2重テンポ マラ7

局所的2重テンポがマ-ラ-の交響曲第7番にも出てきます。
第3楽章スケルツォ。
この楽章は夜のスケルツォですね。夜ですが、ノクターンみたいな静かで美しい夜ではなくて暗闇の怪しさというか・・
闇が語りだし、影が踊りだす・・みたいな音楽でまた各所にネタ満載です。
でもみんなここに書いちゃうとネタが終わっちゃうのでそれはまたということで・・
マーラーのスケルツォはみんな個性的で魅力的ですが、私はこのスケルツォも大好きなんですよね。
その終わり近くに

木管に極端に加速しろという指示(次の小節にa tempo)。
ヴァイオリンとヴィオラにあるTempo weiterは同じテンポで続ける?・・・
ワルツのテンポは維持しながら木管に出てくる音型は怪しく走り去るというか・・
面白いですよねこれ。
1小節の一言で短いため、聴いていて意外に気付きにくいとも思う。
フルートとピッコロがただ早い音符でなんか言っただけに聞こえる演奏も多い・・
普通に始まってんのに先に終わっちゃうとか、なんかこう異常な指示があったら異常なことがわかりやすいように聞かせてくれると嬉しいなぁ・・
ここで思うのは、やりたければこうやって細かく指示を書くんだなということで・・・
第3交響曲のスケルツォで鳥の声がメインテンポに追従しない・・みたいなのは面白いんですが、指示は書いてななぁ・・と
書いてないことはやらなくていいというかやっちゃいけないのか、そんなの書いて無くたって感じた通りにやればいいんだよということなのか・・
私なんかは両方聴いてどっちも好きですとか言ってればいいだけなんですけどね。
この曲フルート4本のうち一人がピッコロ持ち替えなんじゃなくてピッコロ要員もいて5人なんですね。でっかい編成・・と思わせてホルンは4だしトランペットもトロンボーンも3かぁ・・
最初に出来上がった第2、4楽章がNachtmusikでそ子から始めた曲だからか、間に挟まるこのスケルツォも夜のスケルツォですね。
第1楽章も月明りの下でいろんな音を聴いたり大騒ぎしたりしているような音楽だと思う。
とはいえ、この交響曲全体を「夜の歌」と考えるのは間違えだし訳が分からなくなるもとだと思う。
ハ長調の5楽章は確かに真昼の音楽みたいだけどそこに注目して夜→昼なんてとらえたりするとえらく陳腐な曲に見えてしまいます。巨人や復活みたいに聴く曲じゃない。
5番と同じ系統だと思う。
マーラーのある面での代表作だと思います。
最新の革新的で挑戦的な発想と技法をユニークな音楽にのせて高性能オーケストラとすごい指揮者でお届けします。
お楽しみください。みたいな・・
毎回同じようなこと書いてるかな年取ってきたのかな。
あの頃の自分に向けていってるのかな。
この曲を聴いたのは10曲の交響曲中最後でした。
事前に本などから入っていたこの曲への悪評に影響されていたと思う。
全然違うところに住んでいましたがなぜか町田へ電車で行き、商店街の中にあったレコード店で買った記憶があります。
東急ハンズというのに行ってみたかったんだと思う。
あの頃はどんな知らない街に行っても商店街を歩いて見るとレコード屋があって、クラシックのCDがそこそこ買えた。
商店街ではいろんな店が賑やかに人を呼んでいたような記憶が・・
最近ここだったのかなというところを歩いてみたけどもうレコード屋はなかった・・にぎやかさもなく、記憶と違いすぎるのでいろいろ調べてしまったけどやっぱりあの道だったんだと思う。
25年位前になるのか・・
買ってきて聴いてみたものの・・
冒頭から変な響きのわけわからない音楽に萎えた・・
テノールホルンの変な音色に萎えた。
ギターが出てくるというから過剰に期待していたところ単音がポンポン言ってるのを聴いて萎えた。
フィナーレ冒頭のティンパニソロを聴いて幼稚園の鼓笛隊みたいだと思い萎えた。
今思うとそう感じたのは曲のせいだけでなく、演奏の問題もあったと思う。
何度も聴いているといろいろ見えてきて部分的には気に入ったけど、
からっと全曲入っててきたのはショルティー・シカゴ響の録音を聴いたときでした。。
どうにも好きになれず聞く気もしないが好きになってみたいという曲はショルティのぶっきらぼうすぎるような演奏を聴いてみると良い結果につながった・・というのが何度かあります。
このスケルツォだけは最初から気に入ってよく聞いていた記憶があります。
この曲も無償に聴きたくて仕方がなくなる時期と、全く聞いても入ってこない時期が極端に交代します。
今はあまり聴いてない時期・・
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