新しい予感とまた乗り遅れる人

そこそこ走ってやってきた海辺、バス。
特に看板もない。

ステップを上がると味のある木製のドア。
普通なら入っちゃいけないんだと思って引き返すところだけれど。

ドアを開けて最初に見えた女性、
よくわかんないから勢いで入ろうとするのを抑えるように。
ここをなんでお知りになりましたか?
Googleマップで・・
そうですか、入場料が・・・ここはカフェではない。

結構な量が長い時間をゆっくりしてと言ってるようにも思える。
これを待っている間、このバスは何なのかとどうしてここにいるのかをまとめた冊子みたいなものを渡してくれた。
横浜のふ頭で有名なバーだったようなので知ってる人も多いのかもしれません。いろんな理由で存続の危機に瀕したとき、多くの人の縁と力でここにやってきてこれから第3か第4くらいの人生がまさに始まろうというところ。

そういえば沢山貼られた名刺はこの辺りのものじゃない。
他のお客さんが帰ると店主といろいろ話ができた。
私よりずっと若いと思う店主。
向かいの廃屋も買い取って自分で修繕しているという。
カフェとかなんとかじゃなくてここへきて自分の時間を楽しむみたいな場ができていんだって。
まだ特に表立った宣伝もしていないようだけど、もう人が人を呼んでいろんな才能をもった人たちの夢がここでスタートしようとしているみたいだ。
話すの止めようかなというのがなのが透けて見えて気がしたところで俺のしゃべる客になってみよう的なのも終了。

接客してくれた。
10歳だって。
奥のソファー席の男女は夫婦かと思ってたら違うみたいだ。
男性は自分の興味のあることを延々話して楽しそうだ。
これそうでしょ?なんて話しかけられたお店の人もわかんないですけどと苦笑い。
お店出るまでずっとやってた。
いいね・・なんかわかんないけど。

なかもそうだけど、窓の外には古いコンクリート製の柵に守られた細い道が海沿いにうねっていかにも映画の一コマになりそうだ。
実際そういう話がもう来てるんだって。
ここはそのうちすごく有名になるんだろう。
みんなの夢がかなう楽しい場所になるといいよね。
お客さんがみんな帰っちゃうと小さな女の子が入ってきた。
ソファー席で楽しそうな店主はいいお父さんの姿。
こんな所で育つあの子の人生は素晴らしいものになるんでしょう。
世の中、幸せに生きようと思ったら人の縁、人の縁を呼ぶのは自分の心・・笑顔。あとちょっとの幸運・・なんかわかんないけど、そんなことを思った。

昔ありましたよね窓が斜めになったこんなバス。
ものづくりに最も手や材料をかけていたころの車両なんだろう。こんなに何十年も海辺にあっても腐らずににいるんだから。
現役引退後もしばらくは走るバーとして活動し北海道まで行ったりしていたそうだ。
これからもみんなの夢が乗って・・
それで私は
子はいない酒は飲めない、音楽ができる訳でもみんなと聴けるわけでもない。歌も歌えない釣りもしないボートも乗らない何をするんでもない、何ができるでもない、何をしたいでもない。人や子供の笑い声に耐えられない。
この日素敵な思い出をもらったけれど、この先ここは私の来られる場所じゃなくなっていくんだろう。
また、わかてって乗り遅れるのか。
・・・・なんて書いてあったけど、まあいいよ乗れなきゃ徒歩で行くから。
いくったってどこへ行けばいいのかもどこへなら行けるのかもわからないし、今どこなんだかもわからない。でもまだ海に沈んじゃったりはしてないだろう。
素晴らしい人たちを見ていいなあと思った。自分もあんなふうになりたかったのかもしれない。
でもだからと言ってそうじゃない自分をそんなに悪く言わなくてもいいだろう。
https://www.youtube.com/watch?v=nru9vdZG8K4
来てはいけない人間の世界で恋に破れ泣いていた水の精オンディーヌは高笑いの後水滴となって消えてゆく・・
だったと思う。
勝手に月明りに照らされた透き通る美しい女性が泡となって海へ消えていくイメージで聴いていたけれど、
窓を伝う雨のしずくだそうだ。
まあいいよそこは。
なんか変な書きようになちゃってるけど貴重な体験というか、窓からの風が気持ちよかったし行ってみてよかった。
ありがとう。
Comment
>世の中、幸せに生きようと思ったら人の縁、人の縁を呼ぶのは自分の心・・笑顔。あとちょっとの幸運・・
〇バス喫茶でしょうか、面白い風景でした!
その風景、すがすがしいものがありますね。
草々
ささげくんさん、こんにちは
面白いですね。
ありそうで、自分がその中にいられる機会はなかなかないかなと思います。
いいところだなと思いました。
ありがとうございました。
こんばんは、
何だか映画を見ている様なそんな雰囲気の所ですね。
憧れます~
2.30年若かったら…こんな夢を追っかけていたかもしれない
今はもう少し現実的なセカンドハウスみたいなものを
探そうと思ってます~
unagiさんのブログを読み始めてからそんな気持ちにさせてくれます。
minaさん、こんばんは
夢や現実的な目標があるって素晴らしいことですよね。
かなわなくても、そこに向かって気持ちを走らせたり動いたりしたことが
生きたことって感じがします。
よくわかんないけどそんな気がしてます。
ありがとうございました。