著しくずれてることは解るけれど

これは昔旅行で
ひとつ前で高校へ電車で通ったことを書いたら、3年間の中で一度だけあった雪が積もった日のことを思い出した。
見たことのない雪景色を眺めていると雪が音を吸収するからか電車が音もなく走っていることに気づいた。それだけ。
それ以上思い出すと私はまずい。ほんとは思い出してここに変なことを書き、消した。
モモさんがいる15年の間に雪が積もったのも一度だけだった。
雪の中ではしゃぐもモモとの散歩は素晴らしく楽しかったのに、なんで写真を撮っとかなかったんだろう?
もう一つなんでだろうと思っていることがあって、
なんでこんなになんにもできないんだろう?
昨日レッスンで、どうしようもない私に先生が入門書の1ページみたいなところを開くように指示した。
楽器を始めた人が一番最初に見る口の断面図というか、こういう風に咥えるんですよというよくある図。
今まで散々見てきた図。
その通りやってみろと言われやってみると全然違うと言われるのは前から分かってた。
先生の言葉から、私の感覚では図と全然違う明後日みたいな位置で咥えてみると
そう、それでいい。
え?
吹いてみれば鳴る。
これでいいんですか?
いい。
何を示しているかというと、私は目で見て真似をする能力が著しく劣っているか、または著しくずれているのである。
そのことは私が4歳か5歳くらいのころから薄々感じていた。
いたけど正しく補正をするという事がわからず、周りが普通にできるいろんなことが出来ないままコンプレックスだけを抱えこの年まで生きてきてしまった。
そしていまだそのずれたままの感覚が、いつまでたっても音も出ない事の原因の一つとなっていることは間違いない。
今日は、練習を開始すると昨日のレッスンと同じ悪夢みたいな状態から始まる。
これはまた何も変わらないままレッスン突入だなという予感ががはしる。
途中でそんなつもりはないのに嫁さんと喧嘩になりかけてしまった。
こんなことならもう楽器なんかやめるべきだと思いながらいつもの3倍の時間やった挙句に
そうだ、俺はずれているんだ。
俺の思う正しい感覚でやっちゃダメなんだ。
そう思ったところでやめた。
まだできたとは全然言えないけれど、途中にあった俺は一生無理かもとか自分で自分に向かってもうお前死ねとかいうのは治まった。
嫁さんには詫びるというか‥また笑ってもらえるところまで詫びて。
またいつものように、これも全部全然違うのかもしれないけど。
また明日から、そうそう都合よく進まないこともわかっているけれど。