逃げる羽もなく、愛でる月もない

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この建物は昭和16年の航空写真に写っていて、その後増築され昭和21年の写真では数倍の大きさとなっている。間の写真がないのは戦争中だからだろう。
建物の角になる部分には塔のようなものがついて丸窓が付いたりとかそんな中でも意匠に凝ることをを意識してたのかなとか。
私が子供のころにはほとんどすべてが残っていたこの建物、かなり前にすべて解体されてしまったと思ってたのに
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一部の壁だけかもしれないけど保存してくれてあったのを知った。
ここは民間企業だったけれどその横にはかつて海軍工廠というのがあり、その広さはこの比ではなく街全体くらいの巨大さをもっていたらしい。
今でいうレーダーのようなものを開発製造していたらしく、そこで技官をしていたという人と昔話す機会が何度かあった。
・・もうちょっと続けるつもりだったけど
今正直ブログなんて書いてる場合じゃない状況にあります。
ありますがブログしかないので書こうとしたり
でも今起きてることをここに書くわけにはいかず。

https://www.youtube.com/watch?v=wXD287qa8Vo
間違っていなければこの曲は火の鳥の懇願
捕まっちゃった火の鳥が逃がしてくれと言ってるらしい。
ただ逃げるんじゃなくて困ったときにはこれをと羽を一枚置いてゆく・・そしてそれはその後・・

私も逃げたいけれど、代わりに差し出せる羽は持ち合わせない。
夜、犬と外に出るとたくさんの星がすごく明るく瞬いてるのを見た。
何時頃からか私は目が悪いのでほとんど星なんか見た記憶がないんだけど。
あんなにきれいに光ってくれるのなら、もしかするとまだいいことがあったりもするのかな
振り返ると山の向こうがやけに輝いてる。
月か・・
あの月の光を浴びると・・
と書いてはみたけれど
そんな都合のいい話にはならなかった。
あたりまえか。
今日また同じ方角を見上げると雲もないのに真っ暗なのね。
調べると今日は月の出が昨日より40分くらい遅れるらしく・・
でもいつまでたっても出てこないじゃない。
もうでてくれないのかな?

唯一の救いは今まだ腹が暴発していない事。
今までいろんなところにいられなくなり逃げてきた。
羽がないもんだからいつも立つ鳥跡を濁しまくり
今、どんなことになっても絶対に逃げるわけにいかない

ふと窓を見るとカーテンの隙間から変な形の月が見える。
俺だけ見えないわけじゃなかった。
あそこから何か言ってるような気もするけど読み取れない。
今後さらに厳しい状況になる。

まあ、死ぬわけじゃないから。

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おかしな展開はやめてください

主治医に精神的ストレスが腹の損傷の原因となりうるかと質問してみたところ懐疑的な返答が返ってきた。
ストレスというのは弱った腸壁を取りすぎた繊維が傷つけるというような物理的なものを指すんだということでそれはそうだな。
今、弱ってるどころかよくこれで炎症を起こさずにいられると先生も驚く状態だけどがんばれ俺の中身。
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休日毎回家で飯というわけにはいかないけれど飲食店に行く気にはなれず、低負担な和食という事でまたキノコの幕の内を買って・・はいいけど日差しが強すぎて日陰でなければ飯どころではない。
木々に囲まれ人も来ないある場所が頭に浮かんだけど、そこは行くとその後いろいろひどい目に会う私にとって呪われた場所だった。何かあっちゃ困る今ちょっといけないな。
ということで山の中、道沿いの駐車場というでもないけどそんなところで食べた。
食べ終わって外をほっつき歩いてみると
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あれベンチ?
あんなとこに。
なんだあそこで食べればよかった。
この下に滝があるらしいのは知ってたけど確か道が崩れちゃっていけなかったんじゃなかったか
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でも道はあったので下ってみる。
どうせ行き止まりの立て札かなんかがあるんだろうけどいいじゃないそれで。
ここもしょっちゅう車で通過するところでそんな特別感もないんだけど下の方からせせらぎの音が聞こえたり、悪くもない。
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子供みたいに栗だなとか言いながら
結構下ったその先、
斜面の上からシュー!っとエアが急激に抜けるような音が聞こえてきた。
トラックのエアブレーキかな・・にしてはちょっと変だった?
タイヤ?
そういえば音がした斜面の上はちょうど車を止めたあたり・・
あっ?
いつもならそんなもん気にならないけれど今年は
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こういう年だから
すぐに戻って確かめたいような気もしたけれどもしそうなっちゃってるんならもう戻ったってどうにもならない。
そんなこと嫁さんに言えないから嫁さんが気が済むまで歩いて
戻ってみれば特に異常もなく。
見ればそんなのあたりまえだと思うその光景を前にして
まあ、
ほっとさせて。
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農協がやってる牛乳工場の直売所はシンプルすぎてほとんど田舎の万事屋状態。
瓶入りのコーヒー牛乳は紙パックのとは違う味がするんだけど以前飲んだので牛乳プリンを買って食った。
あ、これ牛乳だねという味がして開発者の心意気が伝わってきた気がした。
近所のスーパーでも売ってるやつだろうけどおいしかったしいいじゃない。


https://www.youtube.com/watch?v=5TL6NgTQGDc
また火の鳥を聴いたから王女たちのロンド
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オーボエのソロはそのまま伸ばしとなってその上にいろんなソロが絡んでくる。
こういうのを聴くとああ2番に継いでるんだろうなどこで?・・なんて思いながら聴くわけだけど
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そういう割り振りまで作曲家がスコア上に指示していることも多い。
別に珍しいものじゃないし、中学校の吹奏楽部とかでも継ぎ目がわからないようにつなぐ練習とかするんでしょ?
知らないし知りたくないけど。
嫌ちょっと知ってる。そういう場に行って恥をかい・・はいまいいから
作曲家がそこまで書いてなくても奏者が事前に話し合って一瞬2番が肩代わりしてる間に1番はブレスをして次の大事なところに備える・・とかやってるんですよね。
オーケストラを裏側から聞けるような席に座ると、そういう裏事情みたいなものがよく見えてまた面白かったりして。
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1919年版はその継ぐ位置を少し変えてあった。

こういうの書いてると、やれもしないお前が言うなという声が聞こえてくる。
うるせーわと思う反面まあそれもそうだなとも思うため
じゃあやろうかと思ってんだけど
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嫁さんがスーパーで買い物をする間付近を歩く。

