気にしすぎと犬と笛の音と神様

モーツァルトのピアノ協奏曲に戴冠式という愛称で呼ばれるものがあります。
今日はそういう・・でもモーツァルトは全然聴かないんだった。
天皇陛下は昔からヴィオラをやってて時々OBオケに入ったりしてましたね。
一度学生オケのコンサートに行ったことがあった。
演目的に無謀な挑戦で聴かせる音楽としては完成していなかったけれど、一生懸命な彼らがうらやましくなんにもできない自分が寂しかった。
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雨の間にちょっとだけ晴れ間。
どんな気分でも、青い空に白い雲っていいですよね。
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犬は加齢のためか遠くまで歩けなくなっちゃった。
あんなに当たり前のように来ていたここも久しぶり。
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台風で相当水位が上がったらしい川も今は元通り。
山が崩れていないから何年か前のように岩で埋め尽くされたりもしてない。
遠くからは御神輿の太鼓と笛の音・・
昔は国境だったこの川を挟みすぐそこに見える向こう側とは行き来もなくはよく知らない。
鳴らしているのは子供だな・・子供がいるのか・・
私のところは子供会は解散、御神輿もなくなってしまった。
他人事みたいだけど子供がいないのはうちだった。
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楽器の練習というか音を出していると犬がすっ飛んでくる。
一緒に吹いたりはしないけれどずっとそばにいて。
最近は練習行こうか?というと張り切ってその部屋へ突進する。
休憩しようと部屋から出ると吠えて呼び戻そうとする。
あんた何やってんのちゃんとやりなさいよ・・
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こういうことを書けば馬鹿だと思う人もいるでしょう。
真顔で犬がそんなことするわけないだろなんて説明し始める人もいる。
調子が良ければ気にならないそんなことで嫌な思いをしないよう書くのをやめようとか考えてしまうのはやっぱり気持ちが負けてるんでしょうね。
もう一つ書こうと思ったことはやめてしまった。
これが強くなってくると楽器もブログもやらない方のがいいという事になり、病的に進むと生きているのもやめた方がいいことになっていくと思う。
そうなんないように自分を肯定したくて楽器に挑戦をやってますとか書いても誰にも・・・
ああいいから音楽でも聴きましょう。

聴きごたえのある大規模な2重フーガをソナタ形式の中に埋め込み管弦楽化したブルックナーの交響曲第5番のフィナーレは音楽史上の記念碑みたいな音楽だと思う。

https://www.youtube.com/watch?v=txQewxJBGg0

重厚なフーガと第2主題の再現を聞き終えて満足しかけたところに第1楽章の主題が返ってくるところの感動は・・とか言ってるといろんな要素が立体的な対位法で絡み合い始め・・
それは装飾的な構造が立体的に組み合わさって巨大な神殿を作っていくようなイメージがあって、最近は日本人だからか
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こんなイメージもあるのだけれど、
最終のコラールが登場する瞬間は完成した超巨大神殿の中が神の光で満たされるような感動があり、何度聞いてもそれを押さえることができない・・
でも、私自身がそうだったけれどこの音楽を把握理解していなければ古臭く訳の分かんない物置小屋みたいにしか聞こえないかもしれません。
そういうものだし、それでもいいの。
この西洋音楽の最高地点みたいな瞬間、
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いっしょにコラールをやってるのかと思いがちな笛は第1主題を刻む低弦に一拍遅れるエコーみたいなのをやっている。
ただ実際ここは金管にかき消されてほとんど聴こえて来ない。
これを最初の休符を含め単独で頭の中で鳴らしてみると
・・ピッピ・・ピッピピッピ・・ピッピピッピ・・とかいってなぜか日本の農村のお祭りみたい・・それがこの何日か頭の中でずっとなっちゃってて・・
ブルックナーのスコアにはこういう聞こえないけどなんかやってるというのが時々あると思う。
それを見て非効率なオーケストレーションとか言わなくていいと思う。
この人は神に向けて書いているから。
神様にはちゃんと全部聞こえているはず。

子供の頃、周囲でお祭りがあると行きたいと思った。
口に出すと何をバカげたことを言ってるんだと罵られながら殴られるという家だった。
何十年もたった今でも祭りという場に行くと精神が不安定化するこんな人間にもまだできることがあるはず。
うまくいかないと、救世主みたいなのが現れてくれるのを願ったりする。
けどそんなものあるわけがない。
嫁さんが現れたのがそれかもしれないけどな。
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あなたもですよ。


Tag:ブルックナー  Trackback:0 comment:8 

Comment

artpants URL|
#- 2019.10.23 Wed01:43
うちの犬も木管の音好きです。でも金管は苦手。打楽器は逃げます:)
 |管理人のみ閲覧できます
# 2019.10.23 Wed04:06
このコメントは管理人のみ閲覧できます
 |管理人のみ閲覧できます
# 2019.10.23 Wed08:37
このコメントは管理人のみ閲覧できます
waravino URL|楽譜を読めないワタシは
#- 2019.10.23 Wed10:39
古い作曲者の生楽譜?は好きなんですよ・西洋美術みたいで・パウルクレーなどを思い出すわけです(例えば・さえずり機械など)^^
unagi URL|Re: タイトルなし
#- 2019.10.23 Wed22:51
artpantsさん、こんばんは
そうですか、木管好きなんですね。
各種楽器を聞かせてもらえるなんてなかなかうらやましいなと思いますが
好みだから苦手なものはしょうがないですね。

ありがとうございました。
unagi URL|Re: 楽譜を読めないワタシは
#- 2019.10.23 Wed22:54
waravinoさん、こんばんは
作曲家の自筆譜は景色的にも楽しめるものが結構ありますね。
バッハのものはそれ自体が優れたデザインみたいでよくそのまま
なにかに使われてます。
ベートーベンみたいにほとんどなにが書いてあるんだかわかんないような人もいますが、
ブルックナーは丁寧で見やすい感じですね。
印刷府にはならない書き込みや筆跡の流れなどに大きな意味を感じて
感動することもあります。
自筆譜楽しいですね。私も大好きです。

ありがとうございました。
過剰共振 URL|以前から拝見はしていたのですが
#0ecWsDRU Edit  2019.10.24 Thu21:11
初めまして。

滅多に聴かない曲で、良い機会だからと思ってspotifyでフィナーレを色々とつまみ聴きしてみました。たしかに木管が何をやってるかは分かりませんね。

マリオ・ベンザーゴ指揮タピオラ・シンフォニエッタ?
中ではこれが一番ピッピピッピしてる感じでした。

https://open.spotify.com/track/3YkJInQ5mJ3GoIwVCnXC7Y?si=j-QYQYosRW-G9QU5-IDFBg
unagi URL|Re: 以前から拝見はしていたのですが
#- 2019.10.25 Fri07:46
過剰共振さん、こんにちは
はじめまして

いつもありがとうございます。
ご紹介いただきました演奏、なるほど確かに聴こえてきますね。
私としては全体的に別な意味で衝撃的な演奏でもありました。
ホールで木管のすぐそばの席で聞けばまた聴こえるのかな?
逆に木管が聴こえてるようじゃいけないような気もします。

どうもありがとうございました。
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