2022/12/02

自宅でやっている人と言葉

ピアノに限らず楽器の先生が自宅で教室をというのをよく見かけそういうものなのかも知らないけれど、私が向かうのも住宅地の中にある一見普通の家。入ってみても普通の家だった。あたりまえか。
でもグランドピアノが2台並んだ部屋があって
その写真を撮るわけにはいかないから代わりに
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ここは普通の民家の一室がカフェになっている家というか店。

それで初めてのレッスンに行った。
指を痛めた原因もどうするべきかも自分でわかっているけどでも痛いという話を最初にして、まず爪を切った方がいいといわれああそういえば子供の頃にピアノ弾くなら爪がみたいな話を聞いたなとかルーヴィンシュタインの演奏を聴いてると時々爪の音が聞こえるなとか
こうですよね?と鍵盤に手を置いてみてわかってるんならということで
椅子の位置を変えてもいいですか?と言ったらえ?という反応のあとにああ前の子が替えたから変えてもいいですよ
そこで自分が思っているよりかなり後ろに座るんだという事を48にして初めて知る。
それからたくさん弾いたけどあとで気が付けば指の痛みは全くなかった。
帰って弾くと痛いので姿勢のせいかグランドピアノの鍵盤のおかげなのか
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ちょっとでも位置がずれるとコップ倒れる問題に怯える。

全部書いてると長くなるので箇条書き的に
言われた以外の曲もできる限り練習していったのでそのすべてをみてもらった。
まず練習をかなりやってきたということを認めてもらう。そんなのあたりまえなんだけど、今までのことがあるので。33年くらい前から始まった何かにひびを入れるというか。
バイエルすぐ終わりますよは正直聴きたかった言葉だけど聴けて良かった。
いいですね、いいですよという肯定的な声をかけてもらえるのも同じ衝撃を受ける。
表現ができてるのもいいですねというようなことを言われてうれしかった。
時折不具合を指摘してもらうのだけど、休符を生かすことを見落としているとかフレーズのここがとか当たり前だけど音楽の話だ。今まで音楽してる人にずっとなりたくてなれなかったので
ある曲を先生と2台のピアノで合わせた。
音楽の大きな喜びの一つに人と合わせるという事があるわけで、自分には縁がないのかと思ったそれがそこにあって
重音の練習曲で音色も出来てますねみたいなことを言われて衝撃を受ける。音色作ろうなんて思った覚えはなくて上の音を強くくらいなことは考えてたけど、今のどういうことですか?と聴ける余裕はなくて。
ルーヴィンシュタインの重音でコーラスというか柔らかい人の声が聞こえるような気がすることを一瞬思いだしたり
練習した曲が終わって次に進むとめちゃくちゃになり体中に力が入っているとき、前の曲で力抜くので来てました。力の抜きかたがわかっていらっしゃるんだから・・
そういう肯定的な言い方も魔法なのかも。その言葉はずっと残って助けてくれると思う。
家だとできるのにレッスンに来ると全くできないというのは無駄に緊張するからだけど、ほんとにリラックスすると家で間違える部分も間違えない。なんか、そんな感じがあった。
力を抜くというのは力を抜こうと思ってできることではなくてできると思うと自然にそうなるとかなんかそういうのだと思うし
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イチゴのシフォンケーキクリスマス風とおっさんなのにイチゴミルク。昔牛乳の中でイチゴをつぶして食べたあの味そのままで美味しかった。

体験レッスン時に口が滑って作曲をしたことがあると言ってしまい練習もしてないからめちゃうちゃくちゃながらちょっとだけ弾いた。その時ありがちなスルーやいかにもなお世辞という感でもなく興味を持ったような話をしてもらって。
でもそれはそれと切り離していたんだけど今回また時間終わったところでじゃあ作曲した曲どれでもいいから何か弾いてみて・・
え?
練習もしてないので弾けるものもないんだけどちょっとだけ・・また関心があるようなことを言ってくれるので、だけど今やってることがある程度できるまではこういうのは置いとかないとと思ってと言ったらいやそれも練習した方がいいですよみたいな話をしてもらう。
まだバイエルなのにペダルを踏んで自分の曲というのも変な感じだけど、そこでまたしてこの歳になって初めてペダルを踏んでいる間の左足の位置を教えてもらった。
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とても小さなお店だけどかなり強気な価格設定で初めて来たときは驚いた。確かスイーツだけならいいかなと思った記憶もあってまた来てみたりして。

浮かれたようなことを言ってるけどでもまだ始まったところだから。
前の楽器の時は2回目のレッスン冒頭で・・
その後かなり長い時間いろんな話をしてもらったけど先生も昭和の人でピアノに関しても暴力暴言当たり前の時代を耐えて育ってという人だからほんとはかなり厳しい考えを持っている人だと思う。
けど、とにかく否定的な話には細心の注意を払って肯定的なことをたくさん言ってくれるから
口を開けばネガティブが出てきてしまう私も先生の前でネガティブな話は一切しないことにしようと思う。
前の楽器の話もしない。
先生は自分が音楽とどうであってここまで来てという話をしてくれて、何も習ったことのないはずの私がどうして楽譜を読み作曲をしたりしたのかというところに興味を持っていろいろ聞いてくれる。
ほんとに音楽が好きなんですねと言ってもらえたのが一番うれしかった
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時間かなりオーバーしてからも音楽のいろんな話をしてもらって最後は地域ネタの世間話で終わった。

https://www.youtube.com/watch?v=kHVHVw_Uebo&t=3605s
夕映えの中で
30年以上前この曲を初めて聴いたときはテレビで歌詞の字幕を見ながらだったから最後の
これが死というものだろうか?
とそれを取り巻き続いてゆく音楽に衝撃を受けた。
それは今も変わらないけど、この数日その直前にくる
もうさすらうことにつかれた
の部分にある
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sfzが心に刺さってて。
ひとつ前で書いたけど不吉かと思ってこれ外した。
でも今は肯定感があるので大丈夫だろう。