プレゼント

メインのパスタかオムライスを選ぶとピザや飲み物、デザートが取り放題な店に行った。
多分女性に照準を絞ったお店で入ると女性だらけ。異様なインパクト。
食べ放題って経営的に成り立たなきゃならないんだから異常なほどお得とか言うのはないはずだけど、よくあるそれ系とは一線を画しているような気がするお店で見せ方がとてもうまいんだと思う。
私はおっさんなのにわくわく感がとまらなかったり

ピザがいろいろ焼きあがってくるしデザートあんなにあってどうすんだよとか盛り上がってるころ。
何度か取りに行って冷静になってくるとそんなにものすごい種類のものがあるわけじゃないことに気づいてくる。
来るけどなんかいっぱいあって幸せみたいな気持ちが続くような量と見せ方が確保され・・とか理屈っぽすぎるな。
バッハの音楽は2本の手10本の指で弾いてるのに無限の旋律が絡み合ってるように聞こえたり、後にピアノな時代に入ると手が3本あるように聞かせたり・・それより食いすぎだわ。

わすれたころにやってきた鴨肉とねぎの生姜醤油
はおいしかったよ。
ちょっと焦がしたような風味と出汁に若干のとんこつ?
なんかわかんないけど箸で食べても合うというか・こんな味のラーメンも食ってみたいかなんか考えながら食べた。

除菌なんてどけて撮ればいいのにと考えながら
近くに保育園があるらしく、窓の外にはそんな子を連れたお母さんが何組も通り過ぎてゆく。
あれ、お父さん・・今どきは無精ひげもおしゃれなのね。
今在宅だからか・育休というやつか?
俺にはそもそもなかったああいうの。
このあたり、近年急に開けたけど長らく田んぼの中に小さな古い集落が点在しという雰囲気だった。
迷路のような細い路地を抜け道とし車を走らせる父親が、昔お前を自転車に載せてこのあたりを走ったのを覚えているか?と聞いてきたのももう遥か昔のこととなった。
覚えてもいなかったし、口もきかないのは単に思春期反抗期の類でもなかったけれどああそんなことがあったのかとなんとか思い出そうとしたような気もする。
ピザ取りに行って帰ってきたら・・

こんな時期に来てくださってありがとうございますという気持ちを込めてお店からプレゼント・・だそうだ。
なんか素直にうれしくなっちゃった自分に自分でちょっと驚いたりして。
別に私たち個人に向けて作られたものじゃなく誰が来たって同じような・・すぐそういうこと言うのはやめろ。
むかし、何を見せてもそんなことしか言わないどころか罵り始めるような人がいた・・堰を切ったように出てきてここに書こうとしてしまうけどダメよそういうの。
私自身、人に何か気持ちをあげたりもらって喜んだりすることが異常に下手というかまともにできないことを自覚してる。
そのせいでずいぶん人に嫌われてきたことも承知している。
思い出さなくていいのにいくつもの記憶がリアルにわいてくる。
人として最も重要な部分が欠落してる。

それはいいけど食いすぎだ。
ほんとはこの間にもう一皿ピザをたくさん乗せてきてた。
https://www.youtube.com/watch?v=AedcSKT3Bcs
医者も家族も隠そうとしたようだけど自分に残された命はもうわずかしかないと悟っていたバルトークはピアニストであった妻への誕生日プレゼントとしてこの協奏曲を密かに作曲していた。これで食っていけるようにというニュアンスもあったようだ。
確か最後のページのオーケストレーションを残したところで亡くなったんだと思う。どうしたいかは伝えられていたため彼が完成させてものとみなされている。
どうしても完成させたいという思いが彼の命を何日か伸ばしたかもしれないと思う。
よく知らないけれど多分優れたピアニストであったんだろう奥さんはこの曲を録音はしたがコンサートでは一度も弾かなかったという話がとても印象的だ。
技術的に弾けなかったとか曲が気に入らなかったというのが理由になるような人ならこうして歴史上に登場したりはしないだろう。
いろんなことを考えてみる。
第2楽章は妻への心情告白でこんな私が聴いても大変感動的だ。

あの花火みたいな照明についてる菊芋の花みたいなのは紙でできてた。
型で抜くのかなぁ・・材料の歩留まり悪そうだなぁとか下らないことを考えながら。
今更うまくやれる人間にはなれないと思うけれど、
嫁さんと犬にはちゃんと心を伝えなくちゃいけないと思う。
とりあえずご飯がうまかったらその旨伝えるとか・・そこから。
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