ここを書いてる今はまだ休日。
昔キューバ危機の時に対応した政府の高官が、明日の夕日を見ることはできないかもしれないと思ったと回想していたのが忘れられない。核戦争になり誰もいなくなる可能性を本気で考えていたということだと思う。
私のはそんなにすごい話じゃないけれど、わずか数日後にどんな状況に置かれどんな心理状態でいられるかはわからない。
いまそういうところ。
気温が下がってやけに寒い。
重ね着をしても寒い。
熱がある?
そんな漫画みたいな展開はやめてくれと思いながらこれを書いてる。

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動いても動かなくてもいけない

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休日の窓の外、すごい勢いで雲が流れる。
自転車にでも乗って近所の田んぼの中を山の方へちょっと走ってみれば、心惹かれるような景色に出会えるに違いない。
後は合間に楽器の練習を・・
腹の病気再発の前日、それをやってた。
そして、来週は何があっても絶対に休むわけにはいかない仕事上の山場をひかえる。
今、同じことをするわけにはいかない。
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何が写ってんだかわからないけど再入院前日、すぐそこでかなり大きな滝が落ちている。
よく見えないし生活排水の匂いがして風光明媚では全然ないんだけど、ものすごく暑いなか自転車で調子よく走ってここまで来て。
この後水分を取るべく水を飲んだところ腹にかなり嫌な痛みを感じ・・
その何日も前から予兆はあったのでそれが原因というわけじゃなくその時もう駄目だったんだろう。
同時にというかその何日か前から楽器がどんどん吹けなくなってゆきしまいには音も鳴らせなくなっていた。
なんなのこの体と頭
昔っから・・
そういわずにとやりだしたのも病気で中断
こんなことを繰り返して何も得られないうちに俺は終わってしまうんだろうか?
なんであれ、今再発するわけにいかない。
病欠で逃げたなんてことになれば治ったってもう戻ってそこにいられない。
そして今、この数日落ち着いていた腹が怪しく違和感を返してくる。
ふざけてんなよ
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この休みは静かにしていようなんて思っているけど向かいの新築工事が始まった。
別に気にすることもないその音に過剰に反応する自分にああ俺はあそこに人が来ることが本当に嫌なんだなと思う。じゃないなこれ何かの代償がそこに出ているだけで根源的な原因はもっと別に・・
何もしないでいるとこういうのが始まっちゃうから。

音楽、音の何もない瞬間が何より大事なので回りでがたがた音がしてる時には聞けないの。
聴けたとして今頭が変になっちゃってるからオケものなんか聴くと俺は楽器もできねーとか始まっちゃいそうで。
とか書いてたけど用事を済ませ帰ってきたらまだ5時前だけど業者さん早じまいしたみたいだった。
音楽を聴きたいと久しぶりに思うに至り、犬の世話をしてから・・
火の鳥1910年版だから45分くらいか、聴いてる間に日が暮れて

https://www.youtube.com/watch?v=GnMKSBuEQwA
子守歌の手前ぐらいから鈴虫が鳴き出しちゃったけど何とか最後まで聴けた。
この曲も非常に分かりやすく感動せざるを得ないような終結が用意されているけどそこは素直に乗って。
もともとバレエだからかこの曲もバンダが仕込んであって
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ステージから離れたところにそれぞれ離れて配置された3本のトランペットがリレーすると
遠くからステージ上のトランペットまで音がすごい速さで飛んできてまた飛び去ってゆく・・・みたいなの。
実演聴きに行ったときは客席の中にそのトランペットがいて、客席をスパイラル上に巻きながらステージに音が下りるような演出がされてた。
私はそのスパイラルよりさらに外側で聴いてたので音的には面白くないけどでも見ていて面白かった。
せっかくだからな感じでもう何度か出番のあるトランペットのほかに、この曲もう一つワーグナーテューバもステージ外に配置されることになっているのだけれど、
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ほんのちょっとしか出番がないほかほとんどステージ上のトロンボーンが重なってていまいちよくわからない。
聴いてるとなんか言ってんだなというのは伝わってくるけれどいまいち外でやってる意味が・・
というのが実際どう聴こえるのかも興味があったけど、あれどこで鳴ってんのかな?とか思ってるうちに終わっちゃったような気がする。もしかするとそもそも省略されてトロンボーンしかやってなかったとかかもしれない。
あの日、オケはこの細密なスコアを完ぺきにこなしていたけどでもなんか全然来なかくてフラストレーションがたまった。
なんでこんなになりが悪いの?席のせいかな・・・なんて思ってたけど後半の別な曲は結構来たのでそういう演奏だったんだろう。
ドイツからきたオケでブラームスを聴いた時も前半の4番は湿ってしなびちゃったような演奏で金返せ位の印象だったのに後半の1番は歌って暴れて爆発して大感動だった。
実演に行くとそういうのに出くわす。

と、こんなの書いても興味をもって読んでくれる人はあんまりいないかな思ってる。
でもいいのこれ書いてる間自分の気がまぎれるから。
朝の7時台から重機唸らされると・・なんて言わない。
なんとなくその後入居してくる人間も迷惑系なんじゃないかという予感がしてる
そんなこと書かなくていいんだろうけど。
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犬は歳や足の悪さもあるしなまけ癖みたいなのも乗ってるかもしれない、全然歩かなくなってしまった。
預かり犬が来てからおかしい気もするけど犬に罪はないので文句を言っても仕方がないだろう。
そういう俺も、外へ出てる場合じゃなかった。
俺たちもうだめかな。
なんとなく、スーパーのでいいから寿司が食いたいなというのが頭の中を行ったり来たりして。
これ罠だろ?
生ものを食ったからすぐに炎症を起こすというわけじゃないだろうけど
それで冷凍食品のソーキそばを食った。
意外にうまくてよかった。
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これは昔店で食った別なものだけど。
そういえば預かり犬は沖縄の生まれらしい。
どうでもいいかそんなこと。

どうして、妨げられてしまうのか知らないけれど
音楽がしたい。

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お告げかとも思ったけど

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近所からピアノの音が聞こえてきた日、コンビニの弁当でいいからどっか外で食べようかと出かけた。ものすごく暑いから標高の高いところへ。
だけど普段は静かなところも連休で・・
そんなことよりふと思い出したけれど、あの日聞いたものは自分の身にも覚えがあった。
最初に聞こえてたのは

