まあいいやなんて言ってるとその後の人生までどうでもいいようなものになったり

飯屋に向かう途中見つけたここに飯を食ってから戻ってきてみた。
先日歩いた河津桜の似たような風景もここからそう遠くないけどこちらは市街地に取り込まれた感じ。すぐそばに学校・・
やっと育ったころに辞めてしまう新卒は採用しない職場なので新しい年度を感じることもない。
と思ってたら自治会の回覧板が4月から回るルートを変更したらしく、みんな前と同じにしとくものを大きく変えるあたりに今期の役員に誰がなったかを察する。
それはいいけど大きく貼られた回覧順序を見れば私の苗字が間違えて書いてある。
書いた人のことよりそれに気づいた自分がどうするかが問われていると思ったけど面倒くさいのでそのまま回しちまった。
いつまでも修正されないようならやっぱりなんか言わないとまずいかもな。

私の苗字は読みも表記も地域の一般認識と異なるため、子供のころから誤読誤表記がデフォルトだった。
毎回いちいち修正するのは構わないけれど担任とか同じ人間が何度も間違えることにうんざりし自分のとは別な名字に普通に返事をしてよしとしていた。
それが自分に価値がないかのような認識につながったなんて言う気はないけれど、総合的に考えてなにか間違ってるなとは思う。
人のいない山奥へ行ってみたくなりしょっちゅう見かけつつ入ったことのなかった山道を登っていけば、

驚くことにその先にまだ生きてる小さな集落があったりさらその先で廃屋を見つけるとここがカフェか蕎麦屋になればなぁ‥なんて考えたり・・
この先変に山深くなってきて・・最近分かったけどああいううっそうとした森の中の道がそうなったのはけっこう最近で50年くらい前までは開けた畑の中を行く道だったはず・・もいいとして
突然

滝が現れたり。

家からそう遠くないのになんだかどこかとても遠い所へ来たような気がする。
一昨年くらいこの辺りの川はかなり暴れたけれどここにもその爪痕があった。
さらに登ると

こんな風景に出会えた。
最初の桜と菜の花の川の支流にあたり、池自体は砂防ダムによる堰止湖みたいなものかもしれない。
この池へ注ぎ込む複数の小さな流れがあって
見ると足元で水が音を立てて湧き出ていた。
ここは水源地でもあるのか
https://www.youtube.com/watch?v=nKlPvUbKdns&t=882s
最初の一滴が小さな流れとなりから始まるこの曲、クラシックなんて退屈で意味不明な騒音の羅列だと思っていたのを覚えているけど、とりあえず知ってる旋律が流れる部分のあるこの曲は多分初めて興味を持って聴いたオーケストラ音楽の一つだった。
あまりにポピュラーすぎる所に妙な恥ずかしさみたいなものを感じ敬遠気味で35年くらい。
この曲の中にはわかりやすい旋律がサーっと流れるのではなく多数の要素が重なってカオス的な全体をなしている部分があり、今日そこを細かく聞いてみると30年たってからの新しい発見があったりして・・
30年以上もいい加減に聴き飛ばしてただけだともいえるだろうけれど、何年たっても求めればいつでも答え続けてくれるのが音楽だとか言っとけばいいんだよ。
そういえばモルダウという呼び名はドイツ語だそうで、チェコの人間が愛国心の結晶みたいな思いで書いて演奏して聴いてる曲を隣から支配下に置いた別な民族の国の言葉で呼ぶというのはどうなのか?
名前ってやっぱり大事ですもんね。
クラシックを聴くおっさんとしてモルダウを聴いたと言ったりすることはプリン大好きですみたいな恥ずかしさがあって抵抗を感じるもんなんだけど、ヴルタヴァならいいような気がするのもちょとっとインチキ臭いか。

ちょっとどっか外国みたいじゃない?
太陽が山にかかるので他より日暮れが早い。
もうすぐ静かどころか少し怖いような世界に落ちてゆくだろう。
ヴルタヴァ川はその後ドイツに入ってエルベ川という名になり、ドレスデンとかハンブルグとか音楽聴いてると無視できないところを通過してゆく。
いってみたいけどなぁ。
人がいないと落ち着くなんて言ってるのは人として失敗してるきもするけどまあいいや。
この日はちょっと心の調子が悪かったけど明るい時間に犬も一緒にまたこよう。