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出かけようとすると車に小さく鳥の糞がついていたので水を含ませたセームでさっと拭きとり・・・
あっ
拭いた奇跡に合わせて小傷が描かれるのが見えた。
何を食っているのか知らないけど糞の中には硬い砂粒みたいなものが混じっているらしく・・
あーあ・・油断した。
気にしなければ見えないような傷なんだけど、気にしている私には見える。
経験的に傷を消そうといろいろやるとかえって変な小傷をふやすだけだ。
あとはしばらく見ないようにして・・時間が忘れさせるのを待つだけ・・
いつかどうでもよくなることは知ってる。
なかなかそうはならないけどね。

生きてるといろんな傷がついてきます。
擦り傷、飛び石どころかでっかいものがすごい勢いでぶつかってきてえぐり取られちゃたりもするかもしれない。
皆そうやって形ができていくんでしょうかね・・
その結果、味のある造形になる人もいるだろうし、いつまでもヒリヒリ痛みが消えなくて泣いている人もいるだろうし、根本からえぐられて倒れちゃった人もいるでしょう。

池の表面をひっかくと波が立ってざわめきますが、ほっとけばまた戻って鏡みたいな表面に落ち着きます。
あんなだといいのにね。
少なくとも車の塗装でそういうのを開発してください。


こちらは傷どころか砲弾が飛んできちゃっている人のお話です。
マーラーの交響曲第1番という曲、前半は明るく順風満帆な世界ですが第3楽章でもう心が死んじゃいますみたいな鬱世界に入り第4楽章は心の嵐です。



どこにも何にも書いてませんが、別な歌曲の存在からその原因は失恋だと聴き手は知っている。
歌曲も何も知らなくても4楽章の第2主題を聞けば気付くかもしれない。
原因がなんであるかはどうでもいいことなのかもしれない。
外部から自分の心を狙って衝撃がどんどん撃ち込まれてきます。

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大太鼓=バスドラって、オーケストラでもっとも低い音が出るのではないかと思われる楽器の一つです。
開演前に小さく試し打ちをしているとホール中に耳に音として聞こえる周波数より低い衝撃波みたいなものが飛んでくるのを感じます。

はじめて実演でこの曲を聴いたのも結構前のことですがその時、今まで大太鼓の一撃だと思っていたところで大砲だ!砲弾が撃ち込まれてるんだ・・と思いました。
心の嵐どころじゃないわ心への侵略戦争だ・・
といってチャイコフスキーの序曲1812年みたいに大砲だとかいってこれにばっかり注目するのはちょっと間抜けかもしれません。
その後バスドラに注目してずっと見ながら聴いたことがあるんですが、楽章前半が大太鼓協奏曲かと思うくらいバスドラが大事というかなんかこうやってた・・


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要の部分でティンパニやシンバルと組み合わさってドカドカやってるんだけど、毎回少しずつパターンを変えてるんですね。
ただ聴いてると何とも思わないけど、注目すると結構面白いですよこれ。

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実演だと愛を熱く歌う第2主題に入るためにいったん静まる辺りでさっきまで鳴り響いていた大砲が耳に残ったりします。
なんだったんだ・・・みたいな。
あれは得難いものだと思う。


何日かたったけど車の傷は消えてなかった・・当たり前か。
傷、気にしなくなるとどんどん扱いがいい加減になっていったりもしますよね。まあいいやみたいな・・
傷ついても勝手に修復してなかったことになっちゃうんだと、心も痛まない代わりに何の成長もないかもしれない。

本当に苦しいときにこういう綺麗ごとを並べられると嫌ですけどね。


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