うち砕かれた
不倫疑惑報道みたいなの、悪人を断罪せよ的になるのは仕方ないのかもしれません。
本人はいいとしてその家族、特に子供なんかは一生背負うような傷を負ったりしないのかな?
千夜一夜の話は子供のころにどこかで聞いた記憶があります。
中身の話はともかく全体像みたいなのは子供に聞かせていいのかと思ったりして・・
あれもハッピーエンドみたいな話として記憶していますけど、王が殺しちゃったたくさんの罪のない人たちへのフォローはどうすんの?

リムスキー・コルサコフの交響組曲シェラザードという曲があります。
極めて写実的色彩的で誰にでもわかりやすく、オーケストラ音楽入門・・みたいな曲ですよね。
私も絵に描いたようにハマって聴きました。
誰も信じられなくなり心を閉ざした王が暴走しており・・
そこに美人が出てきて心を開かせる・・みたいな話でしょう?
今もシャフリアール王みたいになっちゃってる人がいますよね。
嫁がいるらしいけどシェラザードじゃないみたいだ。
シェラザードを送りこむべきなんじゃないか・・
いないよねそんな人。
何で曲の終わりの方から書きたくなるんでしょうね。
組曲と言ってるから4曲目なのかもしれませんが、聴いてるとやっぱり第4楽章という印象ですよね。
楽章の基本はバグダットの祭りなわけです。
ラヴェルがダフニスとクロエの全員の踊りを作曲する際ピアノの上にはシェラザードのこの部分のスコアがずっとあったそうです。

エキゾチックで文句のないこの音楽が最高潮に達すると舞台はいきなり荒れ狂う洋上となります。
この場面転換はすごい・・ベタですがもう泣いちゃいそうですよねこれ。
いきなり目の前にあれる海が見える・・波に運ばれて体まで上下するような感覚・・という演奏がいいな・・
どの楽器もすごいんだけど、平面的に横へ進んでくだけ・・みたいな演奏もあった。
デュトワMSO、CDの演奏が頭に焼き付いちゃってるとちょっとあれ?っと・・・
大変恥ずかしい話ですが、なんでここで荒れ狂う海の場面が再現されて船が岩に当たって大破するのか・・
ずっとちゃんとわかってないでただ聴いていました。
第1楽章を再現して最後に向けたおちがドンと・・・
でもこれもう一つ大きな意味があると思うんです。
この音楽の主題は冒頭裸で提示されたシャフリアール王の冷徹で凶暴な姿なのだから、
王の心は未だ凶暴に荒れ狂い、人の命を飲み込まんとしているのだ!!!
ということを言ってると思うんですよね。
大きくうねる波は空中で形を崩し飛び散る。
荒れ狂う風。
木の葉のようにもてあそばれる船。
2重の意味を持ったこの部分はとてもすばらしい。
マーラーやリヒャルトシュトラウスみたいな超大編成オーケストラなわけでもない・・弦楽器がやたらに細かく分奏して・・とかでもない・・
意外にも普通な感じの編成でこの超絶スペクタクルを描き切っているんだから・・

ここ。第2バイオリンがトレモロで下降していく向こうでピッコロ・フルートが上奏していく。
北斎の絵が頭に浮かんだけどもっとすごいですよね。
落ちる波の向こうで天に向けて立ち上がる波が見える。
最後岩にぶつかって大破するところ・・・

最初はトロンボーンがfff、ホルンがffで爆発するんですが、トロンボーンはすぐに減衰してホルンのほうが長く残ります。
同じ音の和音なので、音色がトロンボーンからホルンへ移行していく・・
だけでなく吹いてる場所も違うので音の聞こえる場所も移動していきます・・
ここ、木造船が粉々に砕ける場面が視覚的に浮かびます。
すばらしいですね。
同時にこれ、誰にもどうにもできなかったシャフリアールの堅く閉ざされた心にひびを入れた!
ということですよね?
とても重要ないい場面なんですよね。
このあと王の凶暴さは影を潜め弱々しい感じで歌うようになります。
この先で暗く沈む王と寄り添うシェラザードみたいなシーンが出てくるんですが、その間にいったん嵐が去って静かな海・・
が出てくるんですよね。
とりあえずよかった・・みたいなの。
チャイコフスキーとかだったら、大破の後そのまま沈んで行って悲痛な王の姿・・とつながっていく気がするんだけど、ここで穏やかなシーンが出てくるのがこの作曲家の一つの特徴を示しているのかなぁ・・
大破して沈んでゆき腐ってる王・・のほうが筋はわかりやすいと思う。
静かな海で絞めると単純に1楽章の再現をやっただけみたいにも聞こえちゃうし・・
大きなお世話か・・
ヴァイオリンソロのシェラザードを登場させるにはこれのがいいか・・
この曲が子供にも聞かせられるオーケストラ入門曲・・の印象はここがあるからかもな。
本人はいいとしてその家族、特に子供なんかは一生背負うような傷を負ったりしないのかな?
千夜一夜の話は子供のころにどこかで聞いた記憶があります。
中身の話はともかく全体像みたいなのは子供に聞かせていいのかと思ったりして・・
あれもハッピーエンドみたいな話として記憶していますけど、王が殺しちゃったたくさんの罪のない人たちへのフォローはどうすんの?

