トンネル

大崩海岸にあるその筋の人には有名な場所。
普通の人は気付かないようなところにあります。
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石部トンネル 東海道本線のトンネルとして1889年(明治22年)にとりあえず単線で完成。
この年、ブラームスはもう交響曲第4番を完成した後、有名なエジソンの蝋管への録音が行われた。
マーラーは交響曲第1番の初稿(今聴けるのとは全く違うもの)を初演したらしい。
そんなころ・・
昭和19年に別ルートに切り替えられて以降使われていません。
昭和23年の台風で山自体がえぐられトンネルがもぎ取られたような光景が有名・・
だったんですが平成に入ってからさらに崩壊が進行してしまい・・みたいなの。

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この部分は明治44年の複線化で増設された所だけどまだ鉄筋コンクリートは一般化していないのでレンガ積み。
条件次第みたいですが100年以上たってからの耐久性はコンクリート製以上だったりする場合もあるみたいですね。
誰にも見つからないような場所なので、訳ありな人が中に住んだこともあるようです。
煮炊きもしただろうけど、天上に残る黒いすすは間違いなく100年以上前から走っていた蒸気機関車がつけたものだと思う。

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積まれたレンガと、組まれた石のポータルがそのまま下に転げ落ちてる。
山ごとえぐられてるから落っこちちゃうのは仕方ないんだけど、ある程度塊がその形を維持しているところがすごい。
波の力ってすごいな。
大正時代の写真を見るともっと昔は沖の方向へ安定した砂浜が広がってる。
この場所の浸食とダム建設で砂が運ばれてこなくなったからみたいなのは関係あるのかな?
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ここには複線の線路が走る広くて安定した路盤があったはずなんですが、擁壁ごと崩壊してその辺に散乱。

神々の黄昏でヴァルハラ城が崩れ去ったとこみたいでしょ。



ジョン・カルショウというプロデューサーのもとショルティがウィーンフィルを指揮した指輪全曲のレコードは伝説みたいなもんでしょう。

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ブリュンヒルデは愛馬にまたがりの炎の中に飛び込んでゆく・・
グラーネかわいそう・・じゃなくて人妻になってもワルキューレなのを音楽が教えてくれる。
炎は神の城も焼き付くし、ライン川の水が拗すべてを飲み込んでゆく・・

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ショルティの録音はここでヴァルハラ城崩壊の効果音が入ってるんですね。
ドン!ガラガラガラガラドン!ドッタン!みたいな・・バックですごいことになってる。
ヴァルハラ城崩壊・・
カルショウの本を読んでいるっとこのことが出てきて、ちょうどこれを録音しているころ付近で建物の解体工事が行われていてイメージにぴったりだったのでそれを録ってミキシングした・・
スコアにあるト書きの翻訳を読んでみると音を立てて崩れ去る・・みたいなことは別に書いてないんですね。
まぁそんなことはいいんだけど。
これ面白い反面音楽とかオーディオにハマってしかめ面で聴いているときには浮いて聞こえることがあります。ステージ上でも聞こえる音なら受け入れられるんだけど・・演出も過ぎるとというか・・
でもカルショウの本を読んでいると、単に演奏を記録するのではなくて、究極の表現形態である録音という芸術を完成させるため視覚に置き換わる情報を音でとらえるということを一生懸命やってる感がすごく伝わってきて打たれた・・
だからいか・・

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