俺まだ生きてたよ!

せせらぎにはいって
いいよ
え?いいの?
いつも必ずダメ!っと否定形な中で生きている私のなかに波紋が広がる。
ちょうどこの時精神状態が悪くまたこれに引っ掛けて私は幼いころから自分に対してもすべて否定系で・・みたいなことを書こうとしてた。
だけどこの日この後びっくり展開がきて気分も驚きの明るい方へひっくり返っちまった。

なんかここいいね。
山奥の農家な店で飯を食った後普段は軽トラしか走んないような道に突っ込んでいったら偶然みつけ・・
写真だと寒々しい荒れ地にしか見えないかもしれないけれど非常に牧歌的な世界があって、家からそう遠くもないけれどにこんなところがあるなんて全然知らなかった。
役所が噛んでるみたいだけど重機を入れて作った公園じゃなく、放棄された谷間の農地にたくさん人が地道に手を入れて・・子供の文字が多くみられるから学校か何かも噛んでるのかもな。

この日この後楽器のレッスンだった。
恥ずかしい話だけど、人格を直接否定するような言葉を浴びつつ自分でもどうしてこんなことが出来ないのかがわからないという状況に接し、5歳から10代半ばくらいまでに経験して今も自分の根底を形成しているお前はだめだ、お前だけが駄目だという言葉が自分を締め付けるようになってしまっていた。
楽器と関係ない夜中に目が覚めてああ俺はだめだと思ったり何も関係ないはずの日中もずっとおびえて自分を断罪してるよう気分になっちゃって。
また人でなしなのはわかってるけどそこを耐え抜いて次につなげてやるとかなんとか思って行ったレッスンは、
素晴らしい、大変いい状態ですとか言われて非常に簡単な曲ながらアンサンブル的な体験をして音楽を楽しんでる私という人が発生、明るい気持ちで帰ってくるというまさかの展開となった。
こういうの今まで何度も書いたことがあるので読んでる人はまたかってなものでしょう‥と言うこの一文自体を最近書いた記憶がるけど。

ダメもあるのね。
いいよがあるとダメも素直に従いたくなるか。
私のやってる楽器は右手で押し上げながら前歯2本で押さえつけて吹くんだけど私は歯並びも歯の高さも長さも形も異常なので前歯2本は絶対に当てられない。
そういう人は多分ほかにもたくさんいてじゃあどうするのかというところなんだと思うけれど、ずっと絶対に安定するわけのない場所で何とかし・まあいいや。
使う歯を2年間なんとかしようとしてきたのと全然違うところに変えたの。
以前も試してみたんだけどその時はだめだったからずっとそれじゃダメだと思い込んでたところへ。

棚田があったり。
その向こうは崖の途中から湧水が湧き出して白糸の滝みたいになってたり・・なかなか素晴らしいというより変な観光地よりよっぽど素敵な景色だけど日が陰っちゃって写真的には絵にならなかった。
あれね、自然系はやっぱり午前中だよね。

なんであれ、死にに行ったつもりが生きて帰ってきたような。
急にほかのいろんなことまで考えられるようになったり。
帰り道、頭の中で音楽が鳴る。
https://www.youtube.com/watch?v=MuDxmACh-us
交響詩「英雄の生涯」には敵というのが出てきて英雄をうつ病に追い込んだりしているんだけど、英雄とは作曲者本人だから敵と言えば何かするたびに批判を繰り返す評論家や聴きもしないで貶してばかりな批判的聴衆のことであろう。
あろうって聴けば解説なんて読まなくてもそう聴こえるような音楽が書いてあってこの人そういうとこほんとに天才的なんだけど
その敵と壮絶な戦いを繰り広げ一応の勝利を見るというような場面が作ってあって、

同時進行していた嫁と親父の主題が一つになってよかったねと言った瞬間さっそうと現れる英雄の姿・・
この場面、水戸黄門で印籠が出てくるとか当山の金さんの桜吹雪とか、料理で言ったらたっぷりにバターにはちみつと生クリームとか・・あまりにべたすぎてここで感動しますなんて言うとちょっと恥ずかしいしいくらいの・・
だけどそんな邪念を排除してほんとに音楽を欲した時にむこうからくるものと歯車がぴったり合ったりすると
泣けるんだよ・・

このところずっと、音楽をまじめに聴いてなかった。
楽器不調が原因でもしかして音楽まで嫌いになっちゃった?
でもこの日、まだ不調前回な気持ちの中何故か嫁さんのおかげとか書きながら頭に浮かんだ交響詩英雄の生涯を聴こうと思った。
途中の何でもないような目立たない部分に差し掛かった時ふとああ音楽っていいなぁかなんか・・
よかった。音楽嫌いになってなかった。
と書いてから一日くらいの間に2度ほど練習をしていると気持ちが落ち着いて来るも通り越して喜んだり安心したりしている場合では全然なくまたいつ落ちてもおかしくないという危機感を感じたり。
と書いたそばからまた練習して訳の分からないことにはなっていないと自分に言い聞かせる。
絶対に先へ進んでやる。