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これで、この楽譜には書いてないけどアラベスクという名前もあったような。
聞き専には関係ないブルグミュラーという作曲家の名前はもう忘れてた。
なんだよ聞き専って。
私はピアノを習ったことはないけれど、13歳ころに興味を持って弾こうとしたことがあった。
ピアノなんかある訳はないけれどたまたまあった古いエレクトーンで初めて両手で弾けた!と思ったのがこれ。
本人が弾けたと思ってただけだところだろうし、それも最初の1段目だけ。
だれでもできるよこんなのとかそういう話は置いといて、私にとっては自分にできるわけなんかないと思ってたことが出来ちゃったような気がして天地がひっくり返るような嬉しさだったのは覚えてる。
いや忘れられない。
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楽譜も読めるわけないところだから弾いてるのを見てまねたかなんかだろうか。
違うかな楽譜があった気する。
するけど2段目3-4小節目のリズムを読み間違え3小節に拡大したまま35年間記憶していたことに今気付く。
その後左手が旋律を弾きだす展開が続くことも知らなかった。
導入用の超簡単な曲なのかと思ってたけど違うじゃない。
近所のピアノもその先は全く弾いてなかったとこがちょっとほほえましいというか。

ままごとだと言われればそうだけど自分で鍵盤を見ながら弾いてみることでイ短調とかトニカとサブドミナントみたいなものを意識していくわけでしょ。
音楽って物理とか工学的にに網の目のように張り巡らされ組み合わされた理論の上に成り立ってんだなみたいなことをなんとなく知ってゆく・・
犬と散歩しながらピアノな家に近づくとモーツァルトのトルコ行進曲冒頭が調子よく流れだす・・ああそこで終わるのね
その繰り返しなら俺も昔やったことがあるよ。
コピーをもらったんだったか楽譜を持ってたはず。
音符に数字が書いてるのをみて指のことかな?と思い合わせてみるとあ、なるほ・・こういう話は最初はそんなだったけどその後・・とか続くからからいいんであって、そんなの何にもない俺が書いても間抜けでしかないじゃないかと自分でしらけてきた。
何を思い出してもどこを探してもそんなのしかない。
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いいから弁当でも食べようか。
日陰に入ると肌寒いくらい。
キノコご飯はやけにふっくらしていてどんどん食っちゃった。
医者からキノコは繊維だから気をつけろと言われてるんだけど。
控えてるから揚げ・・一個くらいならまあ・・
サバの焼いたのって安価な弁当の定番だけどすごくうまいなと思うものからなにこれ?みたいなのまで玉石混合ですよね?
何が違うのかな?
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昔、あの宝永山のてっぺんまで登ったような気がするけどもう思い出せない。長い年月が過ぎてしまった

自分が同じようにアラベスクとかトルコ行進曲の簡単なところを弾いてるつもりになっていたころ、あのピアノの主はまだ生まれてなかったんじゃないか。
あの家に娘がいることもずっと知らなかったけどそういえばいつの間にか車もなくなってたことにまた気づいていなかった。
ピアノの音の向こうで赤ん坊が泣き叫んでるのが聞こえてたことを思い出しながらふと思う。
急にそんなもんが聞こえてきて自分のあの頃をはっと思い出したりしたから、何かそこに意味でもあるのかななんて思ってみたりもしたんだけど・・
それでここにそれを書いてはみたけれど
なんかどんどんしぼんでゆく。
ピアノ習いに行ったってな・・
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いーねこんな景色。
嫁さんがもう少しドライブっていうから走ってると横で寝てるのね。
わかるよ助手席って日が当たると眠くて仕方ないよね。
昔偉い人に運転させて寝ちゃったこともある。
翌日全く別なところからピアノの絡む話がもう一つ出てきて心に刺さったんだけど、他人からは人でなしにみえるだろうと思い書けなかった。
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まるい富士山の周りを半周する。
時計の針で言うと最初にいたところが20分ならここは50分くらいのところ。
昔はというかつい最近まで日帰りでもいいからできるだけ遠くに行きたいと思ってた。
なのにこの日早く帰りたいなんて思ってて
何でこんな何にもない人になっちゃってんだろう?
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戻ってきて
きれいだね。
空気もひんやりして。あたりには複数の観光客が目に入る。
そういうのででいちいち疲弊してる私は明らかに間違ってますがもう手遅れです。
この日トイレを借りた観光施設はなぜかいつも軽いBGM選曲じゃなくちゃんとしたクラシックのピアノ曲が流れてる。
帰り際に

https://www.youtube.com/watch?v=ttLRonyyMak
これが耳に入り、以降ずっと頭の中で鳴ってた。
中間部から主部に戻ってゆくときグワーッとクレッシェンドしながら突っ込んでいくところが何かを言ってそうでいいじゃない。ノクターンてただの心地よい夜の音楽なんかじゃないんだなって。
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まだ満月ではなかったけどなかなかの存在感で。

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好きなことも自分でつぶして忘れてた

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何年前かこの写真をなんとなく撮ったとき、ああこういうのをブログに載せたらいいのかと思った。
それまで好きな音楽のことを好きなように書いていればそれでよかったし、写真を撮って誰かに見せようとか言う発想もなかった。
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ここは私でも名前を知っている芸能人がオーナーなお店。
部屋の飾りつけは細かいところまでオーナーの意向だというのが伝わって来るほかに自作のアート的な物が沢山並んで子供部屋みたいだった。
でもなんかあまり共感できず。
そういう私も今日はこの先自分の好きな話を一方的に並べるので多くの人にははぁ?みたいな内容でしかないかもなと思って。
レジのところにでっかく赤ちゃんの写真があったから子供が生まれたところだったのかもしれない。
働いてる人たちはすごくよくしてくれたけどなにか引っかかってブログに載せなかった。

