久しぶりにゆっくりさせてもらって

嫁さんが大好きなカフェに到着すると駐車場は満車。こちら数日前から人間苦手スイッチが入ってるのだけど嫁さんはどうしても行きたいらしい。
オーナーが出てきたな今日はもうごめんなさいとかかなと思ったところで帰る人が出てきたので空いたスペースに車をとめる。
近隣でクラスター発生みたいな話もよぎりつつ戸を開けるとオーナーがあいにく満席で・・
あそこ空いてるじゃないと思いつつわかりましたと笑顔で返そうかと思うと
あっちの古民家に席が用意できますけど・・
あっ、
いいですか?と言おうとしたら
いいですか?と返っててきた。

蔵を改装したカフェと同じ敷地にあって今は宿泊施設だったと思う古民家は生活感そのまま温存系。
だれもいない?
古民家どうこうよりも誰もいないというところにときめくのもどうかとは思うけれど。

甘いものを頂くなら縁側のあの席もいいかも。
でも飯は食いにくいよね。

扇風機直射の無難な席に。
すごくすごく丁寧に案内してもらえて・・
ここどんどん大人気化していて来るたびにああもう俺の来れる場所じゃなくなったなと思いかけるんだけど毎回お店の人の一言でああ俺もここ来てもいいのかなと思ったりしてる。
廊下にかけてあった温度計には

電話江浦七十二番て
ぐるぐる回すと交換手が出るからそういえばいいとかいうやつだろうか?
いつごろのものだろう?

聞かれる前に魚!と頼んだいつもの素敵な限定ランチ。
魚はタラのマスタード焼き。
玄米ご飯に野菜がたくさんで腹いっぱい食ってもきっと太ったりしないだろうこれ。
夏野菜のてんぷらはもちろん、暑いと酢の物がやけにおいしいですね。
すごく静かな中でゆっくり・・と思ってたら外が騒がしくなる。終わった女子会はいつまでも解散せず駐車場でしゃべり倒して結構うるさい。まあでも気持ちはわかるよ。楽しいもんね。
なぜか私にもああいうのが突然やってきて驚いたことがあったけど短い間でなくなりもう跡形もない。
終わってみればなんで自分にそう言うのがないのかもよく解ったし、頭の中で繰り返し流れていたかなり昔のあの時こうしていれば違う未来が・・の先も結局こうなってたんだなと妙に納得しすっきりした。
少しもいい話じゃなくあんまり考えると変になるから思い出しちゃいけませんリスト入り物件だけど。

痩せたい今はチーズケーキ厳禁だけど、食事の後にちょこんと出てくるこの濃厚で小さなケーキはいいでしょう?素敵。
麦ストローかなと思ったけど紙のストローだった。
麦刈ったときだけ出てくるんだろうないつごろだっけ
デザートモードへの切り替え時に空いたから涼しいあっちらの席へ移動しますか?と聞いてくれたけど居心地がいいのでそのまま居残る。

窓の外、特別絶景というわけでなく何本かの樹木やお客いなくなったから外席でのんびり休憩してる店員さんが見えるだけだけど、なんだか飽きずにずっと見てられるような・・
また古いでっかい家の底力というか外からの風と扇風機一つですごく涼しく居心地がいい。
気が付けば、通常席だったらあり得ないほどの時間が流れてた。
https://www.youtube.com/watch?v=jdjpFvNpyA0
持ってなきゃおかしいでしょうとバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータのCDを買ってきたのももう30年前。
だけどまだ若くてこれらの音楽が小鉢のお浸しみたいに思え、もっと濃厚で食べでのあるものがいいと分厚く脂が乗りわかりやすい色のついたオーケストラ音楽ばかりを聴いていた。
ああこれいいな聴きたいなと思うようになったのは最近というかほとんど今。
若いころ楽器でもやってればこの曲も・・とかつなげて自分を悪く書こうとしていたけどやめる。

ここにいる間、心は休まり気分は落ち着いていい形になっていられました。
一歩間違うともう全部終わりでもいいんじゃないのかなんて考えだすんだけどそんなことはない。
いいこともあるでしょう。
そう思わせてくれてありがとう。