調子いいと見せかけて実はといういつもの

雨の上がった朝、久しぶりに犬と外へ出ると犬があっちへ行こうと誘う。
いつまでも病人面してないでそろそろ少しは・・
帰ってくると私の腹の上に公然と乗っかってくる。ずっと腹が痛いので乗っかるの厳禁だったんだけど。
久しぶりだね。

近所のおばあちゃんからもらった豆で豆ごはん。
となりのお吸い物にそうめんが入ってるのは前日までの病人食の名残。
急にご飯を食べられるようになった。
・・・と思ってた
奥にあるのはスーパーの総菜だけどほうれん草の白和えとかタケノコとかひじき煮とかごぼうのきんぴらとか・・
人のいるとこにも行けるようになりなんか食ってみようと思えるようになった。
ずっと、トンカツどーん!とかそういうのばっかり食ってたけど最近和食のいろんなのがちょっとづつ・みたいなのに憧れる。
いつやるとかよく知らないけどなぜか時々見かけるNHKの5分くらいの番組で沢村貞子の献立帳を再現みたいなのが好き。
自分でやろうとは思わないけど見ていてなんだかきれい。
昆布をいれた鍋に魚のあらを入れ・・酒と・・とか

ここはちょっと高いんだけどどのお皿も超絶丁寧ですごく美味しく・・だったけれど別な理由でいかなくなった。
若い頃にちゃんと埋めるべきところを埋めてないとその後急にうまくやろうったってそうはいかないのよ。
夕方犬とちゃんとした散歩が出来た。
一か月ぶり。
犬は腰が悪いし私はこんななので二人ともゆっくり小一時間。
それでも歩けた気分の良さに乗って楽器・・ちょっとやったら腹が痛くなってくんのね。
まだだめなのか?明日はやめるか。
そのほかいろいろ思う事を考えたりここに書いたりするとまた腹に穴が開きそうだからやめる。
この話いい感じで終わる予定だったのにうまくいかねーな
まあでもそういうもんだろう。
翌朝、腹痛で目覚める。
ベートーヴェンは交響曲という形式を特別なもの捉えて9曲の・・いいけど第2番というのがあるわけで、高校生の頃よく聴いたなぁと思い出したはいいけどどんな曲だっけと頭で鳴らそうとすると鳴らない
久しぶりに聴こうと思った。
https://www.youtube.com/watch?v=iqEfqDQi8Rk
そんなつもりもなかったけれど私はこれを30年間くらい聴かずにいたのかもしれない。
序奏の辺りは完全に忘れてしまっていて初めて聞くような・・主部に入れば確かに聞き覚えがあって口ずさめなくもない。
はっきりとああこれ聴いた聞いたと思ったのは2楽章に入ってから。
スケルツォに入るとよく知った景色を再び見たような気になり、フィナーレに至るとよく知った懐かしい人に会ったような気がした。
ベートーヴェンが何をしたかはいろいろありすぎて言い切れないけどその一つにあの人あんなしかめっ面の肖像画だけどものすごく冗談を言うというか、まじめの親玉みたいなフォーマルな世界に堂々と冗談を組み込んで芸術化するというとんでもないことを常にやり続けた人なわけだ・・でこのフィナーレなんかもうそれそのもので・・
聴き始めはなんか古典派っぽいななんて思ってたけどフィナーレはもう間違いなくベートーだねーって感じで・・
こんなの書いたところで・・とシラケたら終わり。
今日も沢村貞子の献立を見てたら生きることがマンネリ化すると腐ってくる、そうなったと気づいたら何か一つでも違う事をしてみなさい
とか言ってた。
音楽を聴く人はもう35年もやってって飽きはしないけどそれがどうしたと思わないでもない。
音楽をやる人になりたいと思って35年たつけどまだなれないよ?
やりたいと思ってできない人にも飽きてきた。
やるけど。
玄関が汚れてるから病気になったりしてるんじゃねーのかと思って急に玄関を掃除したみたり・・
ほうきで掃くだけだけど。
掃き清めるとか言うよなそういえば。
ついでに表の訳の分かんない所に生えてる草を道具でそぎ取り土を片付けて・・
とやってると近所の人が話しかけてきてしばしの立ち話となる。
太陽も出てきて日の光に当たって人と話をする・・が実現したら
鬱病みたいだった変な心が少しだけ晴れた気がした。
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