレ  Trackback:0 comment:0 

危機感と安らぎ

よく犬の何歳は人間でいうと・・というけどそんなに単純じゃなかもなとは思う。人間だって同年齢はみな同等かと言えば全然違うだろうと思ったり・・とはいえうちの犬がもう若くないのは間違いない。
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犬は歳のほかにもある理由から運動し刺激を得ないと尿意がうまくつかめないらしく、最近の長雨で散歩ができずどうもちょっとおかしくなってるようだ。
病院へ行って利尿剤をもらうとか・・でもそれだと何も解決しないし毎日ちゃんと散歩してやりたいけど・・雨。
ちょっと止んだ合間に出かけ、犬なりに何とかしようとしてるところを見るとちょっと泣けてくる。

長雨でこの地区が土砂災害難勧告地域になったり外れたりを繰り返してる。
今ネット上で具体的にどのあたりがここまでこう崩れるかもという情報まで確認でき家はそこにかかってはいないけど、こんなときに地震が来たりしてちょっと緊張が走る。
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大雨と感染症とで遠出したくないけど行ったことのないとこにと来てみたお店。
入ると先客の横には御犬が座っていてびっくり。
店名やなんとなく流し読みしてあったレビューからすぐにそういう店なんだと悟る。
おとなしくてお利口だね。
うちのはわーわー言いながら暴れまわっちゃうかもなこういうとこ来ると。
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壁は犬と飼い主の写真で埋まってる。
飼い主の犬への愛情が伝わってくるし、犬がそれに答えているような写真がいっぱい。
犬が嫌いな人にとっては嫌なものかもしれませんね。
そしてそれはそれでいいんでしょうね。
いろんな人がそれぞれいろんなことを感じその内容が正反対であったりするのが人間。
自分が唯一の正解でほかは馬鹿か間違いだと思ってしまうのが人間。
思ってるだけにしとけばいいのに直してやろうとか攻撃しようとか自分の考えを賛美しろとか始めちゃうのも人間。
その人間があつまって出来上がってる世の中にいなけりゃ生きてけないのなら、
嫌だとかいってないでうまくやれってなことなんでしょう?
犬がじゃなくて、最近そんなことばっかり考えてて・・だめね。
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ちょうど帰るところだった先客がいなくなるとお店はマイク眞木みたいな店主一人。
ランチ終了まで結構危うい時間だったけれど嫌な感じも見せずフランクに向かい入れてもらえた。
遅く入ってる自分が悪いんだろうけど、同じような店でもう帰れなんて言われたことがあって。
ちょっとキャラクターな店主、厨房で人動作ごとにおっ!っとかよし!とか言ってるのが聞こえる。
なんとなく、帰れなんて言わない人のよう気がした。
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山形牛のモモステーキだったかな、ニンニク系のソースが乗っかってて
おいしかったよ。
昔はこれじゃ足りないと思ったもんだけど大丈夫。
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嫁さんのハンバーグのがでっかいかな今見ると。

話すの大好きそうな店主は多分すごくいい人。
犬好きなお客さんと楽しくやるのが・・みたいなお店なんでしょうね。
だけど私たちに話しかけることもなく厨房でなんか焼いてた。
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風見犬。
犬大好きなんだろうな。

犬心配だな困ったななんて思っていると心がねじれてくるようなような・・だけど
ふと流されるのをとめて冷静にのぞいてみると、全然別なところで嫌だ逃げたいと思っていることとか金がないのに金が出てきそうな問題がいろいろとか・・関係ないいろんな不安や嫌な事を心が勝手に呼び集め重くていやな気持を倍増させてることに気づいた。
何やってんの?
むかしから、ずーっとこんなになって無駄に不安を感じて生きてきたのかもね。
まだずっと生きていられるのなら、こんなんでつぶれてる場合じゃないんだから。

爆雨の隙間に散歩へ特攻、翌朝ちょっと復調の兆しが・・
散歩に出かけるとやー!もーかーえるぅーとかやってるのは歳のせいで体がつらいからかななんて思って最近言いなりになってた。
だけどあほかこら!なんて言ってみればまた歩きだすどころかはりきちゃって楽しそうじゃない。
なんだあれいつもの駄々こねごっこだったのね。
またちゃんと散歩しようよ。
もうおばあちゃんなのかもしれないけど子犬みたいにあばれたりはしゃいだり・・
昔は雷が鳴ると怯えてしがみついてきたもんだけど、この間はすぐそこに雷が落ちてんのにひっくり返ってんごーっとか寝てた。
嫁さんより前から同棲してるわけで、俺のこと誰よりもよく知ってるんだろう。
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どうか、この先も長く元気で。

普段シューベルトの歌曲なんか全然聴かないんだけど魔王を聴いたついでにいくつか聴いてたらこれが耳に残った。

https://www.youtube.com/watch?v=J1CGdSCyrO0
あなたは安らぎ・・

Tag:シューベルト  Trackback:0 comment:2 

プロフィール

unagi

Author:unagi
食べて聴いて吹いてみる。

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