最近スマホに容量不足で操作不能という表示が頻発するようになり不要なものを削除してもだめ。
5年目だし買い替えか思ったりもしたけど物理的にはどこも壊れていいし実際支障もないからいいか。
もともと私は停波までガラケーを使ってるような人間だけどスマホを持ったのはあの頃複数個所から人に誘われスマホくらい持ってくれと言われたから。
ここから人生が変わるなんて予感に浮かれたけど急に木に竹いだところで育つはずもなく、元へ戻ってもう何もない。
昔のフォルダを見ると買ったスマホで最初に撮ったのは犬の写真だった。
次には私にスマホを買えと言った人間。
次に当時やってた楽器。なかったことにしたいので省略。
次は
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オルガンを聴きに行ってた。
ああいう遠隔コンソールをステージ上に置くとパイプまでの距離がありすぎてキーを押してから音が奏者に届くまでかなりのタイムラグがあるらしい。私が弾くわけじゃないから関係ないんだけど興味あるじゃないそういうの。
パイプオルガンというと見えてるあのパイプが鳴るイメージだけど実際はあの裏に大量のパイプが配置されていて壁の向こうで何か鳴っている感じ。うまくいけばそうじゃなくてこの広い空間全体が鳴っているような気がするはずだけど。
聴いたのはここじゃなくて2階席だったけど音が遠くてここまで来ない残念なんて思った記憶。席によるのかもしれず何度も通っていろんな席で聞いてみたかったけれど。と思ったらこの数週間後にも行ってた。
オルガンを持ったホールに助成金が出るらしく平日の昼休みに無料や500円くらいで開放というこういうのが各所でたくさんあって、自分も平日休みがあったので結構行った。
ここは数あるクラシック系ホールの中でもちょっと別格感が漂うところ。設計時の想定ミスだそうだけど休憩時間トイレ渋滞が起きるのが玉に瑕。
場所柄か周囲で働いてて昼休みに来てたような人が多かった気がする。
たまたま行った時がそうだったというだけだろうけど個人的な記憶として客の態度が最低だった思い出があるのは池袋芸劇。
なにしろ演奏者がかわいそうだった。
客の反応は忘れたけど演奏がよかった記憶があるのは新宿オペラシティー
書き込みだらけの譜面の乗ったコンソールをまじかに見ながらオルガン直下で聴けて楽しめた。
奏者は若い女性だったけどマイクなんて持ちなれないんだろうがちがちに緊張しちゃってなにしゃべってんのかわからなかったり音楽教室の発表会みたいな雰囲気で微笑ましいというか。
同じところへ次に行った時の人は喋りばかり饒舌で演奏は全くこなくシラケた。
演奏もお客も最高で素晴らしいコンサートが成立していたのは所沢ミューズ
演奏者の熱意に打たれたのは横浜何とか・・なんか小さいところ
名前も忘れちゃったけどまたいつか聴ける機会があればと思う。
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あの頃コンサートによく通ってたみたいだ。
池袋、ハープ2台とチェレスタだけどティンパニは一対。マーラーの大地の歌かな。
テノールの声が全然聞こえないと思った。一階席ならよかったのかな?
だけど別な曲別な歌手の時は2階で問題なかったし。
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月明かりがさしているような部分でステージ上に月の光を見たような気がしたのはこの時だったかな。
演奏がというのもあるけど、ある程度のクオリティーが得られれば必ずそう聞こえるように書いてあるというのがマーラかなとも思ったり。
ここは普段反響板みたいなのがオルガンを隠してるのね。ここでドイツレクイムやサンサーンスの3番を聴いたときオルガンのペダルがこの世の全部が鳴ってるように響いて圧倒された。
鳴りがすごいからという理由じゃなく音楽的にも感動したあの時は。
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錦糸町。オルガンの譜面台に明かりがついててステージにはピアノ。
プーランクのコンチェルトとストラヴィンスキーの火の鳥かな?※
通常客が入ったらそんなにガンガンさらわないものみたいだけどこの時ピアノの人がガンガン弾きまくってるのをまじかで見れたのが面白かった。オケが鳴っちゃったらあんな風には聴こえないから。
私が普段よく聴いていたのは最初に書かれたハープが3台出てくるよう巨大編成による原典版だけど、ピアノが出てくるこれは

https://www.youtube.com/watch?v=6wbkKWrUD-A
小さなオーケストラが小さな演奏会で客が飽きちゃわない一品目として演奏できるように、かつ小は大をを兼ねるじゃなくオリジナルには全然ない要素をたくさん入れて、原典版とは別にこれも演やなきゃ聴かなきゃと思わせるように作者が作った組曲1919年版というやつだと思う。
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ピアノさらってたのこのあたりかな?
原曲のハープ3台を拾うだけじゃなくて全然違う感じの音楽になってると思う。
あの時ピアノの人は同じ椅子で向きを変えるとチェレスタがあって・・※
と散々書いてきたけど よく見るとチェレスタが写ってないしピアノの前には譜めくりを含め椅子が3つ。
あれ連弾?サンサーンスの3番か。
全然違う日じゃないか・・と独りよがりな文章を書いてもはやだれが読むかも関係なく自分が楽しいだけ。
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合唱のひな壇があってオルガンのバルコニーにはバンダの譜面台。マーラーの8番は千人の交響曲というふざけた愛称がついていて作者も嫌がっていたらしいけれどこの時はこの曲コンパクトにやってもいけるんじゃないかみたいな感想を持った。
どうしても聴きたい曲なので席を変えつつ2日連続で聴きに行き満足した記憶。
家で同曲異演を聴き比べると好みから外れたものはなかなか乗れなかったりするものだけど実演に接するときは全然違うものでもすっと入れてああこれもいいなぁと思えることが少なくなかった。
音楽は発生する現場に立ち会わないとダメなんだなとこのころ思ってた。
思ってたんだけど。
毎回思うけどバンダあそこじゃあんまり面白くないけどなぁ。
あれ見てこの指揮者の曲への態度か距離感みたいなものを感じたような気もしたり。
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2階の後ろとか、明後日みたいなところから聴こえてきたら泣いてしまうと思う。
実際にはタイミング合わなくて難しいのかな。
でも現場でずっとやってたマーラーだからそんなの百も承知で回りとぴったり合わなくてもいける感じに書いてあったりしないかな・・あでもいきなりオルガンと重なってるな・・
あの超絶初演の時はどこに置いたんだろう?
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指揮者にサインをもらおうというところ。
こういう写真もほんとはとっちゃいけないのかもな。
この人はなぜか今民間航空会社でパイロットをしてるというのを何度もここに書いてるけれど、才能の有り余る人がうらやましいというより通常能力も欠落した自分としては・・なんだそりゃ。

コンサート通いは今後も続けるつもりで続くと思ってた。
スコアを俯瞰するように聴ける2階席前列を気に入っていたけれどオケの真横とか裏から聞くような変な席が実は超絶面白いことを知って・・

