朝日と嫌な予感

マーラーの交響曲第1番の冒頭の音楽についての続きです。
以前、序奏の舞台裏トランペットは1・2番と3番で居場所が違うんじゃないかというようなことを書いたんですが・・なんとなく続き

クラリネットのファンファーレが終わるとオーボエが合いの手というか何か言います。
指揮者の岩城の本だったかな、ブルーノ・ワルターがウィーンフィルとの練習でこれを
「春になり冬の眠りから目覚めた花の芽がでたところなのだ」・・飛び出るようにだったかな・・と言っていたいうのを読んだ気がします。へー
ここは朝のシーンだろとかそういうことじゃなくてニュアンスを伝えるためにそういうイメージを語っていたということでしょう?
ハンブルク稿はただ弦楽器が伸ばし続けるだけでしたが・・ヴィオラがやめると第1ヴァイオリンがオクターブで・・

舞台裏のトランペット1・2番はすごく遠く、遅れる3番はただ遠くとも読める・・・

ハンブルク稿はトランペットは2本しかないのでホルンが答えてたんですよね・・
だからTrp3番は別の場所、という事にはならないかもしれないけど・・

その後のカッコウはいまオーボエ→フルートですがもとは普通にフルート→オーボエだったんですね。
バスクラもないから最後はファゴット。
この後出てくるホルンは遠くの山に朝日が当たってるんですかねいいですよね。

その美しい光景の中、ティンパニの衝撃とともにチェロとコントラバスに現れるこの旋律は第4楽章第1主題によるものです。
あの嵐をすでに暗示しているわけですよね・・
でもここではまだちょっと意味不明な感じですね・・この後

もにょもにょ言いながら立ち上っていきます・・・
この曲最初の2楽章は明るくすがすがしいような印象もありますが、いえいえ冒頭から暗雲が顔を出しているんですよ・・
ここ、ただの美しい朝の情景では全然ないんですよね。
これなぜか、

第3交響曲にも出てくるんですよね・・
多分関係ないんでしょうけど・・
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