元気甲斐と長い長い時間を味わった

この日天気はどんより曇りだったんだけど、小淵沢から森の中を通って清里をぬけ野辺山まで走っていくと青空が見えてきた。
ここにいたのは短い時間だったけれど心が洗われるような気がして。
このあたり20年以上前に結構来ていたことあって、一時は毎週来たりもしてたからいろんなところで見覚えのある景色が突然出てくる。
と書けはなんか充実してた人みたいだけど、の先はまた自虐なのでなのでおしまい。

長い時間が過ぎ去って、音楽で言えば展開部は終わってしまい短い再現も終わってもうコーダが見えてるような
でもベートーヴェンくらいからコーダが第2展開部くらいの内容を持ってる曲を書く人が出てきた。
私もあんなふうにこれから展開したいと

37年目にしてついに手にした元気甲斐
税込価格1,780円なんて普段なら絶対手を付けないけど今これに限ってはそういう問題じゃなくて。
愛川欽也の探検レストランでいろんな才人を集めてアイディアだしをやっていて、この包み紙のイラストも当時売れてたイラストレーターとかそういう人のじゃなかったかな。
ネットを見るとそんな番組なんか知らない人のが多いらしくなんだこれ?なんて貶してるのをみかけたり。
バブルになってゆく前の妙に明るくちゃんとしてるのを崩そうみたいな感じだ出てると思うけどなこれ。
紐解けば

まさかの2段構え。
発泡スチロールとかじゃない本物の木の香り。
あの頃、子供の頃にはまだこういうの見かけてた気がするけどいつから見てないんだろう
お品書きが入っていて
一の重
胡桃御飯、
蓮根の金平、
山女の甲州煮、
蕗と椎茸と人参の旨煮、
蒟蒻の味噌煮、
カリフラワーのレモン酢漬、
ぜんまいと揚げのごまあえ、
セロリの粕漬
二の重
栗としめじのおこわ(銀杏・蓮根入り)、
鶏の柚子味噌あえ、
わかさぎの南蛮漬け、
山牛蒡の味噌漬け、
アスパラの豚肉巻、
沢庵

お品書きを見ながら食べるのも楽しい一の重は京都の料亭が考えたらしく、いろんなものが少しずつ入って多彩。カリフラワーのレモン漬けはハッとするおいしさ。同じ区画にあったぜんまいと揚げのごまあえとかみんなただ美味しいんじゃなくてちょっとはっとする。おどろかされる。
二の重は東京の高級料亭の味だそうででっかい鶏とかダイナミックなイメージなんだけどおこわはすごく甘くて単純じゃない感じがまた面白い。
紅葉と笹とあとなんだ、4種類配置されてた葉っぱがビニールじゃなくて本物なのにはもはや驚かず。
仕事をしていて思うけれどこの30年世の中はデフレへの対応でコストダウンとか効率化規格化簡略化と言ってるうちになにかを見失い力を落としてもう取り返せないところまで来てしまったのではないか。
でもここにはそんなのと関係なく企画当初の駅弁に懐石料理を持ち込もうと本気で思った人たちの何かがそのまま生き続けていて。
ゆっくり楽しみながら食べたらものすごい時間がかかったけれど、なんだか楽しかった。
https://www.youtube.com/watch?v=Uv4VbBEhSkw
バッハの頃はまだソナタ形式なんかないけど
この37年生きてきて笑いたいのに笑えなかったことへの敵を取れたような・・はおおげさだけど。
どうもありがとう。
楽器
昨日に引き続き下唇を広げることを意識しつつ新しいリードの慣らしから。
なかなか調子よく慣らしが終わって樹脂製のリードで練習を始める手も調子がいい。
楽になるリードを楽に吹けばいろんなことがどんどんでき・・
とやっているうちに少しずつ怪しくなってくる。
どうもちょっとやらないことをやるとすぐ疲れてしまい、疲れるとおかしなことをしだす。
おかしくなると戻そうと変なことをして・・にならないように、やめる。
あの樹脂のリードもあんまり吹いちゃいけないかな。
調子のいいリードを吹いて少し取り戻したような気がしたところでやめ。
これ以上やるるまたおかしくなって戻れなくなる予感があるので
悲惨な時にずっと付き合ってくれたリード2本を断腸の思いで捨てる。
ほかにたくさんあるリードももう吹かない方がいいのかもしれない。
自分に吹けるリードを確保しなくちゃいけない気がしてもう1箱あけた。
更にひと箱注文しようかと・・いや落ち着いてください。
腹もちょっと痛い。
そんなつもりはないけどまた変に力を入れたんだろうか?
でもまだ変になっちゃってるわけじゃないと思う。
またあした。