どれくらいの期間があったのかももう忘れたけれど属していたアマチュア楽団にいられなくなり逃げた。
一人で楽しむような楽器でもなくいったんみんな投げ捨てる。
たまたま知り合った人といろいろ話したはいいけれどいらんことを話しすぎて幻滅してしまい、いやそんなくだらない話にこだわっても仕方がないと解ってはいるのにステージ上にいるのは皆敵だとかいういかれた頭になっちゃってコンサートも全くいかず。
経験のあることだったのでこの先何が来るかを予感した。
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こんな写真を貼って私はこれから長いトンネルに入るなんて書いたりして。
思いがけず、暗いトンネルもこんなに短いといいですねとコメントをくださった方がいたんだけどお返事できないままになってしまった。
こんなブログなのにコメントをくださる方がいて、そのコメントで救われたりうれしかったりしたことが何度もありました。
どうもありがとう。
まれにですが人として許せないコメントが来ることもあります。だけどそういうこと書くと関係ない人があれは私のことですねとか言い出しちゃうのね。そう思えるようなあなたがそんな人なはずはありません。
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トンネルは出てないどころかさらに暗くなってきた。
下手でもいいから俺も楽器やって音楽してるんだかなんか思えればまたコンサートもいけるんじゃないかと考えている。
はいいけど今病気だとか言って練習もしてない。
してないものは前進するはずもない。
でも出口の全く見えない写真を貼るのもかなしいから。

書いててこの内容じゃ誰も読まないなと思ってるけど書いてる自分は楽しかった。
ここまで読んでくださった方がいらっしゃいましたら、私はうれしいです。
どうもありがとうございました。

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嵐が来ても来なくても変わらない

コロナワクチン2回目予定日は台風を控え雨の予報だったけれど朝日で目が覚めて、病院まで歩くころにはもう日はなかったけどまだ雨は降らずにいてくれてありがたかった。
そのまま寝とく予定だったけれど嫁さんが入院している身内の世話をしに行くらしいので運転手をすることに。まだだいじょうぶだろう。
用が終わればちょうど昼時、コンビニでなんか買って
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海辺で。
小さなパン一つで足りてしまうところせっかくだからと海苔と豆腐のスープも買ってきた。具沢山スープは今危険。
昼から雨の予報だけどかろうじてまだ降らず、久しぶりに外での食事。
磯の香りとかあんまりしないけれど外の空気が気持ちいい。
嵐の前の静けさというところ。
先ほど打ったワクチンの副反応がこれから出るだろうという意味でも嵐の前。
いつ暴れるかわからない腹の病気が妙に落ち着いているこの不気味さもそうだし、書いてはいけないと思いつつ私の心が一番感じてるのは仕事上でこれから来る嵐のこと。
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もう2年くらい前か、この店に行ったこの時も台風が直撃コースに乗っていてもうすぐ来るぞというところ。
帰ればいいのにのぞいたりしてたら店主が出てきていったん閉めたらしい店を開けて招き入れてくれた。
何か飲み食いさせるのはおまけで、若い芸術家の作品を紹介する場を作りたいみたいなのに燃えている人なのでそんな話がとまらなかった。そのなかに世界にでて活躍するようになっちゃった人がいるらしくうれしそうに話していて。
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閉店時間もかなり過ぎた帰り際にまた来ますなんて言ったら困った顔で、
だけど明日はやらないつ・・いやそんなにすぐこないですよ。
というようなことをここにも書いた。
ほんとは、素人でも失敗でも何でもいいから自分のやりたいことを形にしていく人というのを見ると何にもできないししていない自分否定スイッチが入ってしまいやたらに憂鬱だったことまで書いたかは忘れた。

ワクチンの副反応は意外にも事前に方々で聞いていた腕がかなり痛くなる、38度台の熱が続きひどい頭痛がというのがほとんどそのまま自分にもきた。
何をやっても人並みにならずあなた人間なんですか?なんて言われてきたけどこれは人並なのかと。
そのせいか別な理由か知らないけれどこれ書いてる今頭の中に音楽が浮かばずなにも鳴らない。
ぼーっとyoutubeを見てると勝手に出てくるおすすめみたいなのの中にこれがあった。

https://www.youtube.com/watch?v=1vDxlnJVvW8
クラシック音楽しか聴かない人になって35年。おしまいの交響曲数曲をまれに聴くことがある程度でモーツァルトのことは全然知らないままここまで来てしまった。
ピアノソナタなんかまったく触れる機会もなかったから何番はあんな曲でというのも全く浮かばない。
なんでそうなっちゃたのか・・聞いていて決していやではないけど乗り切れない。このノーブルな・・
音楽を知った13歳のころ、もうすでにみんなのいる場所、楽しい場所に自分はいてはいけないみたいなので心は決まってたんだろう。みんなが好きなもの=私は避けるべき物みたいな。
と思ってたけど同じ理由で拒絶しそうなショパンは聴いたんだから単に作風が好みに合わないだけかな。

45歳くらいで楽器の体験レッスンに行った時、普通は誰でもいきなり出るはずの音が出ないという場面で自分の体が勝手に痙攣して暴れだしたのを見て自分で驚いた。
ねじ伏せてみないようににしてきたけれど、俺の中にはいじけた5歳児くらいの自分がまだそのままいるんだと知る。
そのまえにアマチュア演奏団体に入った時もよくしてくれる人がいて個人練習の会みたいなのに呼んでもらってた。そこでも楽しそうな人の笑顔を見るとその5歳児が暴れだしていたんだけどその時まだそのことに気づけてなかった。
5歳児は今6歳くらいになったけれど何もできないことは変わらない。レッスン崩壊しても突然痙攣みたいなのはなくなってほんの少し彼と話ができたような気もする。

今更に翌朝。
近所が窓全開でピアノを弾き始めた。
いつもの人じゃなく子供みたいだな。
音が漏れちゃうのはある程度仕方がないと思うけれど窓全開でという無配慮やったもんがちな態度が気に入らず気がたってくる。
向かいの廃墟は若い人に売れたらしくこれから家が建つところ。
変なうるせーのがこなけりゃいいけどなと思ってる。
この、人間がたてる周りからの音に異常に神経質なのも私の心の病気と思う。
心の病気なんていうと感傷的すぎるかもしれない失敗人間でもいいか
自分が楽器ができるか何かで音楽を楽しんでると心から思えたら、
そういうのも気にならなくなるんだろうか?
そこを目指いしてはいるけれどなんでか知らないたどり着けず。

