神を怨んで呪われる

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半日病人らしく寝ていて夕方から楽器を。
どうだったかと言えるような話ではなく、考えてもいけない気がした。

ここ数日、シェーンベルクのグレの歌が頭にあった。
もうずーっと聴かない曲なのに出てきたのは音楽的な理由からじゃなく、王は神を怨んだために呪われて・・という筋書き
高校生の頃に私も神をというか仏様だったけれど怨んである暴挙に出たことがあった。
怨むというより精神的に追い込まれてもうできることが救いを求めた仏への八つ当たりしかなかったというか。
それでことが解決するわけはなくそこからさらにひどい世界へ落ちて行った。
神を怨んだりしてはいけないと思う。
他人に当たるのも違うと思うけれどそうするとどこまでも自分を攻撃し始める。最近またそんなで。
そういえばグレの歌の存在を知ったのも同じころで、拡大の一途をたどったオーケストラ音楽はマーラーの交響曲第8番とグレの歌を頂点とし、以降縮小の道をたどることになる・・みたいなのを本で読んでだったと思う。
その後しばらく聞かず、聴くより先に楽譜を立ち読みした。
とりあえず結論的な最終ページを開いてみると
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巨大編成ながらキラキラを絡めたシンプルなハ長調主和音でドーっと終わってゆく
どうもとっつきにくい予感があって敬遠していたけれどあれもしかしてと聴きたくなり、その後聞いてみたけどどうも来ない。
いろんな盤を買って何度も聞いたけれど琴線が震えず・・
それが、今第3部だけ聴いてみたらかなり面白いし泣ける部分もあるしこれいい曲じゃないか。あれどうしちゃったのかな?
15年塩漬けにしてたけどついに来たのか?それはうれしいな。
もう33年やってもつかめない楽器とともに音楽ごと嫌いになりかけるとこうやって宝物を差し出してくるの神様でしょ?
神様は見守り導いてはくれるけれど、教えたり手助けをしてはくれない。

https://www.youtube.com/watch?v=4eiWdbb3sTc
最後の部分でも。
直前までかなり前衛的な音楽だったのに急に後期ロマン派のまとめみたいなのが帰ってきて爆発・・書いた本人は初演の頃もう作曲家として別人になってしらけてたらしいけれど、この曲現場に居合わせたら問答無用的に感動するだろうな。
コンサートに通ってたはずの私ですが、楽器の一つもできないと思ったらやってる人間が目に入るところに行けなくなってしまいました。
死ぬまでにもう一度行けるでしょうか?
このままでしょうか?
神様は、教えてくれない。
教えられたら耐えられないかもな。
数日前また神様はいるなと思う出来事があって、見捨てられたり呪われてるわけではないことを思った。

呪われ成仏できないまま愛する人を呼び続ける王は朝が来ると消えてゆくけれど、消え際神に向かって懇願の末さもなくば兵たちと天国に押し入るぞみたいなことを言ってた。
なんか、泣ける。
それと全く無関係的に日が出た世界を指してこんなに素敵で明るく素晴らしいよ!とか言って終わってくこの曲も素敵。

Tag:シェーンベルク  Trackback:0 

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Author:unagi
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2022年11月からピアノ習い始めました

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