そうなっちゃう人の旅

これを書きだした日はすごく寒かった。
なんとなく始まってた重い首コリは予感の通り舌にできる口内炎を呼ぶ前奏曲みたいなもので、昨年から見え隠れするようになった足の湿疹も久しぶりに出てきていることに気付く。
この数日諸刃の上を歩き落ちればその先は堕落して死みたいな思考が充満していることも関係してるかなと感じる。
湿疹ですんでいるうちはいいけれど、そのうち癌細胞なんかが出てくるようになるのかもしれないと思ったりして。
死にたくない理由を見つけたのでそんなもん出てこないでください。

結構前、冬も終わる遠くのある場所。
テレビがまだアナログだ。
アナログが停波する瞬間を見てたけど、にぎやかな人の声がいきなり無機質なノイズに変わっちゃったのを見て取り残されたような寂しさを感じたりして。
滅亡に向かうこの星から出る最後の船には5人しか乗れない。
ここにいるのは6人、誰か一人が残らなければならない・・
戸が閉まって飛び立ってゆく宇宙船を一人見ているのは
自分。
窓から私を見下ろす顔・・えっ?・・笑ってる?
何度も書いてる気がするけど弱って腐ると人間界はこんな世界感だったりして。
多分笑ってんのは一番親身になってくれて心で話せるとか思ってたような人。
同時にお前は出ろと締め出された防空壕を爆弾が直撃するのを見たという実談も思い出す。そのまた逆もあったかもしれない。
言っても私を支配してるのは表面的な恥辱感かなんか程度なのであってほんとに何があるべき姿なのかはまた別なのか。

鳥もつラーメンというのが名物だったような。
飾って見せることもなく素朴だけど美味かった。
向かいに味噌屋か納豆屋さんがあって納豆汁の元かなにかを買ったような記憶が。
世間話じゃなくどれを買うかちょっと相談したくらいだけどどこでも誰とも全く話さないのでいちいち覚えてる。

また一人電車に乗る。
どこへ何かの目的でという事もない。
昔ネット上で何をみていた時だったかある人がある人へ「一日中電車に乗ってるだけの癖に!」という言葉を浴びせていた。
最大級の軽蔑の意を示していると思われるそれは同じように見た「楽器もできないくせに」と同様に気にする必要はないはず。
なのにいつまでも引っかかっているのは誰に何を言われたかに関係なく、自分で勝手にかかえたコンプレックスの束を励磁させられるからでしょうね。

もう春が見えていたけど峠にはたくさんの雪が残っていた。
全然関係ない昔の写真を並べ何書けるかなとこれを書きだした日のあたり、
ある出来事で俺は心底人から逃げたいんだなと思った。
情けなく間違ったそれはもう変えられない気もする。
そうなりたくなかったとかなぜそうなったかとかは置いといて私は物心がついたあたりから常に一人でいた私は、40になった時今からでも遅くない変えるんだと人のいる世界へ入っていこうとした。
書けば馬鹿にされるだけであるけど、羽根のないのが鳥をまねて飛び込めば落ちる。
どれも挫折して逃げたわけだけど、その後も心のどこかにいずれまたみたいな気持ちがあった。
正直に言えば楽器に挑戦にも音楽がしたいという純粋な気持ちの他にいずれ人のいるところへみたいな気持ちもあったかもしれない。
でも、お前ちがうよと思うようになった。
峠を降りると

平野を進み・・・
何が言いたいかというと今はもうそれを嘆こうとか直そうとか言う気はなくて
それで何ができるかを考えやらないともう時間もないと思っているということかなぁ。

横手で焼きそば。
強く推してくるんじゃなくて求めればそこにあるみたいな優しい味。
2回くらい行ったんだったか、どのお店のもおいしかった。

高効率化でラッセル車っていうのもなくなってるんじゃなかったっけ。
雪なんか降らないところに住んでるとああいうのを見るのは珍しい仏像かなんかを見るのと同じインパクトがあって。
手前のポイントの融雪設備とかも。
見聞を広めるってのは関わり聞き話しということであって、無言で眺めて回るのというのはちがうだろうけど。