犬の散歩に行くとピアノはいつもの家ではなくて田んぼを挟んだ隣家だった。弾いてるのは誰だか知らないけど子供じゃなく昔習った大人なはず。指の覚えている個所を何度も適当にというところだろう。
あの家孫のために電子ピアノを買ってやったのかと思ってたけどそうじゃなく少しボケたようなアップライトピアノの音がする。
もともとピアノがあったのか。
あのうちに息子がいるのは知っていたけど娘がいたことを私はその子が成人するまで知らなかった。
窓もあいてるけどあれじゃ全部閉めても駄々洩れだろう。
文句を言いに行くはいいけどあなたのへたくそな笛の方がよっぽど不愉快ですなんて返ってきたりして。
俺は窓閉めてたよ?
いかないけど。
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やさしく飛んでる蝶が
気持ちが変なところに入りこんじゃってるのを教えてくれたような気がした。

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遊んで暮らすもできないと思う。

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いつも夏の終わりごろから盛りが来るうちの朝顔は最初の霜が降りる前日まで咲こうとしてくれて、最後のころはその健気な姿が愛おしく泣けてくる。
12月の初めごろ自分はどうなっているだろうか?
体調よりも仕事上の‥みたいな話が延々出てくるんだけどそういうの書いちゃいけないなと思いながら。
病気をしたせいか歳のせいか勘違いか最近どうも冷房がきつく寒く感じることが多い。ちょっと動けば耐え難い暑さなのは知っているので自分が動いてないことが明確化されてるだけと言えなくもない。
一生懸命やっている周りの人たちの手前そこに文句を言う気はさらさらなく。
昼休み、やたらに冷えたので一人外をほっつき歩いてみる。
もう次のブログのネタもねーななんて思いながら歩いてみても会社の敷地の中に心惹かれる情景があるわけもなく、
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空でも写してみたりして。
冷えちゃた体を日に当てながら気持ちがいいねーとかイグアナみたいだな。
境界のフェンスに肘をついて日の光を浴びながら、一区画だけ取り残された田んぼの畔に彼岸花をぼーっと眺める。
縁側の隠居みたいだな。
何かの間違いで一生遊んで暮らせるだけの財源が得られたら、めんどくさいことも嫌なことも一切忘れて毎日こんな風にゆっくりと・・
でも、私の場合多分最短2週間くらいで俺は何もできないししないダメ人間だスイッチが入っちゃってまずくなると思う。
長旅に出たりすればもう少し持つだろうけど1か月もすれば虚しくなって同じところにたどり着くだろう。
何か趣味でも・・またいつもの話だけど楽器をやっていて、それも我流で一人とかじゃなくどっかの団体に属してみたいな客観的な枠組みに組み込まれてればそれでもいいと思う。
だけど私はそういうのが一つもないから。
ないから会社員やってる私は今ちゃんと人間ですよみたいな説明が自分にできなくなると困る。
実際はまず遊んで暮らせる財源なんかあるわけなく食ってかなくちゃなんないわけだけど。
昔失業期間があって、旅はできなかったけどそのほかみんな体験した。


https://www.youtube.com/watch?v=53g7S8FlsCg
これも今時なんだという古い演奏ですが昔聴いて頭の中にあるのがこれだから。
こういうの貼るためにYoutubeで検索すると弾いてみたみたいなのがいっぱい出てきて私のダメ人間スイッチを入れてくる。
みんな敵に見えて・・
またはじまった勝手にどうにでもなってどこの馬鹿ってなもんでしょう。

あの失業期間中に長期旅行に出とけばよかったと今頃思うけど・・ちがうか、ちょうど親が死んじまうような病気で病院通いをしてた気がする。あの時着替えのレンタルなんかなかったような。
北海道旅行とか言い出したのは職を得てだいぶたった頃、早朝出てって深夜に帰る一泊二日とかそんなのばっかりで。
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出来たばかりだった高速道路を走ってみても北海道だなという。
一つ前の北海道の蕎麦屋は狩勝峠のふもとみたいなところにあった。
何度もあったけど地図を見ると峠を越えたそのちょっと先にあるように見えた富良野まで行ってみれば実際かなり遠いのね。
その遠さをゆっくり楽しめるような旅ができたらいいなと思うけど、何時も短期間でできるだけ見てやろうなんて思ってたから馬鹿みたいに走り回ってくたくたになっちゃったりして。
でもそれを楽しいとか思ってた。
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細かいことは忘れたけど日勝峠への上り坂にあるドライブインの牛トロ丼が有名だったので食べに行った。
うどんじゃなくて違うのを頼んだんだけどそのことを言うともってきたおばちゃんはいいじゃないと笑い飛ばして終わり。
地元でだったらおかしいだろ!とやるところだけどせっかく旅の途中でだしまあいいかみたいな記憶。
稚内の近くでも食べたから北海道名食べ物なのかな。
冷凍した牛肉を刻んであって・・美味しいのねこれ。
最近うちの近くの店でもこれを出してることを知って食べに行ったはいいけどやっぱりこういうのは行った先で食うからいいんだなと思ったり。
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その店にいたヒグマ
店の裏に出てきたとかいって
熊も人間も、いつどこで人生終わっちゃうかわかんないよね。
普通の熊なら近所の山にもいるらしく警告看板が立ってた。
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赤い塗料ってすぐ消えますよね。
これだと何が出没かわからないじゃない。
山行くとかなら一人でもできるかなと思ったけどやっぱりやめようか。

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今日も生きてる

小さな昼飯を食い始めたところある人から、あなたそんなに痩せちゃってワクチン2回目打って耐えられるんですか?なんて聞かれた。場の流れで言っただけかもしれないけどその点主治医に確認してあって大丈夫。
それはいいけど最近食べる量や内容が痛みに直結するので確かに飯を食えてない。
でも体重が適正なところを見ると食えてないと思ってるこれが適量なのかもしれずそう思うとまた驚くというか。
10何年前の今頃、
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北海道でそばを食ってた。
そばの畑が広がってる的なとこだったと思う。
ここはかなり敷居も低く安価な感じのお店だったからそうは思わなかったと思うけれど、やたらに高級ぶった蕎麦屋で香りも味もコンビニのと変わんない様なのがちょっとだけ出てきやがってなんだよこれ?という記憶が複数あったりして。
今思うと質はともかく量はあれくらいがちょうどいいのかもな。
今ならこれでちょっと多いくらいか。
腹が痛い。
11月まで持たないかもな。
遊んでても暮らせる手立てがあればなにがどうなたっていいけどそんなのないからな。
まずいな。
もうこのお店はなくなってラーメン屋になってるようだ。
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ここは蕎麦屋の近くだけど一般人は来ない代わりにある種の人間に有名なところ。
私はある種じゃないけどここが気に入って何度か来た。
ここには増田山という愛称がついていて調べると歴史的にこの場にかかわった有名な政治家に由来するらしく、そのことを示す碑がたっていたりもするらしい。
もうひとつ、冬場ここで凍死したアマチュア鉄道写真家の名前だという説が流れているらしくいかにも知ってますという感じでそう書いている人を複数見かけた。
それをみて思う事はあるけれど、2つの違う話を知っているからどちらかが間違いだとわかるのであって、片方だけ聞いたら素直に信じて自分も同じように言いふらしたりするのかもしれない。


