37年目にして手に入れる

朝から高速など2時間走ってここは中央本線小淵沢駅、天気悪いけれど八ヶ岳。
理由は書かないけれど子供の頃、夜テレビのある部屋には近づけなかった。
土曜の晩は決まってそれがなかったんだろうテレビを見ていた記憶があって、「愛川欽也の探検レストラン」という番組で小淵沢駅に展開する駅弁屋に新しい超目玉弁当を開発するという企画があったのを「元気甲斐」というダジャレみたいな弁当の名前とともに今でもはっきり覚えてる。
テレビの企画ものなんて数年で忘れ去られるものだけど37年たった今でもしっかりそのまま販売されているらしく、今仕事の関係で絶対感染できず飲食店に入れないため弁当を買って食ったりしているのといろんなストレスでどっか遠くへ行きたいことが合致し
通常午前中で売り切れるなんてどこかで読んだからどこにもよらずに駆けつける。
売店のある駅舎は数年前に建て替えられたらしく今風で。

あー、あった。
あのころ、テレビの中の話もどこかの駅も自分にとっては夢のまた向こうみたいな遠くにあってあれを食べに行こうなんて考えることはまったくなく・・
いま、ついに手をかけるときがきた
小淵沢という駅名を知ったのはあの番組でだった。世の中に興味を持ち始めたあのころ中学に入ったころだった気がしていたけど1985年らしいから小学生か。
37年という数字の大きさじゃなく未来に明るい光を感じていた思春期の入り際からそれでどうだったのかを知ってる中年後半の今まで、交響曲ならフィナーレの展開部くらいまで終わっちゃった気がする今振り返るからか、とにかくこう妙な感慨というか

初めは元気甲斐だけ買ってどっかその辺で食べるつもりだったけれどせっかくだし家に持って帰ってゆっくり食べることにする。
同じ番組内で何度か紹介されていた気もする高原野菜とカツの弁当をどっかその辺で・・
こういう流れなら食べたところまでとは思うけれど毎日書いてると一日分にそんなにたくさん書けないので
この日天気悪かったけれどせっかく来たんだからと野辺山までプラプラ走っていったら青空が出てきてすばらしくなっちゃって
楽器。
今日はいきなり新しいリードの慣らしから
昨日のおしまいに意識した下唇を・・
あ、いいねよ?いける。曇り空がパーッと青くなるような
いい感じで何本か吹くことが出来た。
ちょっと削ってみた×な印をつけたリードは〇になってて。
練習用リードの調子がいいものでエチュードを吹いてみると結構やれる。
実際には怒られるような内容だけど昨日までこんなに出来なかったんだから。
日に日に下向きだと暗く不安になるしかないけれど、角度が上向いていればまだどこにも到達できてなくてもこれからのあそこへ行けるかもしれないという希望が出てくるじゃない。
今日は疲れてるから時間短縮でなんて思ってたけど時間いっぱいやっていい精神状態で終われた。
突然理不尽にそうでなくなってしまった人の気持ちを思えば、生きていられるという事はそれだけでありがたく幸せなことだと思います。