2020/10/29

海は遠かった

曲がったことのない交差点を曲がって気づかないような路地へはいるとそのお店はあった。
夢を形にしてますみたいなのが強く表現された外観だけど天気や周りの景色と合わせ写真あんまり絵にならず。
戸を開けると今は県内の方だけご案内していますという張り紙。
でも確かめるわけでもないのね。いろんな事情や考え、立場があるよね。
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レビューによればケーキが名高くランチ時なんかは満員だったりするらしいけれど、私が行ったときは大学生風のカップルが一組だけ。
自分が学生のときカフェに行くなんて微塵も・・もうそんなのいいけど俺のあの頃彼らはまだ生まれてないわけか。
あのショーケースからのケーキは絵的に魅かれるチョコケーキの横にバスクチーズというのが目に入るとああそれも・・
だけど
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シャインマスカットのショートケーキ。
今年ブドウ狩り行けなかったし。
飲み物プラス200円てなかなか素敵だよね。
見えるカップも何だかきれいで好き。
周りを囲ってるのはブドウソースじゃなくてはちみつだった。
なんかよくあっておいしかった。
シャインマスカットってそれ自体が果物を超えてお菓子と単体で張り合うような実力を持っちゃってるから・・ソロで食ってける人なのにオケに入るのか的な。
ソリストとして世界で食ってける級の技術や表現力を持ちながらでも自分はオケの中でやりたいという人もいるんだそうだ。
そんな話俺が知ったってしょうがないけど。
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天井にサーフボード、壁に波の絵、ハイビスカスに星条旗・・BGMも含め店主はサーフィンやるだけじゃなくてなんかハワイ命な人なんでしょうね。
俺にはハワイとか海とかそんな明るく健康的な要素はみじんもないなとか、同じくハワイでもなさそうな学生カップルが相合傘で帰っていくのを見つつ俺の学生時代は・・と自虐を書こうとしてたけどなんか嫌だなそんなの。
流れてる音楽もウクレレと・・ハワイな音楽。
中学でクラシック音楽を知ったらたらそればっかりになっちゃて・・の先またクラシックも背が高い金持ちが聴いてると言えば素敵とか言うけど俺だと・・みたいなくだらないことを書こうとしてた。
誰が何だろうと好きなの聴けばいいだろうそんなの。

https://www.youtube.com/watch?v=VTd2aXLTA84
ブリテンに4つの海の間奏曲というのがあって多分結構有名。
中学生の頃テレビのクラシック番組で聴いてああいいなこれすぐにでもCD買おうと考えたのが昨日のようだとか毎回似たようなことばっかり考えてるけど当然持ってるだろうと思ったCDが今調べると一枚もないのか。いいけど。
それより今の学生くらいだともうCDなんか見たことがない人もいるんじゃないだろうか?
この4曲はピーター・グライムズというオペラの場面転換かなんかの音楽をまとめたものというのは知ってたけど、30年くらいたってやっとそのあらすじをどっかで読んでみた。
ベルクのヴォツェックも救いようのない内容に衝撃を受けつつどうも自分がそこにいるような気がしたけど、これもなかなか後味の悪い終わりようで。
なんで海の間奏曲なんだろう?なんて思ってたけどどうにも救われない主人公は漁師だった。

湘南生活とかいう本がたくさん置いてあったりいよいよそれ系だなこの場は。
ここも湘南みたいに戸を開けると国道があってその向こうはもう砂浜、海というみたいなイメージなのかもね。実際は海から遠くどちらかと言えば山の中の温泉街。天気も雨で・・
ケーキすごくおいしかった。店主に感じた若干とっつきにくい印象は多分間違えなんだろうなとちょっと思ったのと奥の方から聞こえてきたありがとうございましたーの声がなんだか温かい感じで好感をもって終わった。
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すぐそばは駅。
昔国鉄と言えば固いところだったわけだけどあんな斜めストライプの塗装の車両が登場したときには斬新すぎてみんな衝撃を受けたと思う。
すぐに出てくる二番煎じ以降は消費され飽きられちゃったら忘れられ消えてゆくけど、最初にやったものは刻まれ残りって音楽みたいですね。
なんかあの車両ももうすぐ見られなくなるんだっけ?
とか書いてたら引退車両を撮影したい撮り鉄が電車を停めたり不法侵入とかいうニュースが流れた。テレビニュースが流した撮り鉄という言葉の蔑称的なニュアンスに刺激されて自分のコンプレックス自虐系ネタが頭の中でどんどん沸いてたけどそんなもん書くなと自分が言う。
在来線をゆっくり走るような特急列車に乗って、またどっか行ってみたいけど今はちょっとな・・
とこんなことを書いたとところで結局自分は何が言いたいんだろう?なんて思ってた

今日も自転車に乗って会社から帰ってきて、いつも通り楽器を練習。
ベストとはいえないまでも壊れ気味だったのも直せるな大丈夫だなと思ったところで
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2年前の今頃奈良に行ったときの記憶がふっと頭の中によぎった。
その時私はこのままだらだら生きて終わってはいけない、なにかしなくちゃいけない・・楽器?とかいってたんだったか。
帰りの特急列車から降りてゆくおばさんが口にした
動けるうちに動いて、悔いのないように・・
という言葉が耳に焼き付いた。
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その日とても古いお寺に行きしばらく意を置いたところだったので
私の頭はその言葉を仏さまからのメッセージだと解釈し、よし楽器習いに行こう!とか盛り上がったんだった。
今があるのはそのおかげ。
やりたいことを見つけて、嫁さんとケーキなんか食ったりして、犬はいつもそばにくっついてて、
これでいいじゃない。
人からかっこいいと思われる人間では全然ないけど、もうこの歳になればそんなことで悩むとかなんとかでもない。
今日、はるか南の海で台風が発生したかのようにこれから襲ってくるストレス源の発生を確認し、体と頭は身構えもう変な状態だ。
だけど大丈夫。
私は大丈夫。
何も悪くない。これでいいの。

コメント

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いつもブログを拝読させていただいております。

心というものは本当にやっかいなもので
重くなったり軽くなったり、
暗くなったり明るくなったり、苦くなったり甘くなったり
硬くなったり柔らかくなったり・・・といろいろな質感に変化するようです。

そんなとき、いつも「これでいいのだ」という
天才バカボン、バカボンのパパの言葉が頭に浮かびます。

季節は冬にむかってまいります。
暖かくしてお過ごしくださいませ。

いつも「それでいいの」というその言葉に、助けられています。

Re: タイトルなし

いいださん、こんにちは
ブログ読んでいただけてとても嬉しいです。
どうもありがとうございます。

本当におっしゃるように心はいろいろなことにすぐ反応しますが
ときに好ましくない方向へも動いてしまいますね。
そのことに対し常に批判的な視点を向けていることはっ厳しさとも言えますが、
自分にとって最後の砦の自分がいつもそんな態度では
心がいじけ切ってしまうという事がわかりました。
静かに肯定するって大事ですね。
そして結構難しいですが、明るく生きていけたらいいなと思います。

どうもありがとうございました。