リムスキー・コルサコフの交響組曲シェラザードという曲があります。
極めて写実的色彩的で誰にでもわかりやすく、オーケストラ音楽入門・・みたいな曲ですよね。
私も絵に描いたようにハマって聴きました。
誰も信じられなくなり心を閉ざした王が暴走しており・・
そこに美人が出てきて心を開かせる・・みたいな話でしょう?
今もシャフリアール王みたいになっちゃってる人がいますよね。
嫁がいるらしいけどシェラザードじゃないみたいだ。
シェラザードを送りこむべきなんじゃないか・・
いないよねそんな人。
何で曲の終わりの方から書きたくなるんでしょうね。
組曲と言ってるから4曲目なのかもしれませんが、聴いてるとやっぱり第4楽章という印象ですよね。
楽章の基本はバグダットの祭りなわけです。
ラヴェルがダフニスとクロエの全員の踊りを作曲する際ピアノの上にはシェラザードのこの部分のスコアがずっとあったそうです。

エキゾチックで文句のないこの音楽が最高潮に達すると舞台はいきなり荒れ狂う洋上となります。
この場面転換はすごい・・ベタですがもう泣いちゃいそうですよねこれ。
いきなり目の前にあれる海が見える・・波に運ばれて体まで上下するような感覚・・という演奏がいいな・・
どの楽器もすごいんだけど、平面的に横へ進んでくだけ・・みたいな演奏もあった。
デュトワMSO、CDの演奏が頭に焼き付いちゃってるとちょっとあれ?っと・・・
大変恥ずかしい話ですが、なんでここで荒れ狂う海の場面が再現されて船が岩に当たって大破するのか・・
ずっとちゃんとわかってないでただ聴いていました。
第1楽章を再現して最後に向けたおちがドンと・・・
でもこれもう一つ大きな意味があると思うんです。
この音楽の主題は冒頭裸で提示されたシャフリアール王の冷徹で凶暴な姿なのだから、
王の心は未だ凶暴に荒れ狂い、人の命を飲み込まんとしているのだ!!!
ということを言ってると思うんですよね。
大きくうねる波は空中で形を崩し飛び散る。
荒れ狂う風。
木の葉のようにもてあそばれる船。
2重の意味を持ったこの部分はとてもすばらしい。
マーラーやリヒャルトシュトラウスみたいな超大編成オーケストラなわけでもない・・弦楽器がやたらに細かく分奏して・・とかでもない・・
意外にも普通な感じの編成でこの超絶スペクタクルを描き切っているんだから・・

ここ。第2バイオリンがトレモロで下降していく向こうでピッコロ・フルートが上奏していく。
北斎の絵が頭に浮かんだけどもっとすごいですよね。
落ちる波の向こうで天に向けて立ち上がる波が見える。
最後岩にぶつかって大破するところ・・・

最初はトロンボーンがfff、ホルンがffで爆発するんですが、トロンボーンはすぐに減衰してホルンのほうが長く残ります。
同じ音の和音なので、音色がトロンボーンからホルンへ移行していく・・
だけでなく吹いてる場所も違うので音の聞こえる場所も移動していきます・・
ここ、木造船が粉々に砕ける場面が視覚的に浮かびます。
すばらしいですね。
同時にこれ、誰にもどうにもできなかったシャフリアールの堅く閉ざされた心にひびを入れた!
ということですよね?
とても重要ないい場面なんですよね。
このあと王の凶暴さは影を潜め弱々しい感じで歌うようになります。
この先で暗く沈む王と寄り添うシェラザードみたいなシーンが出てくるんですが、その間にいったん嵐が去って静かな海・・
が出てくるんですよね。
とりあえずよかった・・みたいなの。
チャイコフスキーとかだったら、大破の後そのまま沈んで行って悲痛な王の姿・・とつながっていく気がするんだけど、ここで穏やかなシーンが出てくるのがこの作曲家の一つの特徴を示しているのかなぁ・・
大破して沈んでゆき腐ってる王・・のほうが筋はわかりやすいと思う。
静かな海で絞めると単純に1楽章の再現をやっただけみたいにも聞こえちゃうし・・
大きなお世話か・・
ヴァイオリンソロのシェラザードを登場させるにはこれのがいいか・・
この曲が子供にも聞かせられるオーケストラ入門曲・・の印象はここがあるからかもな。
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