https://www.youtube.com/watch?v=d_p6f_iTByk
雄大な景色にこの音楽とかいかにもいい感じだけど、
頭をよぎったのは演奏してるのは人間の集合・・楽器をやってる人・・音楽をしている人・みな敵だみたいないかれた発想が出てきたりして。
もうひとつ、これのCD買ってきた頃はブラック企業で朝から晩まで拘束されていた。聴いたのは寝る前に数分程度、一度きりくらいだったかもしれない。
ちょうどその頃現場へ駆り出されていてスコップで思い切り頭を殴られるとかそんなだった。
ヘルメットかぶってると意外に大丈夫なんだけどそういう話じゃなくて、久しぶりに聴いたら音が鳴った瞬間にその場の空気に包まれるのね。
くだらない人生ね。
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同じ日の朝。十勝平野の西の端。
朝日があたるとなんでも素晴らしくきれいに見えてしまい、何をという事もなく畑の中をプラプラしていた。
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この写真を撮っているとき、
グルルルルルル・・・犬が威嚇するときに鳴らすうなり声のような・・・

犬じゃない
声の太さ低さから発信源が犬の比ではない巨体であることがすぐに分かった
画面の右下の枠外には茂みがあって見えないけど小川か流れていたかもしれない。
ヒグマに遭遇したら絶対に背中を見せて逃げてはいけない。ゆっくり後ずさりし・・というのが頭に浮かんでいたけれど、
私は振り返って車まで一目散に走って逃げた。
走りながらああ俺は間違っているないつもそうだと思ったけれど変えられなかった。
後でヒグマは沢みたいなのに沿って移動し意外にその辺にいるというような話をどこかで読んだ。
実際何が起こったのかはわからないけど今日も生きてる。
あれから13年くらいか?
ありがとう。

Tag:ラフマニノフ  Trackback:0 comment:6 

元旦に楽器が割れた意味を悟る

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CTの画像を見ながら先生と話してきた。
改まったような一呼吸おいてからのどうですか調子は?の声色で何かを悟る。
逆に話しやすくなり腹の痛みは依然として消えず今も痛いというようなことを言ってみればそうでしょうみたいな反応。
血液検査の結果では炎症そのほかのあらゆる点について全く異常は見られず非常に落ち着いた状態であるし、ガンの発症を示すなんとかマーカーというのにも全く異常はない。
のではあるが、よくこれで炎症を起こさずにいるなと先生も驚くような構造的問題を抱えていることが画像診断から分かった。
通常ひどい炎症を起こし即手術という状態だそうで、実際そうなる可能性も高く早ければそれは明日かもしれない。
放置していい状態では全くないけれど炎症が起きていないのなら手術までもう少し時間を置いた方が患部付近も安定し手術上のリスクが減るのと、自然に治ってゆく可能性も捨てきれないという事であと2か月の観察期間を置くことになった。
そこで今と同じ状況が確認されれば手術決定。12月ごろに実施。
つまり年内はいつ爆発するかわからない爆弾を抱えて生きていく。

ゆっくりしっかり説明してもらえた印象。
先生曰く普通は2択で緊急手術か治って何もないかのどちらかでしかないらしい。
中間で止まってる人というのは見たことがありません。だそうだ。
以前べつな先生から
音はすぐ出てその先でつまずくという人はいますが、音楽やれそうなのにまず音が出ないという人はあなたのほかに見たことがありません。
と言われたのを思い出しながら・・

展開すると、仕事に関してはすぐ先に控えた一番あっちゃいけない時期に再発する可能性がほんとにあることがよく分かった。
私の人間的欠陥の象徴であってそれを覆したく挑戦してる楽器演奏については年内はなにもできない事が確定。ちょうど腹のその位置に力を入れるので。
傍目にはそんなのただの趣味だろ馬鹿かという話であるだろうけど個人的には今年もダメ人間脱出の夢がかなわないことが確定
今年は元旦の朝いちばんに自分の楽器が割れてるのを発見して始まったんだった。
そのあと車のガラスが割れて。
最終的に自分が割れてましたよほんとに
割れてる楽器の写真を載せようかと思ったけどみじめなのでやめる。
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これは蝉丸さんの楽器。
昔百人一首というか坊主捲りだっけ?で聞いた気がするくらいの蝉丸が誰なのかちゃんとわかってないけど、弾いても名手だったというような説明があったと思う。
何の人か知らないけど歴史的偉人の愛器が現存することの驚きと同時に置いてある場所の敷居がやたらに低く撮影禁止でもないしどっか近所の神社みたいな雰囲気だったことが忘れられない。
あの月形の部分はヴァイオリンのf字孔と同じ役目かな?
これみたの吉野山でしたけどこの時よし俺は楽器習いに行くぞと決意したんだった。
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帰りの列車の中でどこかから、
お前やれよ。
いまのうちだぞ
という声を聞いた気がしたりして。
そう思ってるのに時間だけがどんどん過ぎてゆき・・結局できないまま終わるのかというのがよぎると
いや、来年またやれるだろう。
今年は体もそうだけどもともと仕事もまずい。まずいところに入院とか手術とか根回しどうするか‥は今置いといて、
そういう年なんだと思っていたけどついに一年それで塗りつぶされることが確定した。
ならそこを乗り切ることを目標にすればいいだけ。

