誰がじゃなくて

「立場的な壁を外して考えろ!」みたいな話がよくあるわけです・・
そうはいっても実際は構造的に立場とか上下関係みたいなものが出てきてことを進める弊害になっていたりします。
それを取り除いて改善、前進するのだ!みたいな取り組みに行ったわけなんですが、その冒頭からある立場の人間が「我々はあなた方から何かを得られて当然なのだ」みたいなあいさつを始めていたりする。
それじゃあなんて思って腹を割って問えば今まで通りの定型文みたいな返事。結局何の覚悟もできてないな・・みたいな。
これじゃなんのことかわからないですよね。
とはいえ、これはチャンスだ頑張ってみようという気にはなった。

仕事じゃない方面でもちょっとした状況があった。
でもそちらは面白くないので適当に逃げることにした。
こんな人間で申し訳ないです。

794.png


ブラームスのピアノ協奏曲は初演時ピアノのオブリガード付き交響曲なんて揶揄されたという話が有名でよく書いてあります。
でも彼が目指していたのはまさにそれだったわけでしょう。
ピアノの名人芸を見て聴いて喜んでねみたいなのじゃなくて、重い聴き方にも耐えられる音楽作品だったわけで、芸披露曲を期待して人たちには受けなくても未来のそういうのを待ってた人には掛け外のないものを残してくれた。
オケがピアノの伴奏とかそんなこと言ってないで両者が対等でひとつの音楽を作る・・
基本的に他の曲でもそういう考え方が貫かれてるよな気がすることがあります。

ブラームスのドイツレクイエムで
第1曲
512.png

練習記号Aから・・・合唱がSelig sindと歌うと木管と弦がそれに答えます。

513.png

再現される部分では先に木管がSelig sindと歌い、合唱が答える・・
そんなのどこにでもあるよと言われそうですが、私にはこれが合唱が主、オケは伴奏というのではなく、両者でひとつの音楽を作っているんだ・・というのの象徴のように聞こえるんです。

792.png
第1曲のこの部分 
涙とともに種をまく人は
喜びとともに刈入れるだろう

793.png
このチェロとコントラバスは伴奏じゃなくてwerden mit Freuden ernten.と歌っている気がするんですよね。
実際歌詞がはまるかとかは知らないんだけど・・
合唱が歌い手でオケが伴奏なんじゃなくて、どのパートも歌うし、音楽の重要な柱みたいな・・

私はあたまも悪くドイツ語なんか全く理解できないのですが、この曲も自分の気持ちが欲していているときに聴くと本当に心に響いてくます。
言葉の重要性というのはあるんだと思うんですが、音楽ってそういうのも超越したなんかすごいものがあるんじゃないかと思う。
私があほだろうが、人から批判されていようが馬鹿にされていようがそんなことは関係なく求めれば音楽は響いてくれる。
音楽っていいよなぁ。音楽があってよかったなぁ。

Tag:ブラームス  Trackback:0 comment:2 

Comment

もこ URL|
#- 2017.06.03 Sat00:13
私にも素直に音楽があってよかったなぁと、思わせられる時が
よくあります。
その気持ちをほんとに素直に言葉にできるあなたに
楽しんでもらえて、作曲家や演奏者は音楽家冥利につきると思います。
unagi URL|Re: タイトルなし
#- 2017.06.03 Sat11:05
もこさん はじめまして こんにちは

ありがとうございます。
もこさんから大変うれしいコメントをいただけたのも音楽があってくれたからですね。
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