エチュード

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もらったゆずに顔があった。

遅刻かそもそも行けないかもしれないと思った楽器のレッスンには間に合った。
貸していただいていた3本のマウスピースについて違いは分かりましたか?と聞かれ用意してあった感想を言ってみる。
若干かぶる感じでじゃあそれみんな譲りますといわれ、感想はスルーだなと思いつつ喜びを表現する。いきなり金額問うのも違うなあとでいいかとかいろいろ考えながら。
読んでくださいとたくさんの資料を頂き、CDを頂き、基礎練習から。
ダメ出し食らうけどちょっと前まで壊滅的にできなかったんだからこれ。
そして、エチュード。
あなたはなかなか音楽的な素養があるから・・初めのいくつかは飛ばして・・の言葉に浮かれそうになり、
やってみてくださいと言われた曲がいきなり全然できなくて怒られる。
こういう展開は予想していてもうちょっとできるつもりだったけど甘くないのね。
だけど、レッスンにおいて怒られるは教えてもらうと同意だから。
ダメ出しは今起きた現象に対して出てるのに今まで自分の全人格を否定されたと解釈していたなというようなこ・・そういうのを10代の頃か子供の頃に理解できればまた違う展開もあっただろうか?
私は身体的コンプレックスも重なってそういうところのゆがみがちょっと極端すぎなまま生きてきちゃった。このレッスン場へ始めてきた日は体が自分の欠陥を暴露されたと感じ勝手に震えてまるで気のふれた人みたいだったと思う。
全然だめなエチュード、今までと違うのはどうすればいいか全然わからず困惑するのではなくて
練習せればできるようになるはずだと自分で思っているところ。
むしろ具体的な課題があるという事は頑張りどころが分かりやすいわけで。
じゃあがんばろう。

畑のおばあちゃんが今度はほうれん草を持ってきてくれた。
お礼を言いつつ青梗菜おいしかったなんていったら
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またこんなにもらちゃった。
大根は?もってこようか?
素直に喜んで見せた時おばあちゃんの笑顔は嘘や裏表のない最高なものだと思った。
人ってみんな自分のしたこと作ったものが誰かに喜ばれれば嬉しいし、それは芸術家をはじめいろんな人、人だけじゃない、犬だって何だったみんな・・
私は、そういう人としてのやり取りをずっとしないまま生きてきたと思う。
ずいぶんそれで・・
人としてのエチュードをやってないというか、まだ音も鳴らないのに人生上のステージに上がっちゃったというか・・
文字上の例えだけじゃなく実際私は音も鳴らないのにステージに上がってしまったこともあった。
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お前も乗れと言われて素直に従ったけれど多分いない方がましという状態。非常に恥ずかしく申し訳ないような思い出。
写真撮ったりしてるところがふざけてるけどこのときブログを始めたころ。だけど自分で情けなくて記事になんかできなかった。
私は、自分自身の人生に対してもそんなことを感じているかもしれない。
ただ、自分に何が出来てどうすべきかなんて微塵もわからなかったけど何かしなければ何もないと思って突っ込んでみた結果があれだった。あそこを通らなければ今へは到達しないのだから、他人から見れば恥さらしな汚点であっても私まで私に向かって汚点だという必要はないと思う。

自身も超越技巧系ピアニストであったブラームスだけど当時の流行でもあった奏者の超絶テクニックを前面に打ち出す悪く言えば見世物系な要素をを強く否定、拒絶して・・みたいな話が有名。
じゃあ彼の曲は超絶技巧を要求してないのかとそうじゃなく、コンチェルトなんかは体力的なことも含め最も演奏が困難な作品の一つ手して数えられている。そんな彼からするとイレギュラー的にテクニック前面打ち出し系の曲があって

https://www.youtube.com/watch?v=1EIE78D0m1g
パガニーニ変奏曲はリスト直系の弟子かなんかに言われて書いたものでブラームスの超絶技巧練習曲であるという話だったと思う。
テーマがパガニーニだという時点でテクニック見せますよそこ見て聴いてねと言ってるわけだけど、音楽的にも高度に聴かせようとするところでその辺のとは・・とはいえこの曲はただ耳で聴くのではなく鍵盤上の手の動きをガン見するか、楽譜を見ながら聴いたほうが圧倒的に面白いと思う。
第2巻なんか楽譜を見ながら聞いていると、ブラームスもこんなことするのか・・という驚きがある。
彼は自作に対してははちゃらちゃらしたのは絶対ダメというポリシーを貫いたけど、弾き手や聴き手としてはリスト系の曲も嫌いじゃないし結構弾いたりしたんじゃないのかなと思ってみたり。
演奏家というのはみんな教育者でもあるものらしいけどブラームスも色々教えていたらしく、そのためと自分のために作ったのか51の練習曲というのがあったと思う。
聞くことがないのはほんとにうまくなるための実用的練習曲だからなんだろう。
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楽譜をもらったエチュードはフランスの有名な奏者が作り、この楽器をやる人が最初に取り組むものらしい。先生が、
この楽譜を監修したのは私が若い頃のN響の首席で・・私よりずっと年上の先生がかなり昔の人のように言うけれど、多分私も知ってるあの人のことじゃないかな・・私は団員個人の名前に興味は・・調べてみるとやっぱりあの人だった。
今でも時々その人が演奏している姿が脳裏にはっきりと浮かんでくる。
音楽に興味を持った35年前、何か教えてくれる人はいなかったけれど毎週テレビの中のオーケストラがいろんなことを教えてくれた。
楽器奏者を目指したわけじゃないから具体的に神様とかいつかお会いしたいとかそういうのはなかったけど、私はテレビの中のその世界をなんというかおとぎ話的にというか変に現実離れした理想の世界みたいに捉えちゃってたから・・何に例えればいいかなぁ・・ドン・キホーテが騎士物語を読みすぎて実際会いに行こうとした人・・ドルネシア姫だっけ?ちょっとちがうか・・
そんな夢の先にいるような人から、楽譜を通してレッスンを受けているような気が・・と言いたいところだけど実際そんな抒情的な話ではなく、次の日練習してみるけどやっぱりぐしゃぐしゃになっちゃったりして。
だけど昨日より今日、ミクロってきながらできなかったことが出来るようになってはいくのね。
この歳になって、こんな経験ができると思えば・・そうね3年くらい前の私から見ればかなり幸せ。
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その、私の頭の中ではいつまでも変わらぬ姿で演奏し続けているあの人はもう何年も前に亡くなっていた。
見た目に主張を感じる人だったので、晩年のものらしい写真の変わりようにちょと衝撃を受ける。
だけど他人事じゃないよなそういうの。
あとどれくらい時間があるだろう?は禁句。
この先、無限に頑張りたい。
こういう事が言える気持ちの時にはここに書いとかないと。

Tag:ブラームス  Trackback:0 comment:0 

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