前向きに頑張っているでしょう・・自分で感じるマーラー交響曲第9番 3

マラ9が好きすぎて
第2主題は何を言おうとしてるのかな・・

赤線、展開部に入って鬱状態からよみがえり、愛を手にして躍動する(1→2B)その頂点で愛を叫ぶんですが、ハンマーが下りたよう衝撃が・・

その直前にトランペットと第2ヴァイオリンが悲鳴のように叫んでいるのは第2主題(2A)の一部ですね。直後に落ちる・・・
これだけ見ると第2主題が何かネガティブなもののようにも見えてしまいますが・・
第1ティンパニの衝撃はずっと引きずったまま、第2ティンパニが再び歩みだそうとする・・
でもそこへチェロが何だか・・何だか煙みたいなものがふわっと上がっていくような・・

次のページ・・なんか上がってる・ファゴット、クラリネット、コントラバスななんかも・・・でてきて
ティンパニの歩みも止まってしまい・・・停滞して何かが充満してくる・・
何度か出てくるこういうシーンですが、このガスが上がっていくみたいな・・暗黒空間化しているみたいですが・・
この立ち上っていく気体か粘体みたいなものもよく見ると第2主題の変形ですよね・・
提示部に入ったところにもありました・・この先にも出てきます・・この暗黒空間・・・いいですね。喜んでるような場面じゃありませんが・・・
人生経験も人それぞれですが、長く生きていると死ぬとか何とかではなくこんな暗黒世界にいるたような経験のあるかたもいらっしゃるんじゃないでしょうか?
死の恐怖、避けられない死への無念・・とかなんとか言っとけばそうも聞こえるような場面でもありけど・・死だけじゃないからこんな風になるのは・・

そして突然音楽は猛然と意志をもって進み始めます。この弦楽合奏を中心とした音楽は2Aによるものです。
Leidenschaftlich(情熱的に)と指示があって・・
ここはとても大事だと思うんですよ。

細かいところでマーラーらしさも
分奏している第1バイオリンに真逆のボーイングが指示されている・・
同じ音をタイミングをずらして重ねる・・・
この辺り、実演に行ったらヴァイオリン付近ガン見ですね・・

提示部でもそうでしたが、第1主題の下降音を内包しています。
これも意味があると思うんです。
またいろいろ材料を提示できましたら考えを言わせてください。

Plötzlich langsamer 突然ゆっくりと

その後はまた停滞し2Bが鳴り響く・・
またガスが上ってる・・
第2主題から生まれているはずのガス、悪いものの象徴みたいですが、ポジティブの極み見ないなところにも出てきます・・
ここで熱く歌われた2A・・はネガティブの象徴・・ではないですよね。
私には懸命に何かに立ち向かって進んでいく・・仕事なのか病と闘うのか何かわかりませんが・・・そういう姿だと思います。
自分の意志で力強く突き進んでいく・・
死の恐怖にうなされてるとか
死が襲ってくるとか・・・
そういうのじゃないです。
間違っても葬送の音楽なんかじゃないです。
第2主題は何を表しているのか・・・
少なくともこの部分にあるのは、前へ進もうとする力強い意志、闘う姿・・みたいなものだと思うんです。
伝説に影響され信じ切っていると、もう何が出てきても死にまつわる不気味な何か・・にしか聞こえないのかもしれないですね・・
自分がそうでした。
雑誌しか情報がない時代に君臨していた昔のレコード評論家?の影響もあるんじゃないかと思います。
聴き手だけじゃない、伝説の超一流演奏家・・もそんなこと言ってやってきたんでしょう?
でもだから正しい・・という考えはおかしいと思うんです。
まぁいいかそんなの
ここも大事なんですが、まだ続きがあります。
次のも重要です。
この曲は何なのかにもつながって行くと思います。
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