希望を持って走り出すとつぶされるという展開といえばマーラーの音楽だけど、自分でそれ貼るのもどうかと思って。

https://www.youtube.com/watch?v=g7tXb_St4SU
この楽章はこんなに暖かいけれど曲全体としてはとても厳しく冷たく寂しいものを持っていて、最後の無慈悲な終わり方は50を過ぎて自分の家族というものは持たなかったブラームスの心情告白という気がする。
そういう俺も、もう50が見えてんだよな。
なんかこう、間に合わない・・みたいなのがちらつくようになっちゃって。
音楽したい。
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吉野山で食ったこの葛うどんと柿の葉寿司はすごくおいしかった。
しばらく食べ物が著しく制限されることも確定。いいけど
量は多すぎるけど内容的にはこれなんかとてもいい感じじゃないかな?
生魚はちょっとやばいけど柿の葉寿司はどうかな。
今ほんとに出てきたら絶対に食べられないけど。
余計なことを書くといまゴボウとか繊維系の野菜もやばい。
病気の予防のために食べた方がいいとかいわれてるようなものはなっちゃったら危険で食べちゃいけないものに変わる。
一つ前の話で甘いものを飲んでと書いたたけど、どうもコーヒー系も飲むとまずい反応が返ってくる気がする。

何もしないでただ寝てたりすると昔からの自己否定スイッチが入ってすぐ鬱みたいな思考が始まっちゃうのでまずい。
嫁さんの抱えた用事をできるだけ手伝ったり、洗車をしてから犬を2匹交互に散歩に連れてったり・・
腹はずっと静かに痛い。
内容を知ったのでそこに若干の恐怖も絡むようになった。
まあでも死ぬわけじゃないから。
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散歩不調な犬がまた歩いてくれた。

Tag:ブラームス  Trackback:0 comment:12 

小さな飲みもの一つで

腹の病気について検査をした結果を聴きに主治医のところへ行ってきた。
けどその内容を今書くと先に書いてあったこれが没になっちゃうので次に。

外はひどい雨、自分は鬱みたいなネガティブ思考。
雨が弱まったので犬と外へ出てみると雲に穴が開いて青空が見えかけてた。
前日から気になっていた大事な用事について腹が痛いのに遠出をするのは愚行だろとストップをかけていた気持ちに出かけたい気持ちが勝った。
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見上げると青空がどんどん広がってゆく・・
頭はまだ澱んでいて今考えたって仕方のない過去の不愉快に対し頭の中で怒鳴ってみたり
そんなことをやっているから道をまちがえあれ俺なんでここ走ってるんだ・・
ふと、甘いものでも飲みたいと思った。
道中長いし買っていくか。
ほんとなら落ち着いたカフェでちゃんとしたものを飲みたいところだけどいいよコンビニで
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メイプルなんとかラテ
名前の通りメイプルシップな甘さがやってくるけど最近甘いものをずっと控えてるせいもあってか最初の一口はびっくりするほど甘い
けどすぐ慣れて嫌でないか。甘ったれたいときには甘いものだよね。
いちいち車止めて写真撮ったりして
ちょっとほっとする。
いやだいぶほっとする。
さっきまで結局楽器もやれないままの俺はとかでうまってたのに
出来なくても何でもいいからレッスン行っちまえばいいかーなんて超絶楽観論が出てきて
実際それをやっていいかどうかはまた別問題だろうけど
無駄に塞いでた気分が明るくなったりして。
やってもやらなくても全然ダメ人間なんだったらやった方がいいよな
ただ腹壊しちゃうのはまずいけど
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まだ咲いてないのかもしれないすすきの上、雲がものすごい勢いではけて青空に変わってゆく。
ススキが風に揺れて
さっきの甘い飲み物とあわせ腐ってた心が少し溶けていく気がした。
ほんとはこの先どこへ行ったかの方が大事なんだけどいろんな人が読んでくれる都合上内緒。人間なんかいないところ
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笑ってる?
見ようによっていろんな表情に見えるな。
お前の心持次第だよというところか。

帰り道、ちゃらちゃらしてない本格派的カフェを通過すると駐車場にはたくさんの車。
素敵な店だと思い何度か行ったけど、お山の大将みたいなのがでっかい声で陣取ってるのをみてそれっきり。
いちいちそういうこと言うの損だと思うけどね。
コンビニの安い飲み物一つでで心が癒されてよかった。

生い立ちからおかしい私は普段声に出して歌ったりすることはほとんどないんだけど、
先日聴いて頭の中にあったラフマニノフの2番の最後の
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ここを声に出して歌ってた。
あんまりやると腹に来るので適当に。
というかあれ少し良くなってきたかななんて思ってた。

https://www.youtube.com/watch?v=IaCM3AqZUtM
自作初演の大失敗か何かでうつ病になっちゃってたラフマニノフはこの曲の成功で立ち直ったという話も有名。
この曲とりあえず一発目から絶対に成功するようにできてるのは狙ったわけじゃなくてこの人の作風なんだろうけどやっぱり狙ったかな?
歴史に残り名作といわれるものには初演は大失敗だったがその後徐々に受け入れられてみたいなものも多いけど、この人の場合それじゃ自分にとどめを刺しちゃって次はなかったかもしれない。
いろいろ読んでると歴史に残った芸術家ってみんな己の信ずるものを貫けばいつかきっと分かってもらえるはず・・だけじゃだめで現実的戦略的策略みたいなところにも長け裏でうまく売り込めた人なんじゃないかと思う。
表面的に分かりやすくすぐうけた作品は飽きられてしまうものだけど、これは飽きられることもなく自分も歌ってら。
私も小さくていいから成功体験を得たいと思って・・ダメ出しの連続の先に体壊れてんの。
まあいいよこの日ちょっとだけ気持ちが上向いたんだから。

帰ると犬が待ってるはいいけど
依然としてウダウダと散歩に行きたがらない犬と馬鹿吠えやめない預かり犬にお前らいい加減にしとけよと説教をする。
渋々応えようとしてくれた犬たちを大げさなくらいに褒めてみれば
笑っちゃうくらい答えてくれる。
嫁さんが帰ってきて月がきれいだとか言うから出てみれば
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あー、
きれいだね。

よし、明るい気持ちでやってやろうで終わるはずだったけれど
そういうのつぶすような要素がすぐ襲ってくるもんなのね。
マーラーの6番とか9番みたいじゃない。
こういう明るく上向きの気持ちになった日もあったという事で。

すぐ死んで来年がないとかそういうのじゃないから。
目標を変え、実行するだけ。

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プロフィール

unagi

Author:unagi
誰にも迎合できません
2022年11月からピアノ習い始めました

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