元旦に楽器が割れた意味を悟る

CTの画像を見ながら先生と話してきた。
改まったような一呼吸おいてからのどうですか調子は?の声色で何かを悟る。
逆に話しやすくなり腹の痛みは依然として消えず今も痛いというようなことを言ってみればそうでしょうみたいな反応。
血液検査の結果では炎症そのほかのあらゆる点について全く異常は見られず非常に落ち着いた状態であるし、ガンの発症を示すなんとかマーカーというのにも全く異常はない。
のではあるが、よくこれで炎症を起こさずにいるなと先生も驚くような構造的問題を抱えていることが画像診断から分かった。
通常ひどい炎症を起こし即手術という状態だそうで、実際そうなる可能性も高く早ければそれは明日かもしれない。
放置していい状態では全くないけれど炎症が起きていないのなら手術までもう少し時間を置いた方が患部付近も安定し手術上のリスクが減るのと、自然に治ってゆく可能性も捨てきれないという事であと2か月の観察期間を置くことになった。
そこで今と同じ状況が確認されれば手術決定。12月ごろに実施。
つまり年内はいつ爆発するかわからない爆弾を抱えて生きていく。
ゆっくりしっかり説明してもらえた印象。
先生曰く普通は2択で緊急手術か治って何もないかのどちらかでしかないらしい。
中間で止まってる人というのは見たことがありません。だそうだ。
以前べつな先生から
音はすぐ出てその先でつまずくという人はいますが、音楽やれそうなのにまず音が出ないという人はあなたのほかに見たことがありません。
と言われたのを思い出しながら・・
展開すると、仕事に関してはすぐ先に控えた一番あっちゃいけない時期に再発する可能性がほんとにあることがよく分かった。
私の人間的欠陥の象徴であってそれを覆したく挑戦してる楽器演奏については年内はなにもできない事が確定。ちょうど腹のその位置に力を入れるので。
傍目にはそんなのただの趣味だろ馬鹿かという話であるだろうけど個人的には今年もダメ人間脱出の夢がかなわないことが確定
今年は元旦の朝いちばんに自分の楽器が割れてるのを発見して始まったんだった。
そのあと車のガラスが割れて。
最終的に自分が割れてましたよほんとに
割れてる楽器の写真を載せようかと思ったけどみじめなのでやめる。

これは蝉丸さんの楽器。
昔百人一首というか坊主捲りだっけ?で聞いた気がするくらいの蝉丸が誰なのかちゃんとわかってないけど、弾いても名手だったというような説明があったと思う。
何の人か知らないけど歴史的偉人の愛器が現存することの驚きと同時に置いてある場所の敷居がやたらに低く撮影禁止でもないしどっか近所の神社みたいな雰囲気だったことが忘れられない。
あの月形の部分はヴァイオリンのf字孔と同じ役目かな?
これみたの吉野山でしたけどこの時よし俺は楽器習いに行くぞと決意したんだった。

帰りの列車の中でどこかから、
お前やれよ。
いまのうちだぞ
という声を聞いた気がしたりして。
そう思ってるのに時間だけがどんどん過ぎてゆき・・結局できないまま終わるのかというのがよぎると
いや、来年またやれるだろう。
今年は体もそうだけどもともと仕事もまずい。まずいところに入院とか手術とか根回しどうするか‥は今置いといて、
そういう年なんだと思っていたけどついに一年それで塗りつぶされることが確定した。
ならそこを乗り切ることを目標にすればいいだけ。
希望を持って走り出すとつぶされるという展開といえばマーラーの音楽だけど、自分でそれ貼るのもどうかと思って。
https://www.youtube.com/watch?v=g7tXb_St4SU
この楽章はこんなに暖かいけれど曲全体としてはとても厳しく冷たく寂しいものを持っていて、最後の無慈悲な終わり方は50を過ぎて自分の家族というものは持たなかったブラームスの心情告白という気がする。
そういう俺も、もう50が見えてんだよな。
なんかこう、間に合わない・・みたいなのがちらつくようになっちゃって。
音楽したい。

吉野山で食ったこの葛うどんと柿の葉寿司はすごくおいしかった。
しばらく食べ物が著しく制限されることも確定。いいけど
量は多すぎるけど内容的にはこれなんかとてもいい感じじゃないかな?
生魚はちょっとやばいけど柿の葉寿司はどうかな。
今ほんとに出てきたら絶対に食べられないけど。
余計なことを書くといまゴボウとか繊維系の野菜もやばい。
病気の予防のために食べた方がいいとかいわれてるようなものはなっちゃったら危険で食べちゃいけないものに変わる。
一つ前の話で甘いものを飲んでと書いたたけど、どうもコーヒー系も飲むとまずい反応が返ってくる気がする。
何もしないでただ寝てたりすると昔からの自己否定スイッチが入ってすぐ鬱みたいな思考が始まっちゃうのでまずい。
嫁さんの抱えた用事をできるだけ手伝ったり、洗車をしてから犬を2匹交互に散歩に連れてったり・・
腹はずっと静かに痛い。
内容を知ったのでそこに若干の恐怖も絡むようになった。
まあでも死ぬわけじゃないから。

散歩不調な犬がまた歩いてくれた。