今頃会いたい人

大手しゃぶしゃぶチェーン店で食べ放題的なランチと思ってたけど嫁さんがもっと安価にまとまったやつにするというので自分もそれになっちゃった。
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IH的な設備は使わず固形燃料の小さな鍋、メニューの写真を見間違って寿司が出てくるんだと思ってたらネタだけ出てきてなにこれ?
説明を聞くと自分でのりを巻いて食べてくださいとのこと。
大人のお子様ランチというか、限られた予算の中でいかに楽しませるか見せるかというところが素晴らしいね。
案内してくれたバイト風の女の子はよく聞くと中国語なまりがあった。でも明快な日本語のほかちょっとしたやりとりに日本人的思考をつかんでる感じがが見て取れ、語学留学なんだろうけど帰ったら単なる通訳ではない営業として重用され成功するんだろうなと思ったり・・
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先日アマオケでやってる人のブログを読んでいるとドボルザークの交響曲第9番をやることが書いてあった。
新世界よりという愛称もついてクラシックなんか聞かない人でも知っている超絶有名曲。私はクラシックを聴く人を33年くらいやっていながらこの曲の終楽章をちゃんと聞いたことは実は1度か2度・・いや、あったっけ?
和食の大好きな日本人ですとか言いながら味噌汁飲んだことありませんみたいな話だ。
なぜかと言えば、中学校の時に吹奏楽部で毎日この曲をやっ・・・やってたらなんで聴かないのかというところは論理的説明なんかなく一言で言えば思春期に理由もなく親を遠ざけたあれと同じ・・それはいいけどその後ちょっとあたまがおかしくなっ・・
それもいいとして、あの曲のフィナーレってどんな内容だったっけ?
やってた編曲はかなり難易度を下げるように配慮されていた上にカットがあって曲としての原形をとどめていなかった気がする。
そもそも聞いて曲に聞こえるような演奏をしていたかどうか・・そしてあまりにも時間がたちすぎで、もうすべて忘れてしまった。
気になってネットにあったスコアを眺めてみれば該当箇所の音楽が頭の中で流れて・・流れるんだから少なくとも一度は聞いてるんだな・・あれ?ヴァイオリンのパートなのにクラリネットが聴こえ・・これはオケの録音じゃない、あの頃毎日音楽室で聴いてた自分たちの演奏がまだ頭の中に残ってたのか・・
さらに進んで終結の部分、
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全休符のところで
さんしっ・・3.4・・という声が聞こえる。
あ、先生だ・・・
その時自分ではわからなかったけれどクラシックに興味を持った私をとてもかわいがってくれて、よせばいいのに通販でおもちゃみたいなヴァイオリンを買ったことを話したらものすごく喜んでくれた。
どこで習う事にしたんだ?スズキか?なんて聞かれたけど何のことかわからない。ヴァイオリンを習いたいなんて言ってみれば殴られ罵られるだけだろうし、バイトをしてみたいな根性もなかった。
何日か経ってバイオリンはどうなった?と聞かれ弦が切れましたなんて答えたらものすごく残念そうな顔をしていたのを・・
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高校へ通うため駅へ自転車で向かう途中私を見つけた先生がクラクションを鳴らしてくれたのが一度だけあったのを覚えてる。。
その高校時代私は頭がいかれ世の中のすべての人は自分をさげすんでいると考えるような人生をその後送ったため先生にお会いするという考えが浮かぶこともなかった。
会いたいなぁ
先生、あきらめきらなくれ今やっと楽器習ってるよ!
先生もう何年も前に亡くなられたそうだけど。
そして今日、音楽部屋でちゃんとこの曲全曲を聴いた。
こんな超絶有名曲だけどこんなにちゃんと聴いたのは初めてかもしれない。
聞けば何の違和感もなく素直に楽しめて・・
こんなことここにに書いても誰にも届かないかなとも思うんだけど、私の中でこのまま消えちゃうのは悲しい気がしてここに書いときたくなったの。
先生どっかで読んでてくれないかな。
先生ありがとう。

https://www.youtube.com/watch?v=Bh_nHgbhYRg
聴いたのはちょっと癖のある古い録音でなので代わりに多分誰も文句言わなそうなこれでも・・
私が音楽を聴き始めたころは若手の大物指揮者として認識していたこの人はいつの間にかお爺さんになっており、今はもうこの世にいない。自分も同じだけ歳をとってるんだという事がいつも頭から抜けててる・
この日すごく晴れてたから、押し入れに入れてあった音楽聴くとき用毛布を干した。
この曲にもあるけれど、音楽で最も大事な場面の一つは
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音が全くなくなるところ。
ふっと音が消えて生まれたそこは無ではなく、永遠の・・とか
そこでエアコンの風音が聴こえたりしたら台無しなわけですよ。詳細はあれだけどストーブ系も色々問題があって使えないので足に電気絨毯みたいなのを充て毛布にくるまって音楽を聴いたりしてる。
ホール全体を冷房することが出来る今でもクラシック音楽のコンサートは秋冬くらいは本番で夏は休みという形が残っていると思う。
うちの音楽部屋が夏は休みなのは昔と同じ、暑すぎて音楽どころじゃないから。
今関係ないけどよく見れば・・コントラバスの実音はは記譜よりオクターブ下だけど、それでもちょろが下を支えてバスは上に乗ってんのね?それがどうしたという話でしょうけど、面白いんですよこういうの
ついでに同じ楽章の最後は
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コントラバスだけが変ニ長調主和音を奏でる場面があって、そう思わなければ気付かないけどこれは結構すごいことなわけだ。
まじめ系作曲家の元締めみたいなブラームスにかわいがられたドボルザークだけど結構やってる。
さっきの弦楽器の数がどんどん減って行きふっと消え・・なんていうのは昔からあるアイディアで誰にでも思いつくものだけど、でもそんなもん多用してれば何あのパクリ、浅い発想だね・・みたいな批判を食らっちゃうところで勝負してるからやれねーんだよというかは知らない。
アメリカに出てきていろいろやってた人にそういうものをやってみようと思わせ、やったらやったで初演から大喝采だったというところが新世界なんでしょうね。
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小学生のころは真冬でも短パンに素足で登校してたけど寒いと苦にしたことはなかった気がする。
ある朝どうしても靴下をはいて行けと言われ歩いていると、ああと残念そうな声が聞えいつもの自転車おっさんが追い抜いていった。
・・あっ?違うんだよ俺が寒さに負けたわけじゃないんだよ・・
負けっぱなしの今、考えてみると俺が自転車のおじさんだ。
毎朝見かける中学生がいるけどあのくらいの年齢って雨の後のタケノコみたいに次に見かけると背がやたらに伸びてるのね。
自分のあのころは・・何か全部間違ってたことになっちゃって会いたい人や思い出したい記憶もないと思ってた。
仮にあったって昔にすがってるようじゃだめだろう。
戻ってやり直すってのはない代わりに、残った時間でというのはまだあるか。

Tag:ドボルザーク  Trackback:0 comment:2 

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