これなんだろう?
偶然できた景色?
https://www.youtube.com/watch?v=sS5f_f7_7xs
冷たく孤独な‥旅。
最後にたどり着いたところではなにか鐘がなってる。
これでいいんだというところへたどり着けたんだろうか?
ホロヴィッツの演奏はドラマみたいなのを乗せて聴かせてくれるから・・
ネットを見てたらそこを馬鹿にしてるような人を見つけた。
3行程度か読んだその主張からいかにも「楽器もできないくせに」なんて言いそうな人だなと‥
昔ある人から聞いた「人を嫌いにならない方がいい」は重い言葉だと思う。その人のことをすでに嫌いになっちゃってたけど。

私には素敵な車窓、素敵な旅。
でも一日中列車に乗っているだけ。
誰とも一言も話さないし、なにもしない。
11年前だからこの頃・・気が付けば私も一つ歳をとって46である。
誰とも接することなく何にもしないので極度の世間知らずであると思う。
思春期くらいに知るようなことを知って衝撃を受けたのがつい最近だったりする。

この駅には温泉があり、寄っていった。
財布を入れたコインロッカーの施錠を忘れたまま風呂に入っていたことに気付いたのは出てきてからだった。
鍵が差しっぱなしで半開きな扉を開けると思い切り見えている財布以下手つかずで無事だった。
世の中捨てたもんじゃない・・違うよそれは偶然そうだっただけ。
神様ありがとう。
次の列車までかなり時間があったので駅の周りを歩いてみたけれど人の一人にも出会わず車の走ってるのもみなかった。
川は下流にダムがあるのか湖のようになっており、水面にはかなり前にダンプか何かから捨てられたんだろう雪の塊がそのままの形で止まってしまっていた。
なんか身も心も寒く、寂しくむなしかった。
温泉場には人がいたんだから誰かに話しかけてみるとか・・そんなオプション全くなかった。

仙台で牛タン。
どっか駅ビルの安価な店だったと思うけれど私にはこれで十分。
これで帰らず次の日はまた別なところへ向かったけれどもういいか。

これと冒頭の富士山の写真をパソコンに送る際ケーブルを差すのも面倒なのでメールで送っ・・
届いてないので確認するともう二度とお会いすることのない人のところへ御送信していた。
ほんとに誰とも付き合いがないのでずっと以前に送った送信履歴が出てきて押しちゃってんの。
間違いを詫びるメールを送るのもどうか・・
まあいいか。
で結局何が言いたいのかというと、
今の自分が嫌じゃないし微弱ながらこの先に希望みたいなものがあって今日も生きてます。
Comment
こんばんは、
夢の中に出て来る富士山みたいですー
「自分を嫌いにならない方がいい」これが一番だと私は思います。
「人を嫌いにならない?!」出来ればそうしたいが・・・
私はひねくれもので突き進んでこの齢になったけれど悪く無い人生だと思う。
ちょっと体調のすぐれなかった日、またunagiさんのピアノ聞かせてもらいました♪ ありがとう !!
どれも美味しそうですね!
食欲そそられます!
いつも訪問ありがとうございます
アナログ放送 終了は ユーチューブに アップしたけど
今思えば 真空管 テレビが トランジスターの
テレビに 変わった方が すごかったような
minaさん、こんにちは
生きるために必要なのはまず、自分を嫌いにならないことですね。
自分を肯定するための材料は生きてることそのものだと思います。
うまく言えないけれど。
私の曲を聴いたと言ってもらえてとてもうれしいです。
私にとってはそれが私がこの世に出てきたことの証拠みたいです。
どうもありがとうございました。
ジャムさん、こんにちは
ほんとですね。
この3つは一日のうちに食べたものですが
この日は最高の一日だったんだなと今自分で思いました。
コメント嬉しいです。
どうもありがとうございました。
北海道のくまさん、こんにちは
いいですね真空管テレビ。
今からだと逆にそちらに興味があります。
物心がつく直前くらいの古い記憶に
親父が小さなカラーテレビを買って来た日のことがあったのを思い出しました。
物心ついたときからスマホがある世代にはないびっくり新譜を経験できることは
幸せだったかもしれません。
ありがとうございました。