笑顔と引き換えに再発の恐怖

こんなところ走って
そんなに遠くないけど全然行った事のない辺りに立ち入るといい感じの田舎があった。
コンビニの移動販売車というのも初めて見たけれど、たぶん誰も寄ってこないからすぐどっか行っちゃってたり
このすぐ先にある古民家改装のカフェというかレストランというか居酒屋みたいなお店が立地もお店も料理もみんなとてもよかった。
ありがちな話だけど、2つかかれた今日のおすすめのうちこれをと指差し嫁さんにもしオーダー採りに来たらこれ頼んどいてとトイレに立った。はいいけれど嫁さんは私が思ってるのと違うのを指されたと思ったらしく、全然違うものが運ばれてくることに二人で気づいたのは前菜を美味しく食べメインが出てくる直前。
互いにお前が悪いと小競り合いみたいな展開にならないのは反面教師的な人がいるからかもなはいいとして、問題なのは間違っちゃった料理が揚げ物なこと。
揚げ物を食べ腹が炎症を起こしあわや再々入院かみたいなのを何度か経験し徹底的に避けてきた。
厨房からは揚げてる音が聞こえるし、さっき店主といい感じで話したばっかりでやめるとか持って帰るとかそんなことは言えない。
うなっていると嫁さんが自分がそっちを食べるからと言ってくれたけれど、でも出てきたものを前にして困惑した様子なので大丈夫?と問えば食べれないという。
古い建物の改装から全部一人でやってるらしい素敵な店主の料理だもんありがたく食ったよ。美味しかったし。
笑顔で終われば、その場は素晴らしい時間だったことになって終わる。
それでいいお店に行ってきた的な話をここに書けばいいやと思ってた。

店を出てすぐに腹は私にだけある反応を返してくる。
うるせー大丈夫だろこれくらいいつまで言ってんだと自分に言い聞かせるそこへ再来週大口取引先の絡んだ重要案件が控えていることがよぎる。
それそのものではないけれど関連する案件を昨年私が入院したせいで中止にさせている。
とはいえ大丈夫だよ・・というところへ謎の嫌な気持ちが充満し張り詰める
そういう時の典型にはまりこの日この後の展開も失敗の連続みたいな感じとなり絵にかいたようなダメ感に収束。
この嫌な感じはなんなのかを自分で紐解いていくと聴こえてくる声は
子供の吹ける楽器が何年たっても音も鳴らせないお前だから、いや子供の頃から何をやってもそんなで恥をかき笑われ罵られるために出てきたようなお前だから、また絶妙なタイミングで入院してみんな止めちまうのもありえそうだな・・
こんなはっきりとした言葉が出てくるわけじゃないけれど、なんだかわからない嫌な気持ちの根源は楽器全然ダメなことだけじゃなくて、子供の頃から積み重ねられたいろんな恥辱や不満の解決されない叫びみたいなのが一緒くたに出て来て仕事の不満や病気の不安なんかにすり替えられているんだろうなと
いつものことだけど
帰って楽器
午前中は樽から始めて少しだけ改善の糸口を・・嫌やっぱり駄目かなくらいで終わってた。
そして夜練習・・いきなりああこれはもうダメだなと思う。
私のは練習じゃなくてやればやるほど悪い癖を固着させていくだけだ。
そう思ってちょっとやって楽器をケースに仕舞ってしまった。
やるとダメになるからやらないというのは一理あるようでただの自殺行為である。
しばらくたつと落ち着いてまた楽器を出して・・・やっぱりだめだ。
楽器を吹かない日をつくろう、それで奈良のあの神社へ行こう・・
神社に行ってできないことが出来るようになるのならだれも苦労はしないというのもわかるけれど
多分また、明日も練習と称して訳のわかんないことをやり腐るんだと思う。
なんだこの結論。
変な内容になっちゃったけれど行ったお店はとてもいいお店だった。
まだ新しいけれどそのうちここも有名で入れないとかなるんだろうなと思う。