つけナポリタンと音楽

ちょっと離れた町の商店街にいきました。
日本中どこでもみるような灰色のシャッター街。
駅から伸びたそれはなかなかの規模を持っていてきっとかつては人でにぎわったんだと思う。
行こうと思ったお店はclauseの札・・あれれまただ。
その3件くらい隣に10年以上前に入ったことのある古い喫茶店があったのでそこでいいか。
あの頃は古い喫茶店でしかなかったけれど
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ご当地グルメみたいなのでしょう、つけナポリタン。
昔給食でこんなのあったよな・・
その発祥の店とか言ってるけど前来たときそんなのあったかな?
まあなんだか楽しそうだからいいじゃない。

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カフェじゃない。
喫茶店。

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味は多分この見た目から想像されるそれがそのまま。
これはまじめに美味さを求めてどうこう言うよりも、ネタとして楽しめるかどうかだよね。
つけ麺みたいに煮卵とか鶏肉とかお楽しみみたいな具がたくさん入ってた。
チーズもたくさん・・途中からレモンをかけて・・
ただ食い物だととらえるとちょっと値段が高い正直。
でもお楽しみ体験だと思えば面白かった。
いろんな掲示物やレビューを見るとこのネタでこのあたりの飲食店はそこそこ人を呼んでいるみたいだ。
いいんじゃない。
ナポリタンと言えば

音楽の解説などを読んでいるとナポリ6度なんていうのが出てくることがあります。
ハ短調の音楽に変ニ長調主和音みたいなのが見えたらそれっぽい・・
和音について言っているわけですが、解説を読むとどうでもいいようなことをグダグダ書いてあります。
それ単体に注目してもほとんど意味はなくて、あるわけないような和音が出てくるまでの過程とそれによって何が起こったのか、それでどうなるのかという動きがとても重要。
安定していた世界を急に棚上げされたというか、妙に興奮した緊張状態のように聴こえることが多いんじゃないか・・


ヴァルヒャの演奏。ちょっと速いというかすたすた行きすぎ?・・

バッハの超絶有名傑作曲
パッサカリアとフーガハ短調BWV582のおしまいの方にナポリ6度が出てきます。

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重く充実した曲を聴いてきてその結末の前に訪れるこの中断は痺れますよね。
寡黙に仕事を続けてきたものが感極まって思いつめたように叫ぶ・・祈りのような・・
その後は、納得したようなポジティブな境地になって明るく広い光の中に終わっていく。
純粋な器楽による音楽にとんでもないドラマが発生しているわけですよ。
最後にAdagioなんて書いてあるところがまた泣けるけど、これ作者が書いたのか写譜した人が書いたのか・・
写譜した兄貴が書いたにしてもそういう演奏をバッハがやってるのを聞いたんでしょうね。
そう思いながら聴くとペダルも両足使っていつものバッハより音数も多いこの終結は泣けてくるよねえ。

調べたらつけナポリタンはなんだかテレビ番組の企画みたいなので生まれたみたいです。
何だろうとやったもん勝ち、多分やっている人たちは頑張ってるんだろう。
私が初めてCDを買ったのもここではないけれどこんな商店街の小さな楽器屋でした。
まだ生きていた商店街の末期くらいだったと思う。
みんなが車を持ったところに無料の巨大駐車場を持ったショッピングモールができたらそっちへ行くよねそりゃ。
あんなに存在感のあったCDだってもう若い人は見たことがなかったりするんじゃないのか。
時代の流れから外れたものはどんどん消えていく。

聴き手のためのクラシック音楽というのはなくなってしまうんじゃないかと思う事があります。
クラシックは楽器奏者のテクニック披露の道具として残って行く気がする。
どうなろうが知ったことじゃないけど私は音楽の中身そのものが大好きなので寂しい気もする。
もっと言えば情けない。
でもシャッター街と同じ、大きな流れでそうなっていくのはだれも止められない。

まあいいか。
私は私でおいしいもの食っていい音楽を聴きましょう。
それがいい。





Tag:バッハ  Trackback:0 comment:4 

Comment

quietplace URL|こんばんは
#- 2018.02.17 Sat18:48
バッハのBWV582ですが、私は初期に聴楽したいくつかの演奏が「速すぎ」でワケわからん騒音状態だった(パッサカリアとフーガの繋ぎ目さえよくわからなかった)記憶があり、パッサカリアの主題は緊張感が漲るいい旋律なのにもかかわらず、苦手曲の期間が長かったですね。近年、オルガン奏者の友人がストップを工夫して(演奏中もいろいろ動かしていた)、16分前後で圧倒的な音楽を作ってくれて、やっと「いい曲」の仲間入りを果たしました。
unagi URL|Re: こんばんは
#- 2018.02.18 Sun10:35
quietplaceさん、こんばんは
見えてくるまでに長く時間のかかることってありますよね。
オルガニストな方とお知り合いなのはうらやましいです。
私はこの曲は一発でやられました。

ありがとうございました。
michael URL|ナポリの6
#xNtCea2Y Edit  2018.02.18 Sun12:15
こんにちは

給食でありましたね、うどんとパスタの中間みたいな麺を袋から出して、ソースとスープの中間みたいなのをぶっかけて・・

私の楽器でも最近ナポリ6度の入った曲を練習したばかりです、やはりフーガの終わり前にあるんですが、おのずとテンポ落として響かせたくなりますね^^
unagi URL|Re: ナポリの6
#- 2018.02.18 Sun22:11
michaelさん、こんばんは
給食のあれは大好きでした。
今でも覚えてるんですが月2回麺の日があって確か第3と第4水曜日でした。
実際弾ける人はいいですね・・うらやましいです。

ありがとうございました。
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