unagiさんで

ちょっと北海道みたいだなと思ったりして。
霧がなければそう見えないかもしれず、霧もわるくないですかね。
ほんとの北海道に行ってこんな天気だと悪夢のようだけど結構そんなことが多かった。
嫁さんが行きたい店に行ってみればまだカフェは営業停止中。
すぐそばにある私が行きたい店は・嫁さんがいい返事をしない。
そこは素敵な時間をどうぞみたいなお店で食っておいしいところをいろいろとというんじゃない感じ。
嫁さんは甘いものが食いたいらしい。いや、もしかするともっと別な理由があるのかもな。
それじゃとどっか他へ向けて走り出したけど

また戻ってきた。
私はなんかここへ行きたかった。
自分で勝手に思ってるだけじゃなくてお店の人に私はここが好きですよと素直に伝えられた店はあんまりない。
感染症問題が深刻化する際どこよりも早くお店を閉める決断をしていた店主に顔を見せたかった。
見てたよ待ってたよみたいなの。
小さなお店はどんどん人気が出ようになり、そうなればもういけない私はなぜかこのチャンスを逃しちゃいけないとか・・大げさな馬鹿だと思ってるんでしょう?

入ると厨房のオーナー気づかないも前と一緒だなと思いかけるとあっ、
出てきてくれると探るような笑顔で
前に来てくれました?
そうそう
あー、もうこれで目的終了。
いや終わっちゃだめでしょ。
どっか座る・・
今日は

このお店のS席はここでしょう。
前回はここで本を読んでる人がいた。
この机、どこかで誰かと何十年も仕事をしてきたと思う。
その表面にはそのことが刻まれてた。

今日は霧が出てるから・・
いやそれがまたいいよ。
すぐ下の養鱒場の水音が常に聞こえてるのも実はいいのかもな。
昔水に困って龍神様をお迎えしたら今度は出すぎて困ったんだっけ?
窓の上にあるひさしの白い布は休業中に縫ったんだって。
なんかどっか外国みたいだよね。
何だかいいよね。
SNSにあった悩んだ末にお店を閉める決断を読んだことを伝えると長い戦のあとに再開したみたいな会話になる。
一度来たことがあるだけだけどそんなん関係ないからねこういう時は。
ちょっと感動的な話もここにだらだら書いちゃうと湿気ちゃって駄目よねきっと。
オーダーを聞かれてああそうかみたいな。
ケーキとかなくてピザだけど昼めし食いすぎちゃったからコーヒーと紅茶で

珈琲のお替りがなんであるかって多分間違えちゃったから
そんなこと書いちゃいけないのか。
いつもは砂糖入れちゃう私も砂糖なしでおいしく飲めましたよ。
トイレに行ったときにみた

この花すごいですね
と言ってみればまた話が開始。

ステージみたいなあの棚にいる一つ一つの役者みたいなものについて・・
それぞれ波乱の人生みたいなのを持ったいろんな物体がここへ集まってきてるのね。
お世辞を言うとか、うざい自慢を笑顔でかわすとか
そういうの全くなしで素直に話して

これも
これはね、あれはねと、いろんな話をしてくれて
ここはおしゃれでセンスのあるような人が来るところで私みたいなのがいたらおかしいのかもしれないけどそんな感じを一切見せないでくれた。
BGMはというか地元のFMが流れていて、以前来たときはその内容を少し覚えていたけれど今回何にも覚えていないのは
ほとんどオーナーとしゃべってたからでしょうね。
https://www.youtube.com/watch?v=emB1PWIhEHY
私の実態を知ってる人は誰もいない前提のここに、思うことを好き勝手に書いててもう3年くらいか。
気の置けない親しい人と会話をした事の代用となりそれが生きる糧みたいになっているわけだけど、このリアル自分本体はunagiさんじゃなく想定される周りから見た私でしゃべる私だからいつも。
ここでオーナーと話してるのは間違いなくリアル私だったけれど、でも見て聴いて話している頭は素直にunagiさんでいられたかもしれないかなぁ。
リアルにunagiさんでいられることなんかないからな。
とこんなことを書けばまたばっかじゃないとか思ってる人の顔も浮かぶ。
そんなもんほっとけりゃいいんだろうけど。

書けないけど、オーナーというか奥さんというか
突然うちの嫁さんを褒め出してくれたりして・・
ありがとう。
最初はここに来たくなさそうだった嫁さんも悪い気はしなかったと思うけどなぁ。

日が落ちて今くらいが一番きれでしょうと・・
そうね。
また来れるかな?
来ればいいだけなんだけど、すぐ人がたくさんくるようになるだろう。
そうなったら・・
でもこんな日が私にもあった。