千人に対して偉そうに言ってみる。 マーラー 交響曲第8番

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8人のソリストと2つの合唱団と少年合唱とオルガン、バンダ付きの大オーケストラにはピアノにハルモニウムにマンドリンに・・この巨大編成は結果であって目的じゃないと思うんです。
私はこの曲も大好きです。
この曲、なんとなくいつものマーラーの交響曲にある何かがない気がします・・
その分、この曲にしかない何かもあるような・・・
これじゃ何言ってんだって言われちゃうか。
いつかそこをちゃんと書ければと思います。

「千人の交響曲」と呼ばれるのを作曲者は嫌がったそうですがわかる気がします。
生まれ出てくるものに自分でも驚きながら作曲を進めたというようなことを言っていますが、内容以前の「千人の!」なんていうところで喜ばれちゃったんじゃ・・
ベルリオーズなんかは喜びそうかな?
今でもこの曲についてまず人数から語ってる人も多いですね。

作曲者がメンゲルベルクへの手紙で「宇宙が鳴動する」みたいなことを書いているというのが有名ですよね。
でもそれはでっかいぞーみたいな意味じゃないと思うんです。
別な話だけど先日第1交響曲の「巨人」を大男のことだと思っているような解説をネットで見かけました。その先を読んでないから私の誤解かもしれないけど、素人じゃなくてちゃんとした営業用の解説らしかった・・
Mahler 8で検索すると客席をつぶして異常なまでに合唱を詰め込んだような演奏会の写真がいっぱい出てきますよね。
作曲者による初演は博覧会?の会場でそれ自体が出しものみたいな巨大空間だったからああしたけど、会場と釣り合わない人数にまで膨らませた巨大合唱は必ずしも必須じゃないんじゃないでしょうか?
超巨大合唱の祝典的演奏会もやってもらえるなら行きたいですが、、ふつうのステージに収まる人数の合唱がきちっと合わせて頑張っているような演奏もやってほしいような・・やってんのかもな・・いくから・・
皆が正解だと信じてきたものが唯一の正解ではないでしょう?

もうひとつ「交響曲を名乗るが実際はカンタータである」みたいな事がよく書いてありますよね。
カンタータみたいなもの・・はいいとして交響曲ではない・・は余計かなと思ったり・・
私はこういう交響曲だと思うけどなー
その理由をいつかまとめられないかなぁ・・

訳も分からないのに偉そうなことを書いてごめんなさい。


千人の・・なんていうから超巨大編成がいつも吠えているようなイメージもありますが、弱音勝負みたいな場所がたくさんありますよね・・


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第2部の終盤

一通り終わって、エンディング祭りへ向けて浄化というかリセットしていこうというとこ。
ヴァイオリンの旋律がとぎれとぎれに第1→第2→ソロのフラジオレットと変化していきます。
ここ、聞き所ですよねー。
どうしてもチェレスタとピアノに耳が行っちゃうし、実演だと聴いてて疲れちゃって最後の盛り上がりの前にボーとしがちな場所ですが。

オルガンのペダルにmorendoとありますね。オルガンてどこまで弱音にできるのかな?
スゥエルとかいってシャッター閉めていくんでしょう?
締め切った時のその音量が最低でもうそれ以上は小さくできない。
風量で音量コントロールしそうなイメージがあるけど一定の風量がないとちゃんと鳴らないんでしょうね。

あっ、楽器でいつも言われてることだ・・

この曲、オルガンの扱い方もうまいですよね・・ここぞというところで鳴って・・
この人の2番もそうですが、オルガンは飾りで音楽的にはなしでも行けちゃうようなオケ曲も多いです。
もしかするとオルガンの有無で演奏機会が限定されてしまわないようにという配慮なのかもしれません。
この曲には多分そんな配慮なんか一切なくてのオルガンもなくてはならない存在です。
そのへんもまたなんか書こ・・

Tag:マーラー交響曲第8番  comment:0 

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2022年11月からピアノ習い始めました

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